本日の映画
今回は各所で話題沸騰、絶賛の嵐の『ナイブズ・アウト』についてお話ししていきます!日本公開まだですので、ネタバレなしです。
souce:https://www.showcasecinemas.co.uk/film-info/knives-out
あらすじ
誰もが知るミステリー小説家であるハーランは自身の85歳の誕生日パーティに家族を招いていた。その次の朝、彼のハウスキーパーとして働くフランは彼の遺体を彼の自室で発見する。その状態を見るに彼は自決をしたようだった…。
しかし、彼の家族とフラン、そしてプライベートナースとして雇われていたマルタは警察の事情聴取を受けることとなった。そしてその事情聴取には何者かに雇われてやってきた私立探偵・ブランクの姿があった。
事情聴取を進めていくうちにブランクはこの一家の誰もがハーランに恨みを持っていたことを突き止める。つまり、この一家の人間であれば彼を殺す動機を持っていたということだ。
事情聴取を終えた彼は唯一彼を殺す動機を持たないマルタを一時的な助手として迎え、ハーランの死の真相を突き止めようとするのだが…。
詳しくはこちらをご覧ください。
観たらわかる、なぜこの映画がここまで賞賛されるのか!
source:https://www.radiotimes.com/news/film/2019-11-28/knives-out-review/
先に結論を言ってしまうんですが、この映画めちゃくちゃにおもしろかったです!とにかくRotten Tomatoesも95%越えで私の大好きな監督であるエドガー・ライトまで絶賛していてこれはもう観るほかないと思ってはいたんですが、想像の5倍、10倍面白かったです!(ハードル上げすぎ?)
で、みなさんにもぜひぜひ楽しんでいただきたいなと思うのですが、できれば本当にネタバレなし、そしてできれば予告編も1度見たらそれ以降は見ないくらいの勢いで情報を遮断して観に行ってほしいと思っています。それくらいまっさらな状態で観に行った方が面白い作品だと思います。
じゃあお前今から何を書くんだよって感じだと思うんですが、今回のブログは『ナイブズ・アウト』をあんまり観る気がしていない人にむけて書こうと思っているので、『ナイブズ・アウト』を観る気がある方はもうここで帰っていただいてもう全然結構です!観て!感じて!楽しんで!!それだけです!!!観たら私と一緒に『ナイブズ・アウト』の感想を語り合いましょうね!さようなら!
ではまだまだ今作を観るには腰が重いわねという方に向けて今作をおすすめさせてください!
おすすめポイント① 意外とコメディ色が強い
キャストがダニエル・クレイグにクリス・エヴァンスで、しかもクリストファー・プラマーですよ、しかも監督は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソンで、監督自ら「アガサ・クリスティに捧ぐ一本」とか言っちゃって、もうこんなの見づらいったらありゃしねえな!って感じじゃないですか?
私ミステリーとか詳しくないしなぁ、映画もそんな観ないしなぁ、アガサ・クリスティに関する知識よりも阿笠博士に関する知識の方が持っとるわ…みたいな人間(私のこと)からするともう今作に対する腰の重さ半端じゃなかったわけですよ。どうせわからん、どうせこの映画の価値わからん、死ぬ、くらい思ってたんです。
でもオスカーも間近だし観ないわけにもいかないか…ということで観に行ってみたんですけど、これがまぁ面白いんですよ。もう目からうろこってよく言ったものだなと思いました。
で、これがミステリーとして面白いかって言われたら私この映画のことあんまりミステリーものだとは思っていなくて、もちろんミステリーではあるんですけど、それ以上にギャップを楽しむ映画でした。
主演のダニエル・クレイグは私の中で完全に007のジェイムズ・ボンドのイメージしかなかったので、今回のコミカルなキャラクターはそのギャップがすごくてゲラゲラ笑いました。ダニエル・クレイグってこんなに表情筋あったんや!!みたいな。
Knives Out, 先週見て悪くなかったんだけど、ダニエル・クレイグの変なアクセントだけはちょっと受け入れられなかったわ。とはいえ、完全オリジナルの中規模ミステリーがヒットするのはとても珍しいことなので、作ったライアン・ジョンソンにもライオンズゲートにもブラボーです。 https://t.co/6XhQsXzA6U
— Ms.メラニー (@mel_a_nie_oscar) December 2, 2019
ちなみにオスカー予想で有名なメラニーさん(一般人)がこのようにおっしゃっていたので、どんなもんかと思っていたんですが、マジですごい南部訛りを演じていて最初全然聞き取れなくて笑いました。
もともとダニエル・クレイグはブリティッシュアクターなので、南部アクセントは本当に「何事?」って感じでした。いうならばなんですかね、関西人の人がドラマで標準語演じているみたいな違和感があります。ダニエル・クレイグを知っている人はそれだけでちょっと面白いかもしれないです。ちなみにこれが初めての南部訛りなわけではなく、『ローガン・ラッキー』でも南部訛りの役を演じていたらしいです。
