- 今回のテーマ
- ノミネート作品
- ①未来を乗り換えた男
- ②クリード 炎の宿敵
- ③マスカレード・ホテル
- ④ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ
- ⑤天才作家の妻 40年目の告白
- ⑥サイバーミッション
- ⑦七つの会議
- ⑧フロントランナー
- ⑨映画 刀剣乱舞
- ⑩アンダー・ザ・シルバーレイク
- ⑪ゴッズ・オウン・カントリー
- ⑫アクアマン
- ⑬コードギアス 復活のルルーシュ
- ⑭ファースト・マン
- ⑮BACK STREET GIRLS ゴクドルズ
- ⑯トラさん 僕がネコになったワケ
- ⑰女王陛下のお気に入り
- ⑱がっこうぐらし!
- ⑲The Guilty/ギルティ
- ⑳アリータ バトル・エンジェル
- ㉑翔んで埼玉
- ㉒FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー
- ㉓グリーンブック
- ㉔ロマンティックじゃない?
- ㉕スパイダーマン : スパイダーバース
- ㉖運び屋
- ㉗ウトヤ島、7月22日
- ㉘シンプルフェイバー
- ㉙キャプテン・マーベル
- ㉚君は月夜に光り輝く
- ㉛PRINCE OF LEGEND
- ㉜ブラック・クランズマン
- ㉝バンブルビー
- ㉞ビリーブ 未来への大逆転
- ㉟ちいさな独裁者
- ㊱バイス
- ㊲ポーラー
- ㊳名探偵コナン 紺青の拳
- ㊴ビューティフル・ボーイ
- ㊵ある少年の告白
- ㊶シャザム!
- ㊷キングダム
- ㊸アベンジャーズ/エンドゲーム
- ㊹ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー
- ㊺名探偵ピカチュウ
- ㊻アメリカン・アニマルズ
- ㊼プロメア
- ㊽レプリカズ
- ㊾神と共に 第一章 罪と罰
- ㊿賭ケグルイ
- 第10位
- 第9位
- 第8位
- 第7位
- 第6位
- 第5位
- 第4位
- 第3位
- 第2位
- 第1位
- まとめ
- おまけ:2019年上半期ワースト作品
今回のテーマ
皆さん本当にめちゃくちゃにお久しぶりです。あやめです。生きていました。いや、生きています。現在進行形で生きています。
ちょっと仕事と趣味にせわしなく生きていたらブログを更新する余力がなく、こんなにも間が空いてしまいました。
ブログを更新しなかった間もいろいろと映画は観ておりました。そう、観ていたんですよ映画を!
今回は2019年ももう半分が過ぎて(恐ろしい)、7月(も終わろうとしている)になったので、恒例の「きねまないと2019年上半期ランキング」を行います~!!!!!!
では早速候補作品以下です!
ノミネート作品
こちらは今までと同じく、私が劇場で観た映画となります。また、今回はNetflixで2019年発表された映画についても新作映画としてノミネートしております。
では以下鑑賞順です。今回は本当にブログをなかなか書いていなかったことの反省も踏まえて、一作一作に軽い説明、感想を書きました。
①未来を乗り換えた男
⇒もしナチの迫害が現代にあったら?というifストーリー。
迫害の中で起きるロマンスを描くスウィートビターなんて言葉じゃおさまらないほど苦い後味が強烈な印象のドイツ映画。
②クリード 炎の宿敵
source:https://www.amazon.com/POSTER-Michael-Jordan-Sylvester-Stallone/dp/B07KTB5H57
⇒2015年の『クリード チャンプを継ぐ男』の続編。
『ブラックパンサー』でもその名をとどろかせたライアン・クーグラーからスティーブン・カプール・Jr.へとメガホンが渡った。
往年の『ロッキー』ファンなら観なきゃ損と言わんばかりのシリーズへのリスペクトたっぷりな感動の1作。
③マスカレード・ホテル
⇒『検察側の罪人』でさすがの存在感を見せつけた文句なしのスーパーアイドル木村拓哉が長澤まさみと挑んだ東野圭吾原作のミステリー。
木村拓哉の良さが光るような粗削りながらも実力のある警察官の主人公が活躍。脇を固める豪華俳優陣にも注目。
④ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ
source:https://www.videopass.jp/videos/146005
公式サイト:https://cross-z.jp/
⇒平成仮面ライダーシリーズの2017年の作品「仮面ライダービルド」で真の主人公との異名を持つ仮面ライダークローズこと万丈龍我を本当に主人公にしたスピンオフ作品。
ファンの間では賛否両論ともいわれている一本。次作である『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』の公開が9月に控えている。
⑤天才作家の妻 40年目の告白
source:https://www.imdb.com/title/tt3750872/
公式サイト:http://ten-tsuma.jp/
⇒主演のグレン・クローズが絶対にオスカーを獲得する!とまで言われた彼女の演技がこれでもかと光っている作品。
夫のゴーストライターとして40年もの間暗躍してきた女性の複雑で残酷な人生を描いた「良作」。
⑥サイバーミッション
⇒山下智久が出演することで話題になった中国・香港の共同制作映画。
ド迫力なアクションとスリリングな見せ場が特徴の一作。
⑦七つの会議
source:https://filmarks.com/movies/79552
公式サイト:http://nanakai-movie.jp/
⇒現代を舞台にした作品にあの野村萬斎がサラリーマン役で主演を務めるというユニークなキャスティングで話題になった池井戸潤原作の企業の闇を描く映画。
原作に負けず劣らずのハラハラドキドキ感を見事に描きだしている。及川光博の気弱だが優しい営業部長もはまり役。
⑧フロントランナー
source:https://www.cinematerial.com/movies/the-front-runner-i7074886/p/ayzel6nm
⇒『グレイテスト・ショーマン』でウルヴァリンに次ぐ活躍を見せたヒュー・ジャックマンが今度は実在した政治家の伝記映画に挑む。
Me too運動が勢いを増していく中でゲイリー・ハートはどのように描かれる?
