本日のテーマ
年末恒例!1年の下半期のランキングをつけます!!
そして今回はちょっと趣向を変えてみたいと思います~!!!
ざっくり今年の振り返り
今年は本当に良作映画が多かったことが伴って、私は初めて1年で200本近くの映画を鑑賞しました。(映画館以外で鑑賞したものも含めています)
社会人一年目だったのに、どうやって時間を作ったのか自分でも謎なんですが、めちゃくちゃ観ていたみたいです。ちょっと下半期失速してしまいましたが…。
でも本当に今年の下半期は『カメラを止めるな!』がぐわーっと話題になったり、そのあとは『若おかみは小学生』、そして『ボヘミアン・ラプソディ』が映画界だけでなく、世間的にも話題になって、本当に映画が取り上げられた下期だったように感じています。
なので、上半期のように全作品ランクつけてより多くの作品を紹介!
も、考えたのですが、こちらが周囲の人間から「(記事の容量がでかすぎて)重い」「長い」「なのにランキングに納得がいかねえ」と散々な言われようでした…。
では今回のランキングはどうするんだ。。。
今回のランキング方式
というわけで、散々な感想を再び聞かされるのは御免なので、今回は趣向を変え、各部門を設置、そしてジャンルでもランキングを付ける、というランキングを行いたいと思います。
ランキング部門は以下となります。
①ジャンル別ベスト
②ミニシアターベスト3
③きねまないとが選ぶ俳優賞
④2018年ベスト5
この4つでの構成としたいとおもいます。もう59本もランキングかけたくない…かけたくない…。
ちなみに、実写映画作品に関しては別記事でランキング付けましたので、こちらを参考にしていただければと思います。
2018年下半期映画館で鑑賞した作品リスト
一応こちらは通年のものとしてリストアップいたします。この中から選ばれるものはあるのかないのか!
②宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペーススクワッド
④ジュラシック・ワールド 炎の王国
⑪怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film/仮面ライダービルド Be the One
⑫ミッション・インポッシブル フォールアウト
⑳アントマンVSワスプ
㉒3D彼女 -リアルガール-
㉔響 -HIBIKI-
㉕MEG ザ・モンスター
㉖泣き虫しょったんの軌跡
㉘スカイスクレーパー
㉚マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー
㉛かごの中の瞳
㉞バッド・ジーニアス 危険な天才たち
㉟億男
㊲Search/サーチ
㊴ヴェノム
㊵華氏119
㊷ビリオネア・ボーイズ・クラブ
㊸アンクル・ドリュー
㊹ファンタスティック・ビースト 黒い魔法使いの誕生
㊺パッドマン 5億人の女性を救った男
㊻来る
㊽銃
㊾ニセコイ
㊿仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL
51.アリー/スター誕生
52.それだけが、僕の世界
53.シュガー・ラッシュ オンライン
54.タリーと私の秘密の時間
…いや1年で100本以上映画館で観たんだ今年…(笑)
社会人になって金銭的に余裕が出たからと言って調子に乗っているのがよくわかる結果となりました。
さて、では早速ランキング行ってみましょう!
ジャンル別ランキング
スーパーヒーロー映画ベスト
宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペーススクワッド
source:Amazon CAPTCHA
予告編はこちら:【本編映像公開】Vシネクスト「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」 - YouTube
今年のベストスーパーヒーロー映画は『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペーススクワッド』です!これはもう間違いないです。
もうこの作品を極端にそして簡潔に説明すると、東映版『アベンジャーズ シビル・ウォー』なんですね!そんなの絶対面白くないじゃんか!と思うじゃないですか!これがですね、めちゃくちゃに面白い!日本のスーパーヒーローもやるじゃん!って感じです。
というのもですね、監督が、坂本・F・浩一監督…!!!!!
source:坂本浩一 - 映画.com
もう今日他は何を忘れてもいいので、知らない方はこの方の名前だけ覚えて帰って!!!というほど私の推し監督です!
もともとアメリカで活躍されていた方で、逆輸入という形で日本でもその実績を高く評価されている監督はですね、とにかくアクションと太ももをとにかく魅力的にみせるのがとにかくうまい!アクションと太ももではだれにも引けを取らない監督です!
