初めましての方も、お久しぶりの方も、前回ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
本日の映画
本日は神木隆之介さん、門脇麦さんが主演を務めた「太陽」についてお話ししていきます。
公式サイト:
ざっくりとあらすじ
原因不明のウイルスにより、人口が激減した世界には新人類「ノクス」と旧人類「キュリオ」に分けられた。
ノクスは非常に優れた頭脳を持ち、キュリオよりも豊かな暮らしを送っていたが、彼らは太陽の下で生きることができなかった。
主人公・鉄彦(神木隆之介)はキュリオに生まれたことを心底嫌い、20歳までなら可能とされているノクスへの転換手術を受けることを生きがいにしていた。
そんな鉄彦の幼馴染である結(門脇麦)は母親がキュリオの生活に嫌気がさし、自分と父親を捨てて家を出ていき、現在はノクスとして暮らしていることから、自分はキュリオとして豊かな生活を送ってみせるという目標を掲げていた。
ノクスへの転換手術は村から1人だけ選ばれる抽選によるものであったが、20歳以下のキュリオは7人しかいないこと、そして自分以外のキュリオはノクスを嫌っていることから自分が選ばれるに違いない、と思った鉄彦は村で唯一ノクスと交流できる場所へと向かった。そこにいた駐在員・森繁(古川雄輝)と彼は友人になろうと決めたのだった。
「俺、今度ノクスになるんだ」
「なんでノクスになりたいんだ」
果たして鉄彦はノクスになることができるのだろうか…。
詳しくはこちらからご覧ください。
感想
いや~レンタルしてたのすっかり忘れてて、急いで今朝の3時から観たんですけど、もしかしたら、この日の出を感じる時間に観るのがものすごくぴったりだったかもしれません。
太陽を感じながら観るのがおすすめなんですが、話がものすごく暗いので日の出、日の入りの時間に観るのがおすすめかもです。
で、この映画はもう観ている途中は
うっわ胸糞映画やん!!!やられた!!!!くっそ~!!!
と暴れながら文句を言っていたんですが、観終わった後には
いやぁ…いい映画だったなぁ…
と感想が180度変わってしまって自分でも驚きでした。
いや、本当にすごい胸糞映画だったんですよ。麦ちゃんレイプされたりとかするし、古川雄輝くん痛い目に遭うし。だからもう途中吐きそうになりながら観てたんですけどね、観た後はなんか清々しい気持ちになっていて…。なんでかな…と。
と、いうわけでなんでこんなに感想が変わったのかめちゃくちゃ悔しいのでその悔しさをぶつけながら今作をおすすめしていきます。
①キャストの演技力
⑴神木隆之介
そもそもこの映画を観るきっかけになったのが、神木隆之介さんが主演だからですね…!すみません、ミーハーで…。イケメンがだいすきなんです…。へへ…。
(普段の神木さん。source:大人気俳優♪神木隆之介の年齢は?同じ年齢の豪華芸能人もご紹介!|MARBLE [マーブル])
神木隆之介さんのイベントに軽率に参加してきてしまうレベルにはすきです。
でも神木隆之介さんというと、あんまり激しい演技をしない人だなぁと思ってたんですよね。いや、してるんですけど。(WOWOWドラマの「変身」とかは爆発してたといえばしてたか…)でもなんというか、何か一つ足りない、と思ってたんですがこの映画でめちゃくちゃに演技が爆発してました!
