はじめに
なんと早いもので2018年も半分が過ぎました!というわけで、今回も「きねまないと的2018年上半期ベストランキング」!いってみましょ~~!!!!
ノミネート作品
今回もノミネート作品は私が映画館で2018年上半期に観た映画とさせていただきます。
■『キングスマン ゴールデン・サークル』
■『パディントン2』
■『嘘を愛する女』
■『勝手にふるえてろ』
■『バーフバリ 王の凱旋』
■『不能犯』
■『アバウト・レイ 16歳の決断』
■『仮面ライダーエグゼイド アナザーエンディング PartⅠ ブレイブ&スナイプ』
■『殺人者の記憶法』
■『マンハント』
■『コードギアス反逆のルルーシュ EpisodeⅡ 叛道』
■『羊の木』
■『悪女』
■『ジオストーム』
■『グレイテスト・ショーマン』
■『仮面ライダーエグゼイド アナザーエンディング PartⅡ パラドクスwithポッピー』
■『スリー・ビルボード』
■『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
■『ブラックパンサー』
■『仮面ライダーエグゼイド アナザーエンディング PartⅢ ゲンムVSレーザー』
■『ナチュラル・ウーマン』
■『ジュマンジ』
■『リメンバー・ミー』
■『15時17分、パリ行き』
■『トゥームレイダー ファースト・ミッション』
■『曇天に笑う』
■『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』
■『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』
■『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』
■『レッド・スパロー』
■『ダンガル』
■『パシフィック・リム アップライジング』
■『劇場版名探偵コナン ゼロの執行人』
■『レディ・プレイヤー・ワン』
■『いぬやしき』
■『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』
■『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』
■『劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season1 覚醒』
■『君の名前で僕を呼んで』
■『フロリダ・プロジェクト』
■『劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season2 輪廻』
■『劇場版 仮面ライダーアマゾンズ 最後ノ審判』
■『ランペイジ 巨獣大乱闘』
■『コードギアス 反逆のルルーシュ Ⅲ 皇道』
■『ピーター・ラビット』
■『娼年』
■『デッドプール2』
■『ゲティ家の身代金』
■『万引き家族』
■『30年後の同窓会』
■『ワンダー 君は太陽』
■『犬ヶ島』
■『ニンジャバットマン』
■『猫は抱くもの』
■『ハン・ソロ』
以上59作品です。エッ 今年 エッ 映画観すぎ…感…。
では以下ランキングです!
第59位
■『不能犯』
source:松坂桃李が殺人犯を演じる映画『不能犯』が好調。前日譚となるdTV配信のオリジナルドラマも見応えあり。(成馬零一) - 個人 - Yahoo!ニュース
今年の少年漫画映画の最初を飾ったのが確か不能犯なのですが、見事に最下位です!おめでとう!
たぶん面白く無さでいうとそこまでひどくはないのですが、なんと言ってもポスターと設定が面白そうだったもんでとんだ期待外れというガッカリ感がひどく、この順位になってしまいました。
ちなみにこの作品に関してはすでに記事を書いておりますので、こちらもご覧いただけると嬉しいです!
いやしかし、この記事でも言ったんですけど、本当に演者の顔だけがほんとにほんとに最高でもうその点に関してはありがとう製作者…!って感じでしたね。
記事ではけちょんけちょんに言ってしまったので、この場では褒めていきたいんですが、褒めていきたいんですがね!ほめるところが…見事に何もない…。
個人的にやっぱり真野恵里菜ちゃんと安田顕さんの演技がすごくよかったので、それだけは最上級の賛辞を!という気持ちです。真野恵里菜ちゃんは今度映画『BLEACH』にも出演されるということで、少年漫画イヤーですね!楽しみ!
おすすめポイント!
☆げんとくんこと水上剣星さんが出演されてます!ニチアサ映画!!
第58位
この作品は本当にポスターがめちゃくちゃ好みだったので、本当に楽しみにしていて、でも上映時間と私の予定が合わなくて本当にぎりぎり駆け込みという形で観に行ったのですが、これがまぁ合わなかったです!
というのも、この映画がいうなれば「文学的映画」だったからでした。と言っても本当の意味で「文学的」なのではなく、例えるならといった具合です。つまりどういうことかと言うと、芸術的すぎて刺さる人には本当に刺さるけど、私のようなミーハーな人間には刺さらない映画だったということですね。
この映画は設定からぶっ飛んでて、ラストもなかなかぶっ飛んでいるので、102分間でうまくこの映画に乗り切れるかどうかが重要になるのかな…と。
とは言っていますが、こんな順位にしておいて、しかも合わなかったと明言しておいてあれなんですが、ラストシーンは結構すきでした。先ほどまでのクレイジーさをすごい勢いで風呂敷をたたむように無くして最後は感動させて来ると言う超多忙な映画です。
いやしかし、主演のエル・ファニングちゃんが終始かわいくてキュンキュンしました。透き通るような肌が最大限生かされていて劇場で観てよかったなぁとその点に関してはめちゃくちゃ思います。
すでにこちらの映画も記事を書いておりますので、こちらの記事も読んでいただけると嬉しいです。
おすすめポイント!
☆エル・ファニングちゃんのかわいさとニコール・キッドマンの美しさに酔いしれる映画!
☆ラストシーンが意外にも感動
第57位
■『マンハント』
source:John Woo’s Thriller ‘Manhunt’ To Premiere At Venice Film Festival
私を2月中ずっと混乱させていた映画『マンハント』!!!!57位だからおすすめじゃないんでしょって?!オススメですよ!!!!!!
マジで脳幹をガツンと鈍器で殴られたような感覚になる映画ですよ!そんな映画なかなかないんだから観るしかない!観てきた時に書いた映画ノートに「福山雅治の顔が良いこと以外よくわからなかった」って書いてあるの衝撃的すぎてちょっと笑うけどそれほど観ても観なくてもよくわからないことにはかわりない映画!観てほしい!!!
やっぱり私が好きなシーンは当然のように日本刀を渡されて当然のように剣の達人のような殺陣を魅せる福山雅治のシーンなんですけど、みなさんはどの辺で頭混乱してきてた?!水上ボートのシーンかな!?盗んだ水上バイクで走り出す青春たまんねえ!!!
『名探偵コナン 純黒の悪夢』のこと300個くらいツッコミどころあるってたしか行ったんですけど、『マンハント』はツッコミどころしかないです。余裕で3万個くらいあります。
この映画も混乱しすぎて記事を書いたのでよかったら読んでください~!
おすすめポイント!
☆なんだかよくわからない!
☆ほんとにさっぱりわからない!!!
第56位
■『仮面ライダーアマゾンズ 最後ノ審判』
気持ち的には本当に許せない一作で本当に本当にクソ―――!!!!となってしまった作品でした。
大前提として、私はこんな記事
を書いてしまうほどには「仮面ライダーアマゾンズ」というテレビドラマが大好きです。なんて最高の作品なんだと手をたたきながら大喜びで見ていたものです。本当に面白かった。特にイユと千翼のデートの回なんて面白すぎて辛すぎて「小林靖子絶対許さねえだいすき!!!!」という支離滅裂なことを言っていた記憶があります。
そんな「仮面ライダーアマゾンズ」が今回劇場版にてラストとなるということで、本当にそれはそれは楽しみにしていたわけです。2018年はなんていい年なのかしら!と叫びださなかったのを褒めてほしいレベルで楽しみにしていたのですが、
これが見事に裏切られてですね…。いや、本当に何がどうなったらこんな作品でオッケーイケる!!ってなっちゃったの東映さん…!と肩をがっしりつかんでグラグラ揺らして問い詰めたいレベルで私はこの作品はひどかったと思っています。
そんな負の思いはこちらで文字通り言い尽くしたので、よかったら聴いてみてくださいませ。
ここでも簡単に申し上げるのであれば、『最後ノ審判』何がひどかったってテレビシリーズを全否定してたことだったんですよね…。私が特に許せなかったのは仁さんですね。仁さんに関してはこの映画と何から何まで解釈違いで、私よく劇場から走って逃げださなかったな…と褒めたたえたくなるほどでした。
ラジオでもお話ししたのですが、私は結局この映画を2回以上観ようという気にはなれず、パンフレットを買おうという気も起らず現在に至っているので、もしかしたら私が勘違いしているところも多々あるのではないかと思っているのですが、それにしたってそりゃないぜというものでした。
一方でこの映画をかなり大絶賛している方も多くいらっしゃいますので、この映画は結構賛否両論って感じみたいですね。むしろ賛が7割、否が3割って感じでしょうか。それでも私は批判を恐れずに言います、この映画はあんまり好きではありませんでした。
おすすめポイント!
☆大迫力のアクションシーン!
☆今まで描かれてこなかった「アマゾンを食す」ということとは
第55位
■『嘘を愛する女』
高橋一生エッロ~~~~!!!!!絶対飼いてえ~~~~~~!!!!!!!という予告への頭の悪い感想が原動力となって観に行った一本でした。今考えても頭の悪さが一級品で自分でもほとほと呆れます。いや、でもそれくらいあの予告はエロかったし、予告はほんとに素晴らしかったんだよ!例えるならば『スーサイド・スクワッド』並みに予告はよかった*1。
そして肝心の本編はというと、うーん、何とも言えない出来でした。酷評するほど悪くもないが、予告からの期待値には到底達していない作品というのが正しいでしょうか。Yahoo!映画のコメント欄風に言うのであれば、「あれだけ予告で盛り上げておいて高橋一生の正体が弱い。正直拍子抜け。」といった具合でしょうか。
ストーリーの随所に甘さが見られて「それで高橋一生(の役)が人生そこまでめちゃくちゃになったのはわかったとしてもそこから長澤まさみとセックスしよ~~~~!!!!とはならんくない?!」と観ながら300回くらい思ってしまって、説得力がかける作品でした。
それからもたついていたのが、吉田鋼太郎と長澤まさみが高橋一生を探して旅に出るシーン。これが想像の5倍長い。117分の上映時間の内80分くらいはこのシーンだったのではないかと思うほど長い。正直ここですでに帰りたさマックスでした。
それでもこの映画を最下位にできなかったのは、高橋一生のメガネ姿があまりにもドチャクソエロくてそれだけで加点式でいえば10億点くらいあげたくなってしまうからでしょう。
おすすめポイント!
☆ポスターがエロい
☆メガネ高橋一生エロい
第54位
■『パシフィックリム アップライジング』
source:Pacific Rim Uprising poster - The Philadelphia Sunday Sun
あの『パシフィックリム』の新作が出ると聞いて興奮しないヲタクがどこにいるんだ!いない~~~!!!!!(ちなみに余談なんですけど、反語を知らないインターネットの民からよく「○○じゃない人もいます。決めつけないでください」ってコメントいただくんですけど、反語です。反語表現です…。反語(ハンゴ)とは - コトバンク)
そんなわけで、私もそんなヲタクの1人だったので、2017年のコミコンで監督と菊地凛子さんが登壇されて映像を一緒に見てイヤッホーーイ!と喜んでいたわけだったんですが、これがどうしてつまらない!なんてこった!(©鳳ツルギ)
もうコテコテのダメな続編のお手本のような作品でしたね…。本当に金儲けのためだけに撮られたと言っても過言ではない作品だったと言えるでしょう。いやいや、そんなこと言っても全く面白くないわけではないのです。面白いんです。多分。でも、『パシリム』の1作目が面白すぎたのでこのレベルでは私のなかでGOサイン出ないってーーー!!!とかなり悲しかったですね…。
あとはやっぱりこの記事
でも書いたんですが、真剣佑の扱いのひどさよ!!!みんなこれ見るんだったら『レディプレ』で大活躍してる森崎ウィンくんを見て?!って言いたくなっちゃうくらい真剣佑はちらっとしか出てません!それなのにあそこまで真剣佑で興行収入狙ってきた日本の配給会社ちょっと待てテメェ~~~!!!!!!首根っこ捕まえてぶん投げてやる~~~!!!って気分でした。
『パシリム2』こと今作『パシフィックリム アップライジング』は私のなかでなかったことにしたい映画の一つかもしれません。嫌いじゃないけど、これが続編と言うのはあまりにも…。
おすすめポイント!