それ以外にも登場人物たちは大まじめなんですけど、傍から見てたらおかしいという映画的コメディ要素が多くて、「重厚なミステリー」というよりは『おとなのけんか』のようなコメディ映画のような一作でもありますので、ミステリーが苦手という方も恐れずに観に行っていただきたいです。
おすすめポイント② クリス・エヴァンスのキャプテン感0
source:https://pagesix.com/2019/12/02/chris-evans-knives-out-sweater-has-social-media-hot-and-bothered/
今やクリス・エヴァンスと言えばMarvelのキャプテン・アメリカのイメージが強いため、彼に対するイメージが「正義感が強い」「清潔」「正しい」というクリーンなものになっているかと思いますが、今作での彼の役はドラ息子!イメージとは打って変わった役になっているんですが、これがもう最高なんですよ!「ああ、あのキャプテン・アメリカが…!」と思うとおかしくておかしくて!クリス・エヴァンスの顔の良さと体格の良さをもってしてもドラ息子という存在は本当にむかつきます。すごい。
でも彼のそのクリーンなイメージが買われてこの役に抜擢されたのだと思っています。どういうことなのかは本編でご確認を。
あと、個人的には常人ではありえない体格の良さをセーターで隠そうとしてあまり隠れてないな!っていうところも面白くて好きでした。ちなみに『ナイブズ・アウト』本国公式ツイッターが大変なことになっております。
source:https://twitter.com/KnivesOut?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
なんとクリス・エヴァンスのセーター大好きアカウントに変化してしまったんですね。
i’m stan account 🤩 https://t.co/T0vQGkDG92
— Chris Evans’ Sweater Stan Account (@KnivesOut) December 6, 2019
公式が病気って久々に思いました。あんな洒落たポスター使っておいて公式Twitterこんなはっちゃけることあるんすか。マジっすか。
おすすめポイント③ 予想できない、というより予想をさせないストーリー展開
ミステリー映画でよく言われるのは「最後にあなたは裏切られる」「予想不可能な殺人事件」とかそういうとにかくあなたの予想を上回るみたいなことだと思うんですが、この映画は少し違って、いうならば「観客に予想させるすきを与えない」とでも言いますか、さっきまではAだと思ってたらBだった、と思ったらC?!と思ったらD,と思ったらF!!みたいな感じで展開が進んでいくので、もうまさにジェットコースター的な感じでガンガン話が進んでいきます。
なので、全然飽きずに、というかストーリーにガンガン揺さぶられていくので、息つく暇もなく、気が付いたらクライマックスじゃないか!といういい意味であっという間な映画になっています。
しかもこの映画、ミステリーでもあり、上述したようにコメディでもあり、そしてドキドキハラハラさせるようなカーチェイスシーンもあったり、とにかくマイケル・ベイとはまた違ったてんこ盛り映画になっているのです!
洋館で探偵でミステリーで殺人事件で、と聞いたらあまり動きがなさそうに思えますが、それが今作の大きなギャップ!動きまくりの何か起きまくりなのです。しかも、観客はある登場人物と秘密を否応なく共有させられるので、もうやめて~~~!!!暴かないで~~~!!!とひやひやしっぱなしです。もうこれが面白い!このひやひや感、ぜひみなさんにも劇場で味わっていただきたいです!
まとめ
source:https://www.wbur.org/artery/2019/11/26/knives-out-review
はい、というわけで今回は『ナイブズ・アウト』についてお話しいたしました。日本では1月末の公開とのことですのでぜひぜひ劇場で!見逃さずに観ていただきたい一本です!
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では賛否を巻き起こしたライアン・ジョンソン監督でしたが(ちなみに私は擁護派ではある)、
今回の『ナイブズ・アウト』は最高です!保証します!この映画は最高におもしろい!絶対に劇場で観るべき!です!
私はこの映画で「あー、やっぱり映画って面白いな~!!」と感激して大興奮して帰ったので、みなさんにもその興奮を味わっていただきたい…!
すんません人類みんな『ナイブス・アウト』観てください
— 🕷⚡️下呂あやめ🏳️🌈🦗 (@slhukss1) December 3, 2019
2019年推し映画は『女王陛下のお気に入り』一択だな!と思っていたんですが、
『ナイブズ・アウト』とも迷ってます…。2019年の作品だな、と思わせる個所がいくつもあって、そういうところもよかったですね…。(これもネタバレになるからあまり言えないので歯がゆい。)しいて言うならアジア人キャスト皆無だったのがちょっと気になるくらいですかね。でもほんと面白かったです。本当にぜひとも劇場でご覧下さいませ!