そんな監督と今回の『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペーススクワッド』が見事にベストマーッチ!!!してしまい、これを特撮ファンしか観ないのはあまりにも惜しいな!というほど素晴らしい作品になってしまっていてですね!!!もう私は声を大にして言いたい!東映特撮知らなくてもいいからとにかく観て!!!!!
もう私この映画を推しすぎて今まで一番テンション高いラジオを録音してしまったほどなので、よろしければぜひぜひお聴きください!多分私のテンションの上がりようが愉快です。
アクション映画ベスト
『ミッション・インポッシブル フォールアウト』
予告編はこちら:『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』ティーザー予告 - YouTube
これはもうほぼ一択ですね。ありがとう、トム…!一生『M:I』撮っててくれ…!みたいなもう感謝で涙が流れそうになる作品でしたね。普通にストーリーも面白かったですしね!そしてなんといってもベンジーがかわいい。
もう今回もイーサン・ハントは「多分人間として死んだほうが正解だな」みたいな目にいっぱいあってて、特にクライマックスは爆笑してしまうほど「さすがに死んで?!」とか言いそうになるくらいのアクションで、もうこれトム・クルーズ人間やめてるじゃん!って感じでした(笑)
それから今回の映画でヒロイン(仮)のイルサがめっちゃくっちゃかっこよくて、個人的にやっぱりハリウッドの女性の力がだんだん上がってきている流れがすごくすきなので、その中でのイルサのこの活躍で最高最高最高!とテンション上がってしまいました。基本的に今回イルサ全く持って迷惑かけていないですからね。まぁやっぱりヒロインはベンジーつーことが公式ではっきりと確定させられたってことだな!よし!
『ミッション・インポッシブル』を映画館で観てよかった!この祭りに参加できてよかった!と本当に心から感激してしまうような作品でした。ぜひともまだ『M:I』シリーズを観たことがないという方は今からでも予習をして(しなくてもいいけど)、次の作品は劇場で!そして一緒にトム・クルーズに感謝感激雨あられしようぜ!!!
アニメ映画ベスト
source:若おかみは小学生! : 作品情報 - 映画.com
『若おかみは小学生!』はいいぞ…。という一言にすべてをかけたいほどこの作品はもう観て!とにかく観て!という思いがつよいです。。。。
もうおっこがとにかく健気で、一生懸命で、そして強くて、そしてあまりにも純粋で、いい子で。。。こんなのもう泣くしかないでしょう!と。なんで誰もバスタオル必須だと教えてくれなかったのかと。とにかくコンタクト流れるかと思うくらい泣きました。マスカラもアイシャドウも全部どっか行くくらい泣きました。
両親を突然亡くしたおっこが祖母に引き取られ、祖母の経営する温泉旅館を継ぐために若女将として働くという、誰がそんなひどい話考えるの?悪魔?みたいなあらすじなんですけど、もうおっこちゃんが本当にかわいくてかわいくて…。しかも両親を亡くしているというのに涙を本当に見せないんですよ。普通こんなあらすじなら主人公は悲劇のヒロインぶるじゃないですか、ぶらないんです。おっこは一生懸命前を向いて生きるんです。自分を育ててくれた両親のために。両親の死とちゃんと向き合って、明日を生きていくんです。もうその時点で涙腺ウワーーーーーッって感じなのに、さらにそこで恐ろしいような偶然がおっこを襲うんですよね…。ここでもう私おっこより先に涙してしまって、おっこなんて偉いんだろうと…。
もうとにかく観て、心を洗って…。そしておっこ…(号泣)ってして…。この後すぐに『ボヘミアン・ラプソディ』に話題が持っていかれてしまったので話題が長続きしなかったのが残念でなりません。ぜひともレンタルでもいいのでご覧になってください…。
ラブストーリー映画ベスト
ヴェノム
source:https://www.godisageek.com/2018/09/check-venom-movie-poster/
待って待って怒らないで。『センセイ君主』か~~?!『アリー/スター誕生』か~~?!って思った人怒らないで。私もね、めっちゃ一生懸命考えたの。考えたうえで『ヴェノム』だと思ったわけ。
だって「ラブ」だぜ?!『ヴェノム』でしょ!!!!!!!
