きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

人の内面だけを見た恋愛は奇妙で悲しくも美しい愛の形なのかもしれない。123人が演じる1人の男の恋の軌跡「ビューティー・インサイド」

 

 

初めましての方も、お久しぶりの方も、昨日ぶりの方もこんばんは。

あやめです。

 

 

 

番外編

こちらの記事でご紹介したように、

slhukss1.hatenablog.com

11月3日のビデオの日にお得だから!と言ってたくさんDVDを借りてしまって(貧乏性)、レンタルした映画のレビュー全部をここではできそうにないので、その中の一つ「ヒメアノ〜ル」についてこちらで簡単に感想を述べさせていただきます。

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(source:R15映画でV6森田剛が殺人鬼役!『ヒメアノ~ル』あらすじ・キャストまとめ【濱田岳/佐津川愛美】 | LAUGHY [ラフィ])

この作品をレンタルするに至った理由は、はてなブログ

映画批評を行っている方々のブログでかなり賞賛されていた

からですね。みなさん口を揃えて「森田剛くんすごい」と仰っていたので、私も

ジャニオタの端くれとしてじゃあ観ておかないと!

ということでレンタルに踏み切りました。

(そんな大層なことでもない)

 

ざっくりあらすじ

濱田岳がウザいムロツヨシと一緒にかわいいカフェの店員を守るために精神病患ってる殺人鬼の森田剛に立ち向かう話。

 

 

ヒメアノ〜ル」については全くあらすじも何も知らないで観てみました。

それでも森田剛くんがすごく怖い役だというのは聞いていたので、勝手に殺人を芸術家何かと思っているハンニバル寄りの人かな?と思っていたんですけど、

殺人をセックスか何かと勘違いしてる人だったね!!

ちなみにハンニバルについてはこちらでご紹介しているのでよかったら読んでみてください。

slhukss1.hatenablog.com

で、セックス的殺人と言っても、快楽を求めているわけではないようで、なんというか性欲に従って衝動的にセックスするように、殺意に従って衝動的に殺人をするとでもいうんでしょうか?

「衝動的に」そうなったんだから仕方ない。「この状況下なら」殺さなきゃいけなかったんだから仕方ない。とかそういう感じです。「あっ、殺そう」みたいな

「醤油とって」って人に言うくらいの軽さで人を殺していく

感じでした。

特にそこに理由とかはなくて、ただただやべえやつの話だったんですが、気味が悪くてサイコーでした。

特に私はラストのシーンがすきで、森田剛の顔でそんな無邪気な顔をするのはずるいぞ森田くん!!!!と叫びそうになりました。

ただし私の中で永遠の童貞だった濱田岳のセックスシーンがたっぷりだったのでその点だけは許せそうにないです!!F**K YOU!!!

 

 

 

本日の映画

さて、本日は上野樹里さんが出演していることでも有名な「ビューティー・インサイド」についてお話ししていきます。

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(source:[Movie 2015] Beauty Inside 뷰티 인사이드 - Page 6 - k-dramas & movies - Soompi Forums)

 

 

 

ざっくりとあらすじ

家具職人のキム・ウジンは18歳のある日から毎日姿形が別人になってしまうという奇妙な現象に悩まされていた。

ある時は男、ある時は女、またある時は外国人、1番嫌なのは子供になってしまう時。

そんな彼はある日近所の家具店でハン・イスという女性に出会う。彼女の考え方はウジンの考え方にそっくりで、彼はその家具店に通うようになる。毎日全く異なる姿になっても、彼女は相手が「誰」であっても分け隔てなく接してくれる。そんな彼女にウジンは恋をしてしまう。

しかし、食事に誘おうにも彼は眠ってしまったらまた「別人」になってしまう。

果たしてウジンはイスに想いを告げることができるのか。そして、ウジンは彼女と「明日」を過ごすことができるのだろうか。

 

詳しくはこちらをご覧ください


【ビューティー・インサイド】予告編

 

 

感想

初めての韓国映画でした!韓国の作品といえば

めちゃくちゃ重たい刑事ものゴテゴテの恋愛もの

ってイメージがあったんですが、今作はゴテゴテってほどくどくない恋愛ストーリーで個人的にはものすごく好みでした!