☆初登場の小型イェーガー、ジプシーが超かわいい!
☆イェーガー初の昼間の戦闘シーン!
第53位
■『仮面ライダーアマゾンズ season2 輪廻』
「仮面ライダーアマゾンズ」が再びランクイン!というのも「アマゾンズ」は『最後ノ審判』に合わせて総集編である劇場版も2作公開されていたので、一応別作品という扱いで今回はランキングつけました。
テレビドラマ版を98分にまとめたので、かなり無理がある編集でしたね。駆け足どころではなく、かつてのヲタクにしか通じない表現になりますが、「忙しい人のための『仮面ライダーアマゾンズ』」みたいな感じになってましたね。
参考動画
しかし、この表現が全然大げさではないほどのカットシーンの連続で、この映画だけで「アマゾンズ」を理解しようと思うとかなり無理があると思う出来でした。(そう思うと、「機動戦士ガンダムSEED」の総集編はかなり親切丁寧だったのだなぁと今更ながら感動する)
特に何がやばかったと言うと、イユと千翼の関係性が全く描かれないまま、千翼がただただイユだいすきなストーカーのまま話が進んでいってしまうので、最後になぜイユが千翼の手を取ってしまうのかが全くわからない作りになっていたところでした。個人的にイユと千翼の関係性がすごくすきなので、それはあんまりだぁ…と白倉さんに凸りそうになりました。嘘です。
あとはフクさんの「札森ぃ…圧烈弾だ…」のシーンが削られてしまい、ただの影の薄い無口マンになってたのはショックでしたね…。まぁちゃんと観たければAmazonプライムに入るんだゾン!ってことなんだと思うんですけど、せっかく新規獲得できたいいチャンスだったのにこれでよかったのか東映!!!!!
おすすめポイント!
☆削られてても仁さんのやばさは一級品です
第52位
■『レッド・スパロー』
source:
Red Sparrow | Teaser Trailer [HD] | 20th Century FOX - YouTube
Red Sparrow | "Sparrow Training" Clip | 20th Century FOX
予告のジェニファー・ローレンスがすごく綺麗だったので、絶対劇場で観たいな~ともっていたのですが、かなり滑り込みという形でぎりぎりに鑑賞した1本でした。
予告からは敏腕スパイであるジェニファー・ローレンスがソ連のスパイとしても働く二重スパイなんだけど、アメリカにそそのかされてスパイを辞めたくなってしまう話、と、私は勝手に思っていたのですが、なんとびっくりこれが一ミリも合ってなかった!(ここ笑うとこ)
なんとまずジェニファー・ローレンスが演じる女スパイは元々マジでおじさんが国家のために暗躍する人なだけの国民的スーパーバレリーナという役なんです。もうこの時点で私は「?!」と混乱していたのですが、さらに混乱したのはジェニファー・ローレンスが演じる役は別にアメリカ人でもイギリス人でもなく生粋のロシア人であるということでした!ここで注意したいのは、ジェニファー・ローレンスはこの映画の中で一回もロシア語を話さないということです。いや、製作国がアメリカだからってロシア語全く話さないでロシアの話するのどうかと思うぜ?!ジェニファー・ローレンス以外の役は何回かロシア語話したりもするんですけどね…。主役である彼女が全くロシア語を話さないというのはちょっと映画としてどうなのかな…とか思いました。ほぼ全編にわたって全員が英語を話してしまうので、誰がどこの国の人なのかが全くわかりにくくてしょうがなかったですね;…。
とはいってもこの映画想像していたものとは違うと言うだけでかなり面白かったです。ラストのあの展開には「なるほど、やられた。彼女は確かに『特別だ』」と思わされ、こりゃ一本取られたなぁなどと思ったものです。
しかし予告があまりにも綺麗だったので、お耽美な映画なのかしら、と思っていたらとんでもない、こいつは言うならば『アトミック・ブロンド』寄りの映画ですよ…!!!もっとわかりやすく言うなら、えぐいしグロイ!大人版「ふたりはプリキュア」って感じです!(?)なので、ジェニファー・ローレンスの美しさが見たいというのであれば、私は『X-MEN』の方がいいと思うよ…。今作もすごくいい作品だけどね…。えぐいから…いろいろ…。でも強い女が好き!という人にはかなりオススメの映画だったので、ぜひ観ていただきたいです。
おすすめポイント!
☆ジェニファー・ローレンスのヌードが全然エロくない!(ほめてる)
☆ラストは予想できるのに圧倒される!
第51位
■『30年後の同窓会』
source:Alice: Let Down By 'Orient Express;' 'Last Flag Flying' Mixes Drama And Comedy Well | 88.9 KETR
今作は邦題と原題が全く違うんですよね~。観終わった後に思うのは、邦題それ絶対違うだろうということですね。あとポスターも日本版はなんだか賑やかで楽しそうな感じなので、オリジナルとは全く異なっています。
この作品、私は日本版の宣伝しか見ていなかったのでなんだか楽しそうな映画だなぁと思って観に行ったのですが、始まったのは静かにいつも通りな様子で描かれる死別した息子と戦争とかつての海兵だった自分と…という複雑な作品でした。
息子が亡くなるまでは、かつて自分が海兵隊に所属していたことはある種ステータスの一つであるというか、もちろんベトナム戦争はつらかったのだけれど、誇らしいことの一つだったような、ある意味部活のような思い出としてあったのだけれど、息子を失ったことで自分の思い出さえもまやかしにすぎなかったのだと思い、ぐしゃぐしゃになっていく主人公とそれを支える親友2人の姿があまりに痛々しく、そして立派でした。
「正義のため」と言われて自分たちは戦っていたはずなのに、実際はどうだったのかということを考えると…。など、辛い辛い映画でした。私たちはテレビなどのメディアを通して何人の犠牲者が出て、ということを数字で知ることになりますが、その数字の一つ一つが尊ばれる命であったことを改めて考えさせられる映画で、しかもその尊ばれる命一つ一つが必ずしも「気高く散っていったわけではない」という残酷さを知ることになる映画でした。アメリカ近現代史が好きな人にはお勧めの映画かもしれません。
一方で、残念だったのは音楽…。必ずお決まりのBGMがあるのですが、これがあんまりにもくどい!ちょっと話のテンポがユックリなのも相まって寝そうになってしまいました…!それがなければもう少し順位上だったかもです。
おすすめポイント!
☆世界の警察、アメリカが今訴える「正義のための戦争」の皮肉さ
☆鑑賞後に原題とオリジナルポスターを見ると考えさせられるものがあります
第50位
■『仮面ライダーアマゾンズ 覚醒』
「仮面ライダーアマゾンズ」総集編劇場版『覚醒』は50位にランクイン!
本当のことを言うと『輪廻』の方が面白かったのですが、総集編という意味でよかったのはまだ『覚醒』かな…と思い、『覚醒』を上にしました。
と、言ってもシグマ全カットだし、仁さん攫われないし、闇落ちしたゴローちゃんは出てこないしでカットしすぎだろう!!!!という印象はぬぐえないのですが。でも『輪廻』は正直そもそもシーズン2がカットしていいシーンがなかったのに対し、season1はうまくカットしてもまぁ確かに話は通じるのかなぁという部分がカットされていたので、まだこれを見て「アマゾンズ」に初めて触れるという人でもまだなんとなったんじゃないのかなと思いました。
あとはseason1のラストで仁さんがアマゾンの心臓を喰らうシーンなんかはマジで映画館向きで、あれを大スクリーンで観られたのは感無量でしたね…!「アマゾンズ」最初から劇場で公開すればよかったのでは~~~!?!?!?!
おすすめポイント!
☆仁さんの気味の悪さがスクリーンによって何倍にも増殖
☆美月はただの「悠…」と言うだけのbotと化しておる
第49位
■『曇天に笑う』
いつも冗談で「これは実質『仮面ライダー平成ジェネレーションズ映画』」とか言いながら映画を観に行くものですが、今回のこれは実質『仮面ライダー』映画と言って間違いないでしょ。主演が福士蒼汰(「仮面ライダーフォーゼ」主演<如月弦太郎・役>)、さらにヴィラン役は桐山漣(「仮面ライダーW」主演<左翔太郎・役>)ときただけでは飽き足らず、なんと脚本が高橋悠也(「仮面ライダーエグゼイド」全話脚本担当)…!!!!!いや、これは「仮面ライダー」映画でしょう…!(※ちなみに「海賊戦隊ゴーカイジャー」のガイくんこと池田純矢さんも出てます)
しかも、個人的には監督がだいすきな本広克行さんということで、『亜人』も面白かったし、
期待して観てきました!
結果から言うと、「まぁまぁ好き」というような映画でした。先に何がダメだったのかということから言うと、本広克行にしろ、高橋悠也にしろ、二人とも90分映画向いていないんですよ!少なくとも110分はほしい!あまりに上映時間が短すぎて、展開が目まぐるしいと言うより、目が回る!そんな印象が強かったですね。そのせいで、なんとなく脚本が薄いような気がしてしまってそこが残念でした。
しっかし、こういうイケメンで釣ってくるような映画にしては全然面白かったですね…!!!!特に桐山漣さん演じた白子のキャラクターの持つ背景の辛さったらなかったです。桐山漣さんは切ない演技がとっても似合う…!すき…!本当に、ストーリーを思い返せば思い返すほど白子という人の人生とはなんだったのかしら、ということを思うと涙が今でも止まりません。
あとは中山優馬さんの演技がすごい!最高!彼は兄と比べて頼りない自分が情けなくて、そんな自分を変えたくて、そして兄に追いつけない悔しさからある禁忌を犯すわけですが、思春期というか青年期というかとにかくその複雑な心の揺れ動きを見事に演じるんです、中山優馬さんが!!!あと中山優馬さんのセクシーなお顔に今回の役がぴったりなんですよ~~!!!なんでぴったりなのかは多分観てもらえばわかると思うので、観てほしいけどあえて言うなら鱗!鱗がすごい似合う!あんなに鱗が似合うのは中山優馬だけ!って感じです。
必見映画、という出来ではないにしても実写映画作品の中ではかなり良かった方だと思いますね。
おすすめポイント!
☆「仮面ライダー」がすきな人は必見!
☆時代劇でも本広克行色は濃厚です!
第48位
■『殺人者の記憶法』
私がこの映画の予告を観たとき、「自分には記憶がないのに実は殺人を犯しているって話…?」と思い、それは面白そうだなと思って観に行ったのですが、実際は「凶悪殺人犯がアルツハイマーになってしまい、自分が殺人犯だということはしっかりと記憶しているのに、直近の記憶が全然ない」という話で、しかもこの(元)殺人犯のお父さんが娘のために(現)殺人犯に立ち向かうみたいな映画でなんじゃそれめちゃ面白いじゃん!!!!といういい意味で予想を外してくる映画でした。
アルツハイマーの主人公の目線で話が進むので、最後まで「どれが本当なのかがわからない」し、自分のことも信じきれないという恐怖がすごく伝わってくるのが面白い。とにかくハラハラドキドキしっぱなしの128分です。ちなみにラストは結構モヤモヤが残る終わり方なので、スパーンと綺麗に終わってほしい人には向かないかもしれませんが、私は映画体験としてはかなり気味の悪くて最高の体験ができる映画だと思っています。
おすすめポイント!
☆予告からは想像がつかない展開とストーリー!
☆真実はどこにあるのか最後の最後までハラハラしっぱなし!
