初めましての方も、お久しぶりの方も、前回ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
本日の映画
今日は、ジェイムズ・マカヴォイ主演「スプリット」についてお話ししていきたいと思います。
あらすじ
高校生のクレア、マルシア、ケーシーはある日、ショッピングからの帰りに、謎の人物によって誘拐されてしまう。
連れ去られる前に男によって気絶させられていた3人は目を覚ますと、外から施錠された部屋に閉じ込められていることに気が付く。その後、男の凶暴な態度を見て、三人は絶望に暮れる。
しばらくすると、外から女性の声が聴こえてきたため、三人はその女性に助けを求めようとする。すると、女性は三人に気づき、ドアを開けた。三人はこれで脱出できると安堵したのだったが、ドアを開けた向こうに立っていたのは、女性の恰好をしたあの男だった…。何の冗談だ、と思ったが、先ほどの男とは全く態度が違うことに気づき、三人はより男に不信感を抱く。
その後、三人の前に現れたのは、やはりあの男だったのだが、今度もまた雰囲気が異なっていた。そして、ケーシーは男に「あなた、何歳なの?」と尋ねた。男は「9歳だよ」と答えたのだった…。三人はこうして、男が多重人格なのだと気づき始めるのだった…。
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感想
①マカヴォイ先生の多重人格演技に注目!
やっぱりマカヴォイ先生と言えば、私の中では
(source:12 Powers You Didn’t Know Professor X Has)
そう、「X-MEN」シリーズのプロフェッサーXなんですが、もう今作「スプリット」でのマカヴォイ先生はひたすらに気味が悪かったです。
ちなみに今作のマカヴォイ先生は23人もの人格を内に秘める人物を演じているのですが、こちらが主要となる3つの人格。
まずは3人を誘拐したデニス。
(source:AFI Fest Review: M. Night Shyamalan’s ‘Split’ Has Big Twists and a Sympathetic Core)
この時点でもう普段のマカヴォイ先生ではないな、という雰囲気がびりびりしますが、本当に別人みたいでした。
マカヴォイ先生と言えば、ふにゃふにゃの笑顔が可愛いイメージなので、私の中ではデニスは全く異なる姿で、とても新鮮でした。
デニスが3人の少女を誘拐するシーンは日常に現れた「日常みたいな顔した非日常」とでもいうような恐ろしさがあって、ゾクゾクしました。
二番目に現れたパトリシアはこんな人。
(source:Patricia from Split 1 | Meme Generator)
マカヴォイ先生のすごいところは、本当に女性に見えるところ。
もちろん、静止画では見た目は男性にしか見えないでしょうが、劇中では一目見た瞬間から女性にしか見えません。
最初のうちは、パトリシアは唯一の優しい人格のように感じられるのですが、どんどんどんどんその狂気が現れてきます。そのじわじわと現れ始める狂気がまたぞわっとして、この映画を面白くさせています。
そして3番目に出てくるのが、ヘドウィグ。
ヘドウィグは9歳の男の子。なので、純粋で、かわいらしくて、その純粋さゆえに、どんな大人の言うこともとりあえず信じてしまいます。
9歳を演じるジェイムズ・マカヴォイ(38歳)かぁ…。なんて世界線だよ…。ありがとう世界…。
ヘドウィグは果たして、主人公たちの味方になるのか、それとも…?という点に注目していただければ。
ヘドウィグのかわいらしさが本当にこの映画の癒しになっているので、なんというか、RPGのセーブポイントみたいな感じ。かわいいです。
②幽霊でも、サイコパスでも、グロテスクでもない怖さ
(source:Split – Pelikula Mania)
ホラー映画、と聞くと、私が思い描くのは「幽霊」「サイコパス殺人鬼」「グロテスク」というような作品なのですが、この映画はこれらのどれにも当てはまりません。
サイコパス殺人鬼、という部分は人によってはそのように感じられるのかもしれませんが、私はジェイムズ・マカヴォイ演じるケビンのことはサイコパスとも、殺人鬼とも思っていなくて、「不幸な青年」と思っています。
彼の決して幸せではなかった人生における処世術が、彼を苦しめていってしまった悲しい物語だと思っています。
ただ、めちゃくちゃに怖い!!!予告でも言われている24番目の人格の存在がやばいです。ただただ、怖い。でも、続きが気になって仕方がないです。
ラストに向かってただただ絶望に向かっていく、これはどうやってラストへ向かうのか、全く予想ができないです。そこが最高に面白いです。
まとめ
(source:REVIEW: Split thrills with its dark plot and horror | Daily Trojan)
というわけで、今回はジェイムズ・マカヴォイ先生主演の「スプリット」を観ました。
幽霊ものが苦手なので、全く以てホラー作品は普段は観ないのですが、「スプリット」はそんな私でも楽しめる映画でした。
というのも、あまりびっくり要素がなかったからだと思います。幽霊が苦手というより突然何かが出てくるのが苦手なんです。ゴキブリとか。突然出てくるのやめてほしい。
そんな「スプリット」ですが、監督はM・ナイト・シャマランが務めています。そうですね、「ヴィジット」の監督ですね!(「シックス・センス」もそうです。あえてそっちは触れない。)
私は「ヴィジット」はまだ視聴していないんですが、これもめちゃくちゃに面白そうですよね…!!!「スプリット」が面白かったので、「ヴィジット」も近々観てみたいと思います。
ちなみに、「ヴィジット」は3枚3000円DVDになっているので、気になっている方はそちらもチェックしてみてください。
今回ご紹介した「スプリット」、最初から最後まで次の展開が読めず、息をするのも緊張するような、そんなドキドキ感を味わう映画です。「怖いもの見たさ」で、怖いもの、観て下さい!