きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

映画館おかえり!!!再開されたロンドンの映画館で『TENET』を"感じて"来たよ!!!

 

本日の映画

本日はクリストファー・ノーラン監督作品『TENET』についてお話していきます!

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source: Tenet

 

 

8月末、ようやく映画館がこの『TENET』の公開に合わせて本格再開し始めたロンドンです!本当にうれしいです!

そんなわけで、8月末にVueシネマで観てまいりました~!ちなみにCOVID-19の影響を受けてか、映画館に客足を戻すべく、Vueシネマは当時『TENET』であっても、そして中心地であっても£6.99という破格で上映!ロンドンの映画館は場所と作品によって£20近く取ることもざらなので、これはすごい破格です。

現在でもそのオファーは一応続いているようで、『TENET』は£7.99に少し値上げされていましたが、そのほかの作品は£6.99のようでした。

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source: https://www.myvue.com/cinema/leicester-square/whats-on
(2020年9月17日アクセス)

そんなわけで、IMAXで観たほうがいいのは重々承知しつつも、トム・クルーズと同じスクリーンで観たいという気持ちを抑えながら(トム・クルーズが『TENET』観てはしゃいでるツイートめっちゃ可愛いので観てください。ロンドンのIMAXで観ているんです。かわいいね。

)、Vueシネマ行ってまいりました。

いや~もう『TENET』を劇場で観られる!劇場で映画が観られる!ということでうれしすぎて道中の電子広告もパシャリ。

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(今いろんな意味で話題の『ムーラン』も電子広告めっちゃ打たれてます。)

そしてついに劇場へ!

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写真をご覧いただければわかるかと思いますが、日本の映画館のような厳格なソーシャルディスタンスが保たれているわけではなくて、横は他人とは2個空いてるって感じです。同伴者とは隣同士で座ることができて、前後はいつも通り人がいるって感じ。だから感染とか気になるけど映画が観たいという人はもうギリギリにソーシャルディスタンスが保てる席を買った方がいいかもしれないですね。

さて、上映時間と言われていた時間の5分前に席に着きます。が、しかし全く始まらない。10分経っても、20分経っても、30分経っても始まらない。え、これは何……もしかして、劇場間違えた?と思っているとようやくVueシネマの宣伝が始まります。ああ、なんだか宣伝も懐かしく感じる……。

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(このCMめちゃくちゃすきなのでみなさんよろしければ見てくれ)

と思っていると、なんとVueシネマの宣伝が終わった瞬間に本編スタート。……そう、イギリスの映画館、すでに打てるCMがないのです……。客足も戻らなければ新作の公開があるのかないのかもわからない、CMが、ないのです……。お願いだから映画館、絶滅しないでくれ……。

ちょっと気持ちがざわざわしながら本編が始まったのですが、これがびっくり。音が本編と違う!同伴者と「これ、音が違うのでは……?」と話していると、前後の人も音が違う!と騒ぎ始め、劇場全体に失笑が。1分くらい経ってから映像が止まり、ちゃんとした本編が始まりました笑

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さて、そんなわけで今回の『TENET』についてお話していきますと、各所で言われている通り『インセプション』を想起させるような映画でした。実際『インセプション』とのつながりがあるらしいのですが、ちょっと私にはそんなものを感じる余裕はなかったです。そう、この映画『インセプション』を優に超えるような話の複雑さ……!!!

deadline.com

「わかろうとするな、感じろ」なんて言葉が出てくるように、まさにそんな映画でした。しかもこの映画、冒頭全然英語が聞こえない!!!!聞き取れない!!!!いや、もちろん私のリスニングスキルの不足もあるんですけど、ネイティブたちでさえ「字幕をくれ!」と言っていたのでマジで聞こえません。日本語字幕で観られる人達まじでうらやましい。

そんなこんなで本当にここ最近で一番頭を使いました。理解できたぞ!と思った瞬間に新しい出来事が起きてまた混乱し、そしてまた理解したと思ったらさらにまた新たな展開……なので猛最後の方は「すきにして」と思いながら観てました。