私もいや、あの普通にスーパーヒーロー映画を観に行ったと思ったんよ。ダークヒーローヴェノムの初の単独映画だと。そしたらさ、もうなんか地球全体を巻き込んだ超ウルトラスペクタクルラブストーリーだったわけ。
だってスケジュールの都合で2回しか『ヴェノム』観に行けなかったけどもう1回観てもなんでヴェノムがエディのために人間そして地球を救ってくれることになったのか全然わかんなかったもん。これただの愛じゃん。もうそこに理屈はいらないってことじゃん。しかも愛のために惑星一個救ってあげちゃうってもうこれ愛じゃん…。
しかもよく見て。ヴェノムが消えたかもしれないってなったときのエディの顔見て。愛でしょ。ヒロインいるのにそっちのけでこれ愛はぐくんだでしょ。おっけー。これはラブストーリーだね。オッケーオッケー…。最高、もっとやってってなるでしょ。
正直2018年ベストラブストーリーって言われたら『アリー/スター誕生』よりも先に『ヴェノム』が出てきちゃうくらい私の中ではゆるぎなく『ヴェノム』だったよ!
バカ映画ベスト
MEG ザ・モンスター
source:The Meg movie poster
正直『MEG ザ・モンスター』はバカ映画かどうか微妙なんですけど、でもジェイソン・ステイサムが巨大サメに泳いで逃げ切れるのでバカ映画にしました。
この映画は友人に「絶対観て」と念押しされて観に行ったんですけど、確かにこれは「絶対観て」って作品でした。
まずヒロインのシャワーシーンではなく、ジェイソン・ステイサムのシャワーシーンが用意されている時点で「オッケー!!!みんな!スクリーンでジェイソン・ステイサムがシャワー浴びてるところが観られるから観に行こうぜ!!!」とIQ3くらいにして言いたくなっちゃうじゃないですか。もうこの時点でね、もう感想が「サイコ~~~」しかなくなっちゃうんですよね。
あと私たちいろんなステイサムを超えて生きているので、巨大サメくらいではさすがにステイサム勝つだろうなとは思ってたんですけど、まさか生身のままモリだけを使って勝つとは思わないじゃん。さすがにステイサムも潜水艦使って倒すんかなと思ってたんだけど、めっちゃアクアマンじゃんそれ。公開半年くらい早いよ。
とにかく「頭空っぽにして楽しめる映画」として最高の作品で、ぜひとも鑑賞していただきたい1本です。
ミニシアターベスト3
第3位
予告編はこちら:映画『ブリグズビー・ベア』本予告編 - YouTube
も~~~今年はミニシアターが本当に熱かったんですけど、『ブリグズビー・ベア』は確実にその熱を後押しした1本で間違いないですね。
「多様性を重んじよう」とみんながそこかしこで叫んでいるこの世の中ですけど、その「多様性」ってどこまでかみんな本当にわかってる?ということを突きつけ、そしてその多様性の範囲がどうであれ、人を傷つけない限りは世界に受け入れられるべきであるというメッセージが込められた作品でした。
誰であっても誰かの趣味や趣向を否定することはできない。そして誰かに「こうあるべき」ということを押し付けることはできない。人は自分が好きなものを追いかけ続けて、それにかける情熱が熱ければ熱いほど、また素晴らしい存在になれるのだと教えてくれる美しい作品でした。人と人とのつながりの難しさと、複雑さと、大切さ、そんなものについても考えさせられる一本です。
にしてもマーク・ハミルっていう起用がめちゃくちゃ素晴らしいなー、と思ってしまって、というのは彼はアニメ版「バットマン」のジョーカーの声優を務めており、その演技が高く評価されているので、「ブリグズビー・ベア」の声優は彼にしかできない!という運びが自然と「そりゃあそうだ」と納得させられてしまいました。あと、「ブリグズビー・ベア」の話普通に気になる。面白そう。(笑)
第2位
予告編はこちら:『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』予告編 (2018年) - YouTube
まさに今、観るべき映画!という時代のど真ん中をいった映画でした。この映画のテーマはタイトルにあるような「男女の間の性差の戦い」といった話というよりは、エマ・ストーンが演じる主役であり、実在のテニスプレイヤー、ビリー・ジーン・キングという女性が「なぜ女性だけにハンディを負わされるのか」という疑問から戦いを受けて立ったという話なんです。つまり、男が敵であるのではなくて、彼女はしっかりと差別を敵として認識していたわけです。
