きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

トッキュウ1号VSおじさんが見どころの番外編「仮面ライダーゴースト」はもう観た?!タイトルは『探偵はBARにいる3』っていうんだけど!

 

 

 

 

日の

 

初めましての方も、お久しぶりの方も、前回ぶりの方もこんばんは。

あやめです。

本日は大泉洋さん、松田龍平さん主演の探偵BARにいるについてお話ししていきます。

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source:『探偵はBARにいる3』プレゼントキャンペーン | 109CINEMAS

 

 

 

らす

アジアの繁華街の中でも最北端に位置する北海道すすきので日々依頼をこなしている探偵は、珍しく助手の高田が持ってきた依頼にとりかかることになった。なんでも、高田の後輩の彼女が何日か前から行方不明らしい。探偵はどうせ男に飽きてどこかへトンズラこいただけだろ、と思い、その依頼を安請け合いする。

こうして始まった行方不明の女子大生探しだったが、彼女はどうやらあぶないバイトをしていたらしいことがわかる。芸能事務所と称して性的なサービスを顧客に提供していたとみられる会社に所属していたらしい彼女の現状を知るため、探偵はその会社に忍び込むこととなった。担当者と会話をかわし、怪しまれないように社内を物色していると、探偵はどこかで見覚えのある美女と出会う。その美女に「ネクタイ、よくお似合いですね」なんて声をかけられた後、探偵は高田と飲みにでかけていた。その店から出ると、探偵と高田は黒服の男たちに囲まれる。わけがわからないと思いながらどうにか逃走を図ろうとする二人だったが、逃走は失敗に終わる。そこに出てきたのが、昼間あの事務所で会った美女だった「もうこの依頼からは手を引いて」と言い残し、美女と黒服はその場を去っていった。

美女と黒服は何者なのか、消えた女子大生は無事なのか、そしてなぜ彼女を捜索することを止めに来るのか…。

 

詳しくはこちらをご覧ください。


『探偵はBARにいる3』 WEB限定特報

 

今年シリーズの最新作が公開されるということで、1と2を合わせて観てみました。というわけで、まずは1作目と2作目に対する感想を簡単に述べていきます!

①『探偵BARにいる』感想

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source:「探偵はBARにいる」ロケ地・テイセンボウルが6月閉館 | スタッフブログ | 北の映像ミュージアム

一作目に対する感想は「うっわこれキッツいなー」だったんですよね。というのは、この作品が意図的に昭和の映画の雰囲気を出そうとしているからかもしれません。言ってしまえば時代錯誤的な作品なわけです。

大泉洋さん演じる探偵は女の人にめっぽう弱く、美人の依頼人のことはすぐにすきになってしまうし、依頼人の方もそれが悪くもないかもね、みたいな感じ。そして全体的に女の人のしゃべり方が「~だわ」「~よ」とかありえない小説の女喋りだったり、男の人が常に女の人を守ってあげるし、大泉洋さん演じる探偵は女にも男にも(人として)モテてるし。なんていうか…寅さんとか…そんな感じ?見たことないけど。イメージ的にこういう話な感じ…。

私は大学が女子大なこともあって何千回何万回と「女性の地位向上」だの「男女平等参画社会」だの「ジェンダーの平等性」だのというフレーズとこの5年間付き合ってきたわけですが(若干辟易するくらい聞かされました。元々共学にいた身からするとこんな教育されると若干つらいものがあります。「こんなに女って辛いのよーとか言われても…そうかなぁ、みたいな。私が幸せな環境にいたからと言えばそうかもしれません)、こんなにも「女は弱くて男に守られるべき存在」という公式が描かれることがあるのか…とちょっとびっくりというか、失望というか、さすが東映。とか思ってしまいました*1

 

②『探偵BARにいる』感

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source:探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 : 作品情報 - 映画.com

さて、そんな感じで食傷気味になりながらも、なんとか身を震い立たせて臨んだ二作目。これがなんとまぁ面白かったんですよ。相変わらず、「探偵物語」にあこがれまくってる感じが否めないんですけど(っていうか「探偵物語」も東映作品だから平成版「探偵物語」が撮りたかったんでしょう)、ストーリーがかなりよくなってた

というのは、前述したとおり、ジェンダーの問題がどうなんだ?って思ってたところで、この2作目に出てくるガレッジセールのゴリさんが演じるまさ子ちゃんというニューハーフの役がかわいい!昭和感満載の作品だったので、もっとニューハーフを馬鹿にしてくるかと思ったんですが、ここに出てくるまさ子ちゃんは本当にかわいくて、それはゴリさんの演技力の賜物なわけだけど、探偵も登場人物も特に茶化すわけではなくて、そこが「なるほど『平成版「探偵物語」』だな」と思わされて、結構感動したし、面白かったんですよね。犯人の動機に対して探偵が心の底から憤慨するのもよかった。

確かにストーリーとして見れば特に驚きもなく、陳腐な作品だったのかもしれないんですが、「あ~東映も変わる気があるのね」なんて風に思わせるには十分な作品だった気がしました。まぁ相変わらず男尊女卑じゃないですけど、そんな感じはゴリゴリにありましたけれどね。ほんの少しずつ良くなってる感じがあると思います。

 

 

