初めましての方も、お久しぶりの方も、前回ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
本日の映画
今日は真木よう子さん主演「脳内ポイズンベリー」についてお話ししていきます。
(source:『脳内ポイズンベリー』予告 - YouTube)
あらすじ
そう、それはまるで少女漫画のような、恋愛映画のような、運命のような彼との出会いであった。……なんて言ってみれば聞こえは良いが、いちこ(30)は飲み会で偶然出会った早乙女(23)に一目惚れをしてしまった。
さぁ、30歳を目前にしたまさかの一目惚れにいちこの脳内は大騒ぎである。ネガティヴ担当の池田はこの恋愛に大反対。ポジティブ担当の石橋はいーじゃんいーじゃん!とお気楽にゴーイングマイウェイ。その時々の気まぐれ担当のハトコは今が楽しければいい!と意見がコロコロ変わる。恋愛に奥手になってしまったいちこの過去の「黒歴史」を管理する岸。そんな彼らをまとめる理性担当の吉田であるが、残念ながら彼は多数派に流される傾向にあり、いつも「正しい」判断を下せているとは言い難い。
そんな彼らが脳内で大騒ぎしているいちこにさらなる事件が。なんと、いちこのことを好きだと言ってくる男性・越智が現れたのだ。早乙女と越智、いちこはどちらと幸せになるのか、それともどちらとも幸せにはなれないのか…。
詳しくはこちらをご覧ください。
感想
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
この作品は、Twitterのフォロワーさんに投票していただいて観ることになった作品でした。
正直もう何度申し上げたのか覚えていませんが、私は恋愛映画が本当に苦手です。なぜ、どうして、とか聞かれても困るのですが、おそらく「歯の浮くようなセリフ」「やけに長いキスシーン」「男は本当にこんなことを言うのか」(逆もまた然り)というようなところが苦手なのだと思います。
さて、そんな私なので、今作を観る前も「うぅ〜〜投票の結果だから仕方ないとはいえ、これを観るのか〜〜」(自分で選択肢に入れておいてこの言い草)と全く乗り気ではありませんでした。
が、しかし!駄菓子菓子!
なんとまぁびっくりすることに面白いではないか、「脳内ポイズンベリー」!
本当に結構な良作で驚かされてしまいました。
何がそんなにすごいのかって、まず真木よう子さんのたわわなおっぱいが揺れるところから映画が始まるのが最高じゃないですか。ね、もうこれだけで70点はあげちゃう!って感じですよ。あー、ぜひ大画面で拝みたかった。
そして、そこから古川雄輝さんが演じる早乙女がバァァァン!と出てくるわけですけれど、そこもちゃんと少女漫画原作だな〜〜と思わされるロマンチックさでありながら、いちこの地味さを表すような。なんというか、現実にあり得る範囲内でのドラマがそこにはありました。
その早乙女といちこの再会のシーンは映像的に本当に可愛くて、ぐっと掴まれました。
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
※↑のシーンではないのですが…。
それにしても早乙女を演じる古川雄輝さんはかっこいいですね。
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
めちゃくちゃ様になってるキスシーン!嫌味がなくてすごく好みでした!
早乙女という役を古川雄輝さんが演じることになったのは、とっても良かったと思いますし、本当にはまり役だと思いました。
早乙女もいちこに負けず劣らずにめんどくせ~~男子なんですが、本当にそんなめんどくさい男子を古川さん、よく演じたなぁ。
早乙女はめんどくさい男子ですが、それを演じる古川さんがかっこいいので、一見の価値ありですよ!
そして、なんといっても脳内のうるさい住人たちがみんな愛おしい!
