初めましての方も、お久しぶりの方も、昨日ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
本日の映画
さて、今回は「アメリ」で有名なジャン=ピエール・ジュネ監督の「天才スピヴェット」についてお話ししていこうと思います。
(source:The Young and Prodigious Spivet (2013))
ざっくりあらすじ
主人公・T.S.スピヴェットは、モンタナの田舎に住む少年。彼は幼いながらも科学の才能を発揮しており、いわゆる天才児の一人であった。
そんな彼の元にある日一本の電話が。
「T.S.スピヴェット博士ですか?あなたの発明が賞を獲得しました。権威ある賞ですよ。ぜひ、授賞式にいらしてください」
スピヴェットは一度はその授賞式への出席を躊躇したものの、意を決して田舎町モンタナを飛び出して、ワシントンで行われる授賞式へ参加することに。しかも、家族には内緒で。
果たして、スピヴェットは無事に授賞式に出席することができるのだろうか…。
詳しくはこちらをご覧ください。
感想
いやぁ面白かったです。「天才スピヴェット」。実はこの作品を観るまで「アメリ」に死ぬほど興味がない人間でした。
が、この作品が面白すぎて「アメリ」も観てみることに。「アメリ」も想像してたよりずっと面白い作品でおったまげました。でも個人的にはこちらの「天才スピヴェット」の方がすきです。
ではそんな「天才スピヴェット」の魅力をご紹介します。
①スピヴェットの旅の概観をつかもう
ちょっとサブカルチックなこちらのポスター
(source:天才スピヴェット - 作品 - Yahoo!映画)
うーん!これはサブカル映画!おしゃれ!絶対観よ。
と思い、視聴を大決定して観てみたんですが、大反省。サブカル映画なんて言ってすみませんでした。
これはれっきとしたアドベンチャー映画です。本当です。この映画はアドベンチャーです。(大事なことなので2回言いました)
だって、みなさんよく考えてみてくださいよ!モンタナからワシントンDCまで10歳の頃一人で行けますか???大冒険じゃあないですか!
え?モンタナとワシントンDCの位置関係がわからない?
・・・
私もアメリカ行ったことないしわからないや!
というわけで地図を見てみましょう。
(source:モンタナ州からネブラスカ州まで1500kmのロードムービー「ネブラスカ・ふたつの心をつえっ近なぐ旅」を観る 白象の気まぐれコラム/ウェブリブログ)
遠い!!!!待って遠い!近いとか言ってごめん!超見間違えてた!!!!
(ワシントンとワシントンDC見間違えてて遠すぎて慌てて記事を修正している次第です。10月28日13:42現在)
え?っていうか何…?ワシントン州とワシントンDCって場所違うのなんなの…ややこしいよちょっと…(地理が死ぬほどわからない人間)
※本屋では地図旅行書籍の担当をしています
10歳で所持金ほぼなしでアメリカ大陸横断ってほんっっとにすごいことだと思います。私10歳の時東京以外の土地のこと知ってたかな…?
しかも、このスピヴェットが住むモンタナ州の田舎がすごい。どうすごいって、
はい、ドーーーン!!
(source:アメリカの田舎に流れるのんびりした空気と優しい時間、クマとお化けには注意 - GIGAZINE)
ほんっとに何もない田舎。電車もほとんど走ってないし。ここからワシントンDCに行く方法が私にはわからない。
こんなところにポーンと放り込まれてここから家まで自力で帰ってこいって言われたら絶望して泣きわめく。なぜなら私は都会っ子だから。
せっかくなので、目的地ワシントンDCも見てみましょう。こちら!
(source:ワシントンD.C.の天気予報と週間天気予報 – 世界天気予報)
すごーい。綺麗ですね~。ワシントンDCってもっと都会都会してるのかなぁと思ったら、緑があって綺麗な州なんですね。素敵。
スピヴェットの旅の詳細に関しては、ぜひ本編を観て楽しんでいただきたいので、その一切を語らないでおきます。
ほほえましく、面白く、時に切ないあの旅路をぜひ目に焼き付けてください。
②スピヴェット家を知ろう
(source:アメリの監督最新作「天才スピヴェット」:日経ウーマンオンライン【女子による女子のための映画・DVDガイド】)
まずは左のお父さん。
(source:The Young and Prodigious T.S. Spivet (2013) 720p BluRay - 800MB - ShAaNiG)
時代遅れのカウボーイ。自然をこよなく愛するぜ、俺はって感じ。お母さんにはあきれられています。
次にその隣のお母さん。お母さんは昆虫博士でありながら子育てをするスーパーママ。すごいですね。学者さんなのに子育てって…。
ちなみにママ役を務めたヘレナ・ボナム=カーターさんと言えばやっぱりこの役ではないでしょうか?