さてさて、そんなわけでこのシリーズだいすき!なんて言えないな~とおもってた今シリーズの最新作についての感想に入ります。ようやく。では以下細かく今作に対して思ったことについてお話ししていきます。

 

⑴ヒロインに全く共感できない、だがそこがいい

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source:探偵はBARにいる3 - 作品 - Yahoo!映画

ストーリーとしては、大展開はないんです。ネタバレかもしれませんけれども。特になんの大展開もないです。結構2作目が大展開というか、話の運び方がうまくて、次の展開が気になっちゃう!って感じだったんですが、今作は話の流れはなんとなく予見できるので、特に「ハラハラドキドキ」みたいなものはないかもしれません。

ただ、北川景子さん演じた今作のヒロインに全く共感できないところがかなりよかったです。「エッ」って思われるかもしれません。特に私のブログをよく読んでくださってる方は「お前よく共感できねえ!って文句言ってるじゃねえか」って思うかもしれないんですが、今作に限っては共感できないからこそ、ヒロインの思いの強さと言うか、幸せというかが強調されてて、なかなかないストーリーだよな~と思って、そこが気に入りました。そういうのってサイコパスなキャラクターがでてくるときはよくあるんですが、かわいらしいヒロインにそこを担わせるんだ!っていうのが新しい感じがして、結構好きでした。

 

⑵トッキュウ1号VSおじさん

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source:トッキュウ1号 ライト|烈車戦隊トッキュウジャー|テレビ朝日

今作は、志尊淳くんが演じた敵側の超身体能力高いマン(※名前忘れました)が出てきたことによって、アクションシーンが大迫力になってて、結構見ごたえがありました。いつもこのシリーズだと松田龍平さん演じる高田君が超つよいので、「まぁ高田君が出てきたら勝てるもんね」くらいで終わっちゃうアクションシーンだったんですが、志尊君が『ターミネーター2』に出てくるあの液体のターミネーターみたいな怖さがあるくらい強いんで、今回はアクションシーンが結構工夫されてました。

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source:Terminator 2: Judgment Day Reviews - Metacritic

(↑『ターミネーター2』のこええターミネーター。みんな「I'll be back.」は知っててももしかして映画観たことなかったり…?ちょう怖いから観たらいいよ…。)

これはぜひ劇場で観るべき!っていうか邦画でもこんなアクション撮れるんじゃん!とか思ってしまうレベルにはすきだったかもしれないです。なんというか、普通の人が戦うっていうアクションシーンの中では結構上位に食い込む好きな演出だったかも。メイキングちょっと見たい。

 

⑶最終的に言いたいことはこれです。

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最後にこれは全く共感されなそうなんですけど、私のブログなんで好き勝手に言います。この映画は、番外編『仮面ライダーゴースト 探偵はBARにいる編』です。

いや、は?みたいな顔しないでください…。待って、まだブラウザを閉じないで待ってくれ、話を聞いてくれ。

実は今作のキーワードが「命を燃やす」なんですよ。そう、おわかりですね。

「命、燃やすぜ!!!」

天空寺タケルくん/仮面ライダーゴーストのキメ台詞なんですよ!!!しかも今作は東映配給。こんなもんほとんど「仮面ライダーゴースト」ですわ。してやられましたわ。トッキュウ1号が出てきてるもんだから「発車いたしまーす」くらい言うかもしれないなとは身構えてたけどまっさか「ゴースト」でくるなんてね…。やるじゃない東映…。というわけで、「仮面ライダーゴースト」が好きな方はぜひぜひご覧くださいませ。

 

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source:『探偵はBARにいる』第3弾ヒロインは北川景子! 松田龍平は脚本未読で大泉洋、唖然 | cinemacafe.net

というわけで今回は『探偵はBARにいる3』についてお話しさせていただきました。久々に短めの記事だったかと思います。ちょっと観たのが前だったので記憶が薄れているせいもあるかもしれません。何せ観たのが『ギフテッド』よりも前ですからね…。時系列ごちゃごちゃでブログを書いてます…。(笑)

いやでもこの作品のすごいところは1作目から常に成長し続けているってところだと思います。もしかしたらターゲット層であろうおじさま方はどんどん「平成映画」みたいな作品になってきて残念に思われているかもしれないんですが、私はまぁ平成生まれなのでいいぞもっとやれーって感じですかね。まぁまだまだゴリゴリにわたしには「昭和映画」に見えます。

それに母が松田優作さんだいすきすぎて、小さいころによく「探偵物語」見せられていたのでうっすら記憶にあることもあって、このシリーズ嫌いではないんです。しかも熱いじゃないですか!父親の代表作の一つである作品をリスペクトした作品に息子さんが出演されているなんて!熱い!なので4作目はもっと高田にフォーカスをあてた話を…撮るのはいかがかね…?

 

*1:仮面ライダー」シリーズや「スーパー戦隊」シリーズも最近はジェンダー論に敏感だからか女の子の登場シーンや、女の子ライダーが出てくるようになったけど、やっぱり対象が男の子っていうのが変わってないから女の子は未だ外野感抜けないよね…。戦隊はまだしもライダーあれもうちょいなんとかならんかね、と思うときあるよ…。その点「エグゼイド」はかなり優秀だった気がする。