第47位
■『名探偵コナン ゼロの執行人』
source:劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』
ここ2年面白い映画が続いていたので今年はどうだろうと蓋を開けて観てみたら、「決して悪くはないが、突出して面白い」とはならなかったのが今作でした。
もう社会現象と言っても過言ではなくなってきた「安室透ブーム」に公式が乗っかった形で、恐らくキャラクター登場から準主演作の劇場版が作られるまで最短だった男、安室透。すごいですね。やっぱり持つべきものは親でも子どもでもなく、お金を出してくれるお姉さんです。これは過言でした。
いやしかし、今作本当に面白くない、わけではないので惜しいです。何から何まで惜しいと思ってしまいます。せっかく安室透を準主役に置くのであれば、もっとトリプルフェイス感を出してもよかったですし、あとは誰が主役で誰が犯人なのか、そしてストーリー的に今は何をしているのかということをつかみ辛いというのが今作のかなり残念なところだったと思います。せっかくの安室透なのに、そんな警察組織という小さい話で(あえて小さいといわせていただきます)終わってしまっていいのか!?
しかし一方でやはり才能が際立っていたのは、監督の立川譲さんです。最近では「ユーリ!!!on ICE」や「モブサイコ」などでも活躍されているアニメーション監督だそうなんですが、本当に今回の映画は演出が神がかっておりまして、それだけはマジで歴代「コナン」映画のなかでも突出していたと思います!立川監督に心からの拍手を!
この映画に関してはすでに記事を書いておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。
おすすめポイント!
☆社会現象を巻き起こしつつある安室透、準主演作!
☆立川譲監督の驚異の演出方法は必見!
第46位
■『いぬやしき』
source:映画『いぬやしき』公式サイト
2018年は少年漫画実写映画のクオリティが高いですねー!『いぬやしき』結構面白かったです!邦画とは思えないレベルでCGに力を入れているし、脚本に無駄はないし、役者陣の演技もよかったです。
特に私がこの作品で気に入ったのは、一部の登場人物がすごく自然だったということです。主演の佐藤健さん、木梨憲武さん、そして三吉彩花さん、濱田マリさん、斉藤由貴さんは役者としてかなり本気でこの役に取り組んでいるのがひしひしと伝わってくる演技で素晴らしかったです。特に佐藤健さんは初めてヴィランを演じるということでしたが、とてもじゃないけどゾッとするような自然さで現実味がすごかったです。
一方で残念だったのは、キャスティングに無理があることでした。佐藤健さんの演技は素晴らしいと思うのですが、さすがにもう高校生というのは無理だろうと思います。あとは二階堂ふみさんにあのような気弱な女の子という役をやらせるのではなく、今だったら桜井日菜子ちゃんとか浜辺美波ちゃんだとかが良いと思うんだけどな、と思いながら観てました。あとチョイ役に伊勢谷友介を使うのは「客寄せパンダ」感が強すぎて不快でした。せっかく良い映画なのに、残念でした。
おすすめポイント!
☆邦画では最上級レベルのCGアクションシーン!
☆役者陣の演技にご注目!
第45位
■『仮面ライダーエグゼイド アナザーエンディング パラドクスwithポッピー』
source:動画を見るならdTV 【お試し無料】
昨年大ヒットの中終わった「仮面ライダーエグゼイド」の劇場版三部作2作目『パラドクス with ポッピー 』!なんとわたくし、運がよくて舞台挨拶付きの上映会をあててしまいました!わーい!そこで甲斐翔真くんと松田るかさんが「自分たちの思い描いてた『パラドクス with ポッピー』とは全く違うイメージのポスターで不満」という話をしていたのが面白かったです。
本編はわりとエグゼイドの本質に迫る内容になっていまして、さすが脚本高橋悠也ですわ!!と手をたたいて大喜びしてしまう内容でした。今でこそ人のために生きているパラドとポッピーですが、元々はバグスターであるのだから人間の命を奪うような形で生まれた存在で、もちろんそんな彼らのことを憎む人間がいてもおかしくないだろうな…とは思っていたので、そこが描かれていたのがかなりよかったです。
それにしても、エグゼイドの世界はどこをとってもつながってるのがすごいですね!まさかの展開にかなり驚かされました。気になる方はぜひこの一本ご覧ください!
おすすめポイント!
☆バグスターの罪を描いた「エグゼイド」の核心をつく話
☆気になるあの美人女医の正体とは?
第44位
■『仮面ライダーエグゼイド アナザーエンディング ブレイブ&スナイプ』
source:
ビデオパス|au公式|映画・ドラマ・アニメが見放題!月額562円(税抜)動画配信サービス
続いても「エグゼイド」三部作より『ブレイブ&スナイプ』です。こちらは三部作の第一作目ですね。
ブレイブこと鏡飛彩、そしてスナイプこと花家大我のふたりはめちゃくちゃにクソ重バックグラウンド持ち&2人の関係性がクソ複雑で、高橋悠也(※「エグゼイド」の脚本家)は何を見せる気なの…?怖い…とか言いながら観に行ったんですが、やっぱり驚くほどつらいVシネマでした~~~!!!!(予想通りなのに辛い)
これは完全にネタバレなので、観てない人は読まないでほしいんですけど、私は小姫ちゃんに飛彩が「あなたは私に何もしてくれなかった」って言ってくるのが無理すぎて。ほんとに…、まぁこのセリフからのラストの小姫ちゃんのセリフが素晴らしいんですけど…。本当に、鏡飛彩がすきだという方は絶対この映画を観てくれ…。
そして大我が好きな私としては、大我の髪形かっこいい!!!!!!!ということを大声で言っていきたいです。東映のスタイリスト変わった…???ありがたい…。
おすすめポイント!
☆「エグゼイド」キャラクターの中でもクソ重キャラのふたりにフォーカスしたドシリアスVシネマ
☆「エグゼイド」3部作として文句なしの1作目!
第43位
■『トゥームレイダー ファースト・ミッション』
正直この映画は正直脚本は正直そんなに面白くないんですけど、アクションの見せ場だとか、役者の演技だとかがかなりよくて救われていました。
とくに私は主演のララ・クロフトを演じているアリシア・ヴィキャンデルちゃんが「キャッ」とかなどではなく、「ぅあ”っ」みたいな唸り声をあげていてかなり良かったと思っています。彼女はかなり全身全霊でこの役に挑んでいたと思う。
しかし本当に脚本はこれでいいのかという感じで、もう少し理性的に動けないのかこの主人公は…。とちょっとイライラするシーンが多かったかもです。本当にこのやり方じゃないと彼女は冒険に出ることができなかったのか???頭がいいんじゃないのかよ…。
おすすめポイント!
☆アリシア・ヴィキャンデルの圧倒的な演技力にご注目
☆手に汗握るアクションシーンをとくとご覧あれ!
第42位
■『コードギアス反逆のルルーシュ Ⅱ 叛道』
「コードギアス」劇場版シリーズ第2作『叛道』、第一作目がとてもスピード感に溢れるのにとても面白くて第2作目も期待して行ってきました!
公開初日の夕方の回に観に行ったんですが、新宿バルト9さん超満員でした!今回のストーリーとしては、アニメ1期の行政特区ニッポン~2期のCの世界までという超駆け足構成だったのですが、新規カットも多くて驚かされました!(製作陣相変わらず谷口悟朗に泣かされてるの?大丈夫?とはちょっと思った)
とっても大満足!、と言いたいところなんですが、放送時に散々作画崩壊だなんだと言われていた「Cの世界」の作画をDVDに際して修正したはずなのに、アニメ放送時と同じ作画で、折角劇場でかけてるのにこれかよ!!!と思わざるを得なかったです。
しかしやっぱりストーリーの構成自体はスザクを主役において再構成されていて、アニメを履修済みであることを前提にしつつも全く新しい「コードギアス」になっていて最高でした。また、ストーリー的にはオリジナルと異なる展開もあって、そこが個人的にはかなり+でした!
おすすめポイント!
☆ぎゅっと詰め込みつつストーリー展開に無理がないのがすごい!
☆オリジナルアニメとは違う展開にご注目!
第41位
『悪女』
予告が面白そうだったので、観たいな~とぼんやり思っているうちに公開日が過ぎていて焦った一作でした。(笑)
スクヒという血なまぐさい運命を背負った殺しに秀でた女性の物語を時系列めちゃくちゃで描いていく映画で、なんといっても見どころは冒頭のスクヒ視点で繰り広げられていくド迫力アクションシーン!韓国映画ってアクションシーン撮るのうまいんですね…!!!と度肝抜かされました。
あとは、この監督さてはこのシーンが撮りたかっただけだな?というシーンがあるんですが、それがウェディングドレスを着て狙撃をするというシーンでした。あの画はあまりにもキマッててまぁ控えめに言って最高でした。そりゃあヲタクですからそんなもん好きに決まってるんですね。
個人的にスゴイなと思わされたのは、ヨンスとチョンスのラブシーン。あんまりしっかり描くものだから途中でジャンル変更してラブロマンスになったのかと思いました。
しかし残念なのは、時系列があまりにごちゃごちゃなので本当にわかりづらいのと、設定に無理がありすぎたところでした。でもアクションシーンとしてかなりおすすめの一本です!
おすすめポイント
☆冒頭のアクションシーンは必見!
☆容赦なく最高シーンがガンガンやってくるので振り落とされないように!
第40位
■『グレイテスト・ショーマン』
source:https://www.foxmovies.com/movies/the-greatest-showman
『グレショ』に関してはすでに記事を書いておりますで、詳細な感想に関してはこちらをご覧いただけたら嬉しいです!
で、改めて感想を言うと、本当にこれ予告を観たときに「絶対面白いじゃん!早く観たい!早く観たい!」と大はしゃぎしてずっと待っていた作品だったんです。『ラ・ラ・ランド』の製作陣が参加しているとも聞いてたので、期待値が天より高いまま何か月も待っていて、よっしゃ公開されたぞ!つって観に行ったらもう…期待値が高すぎて「あれっ」と肩透かしを食らってしまうという。完全にわたしが期待値をあげすぎたことが原因なのですが、個人的には面白かったけど…、という作品になってしまいました。
とはいっても、やはりミュージカルシーンは圧巻の出来で、鳥肌が止まりませんでした。特にラストのバーナムがフィリップにバトンタッチするシーンなんかは震えるほど素晴らしかったですよね!キラキラした世界がスクリーンいっぱいに広がっていて、本当に現実に帰るのが惜しいというか。ずっとこのシーンの世界にいたいよ~~~!!ってなっちゃいました。
それぞれの楽曲も素晴らしくて、「This is Me」も確かにかなり良かったんですけど、私が本当に心奪われたのは何回も言ってるんですけど、「Rewrite the Stars」だったんですね~~~!!!!!!すき~~~!!!!!あのシーンキラキラなのに、最後の切なさとのギャップ?!ギャップがすごくて?!人間ギャップに弱いと言いますけど、これにしてもしかりなんですよ~。本当に素晴らしいシーンなので、オススメです…
おすすめポイント!
☆ミュージカルシーンが最高に楽しい!キラキラ!
☆素晴らしい楽曲たちの一曲一曲を楽しむべし
第39位
■『仮面ライダーエグゼイド アナザーエンディング ゲンムVSレーザー』
source:仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーゲンムVSレーザー 予告編 - YouTube
「仮面ライダーエグゼイド」という物語の集大成ともなる今作、なんかすごいもの観たな…って感じでした。貴利矢さんは最後まで優しい嘘吐きで、また私たちは貴利矢さんの犠牲の上に明日を生きていくことになるのか…とかなりつらかったんですが、沙衣子先生ありがとーーーーーー!って感じでしたね…。
というか、沙衣子先生を救う貴利矢さんがあまりにもかっこよくて、これトリロジー出の貴利矢担全国に200万人くらいいるでしょ…って思ってしまった…。(※ジャニヲタ脳)
あともう一人の主役である檀黎斗神が最後まで神でしたね…。ネタバレになってしまうので、これ以上言うとネタバレになってしまうので言えないのが歯がゆいです…。
そしてこの物語は檀黎斗と九条貴利矢だけではなく、「エグゼイド」という作品に関わったキャラクターとこの作品を見守ってきたファンの希望ともいえるエンドとなっていて、本当に良い映画でした。
私が今作で一番好きなセリフは、貴利矢さんが檀黎斗に対して、「永夢とかポッピーとCRで過ごして命の大切さについて考えなかったのか!?」みたいなセリフ。それに対して黎斗が「考えたさ、だからこの結果だ」と返したのもブレなくてよかったです。医療を一度見捨てた神があの決断をするの、色々考えさせられますよね…。
おすすめポイント!
