本日の映画
本日は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の感想とスパイダーマンがMCUに残留することに関してお話ししていきます~!
たっぷりネタバレを含みますので、目次を開くのも、記事を閲覧するのもすべて個人の判断にお任せいたしますが自己責任でどうかお願いいたします!!!
【2019/9/30 updated】
Twitterの方で何やらこの記事に対してご意見をいただき、少し言葉足らずだったなと思ったところがあったので加筆しました。
この記事についてはあえて情報をそぎ落としているところがかなりありますので(ただでさえ1万字越えなので)、もしもっとこの「スパイダーマンのMCU加入問題」について知りたい方がいらっしゃった場合は、他のウェブサイト様やブログさまで補完していただくようお願い申し上げます。
source:https://www.denofgeek.com/us/movies/marvel/282001/spider-man-far-from-home-ending-explained
『スパイダーマン』MCU残留について
まず『スパイダーマン:ファー・フロム・ホームについてお話ししていく前に、MCU残留についてのお話をしていきます。『スパイダーマン』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズをご存じでない方にもわかりやすくお話ししていければと思います。
一応過去にもなんとなーくお話はしていますが、今回の方が丁寧かもしれません。
『スパイダーマン』の映画作成権の複雑さ
source:https://shallowgraves.org/the-sony-disney-spider-man-agreement-could-be-in-deep-water/
まずそもそもMCUとはなんぞやというお話ですが、このブログでもおそらくこちらの記事などで言及していたと思いますが、
Marvel Cinematic Universe(マーベル・シネマティック・ユニバース)を略してMCU。このMCUというのは、マーベルが製作したマーベルコミック原作の映画の世界のことを表しています*1。
ではそもそも「マーベル」とはなんなのかというと、日本で言うところの「少年ジャンプ」の出版社である集英社、「少年サンデー」の小学館、「少年マガジン」の講談社といったような漫画の出版社ですね。が、マーベルはコミックに特化した会社であり、今や映画も作っているような会社ですので、先に挙げたような日本の出版社とはやや存在は異なります。
そして『スパイダーマン』は昨年亡くなったマーベルのレジェンドであるクリエイター、スタン・リーによって作り出されたマーベルのキャラクターです*2。
source:https://movieweb.com/spider-man-theme-song-metal-cover-stan-lee-tribute/
であれば、『スパイダーマン』がMCUに所属しているのは当然のことのように思われますが、ここがちょっと複雑なところです。
スパイダーマンがMCUに参加するまで
実は、今でこそ世界的に有名であり、人気であるマーベル作品ですが、つい20年ほど前までは経営の危機に陥っていました。そのため、マーベルは会社を存続させるために作品の製作権をほかの映画会社に売却することにしたのでした*3。
このうち、マーベルが売却した作品の代表となるものが、『X-MEN』(デッドプールも『X-MEN』のキャラクターのため売却作品に含まれる)、そして『スパイダーマン』でした。『X-MEN』は20世紀FOXに売却されましたが、『スパイダーマン』はソニーピクチャーズに売却され、マーベルはこうして『スパイダーマン』の映画製作権を失ったのでした。
こうして作られたのが、ホラー映画で知られるサム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズ。
このシリーズがヒットを収め、『スパイダーマン』は一躍大人気キャラクターとなります。しかし、その後スタジオと監督が交渉決裂し、当初6部作になるといわれていたこちらのシリーズは途中で頓挫してしまうこととなります。
そして作られたのが『(500)日のサマー』などで知られるマーク・ウェブ監督による『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ。
前シリーズが大ヒットを収めたため、ソニーはこちらのシリーズのヒットを期待しましたが、『アメスパ』は期待したほどのヒットを収められませんでした。
ちなみに『アメスパ』個人的にはものすごく大好きなのでまだ観たことがないという方はぜひとも一度ご覧になってみてください!