また、彼女が戦ったのは差別だけではなく、名声による足枷もありました。もちろん、突き詰めて言えば差別がその根底にあるのですが、彼女は世界でも名が知られたテニスプレイヤーであったため、自身がセクシャルマイノリティであることを公表してはならない、と感じてしまっていたのですね。(これは性差別とはまた別の問題となるのでまた難しい)
この映画の中で、私がすごく好きなセリフがあって、ビリーの「私はただテニスプレイヤーで女ってだけ」というものです(予告編の中でも使われてますね)。これに対して、ポスターに写っているスティーブ・カレル演じるボビー・リグスが「俺もそうだ。テニスプレイヤーで男だ」と返すんですよね。ここでビリーの前のセリフに合った通り、ボビーはエンターテイメントのために「女性差別的な男性」を演じているだけで、男女の違いなんてどうでもいいと思っていることが端的にあらわされていてとてもすきなやりとりでした。そして、これを受けてクライマックス、ビリーはとある人物(今回の映画のヴィラン)に「ボビーはパフォーマンスで女性差別をしているけれど、あなたは違う。あなたは”本物”だから」というシーンがあります。ここがまさに女性に対する差別の深刻さ、そして彼女が今まで受けてきたその屈辱をまさに物語っていてこの映画の中でもかなり印象的なシーンでした。
第1位
source:Tully British movie poster
予告編はこちら: 映画『タリーと私の秘密の時間』本予告 8月17日(金)公開 - YouTube
『アトミック・ブロンド』でぶちかっこいい女性を演じていたシャーリーズ・セロンが役のために激太りしてスクリーンに帰ってきたと聞いていてもたってもいられず観に行ったらこれがすさまじい良作でボッロボロ泣いてしまって、これ世の中全員観てっていう感想しかおきなかったんですよね。特に男性。特に父親、もしくは父親になる予定の人、なりたい人、みんな観て。
で、これどんな作品かというと子育てホラー映画でした。自分は一生懸命やってるのに、誰もほめてくれない、誰も共感してくれないという環境の中で、子どもは容赦なく自分に責任を負わせて来るんですよね。しかも悪意0で。こうしてどんどん自分の生活を侵されて行ってもう主人公と一緒に叫びだしそうになりました。車の中で癇癪を起す息子がコントロールできなくなって自分もパニックになるシーンなんてもう観ていて胸が張り裂けそうでした。
そんな彼女の元に現れたのが謎の若きベビーシッター、タリーなのですが、タリーを見て主人公は自分が失ったものを少しずつ思い出していくんですけど、これがいつもは忘れていたのに子どもによって様々なものを奪われていたのだと彼女が気づいていくのがもう何とも言えないつらさでした。
この後タリーのおかげで気持ちに余裕を取り戻す主人公ですが、ある晩それが一変して…という急加速するクライマックスにショックで声も出ない(もとより出していないけれど。)というのはこのことだな、と思わされました。子育てって無条件でいいものなんでしょうか。誰かがSOSを発しているのに、無意識のうちにそのSOSに耳をふさいでいませんか?そんなことを投げかける、超社会派映画です。
きねまないと的俳優賞
女優賞
ナッツ・シトイ
source:画像・写真 | 安田顕、ヴァージンロード初体験に照れ笑い「体が火照る」 5枚目 | ORICON NEWS
『愛しのアイリーン』より、ナッツ・シトイさんです!彼女はフィリピンではかなり有名な女優さんとのことなんですが、今作では本当にいたいけな少女にしか見えず、さらにそれがめちゃくちゃにかわいくて、この可愛さがさらにこの映画のつらさや残酷さと地獄さを加速させていて今思い出してもアイリーンのことを思うとすさまじい気持ちにさせられます。
男性俳優賞
チャーノン・サンティナトーンクン
映画『バッド・ジーニアス』よりチャーノン・サンティナトーンクンさん。…タイの方は名前が難しいです。
もうこの方に関しては異論無しなんじゃないかな!と勝手に思っているのですが、どうでしょうか?いや今年は輝いてる俳優さんが多かったんですけど、『銀魂2』の三浦春馬さんとか『検察側の罪人』の木村拓哉さんとか、『来る』の妻夫木聡さんとか…とにかくいろいろ考えたんですが、この方を上回るインパクトを残した人いないんじゃないか…?!と思い、今回はチャーノンさんを選びました。
彼が演じたバンクは主人公リンと同じく貧しい家に育ち、頭脳だけで成功を勝ち取ることを夢見る本当に真面目な奨学生の役なのですが、この真面目な彼が壊れていく様子は、まさに『DEATH NOTE』の夜神月が自らの意志でノートを捨てていたときからノートに触れて「計画通り」に至ったときのようで目つきが全然違うんですよ…!ぜひともタイ版『DEATH NOTE』を企画するなら彼に夜神月役を…!!