(今作での神木さんのビジュアル。source:映画『太陽』公式サイト 2016年4月23日、「沁みる」ロードショー)
狂気というか、とにかく神木隆之介という役者が魅せる爆発するほどの感情の振れ幅がこの映画の中だけで見ることができます。
(「桐島~」での神木さんのビジュアル。source:映画『桐島、部活やめるってよ』公開記念対談 神木隆之介×東出昌大 ターニングポイントとしての「映画」。 - page1 - CULTURE FEATURE(カルチャー特集) | HOUYHNHNM(フイナム))
「桐島、部活やめるってよ」でもかなり感情を爆発させてたように思うんですが、あれ以上でした。最高です。(語彙力がない)
私が好きだったシーンは森繁とのシーンなのですが、森繁のキュリオに対して抱いていた恐怖心というか、疑心みたいなものを溶かしていく様子がかわいらしくて好きでした。ミーハー婆ですいません。
(source:神木隆之介×門脇麦のSF映画『太陽』から場面写真、古川雄輝の姿も - 映画・映像ニュース : CINRA.NET)
⑵門脇麦
門脇麦ちゃんを私が初めて知ったのは映画「闇金ウシジマくん」だったと思うんですが、初めて麦ちゃんを見たときに
…女子…???男子…???
と失礼ながらも思ってしまいました。でも決してこれに悪い意味はなくて、今流行りのジェンダーレスと言いますか、場合によっては少年にも見えるような門脇麦という世界で唯一の存在感を身にまとった女優さんだなぁと思いました。
ちなみに普段の門脇麦ちゃんはこんな感じ。
(source:http://topicstrendy.com/4247.html)
そんな麦ちゃんが演じた今回の役、結はかなり複雑な役で今回の作品の中で一番可哀想で、最終的に一番恐ろしいキャラクターになりました。
麦ちゃんは感情を自然に大きく出したり、控えめにしたり、といった演技がものすごくうまいですね…。
(今作での麦ちゃんのビジュアル。source:映画『太陽』公式サイト 2016年4月23日、「沁みる」ロードショー)
結はキュリオとして生まれたけれど、そのことを不幸だとは思っていなくてキュリオとして生きていくという強い信念を持っている女の子です。
だけれど、自分が幼いときに出ていった今はノクスとして生きる母に対しての興味もあって、ノクスというより母に会ってみたいという普通の女の子としての面もあって、その信念と思いの間で揺れ動くさまが描かれます。
この演技がたぶん麦ちゃんじゃなかったらこんな繊細な演技はできなかったよ…!と思わせられるほど私は好きでした。
ただ、このブログから「麦ちゃんかわいいし「太陽」観てみようかな!」って思ってくださった方がいらっしゃったらもう一度言うんですが、
麦ちゃんレイプされたり可哀想な目にいっぱい遭うので、心してかかってください!!!!!
⑶古川雄輝
(普段の古川雄輝さん。source:http://doorto.net/furukawayuuki-148)
古川雄輝さんってすごい童顔だけどおいくつなんでしょう?と思ったらもう28歳なんですね!信じられん!しかもあの顔で180センチってギャップの総本山ですね。なんじゃこの人。
そんな古川雄輝さんが今回演じた森繁は私が今回最高にすきだ!と思ったキャラクターでした。ノクスでありながら、キュリオを見下すこともなく、キュリオを対等に扱ってくれる心優しい青年森繁を演じる古川さんが全然嫌味がないのです。イケメンなのに。
(今作での古川さんのビジュアル。source:入江悠監督、『太陽』神木隆之介の衝撃アドリブ、古川雄輝の起用の経緯を告白! | cinemacafe.net)
麦ちゃんが演じた結ちゃんに続いてめちゃくちゃな目に遭うこの森繁くんなのですが、そんな目に遭いながらも神木さん演じる鉄彦のことを気にかけるやさしさを持ち合わせています。
いや、実際私がこんな目に遭ったら絶対にそんなことはできないのですが、古川さんの演技力がすごくて!森繁だったらそれくらいやるかもしれない!と思わせてくれるんです…。いや、ホントありえない状況なんだけれども…!
しかしまぁ先ほども触れましたが古川さんお顔がかわいすぎる。
(source:神木隆之介 古川雄輝から映画「太陽」撮影中の暴露に反論!門脇麦は食べ過ぎでコロコロに | Edge Line ( エッジライン ))
いやこれ28歳の笑顔じゃないですよね!13歳って言われても信じるぞ!!かわいい!
