本日のお話
本日はロンドン日記第3弾というわけで、National Insuranceナンバー(NINo)の申し込み~インタビューについてお話ししていきます~!
上図は先日夜お散歩した時に通りかかったバッキンガム宮殿…。自分の写真センスのなさにぞっとする一枚である。
前回と前々回の記事はこちらです。
National Insurance Number申請
National Insuranceナンバーとは?
そもそもNational Insuranceナンバー(以下、NIナンバー)とは何か、というお話ですが、NIナンバーとはめちゃくちゃ適当に説明すると日本のマイナンバーのようなものらしいです。
You have a National Insurance number to make sure your National Insurance contributions and tax are recorded against your name only.
source:https://www.gov.uk/national-insurance/your-national-insurance-number
公式HPの文だと「NIナンバーはあなたの税金や寄付金などを正確に個人のものとして記録するために与えられるものです」(スーパー意訳)みたいな感じですね。
そしてこのNIナンバーというものがイギリスで働くのに必要になります。ただし、働き始めるときに必要なものではなく、働き始めてから取得することもできます。ただし、働いて続けていく際には必ず必要になるものです。
National Insuranceナンバーの申し込みのための電話
source:https://www.grammy.com/grammys/news/seventeens-call-call-call-pledges-k-pop-support-japan
「もしもし?」
というわけで、NIナンバーの申請にはまずなんと電話をするといういきなりなんてハードルが高いんです?っていう試練があります。
試練① スコティッシュイングリッシュ
この申請の電話、スコットランドにある施設の人と電話するってんだからほんと困っちゃうよな!スコットランドの英語だぞ!
スコットランドの英語だぞ!!!!!!!!!!!!!!(2回目)
もし聞き取れたという人がいたらマジで教えてくれ。(マカヴォイ先生のスコティッシュイングリッシュ芸すき。)
と言ってても始まりません。電話をしなくてはイギリスで働くことができません。よっしゃやったるで。
ちなみにどこに電話をかければいいんじゃいというのはこちらのサイトをご覧ください。
試練② なかなかつながらない
よっしゃやったるでと言ったものはいいものの、この電話がなかなかつながらないことで超有名。朝8時から受け付けしているそうなので朝8時にかけるのが吉だといろんなブログに書いてありました。
オッケー!ということでね、朝にかけてやるぜ~!!オッケー、オッケー!
つってね、その日私が起きたのは朝8時半だったんでね、絶望しながら起きたて5秒の頭で電話をしたよ!全然オッケーじゃない。
実際の電話の進み方
というわけで電話をしてみるとまずは機械的なアナウンスが始まります。確か0→1→1と進んだような記憶なんですが、「○○をお望みの方は○番を~」とよく日本でもあるようなダイレクションに従って番号を押していきます。
そのあとは「オペレータにつながるまでお待ちください」というアナウンスが流れるので待ちます。いろんな人のブログには30分くらい待ちますとかいろいろ書いてありましたが、私の場合は10分くらい待ってたらつながりました。ラッキー。
つながったらオペレータの方に「Hello, I'd like to apply for a National Insurance numer.」(NIナンバーの申請を行いたいのですが)と伝えます。すると、「承知いたしました。では複数質問をしていきますので、15分ほどお時間をいただきますがよろしいでしょうか」というようなことを言われるのでオッケー、と伝えます。
以下が質問のリストです。
①Are you living in the UK now? / 現在イギリス国内にお住まいですか?
②Have you ever had National Insurance number? / 以前にもNIナンバーをお持ちでしたか?
③Why are you applying for National Insurance number? / NIナンバーの申請の理由はなんですか?
→For business
④What is your nationality? / 国籍はどちらですか?
⑤Do you have any other nationalities? / ほかに国籍をお持ちですか?
⑥When did you arrive in the UK? / いつイギリスに来られましたか?
⑦What is your date of birth? / 生年月日をお答えください。
⑧What is your family name? / 名字を教えてください。
⑨What is your first name? / 下のお名前を教えてください。
⑩Do you have other names? / ほかにお名前がございますか?(ミドルネームなど)
⑪Could you tell me your postcode and address? / 郵便番号と住所を教えてください。
→いろんなブログで「郵便番号を言えば相手が通りの名前を言ってくれるから大丈夫」とありましたが、私の場合は全部自分で言わされました(笑)
なので、郵便番号を伝えてから、私はまさに日本で言うマンションのような住まいに住んでいるので、フラットの番号とマンションの名前と通りの名前を伝えました。これがすっごく大変でした。なかなか聞き取ってもらえなくて。だからもうドキュメントが届くまでは全然住所を信用できなくて大変でした(笑)
⑫Are you married or single? / ご結婚はされていますか?