きねまないとが選ぶ下半期ベスト5
第5位
source:カメラを止めるな! : 作品情報 - 映画.com
予告編はこちら:映画『カメラを止めるな !』予告編 - YouTube
やっぱり今年下半期といえば『カメラを止めるな!』でしょう。今更私がランキングに入れておすすめする意味はないと思うんですが、やっぱり2018年のまとめとして書かせてください。
この映画の面白いところは、最初の37分のワンカットの部分が観る前と観た後で全く別ものに見え、さらに言えば1回目に観たときに37分間を退屈だと思えば思うほど後でその37分のことを好きになってしまうような気がするところです。この映像に全く別の意味が仕掛けられているというのが最高に面白くて、本当に最初観たときにドッカンドッカン笑ってしまいました。こんなに面白い映画体験あるのか!と。
これから観に行くという方もきっとまだいらっしゃると思いますのでこれ以上のネタバレは伏せますが、本当にエンターテイメントってまだまだ捨てたもんじゃないというか、可能性を秘めているなということを感じさせられました。しかもこの映画なんてったってすごいのが、超低予算映画ってところなんですよね…。この超低予算でここまで面白い映画が作れるのか…!と。ほんとに、映画っていろんな可能性が無限に広がっていると、この映画で改めて映画のことを大好きになってしまいました。とくにエンドロール、だいすきです。
第4位
アリー/スター誕生
source:A Star Is Born (2018) Pictures, Photo, Image and Movie Stills
予告編はこちら:映画『アリー/ スター誕生』予告【HD】2018年12月21日(金)公開 - YouTube
年末に観た映画がこんなところに食い込んでくるなんて…!と自分でもびっくりするほど『アリー/スター誕生』は期待の大きく上を行く作品でした。
こちらの作品はアメリカでは何度もリメイクが作られていて、みんながそのストーリーを知っているようなとてもクラシックな映画らしいのですが、私は日本人なのでこの映画で初めてこのストーリーを知ったのでもう観に行って号泣、号泣、号泣。こんなに私って泣くことができるんや?!と思うくらい号泣で、鼻水出るし、もうなんで自分が泣いているのかわからないくらい泣いてしまいました。や、やるやんブラッドリー・クーパー…!!!
この映画てっきり主人公・アリーのシンデレラストーリーだと思っていたのですが、ふたを開けるとブラッドリー・クーパー演じる超人気歌手・ジャックに偶然拾われたアリーが彼に才能を認められ、自分を好きになり、そしてスターへの階段を昇り始めると、今度はジャックが転落の人生を歩み始め、そんな中でも二人の愛は決して壊れず…そしてその愛が呼んだ愛しくて切ない悲劇とは…といったもう本当にラスト私はスクリーンに助走つけて飛び込んで「みんなで幸せになろうぜ!!!!!!!」と叫びたくなってしまいました。もうメリバやだよ~~~~!!!!
