初めましての方も、お久しぶりの方も、昨日ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
さて、今回はこちらの記事
の中で紹介した「君が生きた証」についてお話ししていきたいと思います。
ではざっくりとあらすじ。
順風満帆な生活を営んでいた主人公・サムはある日、息子・ジョシュの大学で起きた銃乱射事件によって、ジョシュを失ってしまう。
それから数年が経って、サムはすっかり変わってしまった。やり手のサラリーマンだったはずが、昼間から酒を飲み、小さな船で生活をする。そんな生活を過ごしていた。
ある日ジョシュの残したデモ・テープの中に録音されていたジョシュが作曲した曲を聴いて、サムはその曲をギターで弾き始める。しばらくしてサムはその曲をバーで披露してみたのだが、その曲に感銘を受けた、と言って若者・クエンティンに声をかけられる。自分と一緒に演奏してくれと懇願してきかないクエンティンに最初はうんざりしていたサムだったが、クエンティンに押し切られる形でバンドを組むことになったのだが…。
詳しくはこちらをご覧ください。
息子を亡くした父親と、その息子の歌が好きな青年が……!映画『君が生きた証』予告編
この映画は、「スター・トレック」シリーズなどの作品で活躍されていたアントン・イェルチンへの追悼の意を込めて観たものでした。
偶然にも、この映画も人の死を取り扱ったもので、その時の彼の死を受け入れようとする私の心境とこの映画のトーンがぴったりとはまって、その時に感じた映画の中に深く入り込んでいく感覚をよく覚えています。
アントン・イェルチンは、まだ若いのに本当に素晴らしい俳優で、特にこの作品での演技は一生忘れられないだろうな、と思います。
クエンティンの若くて希望と活気にあふれていて、音楽が楽しくて仕方がない様子からラストのあの感情を演じきったアントン・イェルチンの才能をぜひ一度観ていただきたいです。
(source:First Look: William H Macy’s Rudderless – Billy Crudup & Selena Gomez | Live for Films)
また、主演のビリー・クラダップの演技も心に沁みるというか、頭に焼き付いて離れないような演技です。
主人公は息子の事件によってかなり心が繊細になってしまい、ふさぎこんでいて、この世の何もかもを諦めてしまっているような役なのですが、その主人公の静かな感情の変化を大きすぎず、小さすぎず、全くもって自然に演じるので、この映画にさらに重みをもたせていました。
また、この映画ではジョシュの作った曲が大切な役割を果たしているのですが、この曲が全部いい曲です。そりゃあクエンティンもしつこくバンドに誘っちゃうよ!って感じです。
この映画の中で音楽が大切な役割を果たすため、
バンドのメンバーを演じた役者たちは音楽経験者や本職のミュージシャンを起用
しています。だから音楽がいい味出してるのね…と大納得。
この映画をご鑑賞の際は、ぜひご鑑賞後にサントラも聴いてみてください。
前回もお勧めしましたが、私が好きなのはこの曲。
ちなみに、この映画が好きな方におすすめしたいのが「シングストリート」。
こちらも歌が大事な役割を果たしてるミュージック映画。劇中歌の良さが半端じゃないので、ぜひこちらもご覧ください。
こちらの作品は完全な青春映画で、人の死などは取り扱っていないので、ストーリーとしては同じ系統ではありません。が、曲のクオリティの高さという点でおすすめしています。
「君が生きた証」のストーリーが気に入ったという方におすすめしたいのは「鑑定士と顔のない依頼人」ですかね。なぜおすすめなのかはネタバレに直結するので、詳しくは言えませんが…。
また、今作でアントン・イェルチンが気になるよーという方に朗報です。
アントン・イェルチンも出演している「スタートレック」のHuluでの配信が始まりました!
2020年8月5日追記:
すみませんHuluのリンクが切れていました。
代わりにAmazon Primeおいておきます。
(追記終わり)
そしてこの「スタートレック」と「スタートレック イントゥダークネス」さえ観れば
もうすぐ公開の「スタートレック ビヨンド」も観れてしまう優れもの。ぜひこちらもチェックしてみてください。
スターウォーズばっかり有名ですが、スタートレックも面白いのでぜひ。もっとスターウォーズと比べるといささかギークっぽいですけど。
いや、それも味だよ、味。ギークにしか出せない味。
ふざけた記事になってしまいましたが、アントン・イェルチンに捧ぐ記事でした。