実はこの『アメスパ』がコケている中、マーベルは『アイアンマン』や『アベンジャーズ』といったMCU映画で大ヒットを収めていました。そこでスパイダーマンで一稼ぎしたいソニーとMCUにスパイダーマンを加えたいマーベルはなんとびっくり、異例にも他スタジオであるにも関わらず共同制作をすることにし、『アメスパ』を打ち切りにし、ジョン・ワッツを新たに監督として迎え、新シリーズとして『スパイダーマン:ホームカミング』を製作するのでした。
source:https://www.microsoft.com/en-us/p/spider-man-homecoming/9dps856xwlc0
こうしてようやくスパイダーマンはMCUに参加したのでした。長い道のりでした。
再びスパイダーマンMCU離脱の危機に
source:https://knowyourmeme.com/photos/1547914-spider-man-leaves-the-mcu
実はようやくMCUに加入したスパイダーマンでしたが、マーベルとソニーが交わした契約は先日公開された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』までといったもので、その後の映画については未定となっていました。
そんな中『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が公開されるとまずはこんなうわさが。
「ソニーとマーベルの契約を存続させるにはスパイダーマンが10億ドルを稼がないといけない」…。マジか…となって私はこれを信じてまぁ『FFH』を9回観に行ったわけですが…。
→この部分ですが特に「私は9回も観に行ったんですすごくないですか?」という意味合いで書いたわけではなかったんですが、そのように取られた方からリプライをいただいてしまってしまったなー、と思いました。1回でも100回でも好きの気持ちは計れません、あなたがこの映画を世界で一番好きだという自負があればそれでいいのです。私の世界では私が世界一この映画のことをすき、あなたの世界ではあなたが世界で一番この映画がすき、それでいいではありませんか…?駄目か…?
とにかくですね、私なりの努力の甲斐もあって(?)、
10億ドル突破~~!!!やった~~!!!!これでスパイダーマンはMCUに残留だ、やったね~!!!と思っていた矢先
絶望のニュースが入ってきたわけです。なんでも、MCUを今まで統括してきたケヴィン・ファイギに他スタジオの作品である『スパイダーマン』までをプロデュースする時間と余裕がないため、『スパイダーマン』の続編はMCUに参加することはなく、ソニー単独製作になるという話でした。
確かにMCUは20作を超える大きな映画シリーズになっていましたし、ケヴィン・ファイギに時間がないといわれちゃおしまいよ、って感じではあったんです。あったんですよ。
ケビン・ファイギふざけんな関与しろやぶっ飛ばすぞという日本語しか出てこなくて死ぬ
— 🕷⚡️下呂あやめ🏳️🌈🦗 (@slhukss1) August 21, 2019
まぁ全然納得してはなかったけど。もう加熱していく報道がずっともうスパイダーマンはMCUから離脱するってずっと言ってたんで、もう悲しいけど仕方ないね…ってなっていたんですね。
すると先日こんな報道が。
いやなんでやねん。『スパイダーマン』に割く時間はないのに『スター・ウォーズ』に割く時間はあるんかい*4。ケヴィン・ファイギ…。見損なった!!!と怒りが爆発しました。そんなひどい話があるか~~い!もう本当にケヴィン・ファイギなんやねんってなってふさぎ込みました。
スパイダーマン、MCU残留へ!
source:https://www.wattpad.com/458700564-tom-holland-imagines-gif-imagine-tom-holland
しかし、本日2019年9月27日、吉報が!
“We have had a great collaboration over the last four years, and our mutual desire to continue was equal to that of the many fans. We are delighted to be moving forward together.”https://t.co/qBhvMA790F pic.twitter.com/H1BT7HjzBo
— Spider-Man: Far From Home (@SpiderManMovie) September 27, 2019
本当に突然、速報として入ってきました!というわけで、奇跡的にソニーとマーベルは再び共同でスパイダーマン映画を製作していくことに!やった~!!!!