⑨映画 刀剣乱舞
⇒「テニミュ」に次ぐ新たな2.5次元舞台の興りを先導した「刀剣乱舞」がついに映画化。
脚本に「ジョジョの奇妙な冒険」「進撃の巨人」「仮面ライダー電王」などでその名を知られる小林靖子を迎えて送るファン絶賛の一本。
⑩アンダー・ザ・シルバーレイク
⇒『イット・フォローズ』の監督が送る独特な世界観のホラー青春ムービー。
主演は『アメイジング・スパイダーマン』『沈黙』『ハクソー・リッジ』などで知られるアンドリュー・ガーフィールド。セルフコメディとして「スパイダーマン」ネタが仕込まれているので、「スパイダーマン」好きはクスリとできるかも。
⑪ゴッズ・オウン・カントリー
⇒イギリスの田舎町で繰り広げられる青年二人の恋愛映画。
官能的でありながらさわやかで、そして美しい、決して忘れることができないような一作。
⑫アクアマン
source:https://www.geek.com/movies/aquaman-movie-posters-are-so-extra-for-a-superhero-flick-1759991/
⇒スーパーマンやバットマンで知られるDCコミックスから海中の戦士・アクアマンがスクリーンに登場。
これまでは魚と話せる少しコメディチックなキャラだったアクアマンを誰もが憧れるヒーローとして再ブランド化しなおしたような作品。
同じくDCコミックス映画の『ワンダーウーマン』と並んで評価の声が高い。
⑬コードギアス 復活のルルーシュ
source:https://www.animate-onlineshop.jp/animetitle/?aid=4991
⇒声優・福山潤の出世作であり、谷口悟朗監督と大河内一楼の脚本のコンビネーションをフル活用した「コードギアス」シリーズがついに劇場版で完結。
アニメシリーズの最終回放映時にファンの間で話題だった「ルルーシュは本当に死亡したのか」という問いに公式からアンサーを出した作品。
キャストはアニメ放送時のオリジナルキャストに加え、戸田恵子など豪華な新キャストも迎えている。
⑭ファースト・マン
source:https://www.popularmechanics.com/culture/movies/a22873919/first-man-neil-armstrong-apollo-11-movie/
公式サイト:https://firstman.jp/
⇒『セッション』『ラ・ラ・ランド』でその名を世界にとどろかせたデイミアン・チャゼルが今度は宇宙を舞台にした映画を撮ってこれまたアカデミー賞受賞したことでも有名な一作。
音楽をテーマにしなくともデイミアン・チャゼルの持ち味が存分に生かされている。
⑮BACK STREET GIRLS ゴクドルズ
⇒任侠の世界に身を置く男たちが頭の一言で性転換して人気アイドルに転身するというとんでもストーリーな原作をまさかの実写化。
実写において、原作に出てくる楽曲もちゃんと作成され、そのクオリティの高さに驚かされる一本。映画としてもしっかりと面白い。
⑯トラさん 僕がネコになったワケ
source:https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=016514
公式サイト:http://torasan-movie.jp/
⇒Kis-My-Ft2の北山宏光初主演作。アイドルなのに初主演作が既婚男性役。そしてこのビジュアルである。すごいぞみっくん。
共演の飯豊まりえのネコ姿があまりにもかわいらしいので、それだけで観る価値がある作品。
⑰女王陛下のお気に入り
source:https://wrhsstampede.com/16288/opinion/the-favourite-a-wonderfully-executed-dark-comedy/
⇒西洋版「大奥」としても話題となった、オリヴィア・コールマンがオスカー主演女優賞を獲得した作品。
豪華絢爛という言葉がふさわしい応急でうごめきあう愛憎の軌跡。エンドロールまで随所が美しい本作は観終わった後にすぐには動けないほどの衝撃を受けること間違いなし。
⑱がっこうぐらし!