☆「エグゼイド」の世界をより知るためには必見の一作
第38位
■『猫は抱くもの』
source:6月23日全国公開 映画『猫は抱くもの』公式サイト
こちらの映画についてはすでにラジオで感想を述べていますので、よろしければこちらもお聞きいただけると嬉しいです。
この映画については全然観る予定がなく、偶然観に行ったという流れだったんですけど、本当になんか変わった映画観ちゃったぞ…!という感想がすごかったです。
しかしこの映画の物語、ホラーかなって思うくらい恐ろしくて、というのも理想の自分の姿と、現実との差とかそんな本音を話せるのは猫の良男だけとか…そんなのやばすぎません?なんかもう自分の話かよって思うくらいめちゃくちゃに胸に突き刺さったですけど…。つらみ…。良男は良男で色々辛い思いをしていて、それが辛かったから自分は「人間」だと思いこむことで生きているとか…ポスターがポップな割にめちゃくちゃに辛い話じゃねえかふざけんな!
あとはやっぱり演出が独特で面白かったです。舞台のセットの中で繰り広げられていくシーンと実際に外で撮影されているシーンとがあり、また、舞台の繰り広げ方もステージばかりではなく、客席の方までセットが組んであり、本当に観ている客と作品の境界線がクラクラするほど不安定になるような作品でまさに「引き込まれ」ました。
おすすめポイント!
☆ポップなポスターのわりにテーマが重い
☆劇中歌である「ロマンス交差点」がやたらと耳に残るし名曲
第37位
■『さよなら僕のマンハッタン』
source:'The Only Living Boy in New York': Review | Hollywood Reporter
マーク・ウェブ監督最新作と聞いてから絶対観に行こうと思ってたのに、公開日から相当時間が経ってから観に行ってしまった1作でした。
楽しみにしていた割に、全くあらすじ等を調べておらず、本編を観て「死ぬほどさわやかなポスター作っておいてめちゃくちゃドロドロな恋愛ものじゃねえか!!!」と叫ばなかった私を褒めてください。本当に途中まで監督マーク・ウェブじゃなくてウディ・アレンだろとか思うレベルだったし、父親の浮気相手めっちゃエロいんですけど、ラストスパートが最高すぎてすべてをゆるしました。
最終的にすごく好きな映画ではあったんですけど、残念だったのは、マーク・ウェブ作品は音楽が最高という印象が強かったので、今回はあんまり音楽の趣味が合わなくてBGMをDLしようという気にもならなかったことでした…。結構楽しみにしていたので残念でした…。
でもストーリーはかなり好きでした!意味がわからなさすぎて!(笑)父の浮気相手が許せず監視しているうちに好きになっちゃってセックスしたんだって話を隣人にもしたんだけど、実はその人が…?!という…!!よく89分で収めたものだよ!!!個人的にめちゃくちゃウケたのは、カラム・ターナーくんエディ・レッドメインに雰囲気そっくりマンだと思ってたら『ファンタビ』に出演するらしいってことでした。(笑)
おすすめポイント!
☆89分なのにどんどんコロコロ進んでいくストーリーにご注目!
☆えっちな浮気相手が素敵です…
第36位
■『娼年』
source:松坂桃李、1.5日で“童貞”から“娼夫”へチェンジ 過酷な撮影期間&役作りを明かす<娼年> - モデルプレス
こちらの作品に関してはすでに記事を書いておりますので、こちらもご覧いただけると嬉しいです。
「『娼年』の応援上映楽しそうすぎるので次回必ず観に行くためにまず予習しないと…。別に応援上映2回目決まってないけど」というクレイジーな女どもに誘われて『娼年』観てきました!ポスターの感じから相当シリアスな作品なのかと思っていたんですが、「セックスコメディ」みたいな作品でゲラッゲラ笑ってしまいました。一人目の人妻がエロすぎて、セックスシーンのセリフがもう「同人誌で4兆回見た」みたいなセリフばかりで笑ったんですが、2人目からドンドン性癖がマニアックになってきて、「これ笑っていいやつだ…!!」と確信を持てたのは、3組目の熱海の夫婦でした。サングラスかけた松坂桃李が「同人誌で5兆回見た」みたいなセリフを言っていたのでもう無理でしたし、西岡徳馬のオナニーが見られるのは『娼年』だけ!!!!!!って感じで、私はもうどでかいスクリーンで何を見せられてるんだ…。と放心しえちたら、私のなかで「もう推すしかないやん!」と言わざるを得ないアズマくんとのターンが始まって「いいいいいいいいいんんですか!!!!???」とモブおじさんみたいな反応を示してしまいました。
でもやっぱり観てみて思ったのは、応援上映死ぬほど行きたかったってことでした。。。太鼓鳴らしたい、笛吹きたい…。伝わる人がいるかどうかわかんないんですけど、私はこの映画を観て「おばさん出る出る」コピペ思いだしました。
おすすめポイント!
☆とにかく全編にわたって頭の中の太鼓がとまらねえ
☆セックスはエンターテインメントなのだと教えてくれる一本です
第35位
■『ニンジャバットマン』
昨年の東京コミコンでPVを見てから楽しみにしていた『ニンジャバットマン』を観てきましたよ~~!
脚本が中島かずきと聞いて、超楽しみにしていたのですが、良い意味で中島かずきの悪ふざけ映画でゲラゲラ笑いました。まずバットマンの顎ね。顎が顎すぎて顎です。ベンアフもかすむレベルで顎にしか目が行かないので笑いました。
あと、キャットウーマンにうまく言いくるめられたブルースが宣教師(というよりもザビエル)スタイルにさせられてたのも爆笑ものでしたね。
あと時代的にまだ日本には鉄砲がないはずだとか言ってジョーカーにキレてたブルースがアルフレッドが用意してくれたバットモービルにはすぐ乗ってしまうのが「お前の主張ブレブレか!?」となったりなどしました(笑)
あとはヴィラン大名たちがそれぞれ城ロボットを作るわけですが、それがあまりにもトンデモロボットすぎて、さすが「グレンラガン」の中島かずきじゃん?って思わされました。
アニメーションとしては、さすがの神風動画!CGなのにどこか趣があると言うか、味がありました。あと、空が和風の模様になっていたり、ジョーカーの自己催眠のシーンは絵のタッチが全く異なっていたりなど様々な工夫が凝らされていて素敵でした。
あとは合体のシーンのラップ曲素敵すぎてDLしてしまいました!超OSUSUMEです!
おすすめポイント!
☆中島かずきの笑える集大成!(笑)
☆衝撃が強い85分を全力で楽しむべし!
第34位
■『犬ヶ島』
source:'Isle of Dogs': Is Cultural Appropriation Hollywood's Next Big Battleground? | Hollywood Reporter
予告を見たときに「話が全然わかんないけど絶対観たい」と思っていた『犬ヶ島』を滑り込みで観ることができました!
日本を描いた外国映画というのは、みんなちょっと面白くなってしまうので本当に好きなんですが、この映画に関しては監督が日本をしっかりと理解した後で敢えてトンデモ日本を描くというものになっていて、トンデモなのに間違っているものはほとんどないようなものとなっているのが好きでした。
映画のストーリーとしてはシリアスなんですが、結構随所にギャグが入っている楽しい映画でした。私が好きだったのは、オノ・ヨーコ演じるオノ・ヨーコと外国人留学生の女の子がバーで話し合うシーンでした。チョコミルクでクールにキメるのも面白いし、オノ・ヨーコの名前がそのまま出てくるのも、外国人が知っている日本人1,2を争うオノ・ヨーコをつかってるんだぞっているのがなんかわかりやすすぎて笑いました。黒い犬がシャンプーされるシーンもかわいかったです。
おすすめポイント!
☆人形劇とは思えないほどぬるぬる動くよ!
☆外国人から見た新たな日本の姿みたいなものも垣間見えます
第33位
■『ジオストーム』
観たい観たいと言いつつ観れたのは公開から1ヶ月ほど経ったタイミングで丸の内ピカデリーさんで鑑賞できた作品でした観る前は「トンデモ映画なのかなー」とざっくり思っていたのですが、割と普通に楽しめる映画でした。
兄貴と喧嘩してる途中なのに、自分が作った秘密の暗号を使ってくれてちょっと嬉しくなっちゃう弟があまりにもかわいくてツボでした。あと、別の意味でツボだたのは、宇宙センター所長のドイツ人お姉さんが所長で才能にも恵まれているにも関わらず、常にジェラルド・バトラーの後ろでうなずいているだけだったっていうのが面白かったです。
いや、でも主演がジェラルド・バトラーだし女子は守られるヒロインに徹底している感じかなとなんとなく思っていたら、全然そんなことはなく、弟君の秘密の婚約者であるシークレット・サービスのパツキンのお姉ちゃんのドライブスキルがあまりにもサイッコーーーー!!!って感じでした!そら大統領直々に「結婚しろ」って言われちゃうよな。
おすすめポイント!
☆ジェラルド・バトラーの顔の迫力がすごいです
☆パツキンチャンネーのドライブテクニックのすごさがクライマックスだ!!
第32位
■『ピーター・ラビット』
source:James Corden's Peter Rabbit movie is officially getting a sequel
Twitterで「ヤクザ映画」「ウサギとかいう害虫」「ウサギVS人間の壮絶な闘い」とかいうパワーワードが並んでいて、早く観たい!という思いを逸らせながら観に行った作品でした!
一見ピーターたちウサギを一番かわいがっているあの女が一番まともみたいな雰囲気で映画は進んでいくけど、間違いなくあの女がいちばんやばかったっす。というかまさか人が死ぬような映画だと思っていなかったし、思っていたより1000倍くらいバイオレンス映画だったので笑いました。
私が一番笑ったのはピーターが申し訳なさそうに起爆スイッチを出してボタンをカチカチ押すシーンでした。1人で観に行ってたんですけど、ゲラッゲラ笑ってしまい、二つとなりに座っていたお兄さんも私に釣られたのは途中からゲラゲラ笑うようになっていたので、とても素敵な映画体験をしました。
ポスターにはぜひ騙されず、この『ピーターラビット』というバイオレンス映画をご覧くださいませ!
おすすめポイント!
☆人間VSウサギのボッコボコどころではなく血で血を洗うとでもいうようなマジ戦争
☆狂気とキュートさであふれる最高の1本です
第31位
■『コードギアス反逆のルルーシュ Ⅲ 皇道』
オールハイルルルーシュ!!!!!!「コードギアス」劇場三部作最終作、『皇道』を初日、新宿バルト9で観てまいりました!
今回のこの『皇道』に関しては、今までの2作品以上にテレビアニメシリーズを本当にうまくまとめたな!という感じで、総集編と言ってしまえばそうなのですが、全然だれることがなく観ることができて、私は生まれて初めて総集編を心の底から楽しむことができました!何が起こるのかすべて知っているのにドキドキハラハラして、最後はやっぱり泣いてしまいました。
ただ、個人的にかなり許容しがたかったのは、シャーリーについてでした。これに関してはネタバレになってしまうので、ここでやめておきますが、彼女がそうなったからには何かこう…理由づけがほしいというか…。どうなんですかね?「コードギアス」3期で明らかにされるのでしょうか。ちょっとそれはキャラぶれにもほどがあるんじゃないのかな、と思いながらラストを迎えた私でした。でも、3期楽しみです!
コードギアスに関してはこんな記事も書いていますので、よろしければこちらも読んでいただけると嬉しいです!
おすすめポイント!
☆「コードギアス」劇場3部作の集大成!
☆ただの総集編だと思って侮るな!
第30位
■『パディントン2』
source:Paddington 2 (2017) Full HD Movie Download in Hindi 720P - Fulltofunmovies
実は私の誕生日公開だった『パディントン2』!誕生日公開からには誕生日に観たい!ということで、誕生日に観てまいりました!