それから名前を聞かれるので、「AYAME GERO」と伝えると、「Wha?」って言われるので、「A, Y, A, M, E」みたいな感じで一つずつ伝えていきます。
すると、相手の人が「Please let me confirm whether your name's spelling is correct, A is for "apple", Y is for "yellow"...」というような具合で一文字ずつ確かめてくれるんですけど、これが全然聞き取れん。死ぬ。全然聞き取れん。2,3回くらい試したんだけど、電話の音質のクオリティとスコティッシュイングリッシュと私のリスニング能力のなさの三重苦で死にました。もうとりあえず下の名前があってたのでOKって言っておきました。
その後、相手の人がリファレンスナンバーを言ってくれるので、それをしっかりと聞き取ってとっておきます。絶対にメモを取っておくこと。問い合わせの際に必ず必要になります。
そして、最後にNIナンバーのための面接を受けるように言われます。いつでも大丈夫ですか?と聞かれたので、まぁ今のところニートだしいいよ~と答えたところ、これを申請したのは16日だったんですが、10月初週に面接をすることに。なかなか時間がかかるわね。
どこで面接を受けるっていうのも教えてくれるんですが、これが全然聞き取れない。どれだけ聞き取れないんだお前はって感じですみません。最終的にめちゃくちゃゆっくり言ってもらったんだけど、「どぅるすとぅん」にしか聞こえなくてどこそれどんなスペル…?って思ってたら「Dalston」でした。というわけで、Dalston Job Centreという場所で面接を受けることに。
そして最後に質問はある?など聞かれて大丈夫よー、と答えて終了。めちゃくちゃ怖いお姉さんにあたってしまったのでほんとがくがくぶるぶるしながらの電話でした。あー、怖かった。
National Insuranceナンバーのためのドキュメント
私はこのドキュメントをとーっても待っていました。というのも、面接のためにこのドキュメントは持っていかなければならないものだったので、これがないと面接にいけないんですね。
しかし電話の下りであったように住所の部分でかなりつまずいていたので本当に本当に届くかどうか心配でした。
また、このドキュメントなかなかしっかり届かないことでも有名。さすがイギリスの郵便だ。
検索サジェストの3番目に「届かない」が入ってるあたりWelcome to Englandって感じですね。
こんな感じでめちゃくちゃ心配していたんですけれど、1週間後とかには届いてました!意外とちゃんと届いたやったー!
…ってちょっと待ってちょっと待って。(©8.6秒バズーカー)
いや、Kakahachiって誰ですのーん?!(※私の本名は「高橋」)
つってもこれまた訂正してもらうには電話で訂正してもらわなきゃいけないんですね。あの死ぬほどつながらない電話で…。それなら面接の時に「すみません間違って聞き取られてしまったんですけど直してもらえません?」って言った方がよくない?ってめんどくさがりなんで思ったんで、もうぶっつけ本番(?)でいきます。
ちなみにこれを書いている今はまだ面接を受けていないのでかなりドキドキしています。うまくいかなかったらどうしたらええんやろうな…。帰国か…?