しかし各所でいわれていますが、ほんとにアリーを演じるガガがとにかくかわいいです。アリーを演じる前からガガはすっぴんでもかわいいなぁと思っていたんですが、ガガ as アリーは本当にかわいくて、ブラッドリー・クーパーなにしたん?!と思わざるをえなかったです。マジでなにしたん。それからガガめちゃくちゃ演技うまいですよね…。ジャックに言われて初めてライブのステージで土壇場で歌わされるシーンの前の「無理無理無理無理」の感じ、ほんとに「わかる、めっちゃわかる、そういうときあるよな…」とガガの表情を見て心の底から同情してしまいました。
それからなんといってもこの映画説明台詞が全くと言っていいほど無く、自然に観客にこの人物がどういう設定なのか、そして今何を考えているのかということをわからせるので最高にクールな映画でした。これは賞レース出ちゃうよなぁ…!
日本で興行収入がふるっていないと聞いたので、『ボヘミアン・ラプソディ』のやばさを感じるのですが、『ボ・ラプ』もいいけど『アリー/スター誕生』もよろしくお願いします!という気持ちです。
第3位
Search/サーチ
source:https://www.empirecinemas.co.uk/synopsis/searching/f6236/
予告編はこちら:映画『search/サーチ』予告(10月26日公開) - YouTube
こちらの作品は以前単独記事でもご紹介済みです。
この映画が面白いのは映画としてかなり実験的なことをしていて、もうその時点である程度一定の評価を得られるのにも関わらず、ストーリーがめちゃくちゃ普通に面白いんです。PC画面のみという装置を巧みに使って、様々な部分に仕掛けがあって、まさにこの映画が始まってすぐから事件は起こっているんだ、とでもいうような…。本当に息をつかせる暇もなく目まぐるしく事態が起こっていくのです。圧倒的なスピード感なのに、とてもじゃない濃密を持つ映画で、この映画がこの下期にあまり注目されなかったのがとっても悔しい…!こんなに面白かったのに…!
あとは今年はハリウッド的に全く持って新しい年だと感じていて、上期では『ブラックパンサー』で登場人物のほぼ全員が黒人にもかかわらず、大規模公開されるスーパーヒーロー映画がついにアメリカで誕生し、大ヒット。さらには下期には『クレイジー・リッチ!』で主な登場人物が全員アジア人という映画が映画館で流され、こちらも大ヒット。こんな革命的な年に立ち会えて感無量なのですが、この『Search』も主役家族はアジア系。ですが、この映画も『ブラックパンサー』や『クレイジー・リッチ!』と同じく、人種がこれだから○○といったような描かれ方はされていなくて、アメリカに本当に普通に暮らしているアジア系のアメリカ人という描かれ方をされていて、まさに多様性の時代きた!と肌で感じさせられました。これからもっともっとハリウッドは様々な人が俳優、監督をはじめとするスタッフとして進出してくると思いますが、本当に期待に胸が膨らみます。
第2位
source:Oceans 8 – The Affair of the $150 Million Dollar Necklace | The Culture Concept Circle
予告編はこちら:映画『オーシャンズ8』本予告【HD】8月10日(金)公開 - YouTube
ちょっと2位はめちゃくちゃ迷いました。でもやっぱりこの映画についても触れておきたいと思って触れます!