⇒「沙耶の唄」や「魔法少女まどか☆マギカ」など精神的ダメージがあまりにもでかい作品を生み出すことに定評があるニトロプラスが原作の漫画作品をなぜか実写化。
ゾンビ作品としての本気を見せつけるためなのかしっかりと「リアル鬼ごっこ」の監督である柴田一成を呼んで実写化している。実写化するにあたって映画として面白い作品にするため、原作からの改変がかなり多い。
⑲The Guilty/ギルティ
source:https://www.imdb.com/title/tt6742252/
公式サイト:https://guilty-movie.jp/
⇒『Search』がPC画面上のみで展開される映画であるのに対して、今作はほぼ音のみで展開されていくという映画。
登場人物たちと同じ時の経過をすごす、緊張の85分。
⑳アリータ バトル・エンジェル
⇒ジェイムズ・キャメロンが日本の漫画を実写映画化。日本漫画へのリスペクトのため、主人公の目が大きく強調されるも、途中で目の修正が入り、公開日が大きく伸びたことでも話題になった作品。
サンディエゴで行われているアメコミや映画の祭典であるコミコンで本日(2019年7月20日 ※現地時間)に公表となったマハーシャラ・アリ主演の『ブレイド』だが、今作ですでにマハーシャラは完璧なブレイドを演じているのでは?などともいわれている。
㉑翔んで埼玉
⇒ まさかのロングランで大ヒットを飛ばした大茶番映画。
主演にGACKT、二階堂ふみを迎え、コスプレ衣装に身を包んだ登場人物たちが自らの出身地のために活躍する。はなわの歌う主題歌が絶妙。
㉒FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー
source:https://nyunews.com/2019/02/11/film-fyre-jerry-media-netflix-hulu/
配信ページ:https://nyunews.com/2019/02/11/film-fyre-jerry-media-netflix-hulu/
⇒Instagramが流行ったことで起きた悲劇を扱ったNetflixオリジナルのドキュメンタリー作品。アカデミー賞を撮った『イカロス』にも勝るとも劣らない衝撃作となっている。
㉓グリーンブック
⇒2019年アカデミー賞受賞作。春のマハーシャラ・アリ祭りのうちの一作としても話題となった作品。
白人×黒人のでこぼこバディが送る友情コメディ。
㉔ロマンティックじゃない?
⇒『ピッチ・パーフェクト』のレベル・ウィルソンが主演を務めるロマンティックコメディ。
ロマンティックコメディと言いながら鮮烈に90~2000年代初頭のラブコメ映画を皮肉っていき、最終的には2019年現在の時代の流れを見事に描き切ってみせる良作。主演にレベル・ウィルソンを迎えてこの作品を描くのが最高。
㉕スパイダーマン : スパイダーバース
source:https://www.dhgate.com/product/spider-man-into-the-spider-verse-art-silk/438372686.html
⇒「スパイダーマン」の映画としては初めてアカデミー賞を獲得。
これまでなじみ深かったスパイダーマンであるピーター・パーカーではなく、2代目スパイダーマンとして知られるマイルス・モラレスという黒人の少年を主人公に迎え、色鮮やかに新たなスパイダーマン像を描いた。
アニメーション作品としてのクオリティも高い上に、「スパイダーマン」シリーズとしての作品の完成度も高い。
㉖運び屋
source:https://www.morzinesourcemagazine.com/events/the-mule-cinema-rex-morzine/
⇒クリント・イーストウッドが久々に監督・主演の両方を務める作品として話題となり、そしてまざまざと自身の生涯現役っぷりを見せつけた作品。
『グラン・トリノ』よろしくかっけえジジイがやばいことに首を突っ込んでいく様子をかわいげたっぷりに描く。
㉗ウトヤ島、7月22日
source:https://www.modernfilms.com/u-july22
公式サイト:http://utoya-0722.com/
⇒72分間ワンカットという頭のおかしい映画。ただ、その撮影方法はまったう奇をてらっただけのために行われたわけではなく、この事件の恐ろしさを映画の中でいかに真実に近づけて撮るかというために活かされたものとなっている。
銃声の大きさ、何が起きているのかわからない恐怖、日常が突然として「戦場」に変わるというパニックの中を72分間サバイバルするホラームービー。PTSD必至と言っても過言ではない。
㉘シンプルフェイバー
source:https://www.imdb.com/title/tt7040874/
公式サイト:http://simplefavor.jp/
⇒原作が発行される前にすでに映画化が決定していたという驚きの作品。
主演を務めたアナ・ケンドリックが『ピッチ・パーフェクト』の印象をまるっと棄てていくような演技を見せつけている。
ミステリー作品というよりは、ポスターのようなおしゃれな空間を楽しむといったような作品に近い。
㉙キャプテン・マーベル
soure:https://www.commonsensemedia.org/movie-reviews/captain-marvel
⇒『ルーム』のブリー・ラーソンの新たな代表作にしてMCU初の女性主人公映画。
2019年の作品であるが、これまでのアベンジャーズシリーズの「始まり」となった女性の話を描いている。
DCに大きく後れを取る形で女性ヒーロー主演作が作られたMCUだが、この作品は『ワンダーウーマン』とは異なり、完全な女性監督作品ではない。MCUで女性が単独で監督を務めるのは2020年5月公開予定の『ブラック・ウィドウ』が最初の作品となる。
共演にジュード・ロウのほか、長年ニック・フューリー役を務めてきたサミュエル・L・ジャクソンが同役で出演する。
㉚君は月夜に光り輝く
source:https://eiga.com/movie/90032/
公式サイト:https://kimitsuki.jp/
⇒同名ライトノベル小説を『君の膵臓を食べたい』『センセイ君主』『響 -HIBIKI-』での活躍が目覚ましい月川翔監督が実写映画化。
余命のない女の子と普遍的な男の子の恋愛映画だなんて飽きるほど作られた題材でありながら、まったく新しく映る映画を見事に作ってみせた月川翔監督、並びに主演の永野芽郁、北村匠海に拍手を送りたくなる作品。
㉛PRINCE OF LEGEND
⇒EXILEや3代目J Soul Brothersなどで知られるLDHが送るトンデモ青春映画。『HIGH & LOW』の恋愛版映画ともいえる…のか?
