きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

過激版『オーシャンズ8』?!実話を基にしたストリッパー映画『Hustlers』

 

 

本日の映画

本日は、アメリカで話題沸騰!『Hustlers』についてお話していきます。

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source: https://www.geek.com/movies/watch-these-movies-before-hustlers-1803802/

 

あらすじ

2007年アメリカ・ニューヨークに住むドロシーは、デスティニーという名前でストリッパーとして働いていた。彼女は自分のパフォーマンスにたいしての技術力のなさにいら立ちを覚えていた。

そんな中、同じストリップクラブで働くレモーナ妖艶で魅力的なストリップパフォーマンスに彼女は魅了される。ドロシーは早速レモーナにアドバイスを求めに行くと、二人はたちまち意気投合し、ペアとして働くことを決める。それから二人のペアの稼ぎは絶好調で、彼女たちは最高に楽しい日々を過ごしていた。

しかし、リーマンショックが起きたことで状況は一変する。二人はそれぞれストリップクラブを退職し、それをきっかけに連絡が途絶えてしまうのだった。

ドロシーはストリッパー時代から付き合っていた男性と結婚し、こどもを授かるが後に離婚してしまう。ドロシーは職を探し始めるが、大学も出ていない、ろくな経歴もないといった彼女に手を差し伸べてくれる働き口はなかった。ドロシーは仕方なく再びストリッパーとしてかつて働いていたクラブに戻るのであった。

しかし、ストリップクラブの客もめっきり減っており、ストリッパーもロシア人ばかりとかつてのクラブの姿はそこにはなかった。すっかり落ち込んだドロシーだったが、ある日レモーナとクラブで再会する。レモーナはドロシーに再び自分と働くことを提案する。

「ウォールストリートの連中にドラッグを盛って意識を混沌させているうちにがっぽり金を使わせる」

平気でそんなことを言い始めるレモーナに最初は困惑するドロシーだったが、レモーナに

「あいつらにすべてを無茶苦茶にされたんだからこれくらいやって当然でしょうが!!!あいつらの金はあたしたちの金だ!!!一生懸命働いてる私たちが割を食ってるなんて信じられない」

と言われ、仕事を手伝うことにするのだが…。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

www.youtube.com

 

感想

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source:https://www.nytimes.com/2019/09/06/movies/the-sly-superpower-of-hustlers.html

日本で公開されるよりも先に映画が観られるなんて、本国とほぼ同じタイミングで映画が観られるなんて、なんて最高な環境なんだここはーーー!!!

というわけで、早速『Hustlers』観てしまいました。。。だって批評家の評判もすこぶる良くて、ジェニファー・ロペスのキャリア史上最高のロケットスタートを切っているって言われたら観るしかなくないですか!いや、ない!(反語表現)

ちなみに『ルーム』の天才子役・ジェイコブ・トレンブリーくん主演映画『Good Boys』も観ちゃいました。『Good Boys』の方が『Hustlers』よりも下品だったのでストリッパーの話か…と思って躊躇されている方は安心してほしい(?)。

さて、では早速感想をお話していきます~!!

 

金持ちからすべてを奪い取れ、女たちの卑しくも強い"雄姿"

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source:https://variety.com/2019/film/reviews/hustlers-review-jennifer-lopez-1203324866/ 

 この映画とにかく面白かったんですけど、私が本当に最高だな~~!!!と思ったのは、男たちが最も「バカ」になってしまう瞬間である「性的興奮」状態に加えて、酒とドラッグまで持ち出して「天国」を作り上げてやったストリッパーの女たちが「ねぇ、PINナンバーは何桁なの?」「あなたのお母さんの旧姓はなんていうの?」とかを猫なで声で聞くんですよ。

そんでもうばかになってるからウォールストリートのエリートたちもガッツリ教えちゃうんですよ、意識混迷の中で。そしてそこから得たお金で彼女たちは毎晩毎晩お酒を飲んで、ドレスを買って、メイクも買って…とにかく豪勢にパーティしとるんですよね。

なんだろうな、私意識的にストリッパー、つまり「貧困」の人たちにめっちゃ感情移入して観ちゃったわけよ。もうだからさ~貧困層が金持ちから金をかっぱらう話だからもう超~~~~スカッとするし超~~~~~~楽しかったんですよ!!

もちろん彼女たちのしてることは犯罪だし許されることではないし、どんな理由であれ人からお金はとってはいけないんだけど、金持ちは少しくらい私にお金をめぐんでくれてもよくね?!?!って思うことがあるかないかで言えばあるじゃん!(わたしは)あるんだよ!

