本日の映画
初めましての方も、お久しぶりの方も、前回ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
今日は『パーティで女の子に話しかけるには』についてお話ししていきます。
source:
'How to Talk to Girls at Parties' Review | Cannes 2017 | Hollywood Reporter
あらすじ
パンクにのめりこむ少年エンは、不良仲間と夜道を歩いていたとき、偶然流れてきた音楽に気が付く。その音楽に惹かれるように歩いて行ったエンたち3人がたどり着いた場所はやたらと盛り上がっている空き家だった。恐る恐るドアをノックすると奇抜な恰好をした女の子が出てきたのであった。なんとか中に入ると、中にいた人全員が奇抜な恰好をしていた。3人はそれぞれ別行動をとり、エンは全員が黄色の衣装を着た集団の会議のような、儀式のような場面に出くわす。よくわからないうちにのぞき見をしていたエンだったが、なんだかもめているようだった。
すると、突然渦中にいた女の子・ザンがその会議を行っていた部屋から出ていこうとするので、エンは急いで身を隠したが、ザンに見つかってしまう。エンがドキマギしているうちにザンがなぜか自分の着ていた黄色い衣装を切っていく。
「パンクだね」とエンが話しかけるとザンは「『パンク』って何?」と尋ねた。そこからエンはザンに「パンク」とは何かを教えることになり、2人はともに過ごすことになるのだが…。
詳しくはこちらをご覧ください。
エル・ファニングがパンクバンドのボーカルになって絶叫!/映画『パーティで女の子に話しかけるには』本編映像
感想
ずーっと前から気になっていた今作を観ることができました!わーい!
…と思っていたんですが、実は気になっていたと言いつつも、ポスターとタイトルしか調べてなかった大馬鹿野郎ですこんばんは~~~!!!!!!
まぁそういう感じでいつも観に行って「めっちゃおもしろい~!!!」ってなったり「なんやこれ… 殺す気か…」みたいになって帰ってくるんですが*1、今回の場合は開始15分くらいで「観る映画間違った…?なんか思ってた映画と違う…」みたいになってしまって30分くらい経って帰りてえ!!!となってしまいました。とにかくつらかった。何が辛かったって、私この映画ポスターとタイトルで青春映画だと思ってたんですよね。
いやこれ青春映画でしょ~!青春映画だと思うでしょ~!!!!!思わん~!?!?それこそ嘘でしょ~~!!!!
で、蓋を開けたら、サイコSFモノっていうね!!!
…つまりですね…なんだろ…。「らきすた」だと思ってテレビつけてたら
アニメ「らきすた」OP映像より
始まったのが「ポプテピピック」で
「う~~~~~~~~~~ん!ナシ寄りのナシ!からのアリ!そしてナシ!」
みたいな感想を抱いてしまう感じ…?わかります…?伝わりました?私は「チョココロネってどっちから食べる?」みたいな緩さを求めてたのに、いきなり「ほしくずドロップ☆来週もドロップドロップ!」みたいな嘘予告流しながら本編が千葉繁とか起用するキch…狂っているアニメだったみたいな…伝わって…。
まぁそんなわけでとにもかくにも同じような絵柄して中身全然ちげえじゃね~~~かバァカ~~~!!!みたいな目にあったわけですね。
とはいっても、それがわかってしまえば、まぁ面白いと言えば面白かったですね。私としてはこういう経験は、ハリー・ポッターシリーズで有名なルパート・グリントが主演を務めた作品、『ムーンウォーカーズ』でも今回みたいな目にあってたので、最後まで観るというのをゴールにがんばりました。
これもめっちゃやばい映画でした。ド下ネタ映画で、ポスターのオシャレさはめっちゃ詐欺なんですよね(笑)。コメディ映画だとわかってしまえば結構面白かったんですが。
そんなわけで、最後まで観るのをゴールにしよう!と鑑賞しながら思ってしまう程度には個人的には苦手な映画だったんですが、歴史的背景を考え得るとかなり興味深い映画でもありました。
舞台が1977年なんですけど、その15年前に1960年代に若者に大流行りしたのがジミー・ヘンドリックスだとか、Rolling Stonesなんですけど、これらが独創的な文化の起こりと現れます。こういう変化が起こった1960年代を経て、1970年代はどうなったのかというと、結構そういう独創的というかセックスドラッグロックンロール!みたいなものからは外れていってしまう年代。なので、この映画の中で描かれているパンクにあこがれる主人公たちは、周りから見たら「まだパンクなんか好きなの?いやねえ」みたいな目で見られる対象なんですよね。1970年代の始めの方でジョン・レノンが「イマジン」歌っちゃってますしね。そらセックスドラッグロックンロールなんて言ってたら「まだそんなんやってるんか」って言われちゃうかもしれない。
なので、歴史的背景から見ても、主人公たちは時代遅れで社会の中でもちょっと異質な存在だって言うのがわかります。ただ、そういうのが分かったところで、ストーリーは途中まではちゃめちゃなのであんまり楽しめないという人もいそう。最後は壮大な愛の物語になるんですけれど、そこまでたどり着く方法が独特すぎてそこまでついて行けた人が何人いるのか…という。
個人的には途中途中に入るCGがきつかったかな~…という感じです。この映画にCGそんなにいらないんじゃないか…!?例えば虫とか液体の実写の映像を流すことでこの混沌としている感じとか、複雑な感じとか表せるのでは…!?みたいに思いました。あまりにも突然すぎるCGが本編と全くあっていない印象を受けて、つらかったですね。
あとびっくりだったのは、ニコール・キッドマン出てるじゃん!みたいなことですかね。
source:How to Talk to Girls at Parties Review: Nicole Kidman Shines | Collider
この白髪の女性がニコール・キッドマン。エル・ファニングあるところにニコール・キッドマンあり。みたいな感じあるけど、ニコール・キッドマンもしかしてめちゃくちゃエル・ファニング好きだったりします?偶然かな。
しかしニコール・キッドマンが出てるとこう画面がきゅっと締りますよね。すごすぎる。あとニコール・キッドマン、腰、位置、高い!!!!どこまで脚!?どこから胴!?腸はどこに入っている!?!となることまちがいなしでした。『パディントン』の時も思ったけど、歳取ってる感もそれなりにありつつ綺麗だからすごい。将来なりたい人はニコール・キッドマンで。
まとめ
source:'How To Talk To Girls At Parties' Cannes Film Festival Photocall - Red Carpet Fashion Awards
この人全然ストーリーに触れないじゃんって思われてると思うんですが、ストーリーがないわけじゃないけど、語るほどないし、ネタバレだめってしたらもうほんとに話すところ皆無なんですよね!!!
というわけで今回この映画についてはここまでです~…。正直ここまでの怪作だと思わず、途中何回もトイレに行ったり来たりするお姉さんの気持ちがわかってわかって仕方なかった~~…。
でも個人的には、イギリスがまた意味わからん映画作ってるウケるイギリスって大爆笑していたので楽しめたと言えば楽しめました。ほんと、面白かったです。
あと、「ポプテピピック」見てたからなんか不思議と受け止めるのに時間がかからなくてよかったです。でもやばいやつだって知ってる「ポプテピピック」を受け止めるのと、キラキラ青春映画だと思ってた映画の中身がサイコSFだったときだとやっぱり沸く感情は違う…。でも「ポプテピピック」には感謝しかない…。ありがと…。
*1:このスタイルの映画鑑賞法については、今まで自分が観ることないジャンルの映画に出会えるので重宝しているので基本的には変えるつもりはなし。