顔のいい男たちが顔がいいことをフル活用してくる映画。
㉜ブラック・クランズマン
source:https://www.youtube.com/watch?v=pFc6I0rgmgY
公式サイト:https://bkm-movie.jp/
⇒スパイク・リー最新作にして超衝撃作。2019年のアカデミー賞脚色賞需要作でもある。
『グリーンブック』が白人のための黒人映画であるならば、『ブラック・クランズマン』は黒人による黒人のための映画。
一見対比のように置かれているアダム・ドライバーの役も、実は…など観始めると面白さが止まらない一作。制作の裏話までもが衝撃。
㉝バンブルビー
⇒「トランスフォーマー」シリーズでもかなりの人気を誇るバンブルビーを主役にしたスピンオフ作品。
監督が『クボ 二本の弦の秘密』のTravis Knight監督だからか、従来にもまして表情豊かなバンブルビーがかっこよくてかわいくて愛らしい。
㉞ビリーブ 未来への大逆転
⇒『博士と彼女のセオリー』や『ローグ・ワン』などのフェリシティ・ジョーンズが実在の女性を演じた。
アメリカのTime's upやMe tooの活動の流れを汲んだ作品。同テーマである『バトル・オブ・セクシーズ』とあわせて観るとより楽しめる一作。
㉟ちいさな独裁者
⇒WW2時に実際の話を映画にしたドイツ映画。自身も脱走兵でありながら、将校の制服に身を包んでからは脱走兵を殺す立場になっていくという主人公の豹変っぷりが恐ろしい。
丈の合わない制服を身にまとって「独裁者」っぷりを発揮していた人物が実在するという現実の恐ろしさも味わうまさに「怖い映画」。
㊱バイス
⇒『マネー・ボール』や『マネー・ショート』のタッグが再び手を組んで描くのは、ブッシュ政権時の影の権力掌握者であった副大統領。
クリスチャン・ベールが脅威の肉体改造で見事なまでに本人に似せてきた。
しかしそれ以上に素晴らしいのが『スリー・ビルボード』での演技が記憶に新しいサム・ロックウェル演じるジョージ・ブッシュ。恐ろしいほどそっくりで、驚きのバカっぷりに笑いが止まらない。
㊲ポーラー
⇒人気ドラマ「ハンニバル」でアンソニー・ホプキンス版のレクター博士のイメージを払拭させるほどのはまり役で主演を務めているマッツ・ミケルセンを主演に迎えたNetflixオリジナル作品。
最強の殺し屋をマッツ・ミケルセンが演じ、なぜかマッツ・ミケルセンが全裸で銃をぶっ放すシーンまで用意されているというマッツ・ミケルセンファンにはたまらない作品。
㊳名探偵コナン 紺青の拳
⇒名探偵コナンの劇場版作品。今回は怪盗キッドと京極真をメインキャラに迎え、劇場シリーズ初の海外を舞台にした作品。
途中のド迫力戦闘シーンには誰もが「ドラゴンボール」を思い出したという出版社の垣根を越えての演出が見もの。
㊴ビューティフル・ボーイ
⇒世界共通の”ビューティフル・ボーイ”といえばあなたしかいない!と言っても過言ではない、まさにアフロディーテをも嫉妬する美しさを持つティモシー・シャラメが今回挑むのはドラッグにおぼれる少年と、その父の実在の物語。
ドラッグ中毒の青年の物語でありながら、その登場人物の痛みは誰もが一度は体験したことがあるようなものであるので、繰り返して見ることは辛すぎてできない映画。ティモシー・シャラメの美しさを観たいだけなら『君の名前で僕を呼んで』だけを観ていればいいと思う。『レディ・バード』でもいいが。
㊵ある少年の告白
⇒アメリカで実際に行われている同性愛者矯正所の話。アメリカに現在でも存在しているというから驚き。
『ザ・ギフト』で世界を驚かせたジョエル・エドガートンが、またもその腕を磨いて素晴らしい作品を世に送り出してくるものだから、それにも驚き。
㊶シャザム!