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
西島秀俊さんが演じる理性:吉田は、優柔不断というか、なんというか。もっとシャキッとしてよ!理性でしょ!と言いたくなってしまうようなキャラクター。
風見鶏!!!!と罵られることもしばしば。彼は彼なりにちゃんとした判断をしようと、過去のような過ちがあってはならないと思って精一杯やってるんですけれどね。
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
吉田羊さんが演じるネガティヴ:池田はものすごくネガティヴです。しかし、パワフルなネガティヴです。
「いいか?!お前らそんな風に付け上がってると前に起きたことみたいになるんだからな?!私は御免だよ!!!!」となんとも男らしい姉さんキャラです。吉田羊さん、ぴったりです。
そんな池田も池田でいちこのために、いちこが傷つかないように、一生懸命考えてのネガティヴなのです。
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
神木隆之介さん演じるポジティブ:石橋はもう〜〜これでもか〜〜ってくらいポジティブです。
「やってみようよ!大丈夫大丈夫!きっといいやつだって!大丈夫大丈夫!」
みたいな。いますよね、とりあえず大丈夫っていうやつ。多分そいつの中には石橋しかいないんだろうな。
実は今作でキーマンになるのがこの石橋です。ポジティブ担当の石橋の大きな変化によって物語は大きく動きます。さて、どうなることやら。
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
桜田ひよりちゃんが演じるハトコはいっときの感情を表すというなんとも気まぐれなキャラクター。
深く思慮するなんて言葉はハトコの辞書にはありません。「(今は)そっちの方がいい(気がする)!」「(今は)嫌だ〜〜、そいつ好きじゃない〜〜(と思う)」という引っ掻き回し役。全く議論が進まないのは大抵ハトコがワガママを言うからです。だいたい深く思慮しないハトコと、なんでもオッケーオッケーと受け入れる石橋の頭空っぽコンビに池田がめちゃくちゃに怒っているのですが、この光景が、はちゃめちゃに可愛らしい。
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
浅野和之さん演じる記憶:岸さんは、議論には参加せず、「過去の記録によれば〜〜です。なので、この場合この選択肢を取るべきかと思われます」とだけ助言をくれます。議論には参加しませんが、岸さんが参加しないと多数決を採る際に偶数になってしまうので、多数決は強制参加させられています。
岸さんが管理する記憶の本には大量の黒歴史付箋が貼られています。果たして、いちこの黒歴史とはなんなのか、ということがこの映画のキーポイントにもなっています。
このような様々なキャラクターが脳内で大騒ぎしている様も大変に可愛らしく、楽しいのですが、この作品で最も評価すべきところはどこまでも感情がドロっとしているところでしょうか。モヤモヤと言いますか。
「こんなこと言う女は嫌いだよね」「だいたい30過ぎたババアに好かれるとか気持ち悪いよね」「ああ、元カノはそう言うタイプなんだ」「どうせ自分なんて…」
という、いちこの思いの一つ一つが「わかる〜〜!」と大きくうなづいてしまいたくなるほど共感できます。
もちろんこれまでの人生男に困らず、誰からも好意を向けられてきて生きてきた、というような方には全く共感されないような映画かとは思うのですが、おそらく多くの女性はいちこの気持ちに共感できるのではないでしょうか。
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
ただでさえ自分に自信がないのに、相手は年下で、自分なんかよりも可能性があって、そんな相手に好きになってもらうためには自分を偽るしかないよね、といういちこの決断、ああ、わかるよ、いちこ!
少年漫画の主人公じゃないからすぐにちゃんとした決断ができるわけではなくて、ズルズルズルズル考えちゃって、そんな自分にも腹が立って、結局幸せになるにはどうしたらいいんだろう?って悩み続けるいちこが最後にあの決断をできたのはよかったです。
この映画がなんといってもよかったのは、ただの恋愛映画というよりも、いちこの成長物語だったところなのかもしれません。アラサー女子の成長物語、ぜひ。
まとめ
(source:映画「脳内ポイズンベリー」より)
というわけで、今回は真木よう子さん主演の「脳内ポイズンベリー」についてお話ししました。
越智さんファンのみなさんごめんなさい…。越智さんについては映画を観てもらうしか魅力が伝わらないのでは…と思い今回は割愛してしまいました。個人的には付き合うなら越智さんがいいです…。
さて、恋愛映画が苦手な私ですが、本当に今作は観てよかった!と心から思うくらい面白かったです。
Twitterで私にこの作品をオススメしてくださった全ての人、ありがとうございます!良作に出会えて本当に嬉しいです!
人にオススメされた作品って、普段自分が絶対に観ないジャンルだったりするので、そんなジャンルにも面白いものがあるんだよって教えてもらえると、また新たな映画との出会いにつながるのでいいですね。
皆さんもぜひ、映画「脳内ポイズンベリー」ご覧になってください~!
現在netflixでも視聴可能なので。
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