一晩寝て覚めると別人になってしまう」というワンアイデアで話が膨らむというところにとても魅かれました。

(「バクマン。」で確かそんな話がありましたよね。新妻エイジってすごいみたいな話の時に。)

 

バクマン。 ねんどろいど 新妻エイジ (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)

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ではそんな「ビューティー・インサイド」の個人的お気に入りポイントを紹介していきます。

 

 

①「別人」が本当に「十人十色」

ウジンは一晩寝て覚めると「別人」になってしまうという現象に悩まされていますが、これが本当に様々なんです。

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(source:ビューティー・インサイド | 映画の動画・DVD - TSUTAYA/ツタヤ)

韓国人の20代男性であればラッキーで老人、女性、子供と本当に次の日誰になるのかわかりません。

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(source:映画『ビューティー・インサイド』オフィシャルサイト)

そして外国人になってしまった日は、自分は韓国語を聞き取ることは可能ですがしゃべる言葉は外国語になってしまうので、朝起きてからすぐに「こんにちは」というのが彼の日課になっているというのも面白かったです。またある時は声が出ない人だったりもしていました。

そんな様々な人になってしまうウジンの家にはどんな人になっても対応できるように様々な服や靴が揃っているというのも好きでした。

視力が悪かったらメガネをかけなければいけないから自分で視力を測れる器具を持っていたり、靴のサイズを調べる器具もあったり。そしてそれぞれ様々な度数のメガネや様々なサイズの靴の用意があるのです。

ここの設定がしっかりしていて、ファンタジーなのにものすごくリアルというのがなんだか「シン・ゴジラ」とも似ているような感じで楽しかったです。

 

 

②1シーン1シーンがすべて美しい

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(source:Korean Movie 뷰티 인사이드 (The Beauty Inside, 2015) 하이라이트 영상 (Highlight Video) - YouTube)

美しい映画といえば「ミッドナイト・イン・パリ」などが挙げられると思うのですが、私は新たにこの映画を加えたいなと思います。

一場面一場面がこんなに印象に残って、美しいと思える映画はそうそうないのでいい出会いをしたなぁと嬉しいです。

別に美しい景色のところにいったりなんてしないんです。東京のビル群となんら変わらない韓国の街並みなのにとても美しくて、韓国俄然行きたくなりました。

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 (source:내면의 아름다움, '뷰티인사이드' - MC+)

このシーンは韓国ではなかったんですが、この映画の中で一番美しいシーンでした。さて、どんなシーンなのかは本編で。

 

③登場人物たちの心理描写が丁寧

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(source:Drama's World: October 2015)

恋愛映画なので、やはり登場人物の心理描写がとっても丁寧です。

そんな丁寧な心理描写を様々な俳優さんたちが意識して同じように演じていく様は圧巻です。

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(source:ハン・ヒョジュが主演、上野樹里も出演!映画「ビューティー・インサイド」予告編 #Juri Ueno #movie - YouTube)

上野樹里さんがウジンを演じている時もちゃんとウジンに見えました!

(ただ残念だったのは字幕になると敬語で上野樹里さんが演じているウジンはタメ語っていう矛盾がなんだか、ううーんという感じでした…)

また、この心理描写の丁寧さは、イスとウジンだけでなく、彼らの周りのキャラクターも同じで、誰一人としてフィクションみたいにずっと明るいとかずっと暗いとかメリハリのついている人はいなくて、心の揺れ動きが描かれていてとてもよかったです。

 

④三角関係とかのドロドロがない

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(source:Review: The Beauty Inside - Filmed in Ether)

日本の恋愛映画はほぼ三角関係を描いていて本当につまらんなぁ…とおもうんですが、

(まぁ一概にはそうだとは言いませんが、少女漫画実写映画が多い今日は三角関係もの多いですよねぇ…)

この映画にそんなドロドロした場面はないのでご安心ください!

ずっとイスとウジンの純愛を描いている硬派な恋愛映画です。

っていうか現実で三角関係で悩んでる人とか少なそうだし、それが普通だと私は思うんですがね…!!!!

二人が愛し合ってて、

いつまでも一緒にいたいと願うのにどうして叶わないのか

という切なさの描き方がまた美しいのなんのって…。

ぜひぜひこれは本編でお楽しみください!

 

 

まとめ

初めての韓国映画が今作でよかったー!

と心から思いました。こんなに良作なら劇場で観ればよかったかもなぁと反省するレベルにはお気に入りの作品となりました。

恋愛映画が苦手な私でも観られた映画なので、彼氏と二人で観るとかでもいいかもしれません。(という男の人は恋愛映画が苦手なのではないかという偏見。よくないですね。)

あとは個人的には、韓国人のお友達から習った韓国語がたくさん出てきて楽しかったです。やっぱり言語を勉強するのは楽しいですね。

韓国語習得しようかなぁ〜…って言い始めて4年経つけどまだ何もしてない私…。これを機に頑張ろう…。

ああ、また話がそれてしまいました。すみません。

「ビューティー・インサイド」はどこをとっても美しい映画で、本当に観た後ももう一回観たい、と思ってしまうくらいの良作でした!

一人の役を123人の人が演じているという物珍しさもおすすめポイントなので、まだ観てないという方はぜひぜひご覧ください!

 

「ビューティー・インサイド」はAmazonプライムビデオで見放題!

 

 

 

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