しかもスパイダーマンの単独映画だけでなく、スパイダーマンは今後MCU映画にも参加していくそうです!やったー!!!!
さらに、このMCU離脱云々のごたごたが起きている最中にソニーはスパイダーバースとしてスパイダーマンの映画ユニバースを製作することも決定していたため、スパイダーマンは初のユニバース横断ヒーローになることも決定!ありがとうございます!!!やったー!!!!!ぜひとも『スパイダーバース』続編にも出てくれ…。
というわけで、スパイダーマンは様々な問題や複雑な大人の事情をようやく乗り越えてMCUに残留することが決定したのです!やったね~~!!!!!!!
主演のトム・ホランドもこの喜びよう。2021年7月16日に第3作目が公開されるそうなので、2年後が楽しみですね!わーい!
追記【2019/10/05】I'd like to thank Tom Holland from the bottom of my heart.
というわけで、なんとこのマーベルとソニーの和解は主演俳優であるトム・ホランドの尽力があって初めて成立したものであったことが判明しました。
かわいいだけでも動けるだけでも演技がうまいだけでもなくて、みんなの夢もかなえてくれるトム・ホランド…。オスカー主演俳優賞に加えてノーベル平和賞もあげたいくらいだわ…。
トム・ホランドが主演になってくれて本当によかったです。きっと原作者であるスタン・リーも喜んでいるでしょう。エクセルシオール!
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』について
さて、スパイダーマンの様々な問題についてお話ししたところでスパイダーマン最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』についてお話ししていきたいと思います~!公開されてるときにやれやって感じなんですが、気持ちが爆発して死んでいたので、公開されて3か月経った今ようやく書けそうです、はい…。頑張ります…。
※『アベンジャーズ エンドゲーム』のネタバレを含みますのでご覧になってない方の閲覧は個人の判断に任せますが、個人的にはおすすめしません!
あらすじ
source:https://azadinc.org/event/spider-man-far-from-home-open-caption-movie-tempe/
強敵・サノスとの戦いの末、アイアンマンことトニー・スタークを失い、街にはトニーの肖像画や彼の死を悼むモニュメント等が飾られていた。
そんな中スパイダーマンである前に1人の学生であるピーター・パーカーはついにやってくるヨーロッパへの夏季科学研修に胸を躍らせていた。というのも、ピーターは片思い中のMJに想いを告げようとしているためだった。
夏休みはスパイダーマン業は休み、学生としてのひと時を楽しむぞと決めていたピーターだったが、イタリアに渡った途端になぞの巨大な水のモンスターに襲われる。ヒーロー業を休もうとしていたため、スーツなしで戦っていたピーターの前に見たことのない新たなヒーローが現れる。彼は魔術のようなものを使いモンスターを見事退治するのであった。
モンスターが退治されたことでようやく夏休みを楽しめると思っていたピーターの前に今度は突如、アベンジャーズを取りまとめる男、ニック・フューリーが現れる。
「君にヒーローとして今度の作戦に参加してほしい」
と打診されたピーターだったが…?
詳しくはこちらをご覧ください。
『スパイダーマン』最新作、6・28“世界最速”公開決定! 映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』新予告
FFHは地獄の始まりか、それとも
source:https://www.whats-on-netflix.com/news/when-will-spider-man-far-from-home-be-on-netflix/
はい、というわけで今回はちょっとこの映画のストーリー的にもちょっとネタバレをせずに話すのは難しいかな、とおもったのでネタバレを含むことをご了承ください。(一応公開から3か月経ってますし、本国ではもうすぐディスク販売のタイミングですので怒られないとは思うんですけれども)
では、以下ネタバレ含みますので任意での閲覧をお願いいたします。
というわけで、前述したとおり9回『FFH』を劇場で鑑賞いたしました。ロンドンではまだ劇場公開されているみたいなのでもうちょっと重ねようかなとも思っています。
さて、今回の『FFH』ですが、ジョン・ワッツてめぇこの野郎やりやがったな!!!!みたいな映画でしたね。なんでもソニーから10億ドル稼げる映画をつくれよ!とは言われなくとも、限界ギリギリの超やばい映画を作れという指令があったらしく、それで今回のような話になったんだとか。監督曰く「もう3作目どうしようかね」という感じらしいです。大丈夫か。
詳しいお話しをしていく前に私の『FFH』へのスタンスをお話ししておくとですね、肯定派、否定派で言えばもちろん肯定派です!