前作が子ども向けとは思えないクオリティだったので、本当に楽しみにしてたんですが、本当に面白かったです!103分が本当にあっという間なんですけれど、密度がすごくて、しっかりアドベンチャーという形になっていてワクワクドキドキが止まらなかったです。
あと子ども向けなのに、パディントンが逮捕されて牢屋入って最後は脱獄するというのがなかなかないでしょうに!『ショーシャンクの空に』かな!(全然違う)
あとはヒュー・グラント、さすが監督に太鼓判押されるだけあって、落ちぶれたテレビ俳優の役がぴったり!ドッグフードのCM、実際にやってほしいくらいと思ってしまいました。(笑) ブキャナンとパディントンの掛け合いのシーンも面白かったですよね。本当に対等な戦い感があって(笑)
個人的にものすごくかわいい~となってしまったのは、パディントンが刑務所に入って洗濯係になったときに、制服を全部ピンクにしてしまって、みんなでピンクの服を着るところでした。かわいい。
こちらの作品もすでに記事を書いておりますので、よろしければこちらもよろしくお願いいたします!
おすすめポイント!
☆1作目に負けず劣らず面白い!
☆ヒュー・グラントの落ちぶれ俳優感のリアルさをご覧あれ。
第29位
『オリエント急行殺人事件』が観たいな、と思っていたのですが、外が寒すぎて布団からっ出られないとか言っているうちに上映時間を逃し、観られる映画を探したらこの作品になってしました。ちなみに『オリエント急行殺人事件』はまだ観れてません。とにかくそんな感じで観に行ったので積極的な鑑賞ではなく、まぁ期待値は…という感じだったのですが、期待値を下げ過ぎたせいか、かなり楽しめてしまいました!序盤こそすごく少女漫画映画でめちゃくちゃ疲れたのですが、慣れてくるとこれがなんと面白い!
あらすじで予想できること以上のことは何も起こらないのですが、とにもかくにもSexy Zoneの中島健人さんこと、ケンティーがめちゃくちゃにかっこいい!!!!主人公を押し倒すシーンだとか、髪を乾かしてあげるシーンとかとにかく105分間ずっとケンティーがかっこよかったです!
一方で知念君はそこまで見せ場があるわけではなく、そこがかなり残念でした…。その件に関しては以下の記事で述べていますので、よろしければこちらをご覧くださいませ!
とにかくまだケンティーに出会っていないという幸運なそこのア・ナ・タ!!!この映画でケンティーに恋しても、いいんじゃない?
でも私が少女漫画映画に抱いていたイメージを少し変えてくれた作品でもあったので、ぜひみなさんに観ていただきたいです。
おすすめポイント
☆ケンティーがとにかくとにかくかっこいい!
☆普通に映画としてめちゃくちゃ面白いです!!
第28位
■『ヴァレリアン 千の惑星と救世主』
source:Valerian (2017) -
私の最推し海外俳優デイン・デハーンの主演映画がついに日本でもはちゃめちゃな公開規模で上映されるということで!これは観るしかねえな!!!とうことで観てまいりました!前評判があまりよくなかったので、ほぼデハーンを楽しむか~みたいな気持ちで観に行ったのですが、確かに話は散らかってはいるけれど、そんなギッタギタにぶっ叩く必要もないような良い映画でした。
まずは映像美が素晴らしく、とにかくすべてのシーンが美しい映画でした。特に冒頭のシーンの美しさは目を見張るものがありまして、このシーンだけでも観てよかったと思えるほどでした。『スター・ウォーズ』シリーズネタを大胆に逆輸入しているのも思い切りが良すぎて好印象でした。
あとはこの映画で私の好きなシーンは異次元マーケットですね!このシーンは映像体験として素晴らしい体験ができる!と言い切れます。この映画はスクリーンで観てナンボの映画と言って間違いないですね。
これはかなりヲタク的視点になるのですが、デハーンの中に、というかヴァレリアンの中に女の子の精神を宿らせるという神展開が…やばすぎました…。ありがとう、リュック・ベンソン…!!!!
おすすめポイント
☆前評判にとらわれない!で純粋にこの映画は面白いです!
☆一つ一つのシーンが素晴らしく美しい!
第27位
source:Disney Responds To Han Solo Movie Poster Plagiarism Claim - GameSpot
本国での成績があまりに悪くてほかのスピンオフ作品の制作をまさかの博士に戻すレベルと聞いてびっくりしながら観に行きました。ちなみに私はオビ・ワンのスピンオフ待ってる人間だからぜひとも白紙に戻すってのはやめていただきたい!!!
しかし、そんな噂はちょっと言い過ぎなのではないかな、と思うくらいに普通に楽しめる作品になってました。確かに「何度も観たい!」と思わせられるような作品だったかと言われると辛いものがありますが、そんなほかのスピンオフ作品を白紙に戻すというのはやりすぎだろうと思いました。
今回登場する新ドロイドのL3は初めての女性ドロイドで、女性だからこその特徴があって面白かったし(と言っても今までのドロイドについてはあまり性別を意識したことがなかったんですけれど)、ハン・ソロという名前の由来とか、チューイと出会って「チューイ」というあだ名をつけるまでとか、とにかく「ああ、なるほどこういうことだったのね」と思えるシーンもたくさんあって個人的にはかなり◎。特に私がジーンときてしまったのは、チューイが自分の夢は自分の種族と過ごすことって言っていて、その機会が訪れたのに、そのチャンスをなげうってソロと一緒に行動してくれたところでした。
『フォースの覚醒』と比べたり、『ローグ・ワン』と比べたりなどすると辛いですが、『最後のジェダイ』よりは面白かったんじゃないかなぁ…。
この映画に関しては、宇多丸さんの批評が面白かったので、お勧めです。
おすすめポイント
☆『ハン・ソロ』と銘打っているが、これは女性のストーリーでもあるかも
☆今までのハン・ソロの辿ってきた軌跡をクスリとしながら観れる映画です
第26位
■『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』
source:Avengers: Infinity War BTS Clip Sees Robert Downey Jr. And Josh Brolin In Action
ずっと楽しみに待っていた『インフィニティ・ウォー』やったー!!!!公開初日に観に行こういぇいいぇーい!ってテンションで観に行って死ぬほど後悔しました。思ってた1億倍辛い話で早く夢オチって言ってくれ…頼む…と言ってたら160分終わってしまい、死ぬのか…?ってなりながら劇場を出ました。
いや、ガーディアンズのメンツがいてくれたのでゲラゲラ笑えるシーンもあったといえばあったんですが、それ以上に本当にみんなどんどんいなくなってしまうので、うわ…もう無理…って感じで…。
しかし私がこなくそ~~~!!!!!となってしまったのが、ソーについてだったんです。私は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』がすごく面白かったと思っていて、あの映画でソーが成長できたのはすごく良いことだったと思っているんですが、今回の映画では『バトルロイヤル』での成長などなかったとでもいうような形で描かれてたのがかなり悔しくて~!!!!!ケビン・ファイギこのやろ~~~!!!!ルッソ兄弟このやろ~~~!!!ってなりながら観てました。
でもバッキーがロケットを振り回して仲良く大暴れするシーン最高でしたし、グルートの「I am Groot.」にたしては「僕はスティーブ・ロジャース」って返すキャップだったりとか、とにかく最高なシーンも多くて楽しめたことも本当でした。
今回の映画に関してはこの後の4作目がこないとまだ正当な評価ができないなー…と思ってます。
おすすめポイント
☆個人的にはスパイダーマンの「あのシーン」を観てほしい…!
第25位
■『ナチュラル・ウーマン』
source:A Fantastic Woman / Una mujer fantástica (2017) @ Penarth Pier Pavilion, Penarth [28 February]
A Fantastic Woman Movie Clip - I Want My Dog! (2018) | Movieclips Indie
第90回アカデミー賞外国語作品賞を受賞した今作!トランスジェンダーの女性が突然恋人を亡くし、その家族に拒絶され、恋人を弔うこともできないという悲しみを描いた作品だったのですが、主演のダニエラさんは実際にトランスジェンダーの女性の方で、とても美しく、そしてかっこいいマリーナを演じていました。彼女が堂々と、そして圧倒的な存在感でマリーナを演じるので、ラストに向かうにつれて胸がきつく締め付けられていき、どんどんこの映画にのめりこんでしまいました。
私がこの映画で一番印象に残ったのは、オーランドの元妻・ソニアに「こんなこと言ってあなたを傷つけたら悪いけど、目の前のあなたが理解できない。まるでキメラみたい」と言われて、「気にしないでください。それが普通ですよ」と返すシーン。その言葉を自分でいうことがどれだけ辛いことなのか私には計り知れないけれど、ダニエラさんには痛いほどわかると思うので、もうこのときの演技が痛々しいほどつらそうで、こちらの感情までぐちゃぐちゃになってしまいました。最後の車の上でジャンプするマリーナ、最高に輝いていて素敵だよ!
おすすめポイント
☆アカデミー賞初受賞のチリ映画!
☆美しく気高い女性の物語です。
第24位
■『ゲティ家の身代金』
source:http://www.empirecinemas.co.uk/synopsis/all_the_money_in_the_world/f5890/
『オデッセイ』などで知られるリドリー・スコットの最新作と聞いて楽しみにしていました!
ストーリー的にさっさと息子が誘拐されてしまったので最初は驚かされました。(笑) ミシェル・ウィリアムズ演じる母親が見た目によらず割とゴリラ寄りだったのがかなり好印象でした。(※ゴリラ寄りなだけでゴリラではありません)
それにしても、この息子君が誘拐された後に遭う拷問が想像していたよりも痛々しいうえに、映像としてそこまで映してしまうのか(表現してしまうのか)、というくらいえぐいところまで描いていて、観ていてもう私は吐きそうになってしまいました。本当にあと2秒長かったら吐いてたと思います。
しかも愛しい孫がそんな目に遭ってるのに全然助けてくれないゲティおじいちゃん!!!自分の財産以外のことはロクに考えていないのだと言うのが、想像していたよりもはっきりとしかも露悪的に描かれていてもう最悪でした。肉親さえも自らの富を肥やすためのコマでしかないというおじいちゃん。この映画は「金持ちとの結婚」にあこがれてるすべての女性にお勧めです。
おすすめポイント
☆権力と戦う勇敢な母親とその絶望を痛々しく描くリドリー・スコット最新作
☆お金持ちとの結婚にあこがれがなくなります
第23位
■『羊の木』
こちらの作品に関してはすでに記事を書いておりますので、こちらもご覧いただけると嬉しいです。
人っていうのはみんな隠し事があるわけですが、今回の場合はその隠し事が「元殺人犯」であるということ、そしてそれを錦戸君演じる主人公だけしか知らないような環境で…。元殺人犯だと知っていてその人たちとともに過ごすこと、知らないで惹かれあっていく人…。「殺人犯」だと知っているから信用ができないのか、そんなことを思ってしまう自分は悪なのか、しかし信じ切れるのか、など複雑な胸の内が絡み合っていく主人公。そして、「元殺人犯」の人たちの中でも変わりたいと思い、変わる努力をしている人、そもそも変わることができない人、変わろうともしていない人…このような人々を私たちが受け入れることができるのか、否か…ということがホラーテイストで描かれていました。
しかし私がこの映画で大注目してほしいのは優香さんですね!優香さんの色っぽいなどと言った言葉では足りないこのエロさをこの映画で確認していただきたいです。めちゃくちゃにエロい!!!!ほんとにエロい!!!なんじゃこりゃ!エロい!
おすすめポイント
☆人は変われる、と言うきれいごとと、信じたい、信じられないという本音
☆優香がとにもかくにもエロい
第22位
■『アバウト・レイ 16歳の決断』
source:Why Did Transgender-Themed Movie ‘3 Generations’ Get an R Rating?
