本日の映画
レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピット初共演、クエンティン・タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』という萌え映画を観てほしい!!!!!という話をしていきます。
あらすじ
1969年、ハリウッドが最も変動していた時代。TVのカーボーイドラマ番組の悪役で名をはせていた俳優、リック・ダルトンは自身のキャリアに悩み、頭を抱えていた。
いつまでも将来のスター俳優たちを立たせるための悪役だけを演じていていいのか…。
そんなリックの親友であり、彼のスタントマン兼便利屋として10年近くそばにいるクリフ・ブース。クリフはリックとは裏腹に決して裕福とは言えない暮らしながらも、自分の生活に満足し、「まっすぐ」と生きている人間だった。
リックは自身のキャリアに悩み、落ち込んでいると、先日隣に越してきたロマン・ポランスキーとシャロン・テート夫妻を偶々見かける。時代の変化についていけないリックとは正反対に時代において行かれることなく、時代の最前線にいるのがポランスキー夫妻なのだった。
ハリウッドの激動の時代をリック、クリフ、シャロンはどのように生きたのか、そして時代に巻き込まれながら彼らは「あの夜」を迎えるーーーーーーーー。
詳しくはこちらをご覧ください。
映画を観る前に必要な事前知識
source:https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20190809-00137653/
今作は実在した人物(シャロン・テート、ロマン・ポランスキー、ブルース・リーなど)と架空の人物(主役のリック・ダルトン、クリフ・ブースなど)が同じ世界で同様に扱われる作品です。
そして、今作で最も重要となる実際の事件がシャロン・テート殺害事件です。
こちらの事件がなぜ、どのようにして起きたのか、どんな人物が犯人だったのかということまでを把握してから観に行かないとこの映画でタランティーノがしたかったことの全容を理解することができません。
(ちなみに映画公式サイトにあるシャロン・テート殺人事件についての説明ページをご覧になってもよいのですが、あまりにも簡略化されすぎているので、ウィキペディアなどを読まれたほうがもっとこの映画を楽しめるかと思います。)
また、この作品を観る前にクエンティン・タランティーノがこの映画で何をしたかったのか、どこにこだわったのかまでを知るのもよいかもしれません。
ちなみに俺たちの宇多丸師匠がタランティーノ監督とインタビューしているのでラジオクラウドでチェックだ~!!!!
さらにちなみに私の大好きなお笑いコンビアルコアンドピースもなぜかクエンティン・タランティーノにインタビューして「マッハGOGO」の主題歌を歌っているのでよかったら見てください。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は萌え映画だ
source:https://www.spin.com/2019/03/once-upon-a-time-in-hollywood-trailer/
いやもういろんな人にぶっ飛ばされるの覚悟で書いているんですけど、『ワンハリ』まじでめちゃくちゃな萌えバイオレンス映画だったんすよ!!!!!!!!!
話し始める前に一つ断わっておくんですけれど、私は『グラン・トリノ』を萌え映画とかいう人間だからマジで。『運び屋』も萌え映画だから。
それでですね、この映画『パルプ・フィクション』とか『ヘイトフル8』とかのタランティーノ作品だし、しかも主演はレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットだし、映画をたくさん観てないと観ちゃいけないのかな…、観ても面白くないんじゃないのかな、と感じてしまって怖気づいてしまう方がいらっしゃるのではないかと勝手に危惧しているんですけれども。
もし、そんな方がいらっしゃるのであれば私は言いたい、心から。(倒置法)
全然大丈夫だし萌え映画だから頭空っぽにして観に行こう~~!!!!!!!!
というわけで、私が頭空っぽ代表としておすすめポイントを述べていくので皆さんも頭をからっぽにして観に行こうぜ。
『ワンハリ』おすすめポイント① レオナルド・ディカプリオ演じるリック・ダルトンマジかわいい~~!!!
もう主人公のリック・ダルトンが始まりから終わりまでマジかわいいんですよ~~!!
何がかわいいって「俺様はリック・ダルトンだぞ」とか虚勢はっといて「もうだめだ~~~~(大泣き)」(※男泣きでもない)(※マジ泣き)って感じでもう全世界共通のKAWAIIがここにあるんですよ。ほんとかわいいなおい。
私の大好き映画の一つに『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』があるんですが、
私はこれ以降「レオ様がおじさんになってしまった、つらい、つらい」とか思ってました。
でも、『ワンハリ』のレオ様は見た目こそおじさんだけど中身がショタだからもうガッツポーズなんすわこんなもん!!!ありがとうクエンティン・タランティーノ…!またレオ様のショタみを引き出す映画とってくれや…。引退とかしないでくれ…。
ちなみに私が大好きだったシーンは8歳の子役に慰められるリック・ダルトンと、セリフ間違えまくってブチギレるリック・ダルトンのシーン。火炎放射器のシーンもよかったな…。……もう全部好きです、リック・ダルトンのシーン!全部すき!!