⇒日本語吹き替えの監修が「勇者ヨシヒコ」シリーズや『銀魂』などで知られる福田雄一監督が務めることになり、さらにシャザム役を菅田将暉が演じることで映画界隈で大炎上を巻き起こしたことでも有名な一作。
映画そのものはDCにしては珍しいほどのコメディ一辺倒でしかもしっかりと面白い最高の作品になっている。DCEUというユニバースに所属しているはずだが、今後どのようにワンダーウーマンたちと絡んでいくのかが不明。
スーパーヒーロー映画あるあるを皮肉ったりするのも面白い。
㊷キングダム
⇒超人気同名漫画をあの佐藤信介監督が見事に実写映画化。
主演の山崎賢人をはじめ、超豪華絢爛かつ顔がいい人々を集めたビジュアルからも期待が持てる映画だったが、かなり真剣に作られたアクション超大作。
邦画でもここまでやれるんだ、ということを日本に、そして世界に見せるアクション映画はほかにないかもしれない。
㊸アベンジャーズ/エンドゲーム
source:https://www.amazon.com/Trends-International-Avengers-Endgame-Poster/dp/B07QDTN9PW
公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
⇒これまでアベンジャーズの中心人物であるキャプテンアメリカを演じてきたクリス・エヴァンスの最後のMCU出演作品。
間違いなくMCUありがとうと感謝を伝えたくなる作品であり、I LOVE YOU 3000なのである。
㊹ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー
⇒東映戦隊シリーズ恒例のVS作品。どこかのだれかお偉いさんが「『ルパパト』はVSがもともとついているからVSはやらないよ」と1年前に発言していたが、大人の事情があっただけなので今年は撮った。
もう敵が可哀想になるくらいヒーローが出てくる。
㊺名探偵ピカチュウ
⇒ついに「ポケモン」がハリウッドで実写映画化ということで大変話題になった作品。ただし、作品の題材は映画と同タイトルのゲームとなった。
このおかげでかわいらしいピカチュウからあの赤いやばい頭巾の不死キチ●イことライアン・レイノルズの声がすることになってしまった。最高。日本語吹き替え版の西島秀俊の演技も最高という評判。
映画としても完成度が高かったが、最後に『ミュウツーの逆襲 REVOLUTION』の予告は入れないほうがよかった。
㊻アメリカン・アニマルズ
⇒印象的なポスターがまさに目を引く今作は、誰もが一度は必ず考えたことのある「自分は特別である。まだ、何も起こっていないだけで、何かが起これば自分の人生は”普通”ではなくなる」という気持ちをボコボコに殴ってくる犯罪青春映画。
実際に強盗事件を起こした(当時)大学生たちの話を彼らのそれぞれの記憶を頼りに映像化していき、さらに本人たちも出演させるというとっても変わった映画。
㊼プロメア
⇒「天元突破グレンラガン」のコンビである今石洋之監督×中島かずき脚本の最新作。
一度は自分たちの代名詞である「熱い」ストーリーではないものを作ろうとしたそうだが、まわりまわってド熱い映画を作ることになったというから驚き。
劇団☆新感線に出演経験のあるキャスト陣がメインキャストを務め、サブキャラたちは「グレンラガン」や「キルラキル」のキャストが務めている。
新しいアニメの表現方法というところでは『スパイダーバース』と一緒に観ると面白い。
㊽レプリカズ
source:https://www.imdb.com/title/tt4154916/
公式サイト:http://replicas.jp/
⇒『ジョン・ウィック』での活躍がとどまるところを知らないキアヌ・リーブスが全く戦わないといっても過言ではないSF映画。
キアヌ・リーブス演じる主人公がめちゃくちゃ理不尽に親切な同僚をぼろ雑巾のように使い倒すのが見どころ。
㊾神と共に 第一章 罪と罰
source:https://www.viu.com/ott/no-service/
公式サイト:http://kamitotomoni.com/
⇒あの『新感染』を超える興行収入をたたき出したという韓国映画。
厨二心くすぐられる設定の登場人物たちと、儒教の世界観、そして迫力のアクションシーン、そしてストーリーは「嘘」と「愛」を軸に語られるまさかの感動作という映画の好きな要素全部盛りといったような作品。
㊿賭ケグルイ
公式サイト:https://kakegurui.jp/
⇒浜辺美波が自らほしいままにしている「清純派女優」というイメージを完全に捨てて全力でギャンブル狂乱女を演じる作品。
準主演の森川葵や、矢本悠馬など実力派俳優たちがとても楽しそうに演技しているのがとても印象的。ちなみにストーリーは完全オリジナルだそう。
51.アナと世界の終わり
source:http://www.impawards.com/intl/uk/2018/anna_and_the_apocalypse_ver6.html
公式サイト:http://anaseka-movie.jp/
⇒『ラ・ラ・ランド』と『ショーン・オブ・ザ・デッド』のミックス作品なんて評価されている作品。
相変わらずイギリスの考えることはよくわからないと再認識させられるような作品でもある。
序盤に歌われる「Hollywood Ending」という曲がこの映画の結末にもつながっていて面白い。
52.僕たちは希望という名の列車に乗った
⇒冷戦時の東ドイツを舞台にした実際の学生たちの戦いを描いた作品。
東ドイツではどのようなことが起きていたのか、学生たちはなぜそしてどのようにして戦ったのか。
歴史的学習のきっかけとしても意味がある映画ですが、映画としても大変面白い作品になっています。(その代わり脚色が多いので、そこは注意です。)
53.アラジン
⇒『シャーロック・ホームズ』『コードネームU.N.C.L.E.』などで自身の性癖に忠実な監督で知られるガイ・リッチーがまさかの『アラジン』実写化に大抜擢ということで話題になった作品。
ふたを開けてみるとみんなが「正気薬をディズニーに盛られたガイリチが撮った作品」とか言われてしまっていたが、時々ジーニーのシーンとかでガイリチ力を出してきているのが面白かった。
ジャスミンが待っているだけの王女様から国の権力者として国を守る責任があるという立場になっていたのが2019年らしかった。
54.X-MEN ダーク・フェニックス
⇒FOXがDisneyに買収され、X-MENシリーズもMCUに参加することになったため、これまでのシリーズをたたむために最終章としてぱっぱと作られた今作。
アクションシーンはシリーズの中でもかなり見ごたえがあったものの、ストーリーとしてはみんなが口をそろえて「これで終わっていいのか!」と言ったようなもの寂しさだとか物足りなさを覚えた模様。
55.ザ・ファブル
⇒V6の岡田准一が久々に時代劇以外でアクションを披露することで話題となった映画。
岡田准一のアクションシーンはもう文句なしにすごいが、実は柳楽優弥のやばい人感もすごい。これについては『邦キチ』の『ディストラクションベイビーズ』回でしっかり触れられている。
あとなんといっても何もしてないのに向井理がしっかりとヤクザのやばい人感が出ているのもよかった。
56.スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
source:http://collider.com/spider-man-far-from-home-posters/
⇒MCUの『アベンジャーズ エンドゲーム』の直後の話を描く、MCUフェーズ3の締めくくりの作品でもある1作。
前作でスーパーヒーローとして活躍しようと空回りする新米ヒーローとしての姿が描かれたスパイダーマンだが、今作では自身の生活とスーパーヒーローとしての重責との間で悩む少年としてのピーター・パーカーの苦悩が描かれる。
ジョン・ワッツ監督お得意の「怖い大人」が前作以上にいい味を出している。また、新しいスパイダーマンのスーツが2つも用意されているのも本作の見どころの一つ。
57.神と共に 第二章 因と縁
source:https://en.wikipedia.org/wiki/Along_with_the_Gods:_The_Last_49_Days
公式サイト:http://kamitotomoni.com
⇒『神と共に』第2作目。今度はMCU入りも決定した韓国を代表する俳優の一人、マ・ドンソクも登場する。
登場人物たちがどのようにして今に至ったのかという過去篇でもある。
第一作目を経てきているためキャラクターへの愛情が育ってしまうと、もう最後は号泣必至。
…という計57作品でした。すごいですね。我ながらよく観たものです。
ここから上位10作品絞っていきます!
