本日の映画
今日は、チャン・ハンユーさんと福山雅治さんがダブル主演を務め、『レッドクリフ』などで知られるジョン・ウー監督による『マンハント』についてお話ししていきます。
source:TIFF Review: ‘Manhunt’ is a Deliriously Entertaining Return to Action for John Woo
あらすじ
無理です。わたしにはこの作品のあらすじを伝えることはできません…。誰かむしろ私にこの作品のあらすじを教えてくれ…。
感想
みなさん『マンハント』を観てくれ!!!!!!!!!
理由も言わずにお前は急にどうしたんだって思うかもしれないんですが、マジであの、なんでもいいから『マンハント』を観てくれませんか…。その理由っていうのは、実は今日私朝の11時に『マンハント』を観てきて、そのあとに『コードギアス 反逆のルルーシュ叛道』を観てきたんですけど、(あ、『ギアス』は本当に面白くて新規カットも多くて本当に第三章の皇道が待ちきれねえなおいって感じでした。)
…それでもぬぐえないこの『マンハント』による混乱っていうのを誰かと分かち合わないと死んでしまいそうだからです。
以下が私が『マンハント』を観たすぐ後のツイートです。
『マンハント』観てきたんだけど、2秒に1回くらい「?!?!?!?!」ってさせられて、10秒に一回くらい「エッ 待ってそんな話は初耳なんですけど エッ?!?!?!?!」みたいな映画で観客は常に置いていくものだぜ!!!!振り落とされんなよッッ!!! オラァッ!!!みたいな映画だった
— 下呂あやめ (@slhukss1) 2018年2月10日
ちなみに私は開幕15分くらいで置いていかれてゲラゲラ笑いながら観ていた 『マンハント』はいいぞ
— 下呂あやめ (@slhukss1) 2018年2月10日
多分だけど『マンハント』カットシーンが7兆個くらいあると思う 全然話わかんないけど唐突に理解できる 真理の扉みたいな感じ
— 下呂あやめ (@slhukss1) 2018年2月10日
私がいかに混乱していたかわかっていただけたでしょうか?意味不明すぎてもう興奮冷めやらぬところが伝わっていれば何よりです。つまりですね、あれが体験できます。
↑これ
(漫画『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』より)
わけがわからなすぎて本当にこれなんです。本当に冒頭15分で余裕で置いていかれたし、ストーリーはわからねえし、登場人物の思考回路はショート寸前!今すぐ泣きたいよ~みたいな感じになってしまう。助けて…誰か助けて…ってなりながら観てました。
でも、じゃあ観ていて退屈でつまらないのか、と言われると、それはまた全然違って、確実に面白いんです。
だって聞いてください。いきなり福山雅治がカメラで斎藤工をぶん殴るんですよ?めっちゃ面白くない?撃つぞ!!!!って斎藤工に言われてめっちゃ撃たれてるのに傷一つ負ってない福山雅治マジ強くない?面白くない?面白いに決まってんだろッッッ!!!!
しかもそのあと所轄から送られてきた桜庭ななみは刑事だっつーのにパンプス履いて現れるんだからマジでめっちゃ面白いよ…。これ絶対福山に「なにてめぇパンプスはいてきてんだよ!なめてんのか!!!」って怒られるやつじゃんって思ったら怒られないしな!!!!!なんでだよ!?!?!キレろよ!?!?!なのにそのあと桜庭ななみが笑ったら「笑うな」って謎ギレするんだよ…やばくない…?なんでだよ…ウケる…。
source:'Manhunt': Venice Review | Reviews | Screen
手錠をつけながら大阪の地下鉄での大脱走を謀る弁護士
まぁその後チャン・ハンユーさん演じる弁護士が無実の罪で警察に逮捕されるんだけど、無実だって自分でわかってるのに警察に抵抗したってことで逃亡を謀るんだよね…。(弁護士なのにそんな無謀な行動に出るのか…)
その事件に福山演じる刑事も駆り出されてななみと行動を共にするんだけど、福山の神か?みたいな勘(というか思考力)が大当たりして弁護士のいるところを突き止めるんだけど、そこでななみが人質になっちゃってヤッベェーイ!(©仮面ライダービルド)ってなったら福山が弁護士に「俺を人質にしないか?」って言うわけ。
…何が哀しくてななみから雅治にかえなきゃいけねえんだよって感じなんだけど変えるんだよね!!!!!人質変えてくれるの!優しい!なんで?!ななみのままでよかったんじゃない!?!俺はななみのままの方が良いと思うよ!!!!