Job Centreでの面接
はい、というわけで面接を受けてきました。ちなみにDalstonはここらへん。
ほかの方のブログで治安が悪そうとか書いてあったんですけど、そんなこともなく、別に普通の場所でした。Overgroundしか周りにないので、Zone2なのにちょっとZone4感がある土地です。
【番外編】Zoneって何
source:https://janishowa.wordpress.com/2014/02/24/sexy-zone/
ZoneつながりでSexy Zoneさん。
何気なく”Zone"という言葉を使ってしまいましたが、Zoneとは、ロンドンのエリアをざっくりとあらわす言葉です。Zone1~9まであると聞きましたが、一般的に「ロンドン」と言われて当てはまるのはZone6までだと友人に聞いたことがあります。
このZone、どのような区分なのかというと、
中心地をZone1として、ドーナツ型に外に行くほどどんどん数字が大きくなっていきます。つまり、数字が小さければ小さいほど中心地、大きければ大きいほど郊外になっていくというわけです。(だから9はもうロンドンじゃないって言われるわけですね。)
Zone1とされるところにトラファルガースクエアや、ビッグベン、ピカデリーサーカス、ロンドンアイ、タワーオブロンドンといった観光名所があるので、もしロンドンに来られる際はZone1ないしはZone2のホテルやAirbnbを予約するとよいと思います。ロンドンって書いてあるからと言ってZone4や6にすると交通費がばかかかるのでお気をつけて。
このZoneは定期などの区分にも使われます。たとえば、1か月の定期がほしいとなった場合、日本だとどこの駅からどこの駅なのでいくら、というように購入しますが、ロンドンの場合は、自分が住んでいるZoneによって定期代が変わってきます。Zone1~2までの定期、Zone1~3までの定期といった具合にZone1からどこまでのZoneの定期を買うか、という具合です。
なので、Zone1~2までの定期であれば(それでも高いですが)結構定期代を抑えられますが、Zone1~4までの定期となるとこれは結構定期代がかさんできます。と言っても、東京で港区に住むととんでもない家賃がかかるように、ロンドンもZone1の家賃はばか高いです。なので、家賃を抑えるか、交通費を抑えるか、ここは結構悩みどころ。
ちなみに定期はバスだけというものもあって、これはZone関係なしに1か月£81.50(※2019年10月現在)。(※UndergroundのZone1~2の1か月定期が£134.80!)なのでバスだけにした方が断然お得です。が、バスは結構時間がかかるので働いている人には向きません。語学学校に通ってる方や大学生とかだといいかもしれませんね。私は以前語学留学していた時にはこの定期を買っていました。
というわけで、ロンドンのエリア区分事情でした。
Job Centreへ向かう
話が脱線しましたが、OvergroundのDalston Stationという駅へ。
あ、これも余談ですが、ロンドンでは地下鉄(Underground)では一切電波が入りません*1。カルチャーショック!東京は便利な都市だなーと改めて思います。韓国には負けますけど。。。韓国まじで5G要らないのでは?って思うほど4G速いよね。そんなロンドンですが、Overgroundはその名の通り「地上の鉄道」なので、地下ではないので電波が入りますやったね!
はい、というわけで、話がそれましたが、Dalston National Insurance Number Hub へ。駅から徒歩2分くらいです。Suzukiのお店のところの路地を一本入ると見つかります。
この緑の看板が目印です。にしても最近天気悪いですね、ロンドン。ほんとに雨が降ったりやんだり。まさにロンドン!って感じのお天気です。
着いたらとりあえず外で待っていると、セキュリティの人が「○時の面接予定の方は中へお入りください」みたいなことを言うので中に入ります。この時に、届いたドキュメントを見せるように言われるのでドキュメントは必須、…かと思いきや「届かなかったんです」という人もいて、その人たちは受付に申し出て書類に記入するように言われていました。いいのかよ。でもドキュメントがあったほうがスムーズだったのでまぁあった方がいいかな、と。
受付までの列に並んでいると面接を受ける場所を言われて番号札を渡されるので、その番号札をもって案内されたところへ向かいます。私の場合は1階(日本で言う2階)へ行くように言われて、白い番号札を渡されました*2。
1階へ上がってみると、「Neptune」など惑星の名前が書かれたプレートが天井からぶら下がっており、その下に3~4つずつほどの机の島がありました。番号札に「Your inteview will be done by team the Earth」みたいなこと書いてあったので、それぞれのチームに分かれて面接を行っているようでした。白い番号札を渡されたらteam Earthで、青だったらteam Neptuneみたいな。
私の面接は朝の10時15分からとなっていたのですが、実際番号が呼ばれたのは11時近かったです。私はニートだからやることないし別に大丈夫なんですけど、これ働いてる人だと大変ですよね。
面接スタート!
さすがロンドン、人種のるつぼ!と思ったのですが、この面接をしてくださる方もいろんな方がいます。中東系ルーツの方や、白人の方、黒人の方に、南米ルーツの方などなど。また、もちろんいろんな方がいて、めちゃくちゃ怖そうなおばあちゃんから優しそうなおじさん、フレンドリーなお姉さんや、やる気のないお兄さん…。なので、結構当たり外れがありそうです。
呼ばれるときには「白い番号札の○番の人ー」と呼ばれるので、返事をして番号札を渡します。私の担当は黒人のおじさんで、とってもフレンドリーな方でした。よかったー。
私「すみません、面接を始める前に名前が間違っているので修正していただきたいのですが…」
おじさん「いいよ!(ソッコーで快諾)よくあるんだよね~。これアジア人の名前だから間違われたと思ったでしょ?全然そんなことないから。前にアンドリューって名前の人が最後のWをUにされてたこともあったくらいだから!マジ気にしないで!」
いや、いい人かよ。よかったよ。というわけで、修正してもらうためにパスポートを渡します。よかった、ちゃんと修正してもらえたよ…!