第10位
source:https://kimitsuki.jp/
これは完全に贔屓なんですが、やっぱり月川翔監督はすごいと思うんですよね。
だってもう病気で死にそうな女の子が好きな人と余命を過ごすって話はもう本当に結構です!ってくらい観てきたじゃないですか。
それを、まぁこの作品の独特の設定である「発光病」が目新しさを感じるポイントを担っているのもありますが、飽きさせない、このストーリーの結末を知っているのに早くこの先が観たいと思わせる純粋な映画としての面白さというのがちゃんとあるというか。
あとやっぱり役者たちを魅力的に撮ったるぞという気合が見えます。それはこれまでの作品でもそうだったんですが、今作に顕著なのはやっぱりターゲット層である若い女性にどれだけ魅力的にキャラクター達を見せるかというところに尽力しているところですね。
ロケーションだとかも抜群で、まるで自分もデートに行ったような、そしてこの映画を観て、自分も誰か大切な人と行ってみたいと思わせるようなそんなつくりになっていて、デートムービーとしてこれ以上ないってほど完璧な作品だったと思います。あっぱれ月川翔監督!
第9位
『運び屋』
やっぱり『グラン・トリノ』だいすき芸人なので、『運び屋』もだいすきでした…。
この上の画像の一生懸命収入を数えてホクホクしつつもこの仕事やべえかもしんね~~~みたいな顔したり、ウキウキして歌うたっちゃったりとにかく楽しかった『運び屋』…。
ポスターや予告は暗い感じだったんですけど、ほんと『グラン・トリノ』と一緒でマジ最高萌え映画だったんすよ…。私の推しの最高齢だよ、クリント・イーストウッド…。
ちなみに今作でクリント・イーストウッドはおじいちゃん感を出すためによぼよぼっぷりを徹底して演じているわけですが、本人はしゃんと背筋の伸びためちゃくちゃ元気な方みたいです。演技力すげえ~なこのおじいちゃんは…。
第8位
『神と共に 第二章:因と縁』
この映画ほんとに全部盛り!みたいな映画で韓国映画最高~~~!!!!!!って改めて思っちゃいましたね。(笑)
あとこのご時世に儒教をド派手ファンタジーに絡めてくるこの粋な感じも素晴らしくて久々に「クソ…負けた…」と思ってしまいました…。
面白い映画に出会うと「負けた」と思うんですが、『神と共に』は完全に敗北した映画でした。
この映画端的にいうと「入口と出口が全く異なる」映画だったんですよね。
それって、映画にとっては諸刃の剣というか、期待していたものを超えている場合はいいんですが、そうではなかった場合思っていたものと違うという否定的な意見になってしまいかねないんですよね。
でもこの映画で言うと「そんな映画だったのか…!!!」とちょっと感動を覚えてしまうような、言うならば目を覚まさせられるような?映画で、不意を突かれたようなそんな面白さがあります。
全部盛りのド派手アクション儒教映画、気になる方はぜひご覧くださいませ!