もうこの映画に関してはエル・ファニングが素晴らしかった!エル・ファニングのことを知らなければ完全に男の子と思っただろうなというほど、エル・ファニングがリアルな男の子でした。
主人公の母親が自分が生まれる前に浮気をしていて、しかもそのせいで自分の父親もわからず、それによって母と父がわかれたということを知ったときの混乱するシーンのエル・ファニングの演技は必見です。あの演技がこちらの感情までも揺さぶってくるほどで本当に胸をドカドカ殴られているかのように痛かったです。
そしてそんな最低な母親を演じたナオミ・ワッツもすごかったです。自分のトラウマと向き合う母親でもあり、娘であり、一人の女性でもあるという役をあまりにリアルに演じる物だからナオミ・ワッツその人も股がゆるいんかな!とか思ってしまうレベルでした。
あとは個人的におばあちゃんの恋人の役がすきでした。「これでもこの人誤ってるのよ」とかおばあちゃんの言葉を翻訳してくれる役割なのが面白いですね。
おすすめポイント
☆「普通」を誰もが共有しているわけではないことを教えてくれる映画
☆家族とはどうあるべき、という概念をぶっ壊そう!
第21位
■『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』
観ない要素がここまでない映画もめずらしいなと思い、観に行ってました。予告ではホワイトハウスの秘密を暴きたいメリル・ストリープがトム・ハンクスを困らせる映画っぽいのに、実際は報道の自由のためにペンタゴン文書を掲載しようとするトム・ハンクスと、新聞と会社の存続のために何をすべきかを見定めているメリル・ストリープの話だったので、予告とは全く逆のような展開でした。これにめちゃくちゃ驚かされました。(笑)
実を言うとこの映画、途中までかなり退屈でした。というのも、メリル・ストリープ演じるケイの経営者としての手腕のなさを見せることと、「ワシントン・ポスト」がおかれた立場を丁寧に説明するあまり、とってもその説明に時間が割かれているんですよね。だから仕方ないのですが。ただ、後半に入るとかなりアップテンポになっていき、展開がゴロゴロ坂を下るように進んでいき、そして最後にはあの展開へたどり着くと言う…!
この映画でかなり好印象だったのは、映画といえども事実をドラマティックに描きすぎないという脚本の配慮がかなりされているところでした。そんな脚本の中でこのストーリーをここまで面白く映画にできるんだからやっぱりスティーブン・スピルバーグは天才ですね!
おすすめポイント
☆堅実に面白い映画!
☆クラシカルな映画としては2018年上半期ベスト級
第20位
■『アイ、トーニャ』
実在したスケート選手のスキャンダルもので、さらにそのスキャンダルの中身がフィギュアスケートの選手がライバル選手に襲い掛かって負傷させた…らしいと聞いて、それは面白そうだということで観に行ったら実際の映画の内容は少し異なるものになっていました。この映画は本当にタイトルの通りトーニャという人物について描かれた映画で、半生を忠実に描く伝記映画という色が強かったです。
しかしこの映画かなり面白かったです!もうめちゃくちゃ笑えるんです!なんというか、それは嘘であってほしい!誇張であれ!映画に際してのフィクションであれ!ということに限って全部本当のことで、本当に笑ってしまうんですよ!トーニャの最低と言っても過言ではないあの母親も、トーニャのスキャンダルのきっかけを作った最低最悪のあの男も、なんでフィクションじゃないんだよ!ってくらいフィクションめいた人たちなんです。本当に「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものです。
あとは『ギフテッド』で才能を見せつけられたマッケンナ・グレースちゃんがトーニャの幼少期役で出ているのですが、めちゃくちゃまた才能を見せつけているのでその辺にもご注目。
おすすめポイント
☆とても事実だとは信じられないありえない真実!
☆役者陣の演技が大爆発している映画です!
第19位
■『君の名前で僕を呼んで』
source:Call Me By Your Name Red Carpet Premiere in New York | Facebook
平日に観に行こうが休日に観に行こうが満員!満員!満員!ですごかったですね!ですがなんとかもぐりこんでみてやりましたよ!!!!チケット取ってくれた友人ありがとう!
いやしかし、本当にすごいものを観てしまったな、という印象がすごかったです。本当にずっと絵画が動いているような映画でした。シーンのすべてが美しいという。その一方で登場人物たちの動きがほぼすべてセックスなのではないかと思うほど官能的で、「こ、こんなえっちなものを昼間から見てもいいんですか!?」と大騒ぎしなかった私にアカデミー賞助演女優賞をください。
私が好きだったのは、最初のバレーボールで肩をもむシーンと、途中オリバーのパンツをかぶってしまうエリオ、そして告白のシーン、それからエリオとオリバーが初めてキスするシーンっていうかこの映画のぜんぶがすき!!!!!!でもでももうこのキスシーンが本当にめちゃくちゃに色っぽいっていうか、官能的というかあでやかと言うか、とにかくリップ音がすごくて、激しいわけではないんですけど、しっかりと聴こえて「あれこれ実質セックスだな」と思いながら観てました。
そんなシーンの連続で最後あのラストがくるのでもう…もう…。この世はほんとにクソだよ…。なんでだよ…。いや、あのラストだいすきなんですけどね。でもクソだよ…。
おすすめポイント
☆この映画のすべてが美しい
☆本当の「恋愛」の美しさってこういう美しさなのかも
第18位
■『ランペイジ 巨獣大乱闘』
source:Rampage – Official Movie Site – Own The Blu-ray™ and Digital Movie Now
最初は全然観る予定ではなかったんですが、CMで「ストレス発散する!」「スカッとする!」と言っていたのが気になりすぎて観てきました。なんと意外にも序盤は宇宙ホラーのような仕上がりになっていて、少し恐怖さえ感じる出来になっていました。その後、ゴリラのジョージとロック様が出てきてからは大爆笑コメディ映画でサイッコーでした。
ロック様とジョージが台頭に友人関係築いているところとか普通に面白かったんですけど、やっぱり2度ほど結束バンドで拘束されていることに文句をつけた後で当然のように結束バンドを自力でブチィッと破壊するロック様にはしびれました。あのシーンは一生忘れません。
また、自分の腕のことを「この太い腕」と言ってから相手を制圧するロック様や、クロコダイルとオオカミは俺とジョージで片づけると言い切ったあたりの「自分のことをためらうことなく怪獣としてカウントした」というのがハイパーにロックすぎて爆笑しっぱなしでした。
映画として面白かったのは、怪獣になってしまったジョージに鎮静剤を飲ませたい+ヴィランを倒したいという二つの目的を、「鎮静剤をヴィランに持たせてパクッとジョージに食わせればOKじゃん!」というガバガバ仕様だとか、弟をしっかり逃がしてやるのか…と思いきやがれきでプチッと死んでしまったりだとか、とにかくヴィランに対して容赦なかったですね。そこがスカッとポイントなのかも。
おすすめポイント
☆とにかくロック様の使い方が大正解映画
☆ストレスが45%ほど軽減すること間違いなし
第17位
■『デッドプール2』
個人的には1作目よりもだいぶすきでした!!!というのは、こういうことを言うとデップー好きから怒られそうですが、「デップ―がまじめにヒーローをしていたから」で、しかもヒーローとして正しい行いをしたという自覚であっても、必ずしもそれが常に正しい結果を導くかはわからないけれど、その正しい行いを誰かは見てくれているよというヒーローとしてかなり正統派な姿を見せてくれたからでした。
個人的にとっても素敵だ!と思ったのは、敵対していたケーブルとデップ―が共闘するという展開でした。120分間の中に敵対→共闘→ラストのあの展開となるのかと思うとこの映画大成功すぎてこれは拍手をしないでどうする!って感じですよ。
確かにストーリーは割と強引なところもあるんですけど、それ以上にオチが最高で…。あのオチに関しては泣いてしまっても仕方ないと思ってる…。本当にありがとうデップ―…!!!
そしてキャラクター的なところでいうと今回から登場しているドミノちゃんが最高でしたね。運の良さと言う能力を持つ彼女の本当に運の良さだけでサバイブしていく感じがおかしくて、それでいてキュートで最高でした。
それにしても早く『X-MEN』組と合流してほしいです。
おすすめポイント
☆デップーが珍しく正統派ヒーロー!
☆今回も小ネタ満載!
第16位
■『ダンガル きっと強くなる』
【公式】『ダンガル きっと、つよくなる』大ヒット上映中!/本予告
「バーフバリ!バーフバリ!」なんて言っていたら、また良い映画がインドから上陸してしまいまして…!しかもこの映画、インド映画なのに一切ダンスシーンがない!(な、ナンダッテー!?)
ストーリーは実話をもとに自信のレスリング国際大会で金メダルを獲るという夢をあきらめきれなかった父親が娘にその夢を託すという日本だったら「毒親」と言われてしかるべき話が、舞台がインドになった途端感動話になるのが個人的には面白いなと。というのも、やはりインドには未だに残るカースト制や性差別が本当に根強いので、その中で普通なら火事と子育て以外はさせてもらえない女の子にレスリングという全く新しい道を開いたという点でこのお父さんは大きな偉業を達成していると思うんですよね。
またこのお父さん、実は根性論者ではなく分析をしっかりした結構な理論主義派なのもすごくよかったです。努力家というか、秀才だな…と。また、長女が道を踏み外しかけた時に次女が「私はお父さんを信頼しているからね」と支えてあげたところにグッと来ました。
おすすめポイント
☆何かに向かってひたすらに頑張る女の子はかっこいい!
☆親子の絆と呼ぶにはあまりにも強いつながり
第15位
■『15時17分、パリ行き』
souece:THE 15:17 TO PARIS - Film Reviews - Crossfader Magazine
Twitterで「やたらと長い観光シーンに注意」というツイートを何度も見てすごく気になっていたので、観てきたんですが、本当に観光シーンが長い!(笑) 観光映画と言っても語弊がないほどずっと観光していたので、それはそれで楽しんでしまえるくらいでした。(笑)
観光パートで面白かったのは、アジアンアメリカンのリサとイタリアで知り合ったときに自撮り棒のすばらしさをスペンサーが認めざるをえなかったこととか、ドイツに行ってた時に「ヒトラーを自殺に追いやったのはソ連軍の侵攻があったから」と言われ、「米軍の間違いだろ」と聞き返し、「それは誤りです。すべてがアメリカの手柄ではないので」返されてしまうシーンでした。普通に笑いました。
そんな「普通の」観光を見せられた後、ついに15時17分がやってくるわけですが、それがあまりにあっけなく、数分の絶望の後、彼らは「日常」へと帰ります。この短さがあまりに異様なのですが、きっとイーストウッドは過度な脚色をすることなく、この事件を描きたかったのだなと思いました。この短時間のとんでもない出来事が普通の青年であった彼らを大きく変えたのだと…。
おすすめポイント
☆実際の本人たちを起用して描く実話映画
☆イーストウッドの手腕のすごさを見せつけられる
第14位
■『リメンバー・ミー』
こちらの作品に関してはすでに記事を書いておりますので、こちらもご覧いただけると嬉しいです。
第90回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した作品でもあったし、Twitterで絶対観たほうがいい!とも書いてあったので、楽しみにしていたんですが、本当に良作という言葉がふさわしい一本でした。
夫を音楽に奪われたことにより、夫と音楽を忌み嫌うようになった女性の一族に生まれた少年・ミゲルが死者の国にたどり着いてしまい、そこで祖父と思われる男性に会って…?!というストーリーなのですが、そこで出会うヘクターというキャラクターの娘・ココを思う気持ちがあまりに美しく、最後は大号泣してしまいました。『ONE PIECE』のヒルルクの「人はいつ死ぬと思う?」に続くセリフが思いだされるような作品でした。
邦題である「リメンバー・ミー」もとても素敵ですが、ラストを観終わった後は、原題である「Coco」がひどく胸に刺さります。また、やはりアカデミー賞で楽曲賞を受賞した「リメンバー・ミー」の歌詞もすばらしく心に沁みます。原曲の歌詞である「君のための秘密の唄を歌うよ。たとえ今は離れていても覚えていてね。また君を抱きしめるその日まで覚えていてね」という歌詞があまりに美しくて…本当に…。
おすすめポイント
☆家族の美しさとシーンの美しさのリンクがベストマッチ!