ではいよいよ面接へ。聞かれたことは以下の通り。
①今住んでいる住所、郵便番号は?
②渡英してきたのはいつ?
③渡英してきてすぐにこの住所に住んだの?
→私の場合はこれが違った上にホテルとAirbnbに滞在していたのでめちゃくちゃ時間がかかりました。実は過去に滞在していた場所すべての住所と郵便番号が必要らしく、それを全部書き起こさなければならないため、おじさんに「もう引っ越ししないって約束して!!!」と言われてしまいました。
④前にイギリスにいたことある?
→これも渡英歴があったから大変なことに。その時はいつ来て、どれくらいの期間滞在していたのか、その時の住所は~とかもういろいろ。ほんとに大変でした。
⑤現在は働いてる?
→私は現在まだ就活中なので、どんな仕事を探しているのか、エージェントを使っているのであればどんなエージェントを使っているのかとか聞かれました。
⑥生年月日は?
⑦結婚してる?
⑧イギリスでの電話番号は?
順番は適当ですが、ざっとこんなことを聞かれます。住所の下りが本当にややこしくて、全部で30分~1時間くらいかかったように思います。(通常であれば10分で終わるよ!)
そして最後にパスポートとBRPカードの写しを取られるので、10~15分くらいまた待機席で待っているように言われます。ちなみに住所を証明できる書類が必要と言われたので預金証明書をもっていったのですが、使いませんでした。たぶんこれも担当の人によるんですね…。
面接が終わると最後に「NIナンバー申請済証明書」をもらえます。NIナンバーの書類が届くまではこの証明書を使ってNIナンバーを申請したことを証明するのだそうです。ちなみに書類が届くのは遅くても10週間後とのことでした。この期間を過ぎても書類が届かなければレファレンスナンバーを使って電話して状況を確認してね、とのこと。通常であれば5~6週間ほどで届くそうです。無事に届くといいなー。
まとめ
というわけで今回はNational Insuranceナンバーの申請についてお話ししました~。NIナンバーのドキュメントが届いたらまたその時は記事を書こうと思います。
それにしても今日はお昼少しだけよいお天気だったのでCamdenで素敵な写真が撮れました。やったー。
あとはもう仕事さえ決まってくれれば文句なしって感じです。。。早く仕事決まってほしいな、、、。ではまた!
【2019/10/12 追記】NIナンバーが届きました!
NIナンバーのドキュメントが届いたら記事を書きますねって上に書いたんですが、これを書いたときはどうせドキュメントが来るのは11月後半とかだからな…と思っていたからでした。
が、なんとイギリスにしては珍しく、2週間足らずでNIナンバーが届きました~!やった~!!!!ちなみにNIナンバーの面接通知のドキュメントもそうなんですが、めちゃくちゃ心もとない封筒に心元ないわら半紙みたいなドキュメントでめちゃくちゃ重要なもの送ってくるんでドキドキします。私小学生以来にわら半紙のお知らせもらいました。小学生の時めちゃくちゃわら半紙のお手紙もらいますよね。公的機関はわら半紙を使いがちなのは万国共通なのか?
あ、そういえばドキュメントを見てみたらちゃんと名前が直ってました!TAKAHASHIを手に入れました。よかった。
今度はGP登録が必要になるので、頑張ります。それはそれでまた記事を書こうと思います。それでは!
*1:電波は入りませんが、お金を払えばWiFiが使えます。でもFu*king expensiveなのでおすすめしません。
⇒駅に止まっている間であれば、登録制ですがWifiを無料で使えました。でも走行中は使えないことは変わらないので結局めっちゃ不便です笑。
*2:階数の数え方が欧州と日本とで異なるのをご存じでしょうか。アメリカは日本と同じように1階のことは「The first floor」(1階)となりますが、欧州では日本で言う1階は「Ground floor」という扱いになります。そのため、ホテルなどでThe first floorと書いてあっても、実際は”2階”となるので、ご予約の際はエレベータがあるかどうかご確認を。ちなみにエレベータもアメリカと異なり「Lift」と呼びます。