こんなことを言うと「その映画面白いのか?」と思われるのか知れませんが、これが不思議とすごく面白い。何もわからないのに、「なんかすごいものを目撃してしまった」という気持ちになります。あとどの場面もすごく印象に残るんですよね。もちろん映像美というものもありますが、とにかく「ああ、これは映画館で観なければ」と思わせる迫力のあるシーンが盛りだくさんなのです。もうこれ2020年で一番映画館で観なきゃいけない1本だ!とびりびり感じさせてくるんですよね。

しかもその体験が結構刺激的なので、劇場を出た後も「もしかしたら物の時間が逆転するのでは……?」と少しドキドキしてしまいました。車が後ろ向きに動き始めると「え?!TENET?!?!?!」と思ったり笑

でもとにかくそれくらい実生活にも影響を及ぼすほどの衝撃、刺激を体験できるのです!もう本当にみんなに見てほしい!

そして個人的に一番この映画で良い出会いだった!と思ったのがロバート・パティンソン

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source: Robert Pattinson Made ‘Tenet’ Without ‘Understanding’ the Plot | IndieWire

 主演のジョン・デイヴィット・ワシントンさんはすでに『ブラッククランズマン』で最高の出会いを果たしていたので、「やっぱり今回も最高だぜ……」という感じだったんですが(この方のローテンションなのに内の熱さみたいなのを感じさせる演技、本当に天才のそれなのでまだ知らないという方は『TENET』と合わせて『ブラッククランズマン』もおすすめです!)、ロバート・パティンソンさんは実は何も知らないで丸腰で出会ってしまいました。本当に何も知らなかったので後から『トワイライト』シリーズの役者だということを知りました。そうだったんだ。

いやしかしこの役はおいしい!とにかくおいしい!!だからロバート・パティンソンはラッキーだったと言っても過言ではないが、でもそれでもロバート・パティンソンが良かったと言いたい!!!今回彼が演じているニール、なんかどことなく『ONE PIECE』のサンジを感じながら観ていたよ私は。

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source: ONE PIECEサンジスペシャルスタンプ - LINE スタンプ | LINE STORE

 いやまぁちょっと違うんだけど、どことなくサンジっぽさを感じたんです、別にオールブルーを探してたり女に弱かったりはしない……。女に弱いのは主人公でした……。(ちなみにヒロインのエリザベス・デビッキ嬢(190cm)が映る度にデカすぎてパースが狂いました。すきです)

私ちょっとこのニールってキャラクターを好きになりすぎて最後ほんとにもう強火のニール担になったもんね「ニール♡ タイムスリップして♡」みたいなうちわ作りかけるレベルよ。応援上映あったら作ってたかもしれない。

 (ロバート・パティンソンに急に人生をめちゃくちゃにされた人のツイート)

それの弊害でNetflixで9月16日から配信されてる『悪魔はいつもそこに』(原題The Devil All The Time)で出てきたロバート・パティンソンに対しても「いやきっとこいつこんな最低だけどきっと大変なことがあったんだよ……」ってちょっと肩持っちゃったもんね……。

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source: Christopher Nolan's movie 'Tenet': What is this movie about? – Film Daily

そんなわけで結構普通にめっちゃ楽しみました。英語が難しい問題とか、話が難しすぎる問題とかいろいろあったんですけど、私はすっごく楽しみましたし、映画館で観れてハッピー!って感じです。

いや、まぁ途中エリザベス・デビッキ嬢が打たれた瞬間に話を理解するのを諦めたんですけどね……。あの瞬間に私はクリストファー・ノーランに崖から突き落とされた気分になったぜ……。(友人たちにも聞いたら同意見だったのでたぶんみんなあそこで理解を諦めてる)

でもやっぱりここ半年近く小さいスクリーンで映画を観ていた側としては「映画おかえり!!!」という気持ちでした。映画、おかえり!!!!帰って来てくれてほんとうにありがとう!これからもよろしく!