『ワンハリ』おすすめポイント② ブラッド・ピットさすがに脚長すぎ問題、オーバーキル最高すぎ問題
source:https://www.gq.com/story/once-upon-a-time-in-hollywood-review
正直な話私『Mr.&Mrs.スミス』を観たときも別にブラピのことかっけえ~とか思ったことなかったんですけど、55歳のブラッド・ピットマジほんとマジかっこいいんですよ。
正直ここでこんな話して私みたいなブラッド・ピットの新規増えるのマジで妨げたいからこの記事書きたくないくらいかっこよかったんすよ。
『ワンハリ』のブラピ正直かっこよすぎるし脚長すぎるし正直恋なんでブラピのことは誰にもオススメしません… 独占禁止法を食い破ってでも独占したいかっこよさなので… 私から盗むの禁止ですやめてください
— 🕷⚡️下呂あやめ🏳️🌈🦗 (@slhukss1) September 4, 2019
こんな意味わかんないこというくらいかっこよかったんすよ。マジで。
何がかっこいいってやっぱりクリフっていう自分を見失わないキャラクターを演じるブラッド・ピットが超似合うんすよね。
アロハシャツにTシャツにデニムとかいう日本のおっさんがやっても別にキマらない恰好なのに鬼脚が長いからマジかっけえんすよ。なんなんすか、ブラッド・ピットの造形に神様工数かけすぎじゃないですか。何人月割いてるんすか*1。
そんでこの映画が最高なのは、このブラッド・ピット演じるクリフ・ブースがちょっとヤバめの強い人だっつーことなんすよね。
ちょっと赤子の首をひねるような感じでオーバーキルしかけるのが最高なんすよ。思わず劇場で「いや、やりすぎやりすぎ」って言いかけちゃったもんね。お前一介のスタントマンでいいのか。
クライマックスのオーバーキルシーンとかも最高すぎるんでほんとみなさん大きいスクリーンでド迫力オーバーキルを楽しもうぜ!!!!
『ワンハリ』おすすめポイント③ 上映時間160分が気にならない
source:https://www.filmcomment.com/blog/cannes-dispatch-once-upon-a-time-in-hollywood/
最初上映時間160分(正確には161分?)と聞いて、「え?!まさかの『バーフバリ』越え?!」と震えました。
160分って、2時間40分ですよ?やばくない?ハードル高くない?回転率悪くない?やばくない?
って思ったんですけど、これが本当に誇張とかじゃなくて、マジでめちゃくちゃ早かったんですよ!一瞬とかは言い過ぎですけれど、160分もある映画とはまさか思えないくらいの早さでした。
インタビューの中でタランティーノ監督が「最初は登場人物たちに好きに3日間過ごしてもらった」「観客はこの映画はどこに向かうのだろうと宙ぶらりんのような状態が(冒頭は)続く」というようなことをおっしゃっていましたが、まさにこのパートがあったことで、何が起きるわけではないのですが、この登場人物たちのことを好きになったり、気になったりしてしまうんですよね。
「ずっとこの登場人物たちの様子を見ていたい」「クリフとリックのやり取りを見ていたい」と思わせてしまうんですよね。さすがだな、タランティーノ。
そして上映が終わったときに観終えたときの充足感と共に「あー、終わっちゃったなぁ」という喪失感も一緒に味わうような。そんな気分になりました。
『ワンハリ』おすすめポイント④ シャロン・テートへ捧ぐ「被害者」から「スター」への救済
上でリンクを貼りましたが、シャロン・テートのウィキペディアを見てみると、真っ先に殺害事件の詳細が書いてあります。
英語版ウィキペディアでは彼女の経歴やキャリアについてが先に書かれていますが、二番目の項目はやはり殺害事件です。
タランティーノはインタビューの中で、「シャロン・テートのことを人々が語るとき、彼女は女優よりなにより先に『殺人事件の被害者』として語られてしまう」とおっしゃっていました。
そんなシャロン・テートを、タランティーノ監督はリックとクリフという架空の人物を描いたこの映画を通して、殺人事件の被害者から、1969年という激動の時代を一番楽しみ、その中で輝かしく生きていたスターへと変えて見せ、「救済」したのでしょう。
シャロン・テートをかわいらしく、魅力的に、そしてそれでいてしたたかに。そうして彼女を描くことで、50年近く経った現代に生きる私たちもマーゴット・ロビーを通じてシャロン・テートに魅了されてしまうのだから本当にお見事でした。
まとめ
今回は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』についてお話してきました。
本当にめちゃくちゃ面白くて、映画史を変えるかどうかはわからないけど、絶対に一見の価値がある映画だったので、ぜひぜひ皆さんに劇場で観ていただきたい作品でした!
IMAX上映もされていますので、IMAX上映中にぜひIMAXでもご覧くださいませ…。
公式サイトはこちら
にしても来年のアカデミー賞が今から楽しみになってまいりましたね。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』がかっさらうのかなと思っていたらなんだか『ジョーカー』がやばいらしいじゃないですか!
8分間のスタンディングオベーションって何事?!
待ちきれんです。そしてアカデミー賞も待ちきれんです。早く観たい~!!