きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

「永い言い訳」の原題は多分「がんばれ!幸夫くん!」だったんだと思う。

 

 

初めましての方も、お久しぶりの方も、昨日ぶりの方もこんばんは。

あやめです。

 

 

 

本日の映画

今日は本木雅弘さん主演の映画「永い言い訳」についてお話ししていきます。

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(source:映画「永い言い訳」あらすじと感想 面白い泣ける不快になる – 谷口孔陛税理士事務所)

 

 

 

では、ざっくりとあらすじ。

妻への愛が冷め切ってしまっている主人公・衣笠幸夫(作家・津村啓)は、愛人とのひと時を楽しんでいた。そこに、昨夜観光に出かけた妻・夏子がバス事故に巻き込まれて事故死した連絡がとびこんでくる。

通夜、葬儀を済ませた彼は、妻の死に対して涙を流すことができなかった。「妻を亡くした有名作家」という彼を冷やかしてくる周囲にイラついていた頃、夏子と共に亡くなった夏子の友人、大宮ゆきの夫、陽一から「互いに妻の死を弔おう」という誘いを受ける。

陽一と会うことになった幸夫だったが、大宮家には小学六年生の息子・真平と、幼い娘・がいた。そして、幸夫は真平が塾に行ってしまう間の灯の世話を買って出ることになった。

こうして幸夫は子供達と不器用な関係を築いていくが…。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 


映画『永い言い訳』本予告


 

この作品を観よう!と思ったきっかけは、

何と言っても予告の本木雅弘さんの演技が素晴らしかった

からということと、

予告で映っていた深津絵里さんがあまりに綺麗だった

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(source:本木雅弘、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演でクズ男を熱演 西川美和監督最新作『永い言い訳』予告編 - AOLニュース)

からでした。なので、

ストーリーに関しては奥さんを亡くしても泣けなかった作家さんの話か〜〜。なんか重そうだなぁ。

と思っていたんですが、ところがどっこい。

この映画、結構コメディでした。

私の隣で観ていた方はなんでも結構声に出しちゃうおばあちゃんだったんですけれど、ケラケラ笑ってました。私も笑いました。

そんな風に声に出して笑ってしまうシーンが結構あって、重苦しい映画という感じではなかったです。

もちろん、人の死をどのように乗り越えていくのか、みたいなところも本作のテーマの一つではあったので、シリアスなシーンが多いのですが、想像しているものとは違うと思います。

 なんてったって、私途中からこの映画のタイトルのこと、

「がんばれ!幸夫くん!」

だと思ってたくらいなので。(それいけアンパンマン的なノリ)

 

 

この映画では、子役の2人の存在感が半端じゃないです。子役2人の演技が大人を負かしてるんじゃないかな?って思うほど。もしかして今はやりのA.I.だったのかな…。

特にすごかったのは、大宮真平くんを演じた藤田健くんです。

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(source:【画像】本木雅弘が子煩悩パパ!? 『永い言い訳』西川監督が子役の演出を初体験 (2/10)| cinemacafe.net)

彼の役所はかなり難しくて、演じようって身構えたらすごく演技くさくなってしまいそうな役なのに、彼は息をするように自然に演じていました。すごすぎる…。

彼の台詞の中で、

「幸夫くん、僕、お父さんに最低なこと言っちゃった…。」

「僕、お父さんだったらよかったのにって、思ったんだ」

という二つの台詞があるのですが、ここの演技は特に注目してみて頂けたらなぁと思います。彼がこの映画の評価を押し上げてると言っても過言ではないと思います。

あと、真平くんの好きなシーンは、なんでも話してよ、と幸夫が真平に話しかけるシーンで、いつも大人ぶってる真平くんが幸夫くんになら素直になってみようというところです。

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(source:永い言い訳 - 作品 - Yahoo!映画)

 

 

 

あとは、そんな真平くんのお父さんを演じた竹原ピストルさんの演技もすごい。

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(source:本木雅弘&竹原ピストルが交流、西川美和監督『永い言い訳』場面写真 - 映画・映像ニュース : CINRA.NET)

あ〜〜!!!いるいるいるいる!こういう人いる〜〜!!!

と親近感を与えてくれるほどめっちゃくちゃ実在しそう。いるいる、こういう人。

人の良い、ちょっとオツムが足りないトラックの運ちゃんの役なのですが、そういう人って時々怖く見えるじゃないですか、そこのメリハリもしっかりと付いていてちょっとドキドキしました。恐怖で。演技うますぎる。

個人的に陽一のすきなシーンは、科学館で先生に気を使うシーン。「先生は何も悪くないですよ」っていうセリフの言い方がもう私の語彙力じゃ「すごい」の三文字になってしまう。悔しい。ぜひ劇場で確認していただきたいです。

 

 

個人的にこの映画の中でお気に入りのシーンは、幸夫くんが一生懸命に坂道を登るシーンです。

灯ちゃんの「頑張れ!幸夫くん!」が沁みます。うん、やっぱりこれタイトルだよ。「頑張ったね、幸夫くん。」と最後は言ってあげたくなってしまいました。

というか再三申し上げておりますが、やはりおじさん×こどもは最高です。

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(source:永い言い訳 - 作品 - Yahoo!映画)

一緒にいただきますって言うシーンとかほほえましすぎて隣のおばあちゃんと一緒に「うふふふ」って言いながら観てしまったわよ。最高だ~!!

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(source:本木雅弘が子煩悩パパ!? 『永い言い訳』西川監督が子役の演出を初体験 | cinemacafe.net)

一生懸命頑張る幸夫くんの図。かわいい。

 

 

この映画は、全編通してダメな幸夫が、子供達と一緒に成長してはまたいじけて、成長して、またいじけて、を繰り返す映画なんですが、観た後にすっきりというか暖かな気持ちになれるところがすきでした。

また、監督、脚本、原作を務めたのが西山美和さんという女性の方で、主人公の幸夫もどことなく女性な感じで、全体的に、テーマは重いはずなのに、優しい映画になっているところもすきです。

あとは予告でも思ったんですが、テーマが重いくせに内容と音楽が軽快すぎて、そのミスマッチが面白いです。

 

ちゃぷちゃぷローリーのテーマ~The Theme of Chap Chap Rolly

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永い言い訳 オリジナル・サウンドトラック

永い言い訳 オリジナル・サウンドトラック

 

 

 

最近邦画はなんだかなぁと思うことが多かったのですが、私の中で「永い言い訳」は2016年の邦画の中で一、二を争うくらいお気に入りの作品になりました。

 

 

こういう映画だと、1800円もかけて観るような内容なわけ?DVDレンタルでもよくない?という意見もあるとは思うんですが、

深津絵里さんの綺麗さをあの大画面で鑑賞するのが最高に乙

だと思うので、ぜひ劇場でご覧ください。

 

こちらの作品も子役の演技が素晴らしいのでぜひ

 

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