とか言ってるうちに走りだす弁護士with雅治(人質)を乗せた車ッッッ!!!!!!なぜッッッ!!!おっさんを人質にした!?!?!とか言ってる間にやっぱり厄介な人質のおっさんの妨害により、鳩小屋に車が突っ込んで鳩が飛ぶ飛ぶ飛ぶ飛ぶ!!!!雅治vsチャンさんのアクションシーンめっちゃ面白い!やばい!迫力しかない!楽しい!でも戦闘中に鳩に気を取られて被疑者を逃した雅治めっちゃ面白くて無理だった。
とかまぁもういろいろ面白いことが起きちゃうんですけど、展開が鬼速いんですよ。上映時間1時間50分らしいんですけど、時間に対する展開の多さが釣り合ってなさ過ぎて、私多分5時間くらい映画館にいたと思いましたもんね。展開が怒涛すぎると、こんな短時間にこんなにたくさんのことが起こるはずがないと脳が思うみたいで、すごい長く感じた…。
だってまず面白かったのが、大阪城のふもとにいた弁護士が秒で大阪(梅田)駅についてたことね。物理的な距離の圧倒的無視…っ!
つい先日大阪に遊びに行っていたので、あのシーンの物理的無理さがすごい気になってしまって「私なんか一個展開見逃したかな?」って思っちゃいましたもんね。あれは笑った。
さらに面白かったのが、上映後のコメンタリーもあいまって、やっぱり水上バイクのシーンですね。
『マンハント』では福山雅治が英語を喋りながら水上バイクに飛び移ってそのまま川に落とされて落とされたかと思ったら別の水上バイクを盗んで被疑者を一定の速度で追いかけ続けるシーンがあるんですけどほんとに面白すぎてゲラゲラ笑うし展開が早すぎて「本気で言ってるのか」みたいな感じになります
— 下呂あやめ (@slhukss1) 2018年2月10日
マジで盗んだ(水上)バイクで走り出す~(※刑事と弁護士が)!
な展開にあまりにも視界から入ってくる情報が馬鹿すぎて脳みそが「待って 一回整理したい」って音をあげたもんね。わかる。*1
そんでさらに面白かったのが、やっぱり手錠でつながれた2人が一緒に戦うシーンですかね…。
source:Action-Packed Trailer For John Woo's New Film MANHUNT — GeekTyrant
いきなりいがみ合ってた2人が手錠につながれながら抜群のコンビネーションを魅せてしまうのが最高に面白かったです。このシーンで一番やばいのは、福山の持ってた拳銃が玉切れになったときに、弁護士さんが「オラヨッ」つって日本刀を渡してくるところでした。
日本人みんな日本刀使えると思うなよ…。って啖呵切りそうになったら雅治普通に日本刀めっちゃ扱えてたからめっちゃ笑った。突然の日本刀にも対応可能!一家に1人!福山雅治!サイコー!まぁ、福山雅治は前世で比古清十郎だったからそりゃ日本刀も扱えますわ。当り前ですわ…。
この辺の戦闘シーンで福山演じる刑事は相当な怪我をするんですけど、だいたいこの辺で「あれ?桜庭ななみの役、福山がボロッボロになってからしか現れないし、『大丈夫ですか!?』って言うわりに次の時も何かが起こってからしか助けに来てくれない…」って気づいてななみによる雅治への仕打ちのひどさにふるえました。(※役の話です)
というわけで、マジで一体何が起こってるのかわからねえ『マンハント』なんですが、文章を読んでいただいたらわかるとおり(わかってください)、面白いんですよね…。あらすじとか全然説明できないんですけど…。ちなみにこれが私の限界でした。
『マンハント』あらすじ
— 下呂あやめ (@slhukss1) 2018年2月10日
日本人が一人もいない環境で日本語で喋る冒頭!!しかも一人は吹き替えだッッッ!そして狙われた弁護士ッ!気がついたら女が隣で死んでいたッ!無実だけど俺はやってねえ!逃げるぜッ!(?)片言の英語で追ってくる福山ッッ!福山がボロボロになってから現れる桜庭ななみッッ!
とにかくツッコミどころしかないのにツッコミ不在の映画『マンハント』、マジでやばすぎるんですが、後半クライマックスに向けて、なぜだか急にストーリーを理解できる瞬間がきます。なぜだか急に頭じゃなくて体で理解するっていうか…。とにかく脳に直接ストーリーが入ってくるとでもいうのか、唐突に『マンハント』を理解できます。多分1時間50分ある上映時間の内の1時間40分くらいまで謎なんですけど、残り十分でどんな話かわかるようになるので安心して混乱してください。
まとめ
なんか本当に観客にはどうしたら伝わるのか、という思いやりを一切排除した展開とストーリーになっていて、頭じゃなくて体で理解させる映画とでもいうんですかね…本当にこんな映画アリなのか…!?ってくらいドーパミンどばどば出ました。
言うならばこれはジョン・ウー監督という運転手がハンドルを握ってる暴走車ですよ。
「振り落とされんなよッッッ!!!!!オラァッッッッ!!!!!」
と右へ左へハンドルを切られる車に私たちは1時間50分乗せられていたわけです。本当にすごい映画だ…。マジでわけがわからなかった…。本当に私は残り10分で唐突に話を理解したわけですが、それでも人に説明できるレベルには至らなかったので、できればどなたか『マンハント』を観てきて私にあらすじを説明してくれ…。頼む…。