今回はストーリーにのみ特化してお話ししているので、アクションシーン等についてはほぼ一切触れておりません。ストーリー以外の部分に関してはこちらでお話ししたのでよろしければ!
①トニー・スタークを失った喪失は重圧へ
source:https://www.screengeek.net/2019/09/14/black-widow-robert-downey-jr-mcu-return-black-widow/
世界は自分たちを無条件に守ってくれるヒーロー、アイアンマンを失い、そして同時にキャプテンアメリカを失いました。彼らは誰もが知るアベンジャーズのリーダー。そしてその二人を失い、人々はアベンジャーズが今どうしているのかを知りません。唯一知っているのは彼らの一員であるスパイダーマンは今日もニューヨークを守っているということ。だから世間は「スパイダーマンは自分たちを守ってくれる」そのように願いたいのです。
いくらサノスをアベンジャーズが倒したからといっても、次地球の危機が訪れるのは明日かもしれない。でもサノスのときとは違いアベンジャーズはいないのかもしれない、そんな人々は一刻も早く不安を消し去るさめ、スパイダーマンに自分たちの求める答えを言ってほしいのです。「自分が地球を守る」と。
ですが、実際は16歳の少年であるスパイダーマン。キャプテンアメリカのように経験があるわけでもない、アイアンマンのように確信をもって行動できるわけではない、ヒーローとしてどころか人としてもまだまだ駆け出しの彼は、その小さな背中には抱えきれないほどの重責を急に担わされることになってしまいました。
ピーター・パーカーは彼の師であり、父のようであったトニーを悼むことすら十分にできないまま、喪失感と重責の間に苦しめられることになります。16歳の少年には到底扱いきれる問題ではないというのに。
ヒーローだからこれくらいやって当然、ということの枠がアベンジャーズの存在によって拡大解釈されていく。しかも人々は「助けてくれてありがとう」なんて思わない。それでも自分は立ち向かわなければならない、なぜなら「大いなる力には大いなる責任が伴う」のだから。
でもそれはピーター・パーカーとしての人生を捧げてまで行わなければならい責務なのでしょうか。16歳という最も青春を謳歌すべき時に、彼は好きな子と満足に一緒に過ごすこともできないまま、名前も知らない人々を無条件で助けに行かなくてはならないのでしょうか。
このようなストーリーはスパイダーマンだから描けるものなので、とてもスパイダーマンらしいなと思いながら観ていました。アイアンマンやキャプテンアメリカといった多くのアベンジャーズは自らが選択してヒーローという道を選んでいます。
しかし、ピーター・パーカーは偶々スーパーパワーを持った蜘蛛に噛まれたことがきっかけで超人になって「しまい」、そしてヒーローにならざるをえなくなっていきます。つまり、いつの間にかヒーローになってしまった彼は今回本物のヒーローとして生きるのか、それとも少年・ピーター・パーカーという存在になるのかということをついに選ばなくてはならなくなります。(選ぶといっても「否応なしに」ですが)
このような葛藤を描くことができるのがスパイダーマンの最大の魅力であると思っていますが、今回はこの魅力を存分に発揮したような作品で、個人的にはとてもこのテーマは好きですね。
②ミステリオという狡猾な詐欺師
source:https://www.polygon.com/2019/5/6/18531072/spider-man-far-from-home-trailer-marvel-multiverse
今回のヴィランであり、そして今後もキーマンであるミステリオ。演じるのは『ナイトクローラー』での怪演がとても印象的なジェイク・ジレンホール*5。