過去に『チャーリーズ・エンジェル』という作品があったように、女性が活躍する映画はたくさんあります。上で触れた『アトミック・ブロンド』なんかもその一つですね。
ですが、この『オーシャンズ8』は主な登場人物が全員女性、というかほぼ画面に映るのは女性、かっこいいのも女性、というのと、今まで男性社会で「女性はこういうもの」とされてきたような固定概念を根本からぶっ潰すというようなそんな作品だな、と感じました。というのは、例えば女性は恋愛とスイーツのことしか考えていないとか。そんなんは全くないんです。じゃあ中身も見た目も男みたいなやつなのか、というとそうでもない。みんなコスメもおしゃれもするし、すき。だけどバカじゃないし、自分のことは自分でやれる。そう、これが21世紀、今私たちが世界に訴えたい女性像なのです。ハッカーの女性がいてもいい、女性の魅力を駆使して男を利用する女性でもいい、男なんていらないと思っている女性でもいい、好きなことをすきなだけやってる女性でもいい、そう、まさに「HUGっと!プリキュア」が訴えているように、人間は「なんでもなれる!なんでもできる!輝く未来を抱きしめて!」なのです。
世の中の求める女性像から外れていたとしても、化粧やおしゃれを楽しんでいい。どんな道を進んだってあなたはあなたなのだから、といったような。男がいなくたって生きていけるというのは女性の強がりではなく、真実なのだとつきつけたような作品でした。
また、この映画はやっぱり画が強いですよね。特にやはりケイト・ブランシェットさま。もうさまです。最高です。すきです。だいすきです。ぜひとも続編をください。スカジャンのケイト・ブランシェット様もう一回観たいです。
第1位
予告編はこちら:7/27(金)公開 映画『ウインド・リバー』 - YouTube
というわけで下半期1番のベスト映画はジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン出演の『ウインド・リバー』です。
この映画私の周りでは観ている人が皆無だったんですが、本当に上映館が少なすぎる!なぜ!こんなにいい映画の上映館が都内まさかの1件?!(※私が観に行った時点の話です)
この映画が描いているのは、現在でもアメリカに残っている差別の一つであり、最も描かれない、誰も触れない、ネイティブ・アメリカンへの差別です。この問題に今作はまさに臆することなく真正面から向き合った作品で、私はもうあまりの非道さにこれがいまだに現実にはびこっている問題だと受け止めることがつらくて、やるせなくて、21世紀の今も私たちはこんなにもどうしようもない問題を抱えているのかと失望をおぼえてしまいました。また、もう本当に自然に鑑賞中に口を押えてしまって、人間信じられないとか受け入れがたいときって本当に口を押えてしまうものなのだと感心した記憶があります。
そんな今作は本当にリアリティを追及しているので、本当に下世話というか非道なシーンの野蛮さたるやひどく、これはフィクションだとわかっていてもしばらくもう怒りで何も考えられなくなってしまいました。もちろん、このリアリティがあるからこそ、ラストのあのジェレミー・レナー演じる主人公のあの行為が印象的に残るわけですが…。
ラストでの「彼女はお前なんかよりもずっと強くて気高い人間だった」というジェレミー・レナーのセリフがありますが、これが本当にいいセリフなんですよね…。最後にずしりと胸に強く残りました。なぜこれがそんなにも印象的なのか、その理由はぜひとも鑑賞して知っていただきたいです。『ウインド・リバー』、まだ間に合います。早稲田松竹さん2019年1月5日から1月11日まで公開しています。ぜひともスクリーンでご覧ください。
まとめ
というわけで、いかがだったでしょうか?上半期よりもご納得いただけるランキングになっているでしょうか(笑) まぁ納得いかないとか言われても私のランキングなんで知ったこっちゃねえわ!って感じではあるんですが。
にしても今年は本当に良作が多くて本当にベスト5に絞るのが大変でした。ちなみに『ボヘミアン・ラプソディ』は途中何回も名前が出てくるわりにランキングで触れていませんね、と言われたら平謝りするしかないのですが、個人的にあの映画は映画であると同時にQUEENのライブを2018年の今に再現した疑似ライブだとも思っているので映画…映画と言われると他の作品のほうが上か…?!と思った結果このような結果になってしまいました。でも『ボ・ラプ』も最高でした。もちろんです。でなきゃ応援上映なんて行きません。ベスト10だったら絶対入ってた!!
それから触れられなかったのが月川翔監督作品ですかね…。今回ランキングに邦画が少なくなってしまったのは私が完全に今アメリカの動向に注目しているからという個人的な理由ですみません。今後また帰ってきたケヴィン・スペイシーをハリウッドがどのように扱うのか~とかも気になってます。彼と仕事をしてくれる人はいるのだろうか…。でもジェイムズ・フランコも気が付いたら復帰してたし多分普通に帰ってこれちゃうんだろうなぁ…。
話が脱線しました。すみません。そして来年2019年、これがやばい。何がやばいって1月から5月頭まで最高な映画ラインナップが止まらない上に夏もやばい。そして冬もやばい。つまるところ1年中映画が熱い!多分6月の後半の私はランキングがつけられなくてひぃひぃ言ってると思います。また納得いかない!とか言われるランキングつけるかも…(笑)
そんなわけでみなさま今年もお世話になりました。そして映画館、並びに劇場スタッフさん方も大変お世話になりました。また2019年もよろしくお願いします!よいお年を-!