(source:Helena Bonham Carter Face Closeups In Harry Potter And The Deathly Hallows Part 2 Wallpaper)
ハリーポッターで私が大好きなシリウス・ブラックを殺したあの憎き魔女・ベラトリックスですね!!絶対に許さねえ!!
でも安心してください。今作ではただの優秀なお母さんなので平和です。誰かを殺したりなどはしません。…よかった…。
(source:Movie Review: The Young and Prodigious T.S. Spivet - Electric Shadows)
次はお姉ちゃん。テレビや都会といったキラキラした世界にあこがれを抱く割と普通な女の子。
すごいですよね、カウボーイと昆虫学者からこんな普通の女の子生まれてくるんだ!っていう。
お姉ちゃんは本当に割と普通で、海外のドラマでよく出てくるちょーっといじわるくさいけど、実は家族思いみたいなお姉ちゃんです。
あ、でもおっぱいの成長がすごい。さすがアメリカ。さすが。
(source:The Young and Prodigious T.S. Spivet (2013) 720p BluRay - 800MB - ShAaNiG)
最後にこちらがT.S.の双子の弟レイトン。レイトンはお父さんにそっくりで、活発で明るいカウボーイを夢見るわんぱくな男の子です。
実は彼がキーパーソンになったりならなかったりします。それはなぜなのか、というのは本編を観てのお楽しみ。
※ちなみに予告動画ではその内容を盛大にネタバレしているけどいいんだろうか。(個人的には何も知らずに観てほしいです)
③主演を務めたカイル・キャットレットについて知ろう
(source:kyle catlett (@kyle_catlett) | Twitter)
主演のT.S.を務めたカイル・キャットレットくん。
2002年生まれの14歳。今作を撮ったときはちょうどT.S.と同じく10歳だったみたいです。
なんと彼、すっごく語学に堪能で、母国語の英語のほかにロシア語、中国語、フランス語が話せる上に、ラテン語とスペイン語もちょっとできるというまさしくnatural talent of languagesを持つ天才。なので中国語でのインタービューもやったりするんだとか。すごすぎる…。
フランス語を学ぶようになったのは今作の映画の製作スタッフの多くがフランス人だったからだそうです。いや好奇心旺盛とかそういうレベルじゃねえぞ!
ちなみに、語学に堪能なだけではなく、演技もとってもうまい俳優さん。T.S.が授賞式でスピーチをするシーンは正直、涙がとまりませんでした。
ちなみに最新作ではこんな演技をしているらしい…。
Never-ending Terror! #TheTick pic.twitter.com/WFOq0YHWBV
— Support The Tick! (@TheNewTick) 2016年8月31日
そして最近はこんなことをしていたみたいです。
えっかわいすぎ ゲロ吐きそう。
カイル・キャットレットくんの今後の活躍に期待です!
まとめ と おまけ
サブカル映画だと思って「アメリ」を避けてるんだよね、という方に、じゃあ先にこっちを観てみたらどう?とおすすめしたい今作。
個人的には笑って泣ける作品の中でもかなりの良作だと思います!
あと、この映画の強いところは視覚からだけでも楽しいというか美しいシーンの連続だということです。だからサブカル映画に見えやすいと思うんですが、ストーリーもしっかりしてるし、すっごいお勧めです。
そう、すっごいおすすめなので、バイト先でなんと「天才スピヴェット」のDVDのPOPを書いてしまいました~!わー!
それまで1本も売れなかったのにそこから月に2,3本売れるようになって地味に売れています。皆さんお買い上げどうもありがとうございます!うれしいです!!
この作品が好きなあなたへ
こちらの作品なんかおすすめです。こちらの作品については近日記事を書きたいと思います。
「ペネロピ」
(source:Penelope images Penelope Japanese Movie Poster HD wallpaper and background photos (856500))
Penelope (2006) Official Trailer #1 - Christina Ricci Movie HD