古川さんの作品を観るのはこれがほとんど初めてだったので、また違う作品も見てみたいと思います。どうかいつまでも少年の役をやっていてほしい。
今作に出演する神木隆之介さんと古川雄輝さんが出演している映画「脳内ポイズンベリー」も、今作とは全くテイストは異なりますが、面白かったのでおすすめです。
②ポスターからは信じられない壮大なストーリー
あらすじでも述べましたが、こちらのストーリーは近未来を描いたサイエンス・フィクションとなっております。しかも、結構壮大な。
だってまず、地球の人口が激減しているという設定ですよ…?!
(source:http://bbs-tw.com/cgi-bin/bbs/postshow.pl?board=2_mv_b&bnum=20161011155350)
このポスターからそれを読み取れって言うのはさ、無理じゃない?!!!!????
このポスターを見たときに劇場で観ようか迷ったんですが、もしかしてめちゃくちゃひもじい戦時中とかの農村の子と軍人の話…???とか思って、う~んと迷って観るのやめたんですよね…。
ポスターから少しでもSF感が伝わってきたら私たぶん劇場で観てたよ…!!!!!ポスターもう少しメッセージをくれ…!!!!!
というわけで、この作品思っているよりも壮大なSFなので、ポスターに騙されず観てみてください。
でも、ポスターから感じられるように壮大で、地味なSFなので、そこはポスターから感じ取ってください。
(source:写真・画像 | 前川知大の舞台を映画化 入江悠監督「太陽」完成披露試写会 - 画像20 - 2016年3月 - ニュース 写真・画像 - 演劇ポータルサイト/シアターガイド)
この作品は設定が割と思っていたよりもしっかり練りこまれていて、本当に壮大で地味なSFというのがめちゃくちゃ端的にこの作品を表していると思います。
キュリオとノクスは居住地が分けられていて、キュリオ側が簡単にノクスの居住地に入ることは許されないことや、ノクスの体液をキュリオが浴びると抗体がない菌が付着して死に至るなど…。
ええ~?!?!その設定聴いた瞬間にめちゃくちゃ面白そうやんって思うやつじゃん~!!!???!!って感じじゃないですか?
ホントもっとポスター…ポスター…。いや悪くないんだけど、全然、すきなんだけど、あのポスター….
もちろん本筋は人間ドラマなんですけど、このキュリオとノクスをめぐる設定がとても素敵なのでぜひぜひこの設定にも注目してご鑑賞ください~!
③演出
今作の監督は入江悠さんで、私はまぁ皆さんお察しの理由で「ジョーカーゲーム」を観たことがあります。
ジョーカー・ゲーム (JOKER GAME) -Teaser-
いやね、この映画私が思ったよりもヒットしなくてくっそー!と思ったのですが、悔しくなってしまうほど、邦画なのにまるでハリウッドのような作品で個人的にはめちゃくちゃすきな作品でした。
(まぁ確かに自担の主演映画っていう贔屓目めちゃくちゃあるんですけど)
この「ジョーカーゲーム」を鑑賞した際も思ったのですが、演出やカメラワークが大胆というか独特というか、とっても印象に残る撮り方をしています。
ぜひ入江監督の独特の雰囲気を楽しんでいただきたい…!!
私に入江監督のすばらしさを語るほどの語彙力を誰かクリスマスプレゼントで贈って下さい。
まとめ
というわけで、今日は映画「太陽」についてお話ししました。
いかがでしたでしょうか?公開当時もあんまり劇場館が多くなかったことからそんなに話題になっていなかったイメージなのですが、観て損はしない映画だと思うのでお勧めです。
ただし、身体損傷シーンや暴力シーン、性行シーンなどもたっぷり入っていて、全体的に素晴らしくくっら~い映画なので人を選ぶことは間違いない映画です。
ぜひご鑑賞の際は一人で、暗いところで、しかし太陽が沈んだり登ったりするような時間で、日の光を少しだけ感じながら観るのがおすすめです。
日の出が絶望に感じられる、そんな稀有な映画でしたのでぜひどうぞ。
(source:https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/22980)
くら~い映画がお好きなあなたにはこちらの作品もお勧めです。