今作はミステリオの壮大なショーの幕開けであり、スパイダーマンは形式上は勝利していますが、本質的には大きな敗北に帰したといっても過言ではありません。これが今作の怖いところで、映画を観た後かなり楽しんだはずなのにどこかストンとは腑に落ちない、どこかでもやもやとした気持ちを残されるという後味としてはなんだか悪い。しかも3作目がくるのは2年後ですから、私たちはこの何とも言えない不安感をもって過ごさなければならないのです。
しかしミステリオはなんといっても見事でした。彼はアベンジャーズに比べたらただの一般人で、手からビームが出るわけでも、空を実際飛べるわけでも、宇宙からきた戦士でもなく、ただのITクリエイター。そんな彼ができたことはその技術を使った詐欺と、少年の心をだまくらかすこと。
ここで憎いのは世界で数少ないピーターの理解者がミステリオだったということです。世間や友達でさえピーターを「何からでも救ってくれる何でも屋」だと思っているのにもかかわらず、この詐欺師は彼がただの16歳の少年であることを知っていた。そしてピーターが最もほしかった一言を言ってやるのです。恰もトニー・スタークのように。
彼にピーターがトニーの形見であるEDITHを渡すシーンはちょっと震えが止まらないくらいでした。さすがジェイク・ジレンホール。意味わからん演技力で「トニー・スタークをよみがえらせる」のだものなぁ。あの彼の演技がなければ観客はピーターに「なんでそんな大事なものを渡してしまったのか」と憤慨していたと思いますが、彼があまりにも「トニー・スターク」だったため、私たち観客も納得せざるをえなかったです。
そんなミステリオは今までのMCUに出てきたどんなヴィランよりも狡猾でした。彼がやりたかったことはあくまでトニー・スターク、そして彼を賛辞する世間への復讐。そのための犠牲となったのがスパイダーマンであり、16歳の少年であるピーター・パーカーでした。「これから世界は私が作った『現実』を見る」という言葉の通り、彼のイリュージョンは彼が死んだことによりさらに「現実味」を増していきます。自身の死さえも利用してしまうミステリオ、本当に強敵です。素晴らしいヴィランですね…。
③MJは彼を信じられるのか
source:https://time.com/5616188/spider-man-far-from-home-review/
今作でピーターは混乱の中で想い人であるMJに正体を明かすことになりますが、MJはその際にピーターが殺人ドローンを使って同級生を(誤って)殺しかけてしまっていたことや、これまでピーターがネッドとともに平気で嘘をついていたことを知ります。
最終的にこのお話でピーターとMJは両想いになり、晴れて恋人同士になるわけですが、そこにミステリオの作った「真実」が世間へ公表されることとなります。
MJももちろんこの「真実」を目の当たりにするわけですが、彼女はピーターを信じることができるでしょうか。ピーターが平気で嘘をつくことを彼女は知っているので、もしかして、もしかする…のでは…と個人的にはそれが一番怖いです。
せっかくピーターとしての幸せをつかみ取った彼からもしミステリオがそれを奪うのだとしたら、本当にミステリオは狡猾でいやなヴィランで恐ろしいなと。
サム・ライミ版のMJだったら問答無用でピーターと別れると思いますが、ジョン・ワッツ監督…になるのかどうかはわかりませんが、とにかくこの『Homecoming』シリーズのMJはどう出るのでしょうか。
→Twitterを見たらいつの間にかジョン・ワッツ監督の再登板も決まってました!やったー!
『#スパイダーマン』第3作、#ジョン・ワッツ 監督が再登板!