第7位
『ロマンティックじゃない?』
本当に2019年~!!!っていう味が濃い目の作品で最高の一作でした。
というのは私は何度も言っていますが、映画がその時代を反映している部分がすごく好きなので、この作品はまさに好みの作品だったわけですね。
この主人公、みんなが共感しやすいキャラクターですよね。少し太っているから「自分はドラマや映画のキャラクターじゃないし」といった形でちょっとひねくれていて。
そんな彼女が急にモテモテの世界に放り込まれて、「もしかしてこれ恋愛映画の主人公として結末を迎えないと元の世界に戻れないってこと?」という従来ありそうな結論に早合点する。
でも、それに対して自分でも懐疑的だし、自分のキャラクターに合っていないという気持ちを抱えながら過ごすわけですよね。
そしてその世界で彼女が出す答えっていうのが…!!!もう、熱い!2019年!!!ブラボーーー!!!この映画を2019年の今観ないでどうする!といったような結末なわけですよ。
もうこれを観た後はNetflixがどれだけ値上げしようとすきにしたらいいぜ…という気分になってしまいます。
第6位
『ウトヤ島、7月22日』
soure:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/03/72722.php
これはもう映画史に必ず刻まれるべき映画でした。72分ワンカット、その撮影方法がどれだけ過酷であってもこれをワンカットで描かなければならない、そしてより多くの人にこの事件を知ってもらわないとならないと決意した制作陣は強いです。
そしてこの映画に出てくる人物たちは舞台が舞台だけに少年、少女が多いのですが、彼らが本当に芸達者なんですよね。もうみんな本当にただただよくわからないまま逃げまどっている人にしか見えないんです。もっと言うと、死んでいく人々も「これこの人たち一回死んだことあります?」ってくらいリアルというか、恐ろしいです。
そしてこの映画は「映画」という媒介を選んだことが大正解である映画で、それはなぜかというと、銃声の大きさとその振動を映画館の大音響で聴くことで、この映画の観客は容赦なくこのテロに「巻き込まれていく」のです。どれだけこのテロが恐ろしいものだったかを後世に伝えていくためには「映画」でなければならなかった、そんな風に思います。
テロはどこか遠い外国の話、と思っている人にこそ見てほしい、そんな映画でした。
第5位
『アベンジャーズ エンドゲーム』
今作に関しては、ストーリー云々の前に、ここまで世界中で熱狂できるイベントをどこかでダメにすることもなく、しっかりと一つの終わりを迎えることができたのがすごいですよね。それからこの世界的大熱狂イベントに私も参加できたのだというこの喜び、それも大きいですね。
そしてもうやはりストーリーの濃さ…!!!今までアベンジャーズを応援してきて、そして前作で一度負けてしまってからのこのストーリー…!
MCUはやっぱり初心者には入りづらいといわれるほどの大きなユニバースなので、逆にいえばもうそれはキャラクターがただの映画のキャラクターではなく、観客それぞれの友人であり、家族であり、かけがえのない人にもうなっているんですよね。だからこそ別れは辛いし、幸せでいてほしい、そんな風にフィクションであるのに思ってしまうんです。
宇宙規模で戦っているという冷静に考えれば何も接点がなければ、共感もできなそうなキャラクター達なのに、ここまで愛をもって応援してしまっている。もうMCUはすごい、キャラクターとその世界の厚みが半端じゃないです。
もし、まだMCUを観ていないという方がいたら一度好きそうな映画から観てみてほしいです。もしかしたらあなたがまだ出会っていない親友がそこにいるかもしれません。貴重な映画体験ができますよ。
第4位
source:https://www.cinemacafe.net/article/2018/09/12/58267.html
もうこの映画は「映画」として完璧と言わざるを得ないほど素晴らしい作品でした。観た瞬間に好き!としか言えないような。
私はドイツ近現代史ゼミ出身の歴史学科卒なんですが、全く持ってそのほかの西洋史に興味がないので、正直『女王陛下のお気に入り』はかなり期待値が下がった状態で観に行ってました。
なんですが、もう時代とかどうでもいい!なんだこの映画は面白い!キレイ!楽しい!演技がすごい!なんだこの撮影方法は!!ともう目を見開いて全編観てしまうくらい、まさに「食い入るように」映画を観てしまいました。
なんかもう「映画」っていう文化の本当の面白さをこれでもか!!!ってくらい見せつけてくる映画とでもいうんですか…!とにかく私は「映画」っていう文化が2019年まで生きててくれてありがとうと思う程度にはこの作品がすきでした…。
上でも書いたんですけど、エンドロールまでもが素晴らしい映画なので、頭からお尻までみなさんこの映画を楽しんでください…。
第3位
『僕たちは希望という名の列車に乗った』
この映画は本当に観た後の衝撃がすごかったです。もうアホみたいな感想で申し訳ないんですけれど、私はこの作品ほど「良作」と思った映画はないんじゃないかと思うくらい、みんなに観てほしい映画でした。
まず東ドイツを題材にした映画が日本にくるのがすごいんだよ~!!!どうしてこれ日本で公開が決まったんだよ~!!!すげえなマジで!!!配給もぎ取ってきた人ありがとう!!
で、この邦題を決めてくれた人ありがとう~!!!!!原題は「Das schweigende Klassenzimmer.」で「沈黙の教室」。映画の内容的には原題で大正解だなと思うんですが、登場人物たちの最終的な決断を思うと、邦題めちゃくちゃ素晴らしいんですよね。
そして何よりやっぱりこのストーリーが素晴らしいですよね。彼らは彼らのできる中で精いっぱい歯向かった。ただ、それがまさかここまで大きなことになるとは思っていなかった、けれど、これがきっかけになって彼らは動かざるを得なくなった。今まではなんちゃってだったのかもしれない、ただ、その日を境に彼らの行動は本物になった、という映画的にもかなりグッとくる成長ですよね。
あとこの話『アメリカン・アニマルズ』と一緒に観るとちょっと面白いかもしれません。同じ歳くらいの青年たちによる全く異なる「行動」でもその真意は彼らは彼らの世界に変化をもたらしたかったという点では共通しているのです。
第2位
『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』
もうすみませんこれに関してはもう完全贔屓って思われても仕方ないんですけど贔屓ですうわ~~~~~!!!!!!!!!(大号泣)
でもこの作品私は自分の贔屓をなしにしてもかなり面白かったし、すごいチャレンジな作品だなと思って本当にすごい作品だと思っているんですよ!
