きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

沈黙しないジョディ・フォスターもたまには観てよ!「おとなのけんか」

 

 

初めましての方も、お久しぶりの方も、昨日ぶりの方もこんばんは。

あやめです。

 

【お詫びと訂正】

先日特撮記事にコメントをいただきまして、
仮面ライダーWの脚本は小林靖子さんではないですよ」
とご指摘いただきました。仮面ライダーW仮面ライダーOOOを続けて一気見していたために情報がごちゃごちゃになってしまっていました。申し訳ありませんでした。
記事の方は現在訂正させていただいております。

 

今回の映画

さて、今回は映画「おとなのけんか」についてお話しします。

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あらすじ

まずはざっくりあらすじ。

子ども同士が起こした喧嘩を平穏におさめるために、加害者の子どもの両親(ケイト・ウィンスレットクリストフ・ヴァルツ)が被害者の子どもの両親(ジョディ・フォスタージョン・C・ライリー)を訪ねる。お互い平穏に済んで終われるはずが、「せっかくだからゆっくりしていかない?」という提案から壮絶な大人同士のバトルが始まってしまって…。

 

詳しくはこちらをご覧ください。


『おとなのけんか』予告編

 

感想

何か月か前だったと思うのですが、ジョディ・フォスターが来日!というニュースを観て、そこからジョディ・フォスターについて調べていたところ、2ちゃんねるでこの「おとなのけんか」が非常に評価されていたのでレンタルしてみることに。

ジョディ・フォスターといえば「羊たちの沈黙」のイメージが強かったので、

コメディ…???どんな感じになるんだろう…???

と全く想像がつかずとりあえず視聴開始。

 

開始20分間は大人としてのプライドを見せつけ合うようなシーンの連続で、

うわ〜〜。この映画ハズレだわ〜〜…。全然面白くないわ…

とガッカリしていると、いつの間にか「おとなのけんか」が始まってしまい、

これがまた酷い!面白すぎる!!笑

私のお気に入りのシーンは、

加害者夫婦の妻の方が、出されたお菓子にマズいと影で文句をつけ、しまいには吐いてしまうのですが、なんとその嘔吐物を吐き出した先には、被害者夫婦が大切にしていたすでに絶版になっている写真集が置いてあり、さらに険悪になる両者というシーン。

なんだこれ!!全然「おとなのけんか」じゃない!っていうか子どものけんかよりもひどいな!!!

と思ってしまうほどドッタンバッタンハチャメチャな「おとなのけんか」が始まります。と言っても、取っ組み合いのけんかではなく、どこまでも舌戦なのがまた面白い。そういう意味では「おとなのけんか」です。

 

 

この映画、いえ喧嘩の最後には大人の体裁なんかどこかに行ってしまって、やり方がえげつない喧嘩になっていきます。

さらには、夫同士、妻同士で共感しちゃったりなんかもして、

あれ?誰と誰が喧嘩してたんでしたっけ?

と本当にわけがわからなくなっていきます。笑 開始20分はつまんなーい、と仏頂面してたはずが、後半にかけてゲラゲラ笑ってしまいました

最近笑ってないけど馬鹿っぽいコメディは苦手だしなぁ、という人におすすめかもしれません。

 

この映画で私が注目したのはやっぱりジョディ・フォスター!体裁を保っていたときからちょっとヒステリーっぽい人だなぁという雰囲気は出ていたんですけれど、

喧嘩が本格的になってからは短気でヒステリックな女性になってしまう様が圧巻でした。そんな中でも様々な感情をしっかりと観てるこっちに伝えてくるんだから、ジョディ・フォスターってすごい女優だなぁ…。と改めて圧倒されました。

 

個人的に少し後悔しているのは、ストーリーが面白すぎて全く持って音楽を聴いてなかったというところです…!

なんとこの映画の音楽は

「ものすごくうるさくてありえないほど近い」

 

 

リリーのすべて

 

 

「アルゴ」

 

 

など、様々な名作の音楽をてがけたAlexandre Desplatさんによるものなんです!

結構シリアスな作品を手掛けることが多い、と個人的に思っている方だったので、コメディ作品も担当するんだ!とびっくり。

でも、最近の作品だと、「ペット」の音楽も手掛けていらっしゃったみたいなので、これは私の偏見かもしれません。

もし、「おとなのけんか」をもう一度観る機会があればもっと音楽にも注目してみたいと思います!


Alexandre Desplat: CARNAGE (2011)

 

音楽に注目して映画を観てみるのも面白いなぁと映画ノートを書くようになってから思いました。

私は音楽には疎い人間なので、これは私にとってはとっても新しい視点でこうやって新しい魅力に気づかされたので、映画ノートを書くのは悪くないなぁ~と思えました。

 

slhukss1.hatenablog.com

 

そうそう!この映画本当に短くてたった79分しかないので、時間が変に空いてしまうんだよなぁなんて時におすすめです!

79分しかないからあっという間なんですけれど、「あー、面白かった」としばらく余韻に浸ってしまうこと間違いなしです。

 

 

この映画がすきだ、という人におすすめしたいのはフランス映画の「最強のふたり」。

 

最強のふたり スペシャル・プライス [DVD]
 

 

実在した障がい者の人と黒人の少年の友情を描いた話、と聞くとなんだか重苦しい映画なのかしら、と思いがちですが、この作品はコメディです。少なくとも私はそう思ってます。

もちろんドラマっぽいところが皆無だとは言いませんが、この作品の大部分はコメディパートですし、泣けるか泣けないかでいえば、大笑いするような映画です。気負いせずに観てみてください。