☆楽曲もアカデミー賞を獲るのが頷けるほど素敵!
第13位
■『ワンダー 君は太陽』
公開前からポスターが可愛すぎて絶対観ようとは思っていたんですが、本当に観てよかったと心の底から思った作品でした。もうめちゃくちゃ好きです!!!
鑑賞前はオギーの話に終始してしまうのかな、と思っていたんですが、フタを開けてみたら、オギーを中心とした子供たちの成長の話で、人は決して一人では成長しないということを表していて予想をはるかに超える良作でした。
個人的には、オギーの姉であるヴィアの話がものすごく繊細に考えられているのが好印象でした。おばあちゃんとこの下りのシーンなんてもう心細すぎて私まで体育座りしたくなったほどです。
また、ジャック・ウィルと仲直りするのがマインクラフトっていうのもかなり好きでした。あれは今の子どもたちの彼らなりの距離の測り方がこうそわそわと伝わってくる感じがして…。シーンとしてそわそわするよね…!!!ジャック・ウィルと一緒にドキドキしながら観てました。また、彼の人生を大きく変えるきっかけをくれたのは確かにお母さんかもしれないけど、彼を細かいところで支えてくれていたのはお父さんでもあるんだよっていう暗示になっている気が勝手にして好きです。男同士だから分かり合える部分を担っているとでも言いますか。
あとは見るに見かねたサマーがオギーに話しかけに行くシーンで「good」というところ、サマーねえさんかっこよすぎて惚れたよね。本当に私サマー好きすぎる。
この映画に関しては、ラジオでも感想を述べているのでよかったらそちらもよろしくお願いいたします!
第12位
■『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』
source:https://wheatleyarms.co.uk/wheatley/event/darkest-hour/
ゲイリー・オールドマン主演男優賞おめでとう!というわけで、観ないわけにはいかねえなぁと言いながら観てきた一作でした。アカデミー賞だから観ようというかなりミーハーな理由で観に行ったんですが、あまりに良作で泣く予定なんかこれっぽっちもなかったのに、チャーチルが地下鉄に乗るシーンで大号泣してしまいました。
映画自体もかなり面白かったのですが、やっぱりゲイリー・オールドマンの演技がすごい!本当にたまに何言ってるかわからないくらいの発音で、ゲイリー・オールドマンはどれだけチャーチルを研究したのか…と驚かされました。また、愛妻家であり、恐妻家であるチャーチルとその奥さんのシーンが素晴らしい演技の連続で個人的には大好き。
それから何気にすごいのが国王の役の方。すみません、不勉強でどなたかぞんじないのですが、吃音症の国王ということをちゃんと演じていて(しかし、やりすぎではないところが素敵)、役に対して誠実だなと感じさせられました。チャーチルに「ヒトラーが恐れている男に首相になってほしい」と言うシーンで、チャーチルに「もう怖くない?」と聞かれて「堪えられるくらいになってきた」って返すの、すごく皮肉効いててイギリスっぽいですよね(笑)
おすすめポイント
☆主演男優賞を獲ったゲイリー・オールドマンの圧巻の演技をお楽しみに!
☆脇を固める役者陣の繊細な演技にもご注目!
第11位
■『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
source:“The Florida Project” is a quiet movie with huge impact – The Egalitarian
日本版のポスターを見た瞬間に「観るしかない!」と思い、かなりルンルンで観に行ったんですが、個人的にはすっごく面白かったです。Walt DIsney Worldの近隣に住む貧困層の人びとを切り取った映画で、その切り取り方がうまくて、あまりにも残酷で、しかし画としては美しくて、もう言葉にならないおもいがずっと心に残っています。
WDW近くのモーテルに住んでいるから見た目はお城のようなのに、実は一週間の宿泊料を払うこともギリギリ、偽物のブランドの香水を勝手にホテルの敷地で売って、それがダメなら売春へ…という母親なんだけど、一見最低なようで、この人絶対に娘を否定しなかったんですよ。「お前がいなければ」とかも言わないし、男をつくるときも「あいつはダメ。子供嫌いだって」と言っていて、しかも稼いだお金をすべて子供のおもちゃに使っていて、確かに彼女の生活はほめられたものじゃないし、彼女は犯罪を犯しているけど、彼女は彼女のできる最大限で子供を幸せにして挙げてるんですよね。でも、それが誰にも伝わらなくて、理解してもらえなくて、許されなくて。本当にこの映画は全編に渡ってアメリカの現実を色鮮やかに、残酷に、そしてえげつないほどリアルに映し出しているな、と感じました。一見何も起きていないようですけど、彼らにとっては毎日が生きるか死ぬかという壮絶な日々なのだと思います。意識はしていないでしょうけれど…。
おすすめポイント
☆とにかくすべてが残酷であり、リアル
☆「愛」とは、「幸せ」とは、「正しさ」とはについて考えさせられます
第10位
■『勝手にふるえてろ』
source:映画『勝手にふるえてろ』公式サイト
「松岡茉優演じる年齢=彼氏いない歴の女子が中学の時から好きな男子と脳内恋愛(妄想)していたら社内のさえない男子に告白されて…」というあらすじだけで「なんだそれ面白そうすぎる」ということで観に行ったんですが、やっぱり最高の映画でした。街にいるちょっと変わった人たちと本当は話してみたいとか、誰にも見えていないみたいとか、ずっと好きだったのに…とか、どうして処女だってことを話したの?!とか、もう社内で笑われて生きていくんだ!!!とか、共感できるところが多くて、リアルな20代女子をむき出しにそして生々しく描いている映画で、「まるでスクリーンの中に私がいるようだ」と思う人が多いのもうなずけるなぁと。
やっぱり、松岡茉優ちゃんが女優としてとても魅力的で観ていて楽しくて仕方がありませんでした。あとは、最近私のなかで(勝手に)株が急上昇中の北村匠海君が演じたイチという役がすごく「いるいる!!こういうやつクラスの中にいるいる!!」って感じで、どこまでリアルなんだこの映画は…!とちょっと怖かったです。好きだったシーンはやっぱりエレベーターのところかな。(笑)
おすすめポイント
☆女優・松岡茉優の一番の当たり役!!
☆リアルな20代女子を描き切った問題作
第9位
source:Film Review: The Shape of Water (Guillermo del Toro, 2017): USA | HollywoodGlee
第90回アカデミー賞受賞作品である『シェイプ・オブ・ウォーター』!もうこの作品が受賞したと知ったときは「ついにアカデミーがヲタクを認めた!?」と動揺のあまり口がふさがらなかったことを覚えています。
ギレルモ・デル・トロ監督が『美女と野獣』の野獣がなぜ人間に戻ってしまうのか、という思いのたけをぶつけた作品だと言っていたので、「何その怪獣ヲタ&ケモナー発言…やば…絶対楽しい…」と思って、どんなヲタク映画なんだと観に行ったら想像の5倍くらい上をいく性癖映画で爆笑しました。
映像が綺麗で愛がテーマだからパンピーウケ狙えてるけど、これ普通に変態映画だからね…?最高ですけど…。特にラストは離れ離れになるのが普通なのに「お前が魚人になるんだよ」の勢いだったのには笑いました。さすがにデルトロに極東の島からツッコミを入れたくもなりました。
あとはオクタヴィア・スペンサー演じるゼルダがイライザに「どうやって?」と聞くシーンはあまりにも「ゼルダありがとう、そこが聴きたかった」という感じで心から感謝したんですが、もうあの下りはげらげら笑ってしまって、でも劇場で笑ってたの私と私の友人と私の隣にいたおじさんだけだったので反省しました。下ネタでゲラゲラ笑うの品が良くなかった。でもあれは笑うって仕方ないって。
一番美しくてお気に入りのシーンは、お風呂場で水の中で二人きりになるシーンとラストシーンでした。あれほど「うっとり」という言葉がぴったりなシーンもなかなかないでしょう。
おすすめポイント
☆人間である必要なんてないという監督の強い意志を感じる変態映画
☆コアなヲタク向けな純情映画です
第8位
■『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』
source:Jumanji Welcome to the Jungle [2017] [DVD] [Blu-Ray] [4K] [Amazon Video]
『ジュマンジ』公式Twitterがとにかくうるせえ上に何度も試写会のツイートをするもんだから、そんなに言うなら…と募集に応募してみたら、うっかり当選してしまったので、従姉妹を誘って行ってきました。当選はがきがバカでかくて笑いました。お前どこまでも馬鹿なのか『ジュマンジ』公式。すきだけど。しかもIMAX試写8000人分って太っ腹。
ストーリー自体はゲームをやったことがある誰もが経験したことのある、あるあるが詰まっててすごく面白かったです。それぞれ欠点を抱えている4人が突然ゲームの中に迷い込んでしまい、現実とは異なる見た目とスキルを持って、協力し合っていくうちに友情を深めていくというありがちなベタ展開なんだけど、ベタは面白いからこそベタなのだという新妻エイジの言葉が頭をよぎりました。
私が好きだったシーンは、ドウェイン・ジョンソンのキャラの特技がキメ顔が勝手に発動されるシーンと、カレン・ギランの空手シーンとダンス武術シーン。そして2人の恐ろしくおぞましいキスシーンですね(笑) あのキスシーンはマジで一見の価値ありです。
こちらの作品に関してはすでに記事を書いておりますので、こちらもご覧いただけると嬉しいです!
おすすめポイント
☆ドウェイン・ジョンソンのナード役があまりにもおかしい
☆笑えるシーンの連続なのに、最後はどこか感動できる
第7位
■『レディ・プレイヤー・ワン』
source:Does Ready Player One's poster contain a Photoshop fail?
試写会に当たったので、試写で一足先に、しかも4Dで観てきた作品でした!
いやしかしやっぱりスティーブン・スピルバーグは天才だな!と確信いたしました。こんなすごい映画スピルバーグ以外には撮れません!!!断言します!撮れません!!!!もう何個素晴らしい映画を撮ればこの人は満足するんですかね!ホント末恐ろしいですよ!
物語もめちゃくちゃ面白くて、個人的には(というよりみなさんおっしゃっていますが)、「俺はガンダムで行く」の熱さよ!!!!!!!まだまだ私のなかでも、アトロクでも流行ってますからね!!(笑) 俺もガンダムで行く!!って感じですよ本当に!!世界的な作品で、日本のガンダムがあんなに良い役割を担わされていたのは日本人としてやっぱりうれしいです。しかもそのガンダムが日本人なんですから本当に本当にうれしいし、さらにその役を演じるのも森崎ウィンさんという日本人の方で本当にありがとう!ぜひオスカー賞を獲れる役者になってほしい!
一番興奮したシーンはレースシーンでした。MX4Dで観たこともあって、アトラクション感覚でこのシーンを楽しめたのは最高でした!そして最後に主人公がリアルの大切さに気付きつつもオアシスを否定しないという着地点も見事です!
この映画に関してはすでに記事を書いておりますので、こちらもご覧いただけると嬉しいです!
おすすめポイント
☆スピルバーグはまた傑作映画をつくりだした!
☆ヲタクによるヲタクのヲタクのための映画!
第6位
■『キングスマン ゴールデン・サークル』
『キングスマン』の続編がようやく日本にキター!!!!!!ということで、早速公開日にIMAXをキメてしまうレベルで楽しみにしていました!
…まぁ、結論から言うと…この映画…2兆点…って感じです…。という冗談はさておいて、本当に前作に負けず劣らず面白い映画でした!既存キャラ殺し過ぎだし、ハリー・ハートのあの扱いについては確かにちょっとどうかと思うけど、それ以外は本当にめちゃくちゃにクレイジーでオーサムでした!