なんといっても今まで強大な宇宙の敵と戦ってきたピーター・パーカーがそれに対してはかなり小さい敵と戦うんですが、普通そうなってくるとスケールダウンしてつまらなくなっても仕方がないんですが、そこはさすがジョン・ワッツ監督。大人の恐ろしさを対(16歳の)ピーター・パーカーのためにふんだんに使用してくることで今までの敵よりむしろ怖い、というような作品にしているわけです。
そしてまた一方で、16歳という部分も大きく活用してきて、前作に引き続き、ピーターは青春を謳歌しているスーパーヒーローとしても描かれていて、彼がまだまだ未熟な少年であり、そこが彼の弱さでもあり、純粋さをもった強さという魅力にもなっているんですよね…。
さらに今回ピーターは自身の一番のあこがれである人物の存在を「呪い」として背負うという16歳の少年としてあるまじきほど重荷を背負っています。彼がこの「呪い」となってしまった存在とどう向き合うのか、そして自分自身とどのように対話するのかということをかなり丁寧に描いた作品にもなっていました。
「スパイダーマン」としても素晴らしい、でもその前に成長物語としても素晴らしい、そんな一つの映画としても良さもきちんと持った一作でした。
第1位
『スパイダーマン:スパイダーバース』
source:https://gigazine.net/news/20181003-spiderman-into-spider-verse-trailer/
「スパイダーマン」シリーズが出ちゃうともうそれが1位になっちゃうのは仕方がないんです…。(言い訳)
でもこの作品が本当にすごかったのは、今までの作品へのリスペクト、そしてアニメーションとしてのクオリティの高さ、そしてストーリーとしての厚みすべてを取ってみても素晴らしかったことなんです。
実は私『ファー・フロム・ホーム』では一切涙を流さなかったんですけれど、この『スパイダーバース』に関しては毎回泣いてしまったんですよね。
ここに出てくるスパイダーマンたちはそれぞれ一人で戦っていて、誰も頼ることもできないどころか、自分にかかわる人間とは距離を取って生きていかなきゃいかなかった。そんな彼らがひょんなことから自分に似たような存在に出会って、じぶんは一人じゃないんだ、どこかに誰か自分をわかってくれる人がいるって知って、また一人の人間として強くなっていくというストーリー。…そんなもん泣くなって言うほうが無理なんです…。
あと、やっぱりなんだかんだ言ってピーター・パーカーがだいすきな私はパンのシーンで号泣してしまうんですよね。MJに危険が及ぶのが怖くて、自分じゃ幸せにできないと思ってMJから離れていったピーターだったけど、MJは自分といることで幸せだったんだ、それは自分がそうであるように、と気づいているからもう今までの自分の身勝手さを痛感して、そして別次元の彼女に会って、別人とはわかっていつつもわんわんバカみたいに泣いてしまうという。あのシーンギャグ扱いだったけど絶対泣くじゃんあんなん~!
それから、グウェンをこの世界では救えたりだとか、逆にピーターを救うことができたグウェンだとかとにかくどこをとっても「スパイダーバース」はストーリーがすばらしかった…。ヴィランであるキングピンもちゃんと人間味のあるキャラクターにされていたし…。ありがとう…。
後随所で言われているアニメーション作品としてのクオリティの高さが本当にもう私なんかが言っても仕方がないけれど、本当になんじゃこれはって感じですよね。CGアニメーションながら、手書き感を再現するという。わざわざそんなことを…?!と想像しただけで気が狂いそうなことしてますよね…。すごい。
そして、スパイダーマンといえばピーター・パーカーだったけれど、この作品のおかげでマイルス・モラレスという新しいスパイダーマンについても世界に認められたのはすごくうれしいです。スパイダーグウェンのおかげで女の子もヒーローになれましたしね…!新しいヒーロー像を難なく世の中にスーパークールに示してくれた「スパイダーバース」ありがとう!
まとめ
というわけで、2019年上半期のランキングいかがでしたでしょうか。
さぼっていた分、少しでも満足していただけるよう結構重めに書いてみました。楽しんでいただけたなら本当にうれしいです。
さて、これを書いている本日はサンディエゴ・コミコンでMCUのフェーズ4発表会でした~!ツイッターを開いてリアルタイムで発表を楽しんでいたんですが、素晴らしいラインナップでしたね!個人的には『ブラックパンサー2』が2021年以降というのが遠すぎて泡吹いたんですが、とりあえず『ソー ラブ&サンダー』があまりにも最高すぎたんで、それを楽しみに生きていこうと思っています。
それまではブログも細々と続けていく所存ですので、皆さまこれからもよろしくお願いいたします。それでは!
おまけ:2019年上半期ワースト作品
はい。一応、おまけでワーストの話もします。ワーストはぶっちぎりで『トラさん 僕が猫になったワケ』です。
こちらの作品は年末に実写化作品のまとめを作るために観に行ったわけですが、ちょっと怒りを覚えるレベルで面白くなかったです。
2019年上半期は面白い映画が多かったので、この作品のひどさがかなり浮いてしまったのかもしれませんが、これを「映画」と呼ぶのは映画への冒涜じゃないのかと思うレベルにはひどいです。
邦画はもうだめだといわれて久しいですが、このレベルの作品を「映画」なんて呼んでいるようでは、確かにもうだめだと思います。。。