— THE RIVER (@the_river_jp) September 27, 2019
まもなく契約締結へ ─
『#ホームカミング』『#ファー・フロム・ホーム』から続投、マーベル&ソニー共同製作#ジョンワッツ #ホームカミング #ファーフロムホーム #ファーフロ #マーベルhttps://t.co/Mgbw0RO9Hh
MJを演じるゼンデイヤは彼女は今までのヒロインとは異なり、とても頭がよいし、自分で自分を守ることができ、行動力に長けているというようにMJを評価しているのでもしかしたら今までのヒロインとは全く異なる決断を下すかもしれません。今のところ個人的には楽しみと不安が50%ずつくらいです。
④ピーター・パーカーは個人でいられるか
この後の第3作目に私が期待することは今後のピーター・パーカーが個人でいられるかどうかということです。
例えば、アイアンマンであるトニー・スタークはアイアンマンである前からトニー・スタークとしてすでに著名人でした。そのため、彼は「私はアイアンマンだ」と発言したところで、世間の注目度は変われど、その生活に大きな変化はなかったのではないでしょうか。(まぁ宇宙からの侵略者だとかは全く想定外だったとは思いますが)
しかし、ピーター・パーカーの場合は異なります。彼はあくまで一般人なのです。そんな彼にとって正体が明かされるということは生活がこれまで以上に一変し、彼は個人ではいられなくなります。つまり、彼は生きている限り常にヒーローでなくてはならず、彼の言動は世間に監視されることとなります。
今回のミステリオが残した「真実」を後に続く第3作目でどのように対処するのかはわかりませんが、私はピーターは自由を奪われたのだなぁと思い、本当にミステリオというヴィランに感心しました。彼はまさに「試合に負けて勝負に勝った」といったところでしょう。ああ、なんて可哀想なピーター・パーカー。師を失ってなお今度は自由を奪われるなんて。
まとめ
source:https://www.slashfilm.com/spider-man-far-from-home-tv-spot-glasses/
というわけで、今回は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』についてお話ししてまいりました!
もうほんと面白いくらい可哀想な目に遭うピーター・パーカーにときめきが止まらなくて最高でしたね~~!!!!!
可哀想な目に遭いまくってるのがすきなんで個人的に『FFH』は最高の一作でした。私が一番好きなシーンはやっぱりあの下着姿を写真に撮られるシーンですかね。あれふつうにかわいそう。(トム・ホランドとしても下着姿を全世界に発信されるわけだしほんとにかわいそうだな。)
あと本作の素晴らしかったところと言えばミステリオのイリュージョンシーンの映像技術ですね。あれは見事でした。特にあのアイアンマンが墓から出てくるシーンの怖さといったらなかったですね。あれは演出の勝利。実際に人が土に潜って撮影されたと聞いて素晴らしいなと。おどろおどろしいシーンは人力で作られていたのだ…。
はー、でも本当によかったなぁ…スパイダーマンがMCUに残留できて…。ありがとう、マーベル、ありがとう、ソニー。
一万字にも及ぶながーい記事を読んでくださってありがとうございました。
続編の記事も書きました!
*1:
*2:
*3:https://eiga-board.com/posts/3039?p=3
*4:Twitterで突っ込まれたので書きますが、MCUもといMarvelは現在ディズニー傘下となっており、その関係で同じくディズニー傘下である『スター・ウォーズ』の製作にケヴィン・ファイギが加わることになったという過程があります。現在ディズニーはものすごい勢いで映画会社を買収しており、もうほとんどの映画がディズニー配給になっちゃうんじゃないの?独占禁止法はどこへ?というような状態になりつつあります。(若干誇張)この話はまた別の機会で…。
*5:彼のお名前についてですが、彼の活躍するアメリカでは「ジレンホール」という発音が一般的だそうですので、当記事では「ジレンホール」表記といたしました。
「Gyllenhaal」の発音は「イエレンフーレヘイ」表記が近いが、出身地アメリカでの発音は「ジレンホール」表記が近い。
source:ジェイク・ジレンホール - Wikipedia