私が一番好きだったのはやっぱりアクションシーン!…ではなく、ティルダとFaceTimeするシーンでした。エグジーの人として紳士で真摯なところが見られたようで、エグジーのこういうところが好きなんだぼかぁ…と心がかなり温まってしまいました…。(つってもまぁ粘膜に指を入れる前のシーンなんですけど…)
あとはやっぱり、冒頭とクライマックスとのチャーリーとのアクションシーンは最高にワクワクしました!今回から導入されている腕時計が大活躍するところ、ありえんスパイ道具大好きマンとしてはありがたいとしか言いようがない。ありがてえ。
この映画もすでに記事を書いておりますので、こちらもご覧いただけると嬉しいです!
おすすめポイント
☆成長したエグジーをとくとご覧あれ!
☆アメリカの従兄弟?「ステイツマン」って何者?
第5位
■『バーフバリ 王の凱旋』
source:5 Interesting facts about Bahubali 2- The conclusion -
もう『バーフバリ』に関しては何かを語る必要なんかなくない?もう観て感じて好きに楽しめよ…という境地に達しているのですがそれではだめですか?王を称えてない?マジ?もうすぐ信じられないけど『王の凱旋』の完全版の上映が終わってしまうらしいから円盤になってから観ようとか言ってる場合じゃねえぞマジで!!!!!(ていうかもうなってますからね)
『バーフバリ』って日本映画界における黒船みたいなところあるんですよ。インドから来た刺客というか、とにかく今観なくて、この伝説の祭りに参加しなくて本当に大丈夫ですか?!いや、いいんですけど!!!!しなくてもいいんです!!!もちろん!いや、嘘!してほしい!!!!!!して?エッ ごめんだってバーフバリが信じられないくらいかっこいいじゃん、称えたいじゃん?え、称えたいよね?
いやこういう言い方は良くないですね。『バーフバリ』がいかに素晴らしいかちゃんと語った方がいいですね。えっと、本当に革命なんです。私のなかではもう映画の面白さを底上げしてしまったくらいには面白い作品でして、まだまだ映画には幅があるなと。こんな面白いことどうしたら考えられるんだろうと。とにかくもうすごい勢いで様々なことが起こってしまうんですよ。王になったと思ったらかわいい女の子と出会ってしまって、女の子に好かれるために身分を隠して一人の男として近づいて、その女の子王女様だったんだけど、その王女様の国が襲われるから守ってあげて…ってこれだけでも結構いろいろ起きてる気がするけど、これほんの一部だからね?!すごいでしょ?!『バーフバリ』のすごさはこのボリュームとそのクオリティと圧倒的な面白さにあると思うんです。これぞエンターテイメントだ!ということを全面に出されているというんですかね。とにかくもう「面白い」と感じざるを得ない(※個人の見解です)んです。
もう頼むから…劇場で『バーフバリ』を観てくれ…!!!!
詳しくはこちらの記事で…!
おすすめポイント
☆とにかく全部です
☆全部なんです
第4位
■『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
source:The Big Sick Movie Trailer & Exclusive Clip | Glamour UK
【公式】『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』大ヒット上映中!/予告編
アカデミー賞の作品賞のノミネートされ、Rotten Tomatoesでも驚異の98%フレッシュ!という隠れ名作である今作。人種も宗教も異なる二人の恋愛を描いた作品と聞いていたので、とても感動的でドラマティックなのかなと思っていたんですが、想像よりももっとずっとコミカルで笑える映画でした。ダイバーシティを尊重しようと言い始めたこの時代だから起こる新しい考えと伝統・文化の対立の辛さと言うものを重すぎず、ただし現実とはかけ離れ過ぎずというとても良いバランスで描かれた素晴らしい映画でした。
実は主演・脚本を担当しているクメイルとその奥さんのエミリーの実際に起きた話だったと聞いて、この人は一度国を捨てる覚悟をしてまで一人の女性を愛したのか…!と上映後にもう一度驚かされるという…。
やはり本人が脚本を書いているので、心情がとてもリアルでぐさぐさ心に突き刺さりました。イスラム教のことは正直自分は信仰してはいないけど、イスラエルと言う祖国のことは心から愛していて、両親も家族も好きだけれどでも自分はもっと自由に生きたいんだっていう複雑な気持ちが少しでも理解できたように感じます。
おすすめポイント
☆日本に住んでいるだけだとなかなか遭遇しない他人種・他宗教の人の気持ちを少しでも理解できるかも。
☆重いテーマだけど、コメディ寄りの展開なので気軽に観られます
第3位
■『スリービルボード』
宇多丸さんが「ムービー・ウォッチメン」で「何も情報を得ずに、でも絶対に観てほしい」と言っていたので観に行ったんですが、確かにこれは何も知らずに観るのが吉!かも。と思いました。何転もするストーリーに毎度毎度驚かせられるという…。本当に情報を得ていなかったので、最初の「How come chief Willoughby? And still no arrests? Raped while dying」の看板で「なるほど、『スリービルボード』ってそういう…アアーーー…」とすべてを察したんですよね…。まぁそのあとはもうあれよあれよという間に予測していなかったことが起きて行って、呆然としている間に115分が終わるのです。
私が好きだったのはやっぱり警察署に放火するシーンなんですけど、そのシーンで主人公ミルドレットが警察署に人がいないことを確かめるために2回も電話しているのが彼女の思いやりっていうか、目的は決して殺人ではなくて、やられたからやり返しているだけと言うところがきちんと描かれていて、でもそれなのに…という。
「Me too」ムーブメントが盛り上がっている今、観るべき「強すぎる女」映画です。
おすすめポイント
☆マジで強い女映画
☆人間ドラマ映画として最高傑作の一作
第2位
■『万引き家族』
演者の顔ぶれを見て、このキャストはマジすぎる…。と震えていたところ、カンヌ映画祭でのパルムドール受賞ときて、これは絶対に観なきゃいけない作品だ!と思い、鑑賞いたしました。わかっていたはずなのに、ものすごい映画すぎて、放心してしまって、観た後に30分は何も考えられませんでした。
映画が始まってからすぐにこの映画がリアルすぎて腰が抜けてしまいました。あと、このタイトルを聞いた時からダブルミーニングなのだろうと思っていましたが、やっぱりね…。しかし、みんなこの関係性に対して絆がないとは思っていないが、それを確かめてしまうのが怖いからそんなことはしないという…。この関係性の弱さというか不安定さというか…もうこの関係性が切なくて2時間ずっとこの家族が家族でいられればいいのにと願ってしまうほどでした。
あとはやっぱり城桧吏くんと佐々木みゆちゃんの子役コンビの演技がとんでもないクオリティで度肝抜かされました。二人とも、とくにみゆちゃんは子供特有の無表情がものすごくうまかったです。桧吏くんは泣かないのに「泣きたいんだろうに」と思わせる表情の作り方が恐ろしくうまくて今考えるとあれ演技だったと思うと震えあがるな…と恐怖すら感じるレベルでした。
この映画に関してはすでに記事を書いておりますので、こちらもご覧いただけると嬉しいです。
おすすめポイント
☆役者陣の演技のレベルが高すぎる
☆映画を観た、という経験ではない気持ちになります
第1位
■『ブラックパンサー』
source:‘Black Panther’ Proves, Yet Again, That Diversity Sells In Hollywood – SOCIAL GOOD REVOLUTION
ワカンダフォーエバーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぶっちゃけ言うと『ブラックパンサー』2018年上半期ぶっちぎりベストすぎて2位以下の順位は割と適当かもしれない!嘘!それはさすがにない!けど、『ブラックパンサー』が本当にぶっちぎりベストだったんです!
本当にこんな面白い映画アリか?!ともう本当に久々の敗北宣言です。完敗です。早くワカンダ行きてえ…。ワカンダ国民なりてえ…。
まず映画『ブラックパンサー』を作る上での設定がめちゃくちゃに練られているというところがもう5億点じゃないですか…。欧米諸国に侵略されなかったため、多民族国家であるワカンダは公用語として英語を採用しているもののイギリス訛りやフランス訛りなどではなく、ワカンダ独特の訛りを持っているとか国家としてはどんな産業を得意としている国なのかとか…。国としての設定が本当に緻密に練られていて本当にすきです。
それから欧米諸国に侵略されなかったという点でアフリカの他国よりも優遇された地位にありながら、ワカンダは同人種の他国に手を差し伸べてこなかったというかなり政治的なストーリーが入ってくるのもexcellent以外の言葉が出ません。国を描いた話なんだから政治的なストーリーが絡んでくること間違いなしなのも素晴らしい!
そしてそんな国家の王を守るのが女性の兵士隊であるドーラミラージュというね!!!あぁ、ガッデム…。神よ、私のためにこの映画を作られたのですか…。ありがたい…。ありがたい…。他にもブラックパンサー、ことティ・チャラ王子の妹であるシュリちゃんが一見するとただの女の子っぽいのにじつは天才少女でビブラニウムを使った様々な開発を行っていて、ブラックパンサーのスーツを改良したり、国の発展に大きく貢献したりなど、ワカンダis very 女性進出進んでいる国って感じで本当に住みたくて仕方ない。いや~そしてなんといってもオコエさんですよね。オコエさん強すぎ&キャラとして最高すぎ&かっこよすぎって感じでだいすきとしか言いようがない。ソウルのカジノでオコエさんがドレスをはためかせて下階に飛び降りるシーンかっこよすぎません?というかあのシーンのワンカットアクションシーンは全部がかっこいいんだけど、オコエさん群を抜いてかっこいいですよね。最高。
それから私がやっぱりだいすきだったのは、キルモンガーです。マーベルのヴィランの中で1番好きです。キルモンガーはなんというか出生から今までのすべてに彼のせいでこうなったってことがないじゃないですか…。なるべくしてなってしまったヴィランというか…。もう彼の今までの人生のことを思うとマジで涙止まらなくて、毎回キルモンガーについて考えているうちにエンドを迎えてしまって何とも言えない気持ちになっています。ラストでティ・チャラと一緒に見た夕日は彼が生涯見た物の中でおそらく一番美しく、一番「本物」だったのだろうと思うと本当にやるせないです。彼は何度もきっと救われるチャンスがあったはずなのに、救われることなくここまできてしまい、そして「キルモンガー」になってしまったということがあまりにも辛いです。そしてそんなことをかみしめてからもう一度『ブラックパンサー』を観るともう冒頭のシーンから涙を流さざるをえず、本当になんて映画なんだ『ブラックパンサー』、完敗だ、という気持ち以外失います。そんな彼のために、ティ・チャラがあれだけ尊敬していた父に拒絶を初めて見せたというのも感慨深いです。しかもその行動を、キルモンガーは知ることがないのだな…、と。ああ、書いているうちにまた『ブラックパンサー』観たくなってきました。いい加減円盤買おう。
おすすめポイント
☆緻密に練り上げられた設定が素晴らしい
☆一つの映画として非常によくまとまっており、この一本だけでも十分満足できるMCU作品
まとめ
というわけで、 上半期ランキングでした!全59作品すべてのレビューをしたのですが、なんと書き上げるのにおよそ1ヶ月かかってしまいました。まず1位から59位までを決めるのが大仕事で、そこからすべてをレビューしなおすというのはなかなかでした…。もう二度とやらない…。
このランキングは本当に私の個人的なランキングなので、本当に気持ち程度の参考にしていただければと思いますが、たのしんでいただけたのなら幸いです。
ちょっとこのランキングを仕上げるために泣く泣く書くのを見送った作品の記事などもあるので、8月はお盆もあるし、もう少し更新できるように頑張ります!
あ、それからこの間こんなうれしいことがありました!
そう言えば今日すごく嬉しいことを言われまして、というのも私のお友達が私のブログをご友人に紹介したら「その人のブログ前から知ってるし、このブログ参考にして映画観ることもあるくらい」と言ってもらえたんだそうで!そんなことってありますか?!とっても嬉しい!これからも頑張ります!
— 下呂あやめ (@slhukss1) 2018年7月26日
本当にありがとうございます!このようなことを言っていただけて心の底から嬉しいです!読者様も、たまたま今回こちらの記事を読みに来られた方もありがとうございます!これからもマイペースに更新していきますので、ラジオともどもよろしくお願いいたします。
それでは以下、過去のランキングです。