そんで彼女たちはたぶん十分な教育も受けられてない人たちなんですよね。だからもう自分たちにはこの体しかない、体しかなかったところに金融危機が来て、それも通用しなくなったからじゃあぶんどろ~~!!みたいな話なんですよね。

普段バカにされてもいい、金がもらえるならって思ってたのがばかにされるうえにお金も稼げないなんてそりゃ耐えられないですよね。ジェニファー・ロペスのトレーラーにも使われているあの強い意志を感じる「あいつらは私たちからすべてを盗んだ」というところの演技が最高なので、必見です。

 

男は要らない、必要なのは「カモ」だけ

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source:https://www.vox.com/culture/2019/9/8/20847906/hustlers-director-lorene-scafaria-interview-strippers

 この映画ストリッパーの話なんですけど、…Woromance(Bromanceの女性版)がすごいんすよ…!そうだよ、私たちはこういう映画を求めてたよハリウッド…!

オーシャンズ8』が好きだったらたぶん『Hustlers』も楽しめると思うんで、ぜひ観ていただきたいです…!

slhukss1.hatenablog.com

もうね、平成にまではびこっていた「女の園は女同士の醜い争いがある」みたいなね、ステレオタイプなものはこの映画では(全くではないけど)ないんですよ。女たちは男がいなくても余裕で生きていけるんすわ~!てか、男から富を奪っていくことで生きていく気満々だからマジで~!!!みたいなそんな映画なんです。

そしてね、もう女たちの複雑な友情も美しくて強くてもう素晴らしいんですよね…。

 

すべての女性が肯定される映画

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source:https://www.gq.com/story/how-hustlers-scored-the-best-movie-cast-of-the-year

 ハリウッドのストリッパーにフォーカスが当てられている映画なので、セクシーで細くてっていう欧米人しか出てこないのかなって思ってたんですけど、実際の映画を観てみたら、まず主人公の一人はアジア人だし、もちろん主要キャラクターに有色人種がまだまだいるし、プラスサイズのストリッパーもいるしで、本当にさまざまな人種、さまざまな人が映し出されていたんですよね。

もちろん、ストリッパーという職業なのでアラブ系だとか中東系の人々はうつされていないのですが、やはりハリウッドの現在の潮流からどんな人も映し出す、という意思がみられました。

あとはやっぱりモデルや女優にあこがれて無理してダイエットしたりとかする女の子がいたり、自分の顔にコンプレックスを持ちすぎてしまって外を歩けなくなるような子がいる世の中を否定する意味もあるのかなぁなんて勝手に思ったりもしました。

しかもこの映画ではそのさまざまな女性たちが平等に描かれているんですよね。みんな同じストリッパー、みんな同じ女性、という風にだけ描かれていて、もう最高だな…って一人で劇場で震えてました。

あと全員が魅力的だし、綺麗なんですよね。メイクもそうだし、衣装も素敵だし、「女に生まれてよかったー!」を映像でしっかりと見せつけてくるとってもゴージャスな映画でもあります。

Hugっとプリキュア」が好きな人もたぶんすきだよ、『Hustlers』…!!!

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source:https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000008813

 

まとめ

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source:https://www.insider.com/hustlers-movie-trailer-jennifer-lopez-video-2019-7

 というわけで、今回は『Hustlers』についてお話していきました。

本当に最高の映画で、110分と観やすい長さだけど、しっかり見ごたえがあって、ギャグシーンも面白いし、クリミナル映画としてのハラハラドキドキ感もあったし、女性たちの「美しさ」ってところも最高だし、卑しい女たちもめちゃくちゃ最高だし、本当に最高~!!!って感じで、最高以外の語彙を奪われる映画でした。

ちなみにやっぱりトレーラーでも使われているジェニファー・ロペスのポールダンスシーンはドロシーと同じように魅せられてしまいました。もう色っぽいとか、エロいとか、そんなものを超えていて、ただただ美しいんですよね。

ジェニファー・ロペス、今年で50歳だそうで…。それであんなプロポーション保って、ポールダンスしているんだからなんかもう違う生き物なんじゃねえのかと思わされますね。。。

www.express.co.uk

まだ日本公開決まっていないようですが、ジェニファー・ロペスはこの作品でオスカー受賞も夢ではないとか言われているようなので、おそらく遅くとも3月くらいには日本に行くでしょう…!!!!日本でも公開されることを祈っております!