こんにちは、あやめです!
というわけで、今回はタイトルの通りコロナウイルスで街がまともに機能してないロンドンに住んでいる私が1週間前にフラットを追い出された話をします~!!
コロナウイルスとイギリス
まずは映画ヲタクが言う適当な話よりも1不可思議倍信じられるBBCの最新の情報でイギリス、そして欧州の情報を見るようにしてください。
さて、ではここからは私の所見です。イギリスがコロナウイルスに対して本気になり始めたのは3月の2週目くらいからだと思います。
イタリアのコロナも1000人超えたしイギリスもいよいよヤバめなので人が集まるところに行くのは控える、手を一生懸命洗うなどできることはしたいと思います。。。
— 🕷下呂あやめ🏳️🌈 (@slhukss1) March 1, 2020
これが私の3月1日のツイート。まだまだ全然緊張感がないですね。
いやーん 日本のトイレットペーパー買い占めゲラゲラ笑ってたら1,2週間遅れでイギリスでも始まった~!!コロナ患者280人超えたらしいからね…。この前まで70人とかだったのに…。ひえー。
— 🕷下呂あやめ🏳️🌈 (@slhukss1) March 9, 2020
そしてこれが3月9日のツイート。まさにドミノ倒しのようにバタバタバタバタッと急にコロナウイルス対策のための動きが始まりました。
最初のころはボリス・ジョンソン首相もかなり強気で、国民の6割がコロナウイルスに感染すれば集団免疫が構築されるからいけるとかなんとか言ってました。これは日本政府が取ってる方針と似通っていたんですが、イギリスでは最初学校は閉鎖しないという話でした。
source:https://knowyourmeme.com/photos/1788073-2019-20-coronavirus-outbreak
そしたらもうめちゃくちゃ国民の反発を買い、「学校を閉めろ!なーにがハッピーバースデーを歌って手洗いしろだ!ふざけてんのか!!」などさんざん批判されることに。
そしてこのころからpanic buying(=混乱による大量購入)がアメリカとイギリスで同時的に起こり始めました。
I’m not sure who to credit for this photo but wow is it powerful. Please remember that we need to look after EVERYONE. #CoronaCrisisuk pic.twitter.com/CgE4cWJ9Uf
— The Rock Fairy 🤘🏻🧚🏻♀️ (@TheRockFairyHQ) March 21, 2020
こんなことが起こるとは思っていなかったので、スーパーに行ったらいきなり物がなくなってて呆然としました。私は映画を見終わった帰りの19時とかにスーパーに行ったのですが、同じ時刻に訪れた方々が呆然としていたのでした。みんな瞳に驚きと悲しみを浮かべていました。
最寄りのテスコに行ったら、トイレットペーパーどころか、食パンもお菓子も、なーんにもなくて、あるのはただ食材と洗剤、水だった 馬鹿みたい
— 🕷下呂あやめ🏳️🌈 (@slhukss1) March 14, 2020
ちなみにこれが起こり始めたのは2020年3月14日とかだったのですが、イギリスではこれを書いている2020年3月21日にもスーパーにものはありません。(ちなみに今は地域によっては洗剤も買えません)
また、在宅勤務(work from home/WFH)が推奨されるようになり、街から人が消えました。
人いなすぎでしょ、ロンドン…。COVID-19致死率0.1〜1%だよ…………。 pic.twitter.com/SYpLySFa58
— 🕷下呂あやめ🏳️🌈 (@slhukss1) March 20, 2020
また、それに合わせて一部の地下鉄の駅の閉鎖も始まりました。
ピカデリーラインに乗ったらこんな感じ。 pic.twitter.com/2b4UpdwZlM
— 🕷下呂あやめ🏳️🌈 (@slhukss1) March 20, 2020
その後、ボリス・ジョンソンから国民へパブ、レストラン、カフェに行くことを避けるようにという要請が出されました。
イギリスでは現地時間の夕方にボリス・ジョンソンが会見してコロナウイルス対策としてパブやレストランの使用の自粛や基本的に在宅勤務を徹底するようにって呼びかけたんだけど、これって飲食店経営の人たちどうなっちゃうんだろう……。そして飲食店でしか働いてないパートタイマーはどうなるの…?
— 🕷下呂あやめ🏳️🌈 (@slhukss1) March 16, 2020
しかし、これらの営業停止は要請しなかったので、お店は開けざるをえず(要請だけでは行政命令でないため、収入支援が得られない)、しばらくはお店が開いていました。開いているということはいけてしまうので、パラパラと人入りはそれでもありました。
「パブには行くな、レストランには行くなというけど開店することは禁止しない(=政府からの支援はないと思え)なんてほんとに最高だな!ボリスに投票した人たちなんて素晴らしいのかしら!お前らのせいで次の私たちの出費は家族や友人の葬式です!ほんとにありがとうございました!」というポストを見た
— 🕷下呂あやめ🏳️🌈 (@slhukss1) March 18, 2020
といっても、このころからすでにマクドナルドはイートインは禁止、テイクアウトのみの営業になり、いくつかの店はすでに閉め始めていました。
そして店がどんどんなくなっていく pic.twitter.com/iAhNShyCzh
— 🕷下呂あやめ🏳️🌈 (@slhukss1) March 19, 2020
そしてついに2020年3月20日金曜日の夜からパブやレストラン、カフェの営業停止が通達されました。ただ、この通達と同日に月£2500までの収入であれば、時給で働いてる人に政府が収入の8割を支給すると発表があったので、政府に見殺しにされることはなかったのでよかったです。
簡単ですが、 これが私から見たロンドンの現状です。ロンドンは今正常に機能していません。Stay at home as much as possible, stay healthy.
ちなみにSimon PeggとNick Frostによる『ショーン・オブ・ザ・デッド』のセルフパロディの動画がアップされたのでご紹介しますね。
こんな状況でEvictされる
①すべてはここから始まった
さて、ようやく本題です。そんなロンドンで生きている私ですが、ロンドンの家賃は前にも言った通りバカ高いので、シェアフラットに住んでいます。
私は大家さんと同居のフラットに住んでいたのですが、3月15日、ちょうどpanic buyingが始まったくらいの日にそういえば大家さんにiPhoneケーブルを貸したな~と思いだした私は大家さんにケーブルを返してもらおうと部屋のドアをノックしたのでした。これが悲劇の始まりだったんですが。
実はこのケーブル、1月中旬くらいに貸しており、私もすっかり忘れていたものでした。そんなわけで大家さんの元へ。
私「おはようございます。(中略)iPhoneのケーブル返していただけませんか?」
大家「は?返したでしょ?」
なんと。驚きの返答です。返したことになっているではありませんか。え、人からものを借りておいてなんて横柄な態度なんだこいつは…と唖然としながらも、ここで負けたらいけない、と思い、もう一度。
私「いえ、返してもらってないですよ。そのコード使っても充電できなかったからそのコード持ってApple Storeに行くことをアドバイスしたじゃないですか」
大家「は?いつ?」
私「二カ月前!」
大家「なんでそんなこと今言うの?覚えてるわけないでしょ!」
ぎゃ、逆ギレ~~~?!?!?!こ、こわぁ…!と思いつつ、ここで負けてら(以下略)ということでさらに口論に。結果、大家さんにもケーブルを探してもらいつつ、私も自分で持っていないか探すことに。(まぁ持っているわけないのですが…。)そして30分後、大家さんからメッセージが。
「1か月後に出て行ってくれない?あとケーブルは見つけられなかったから買って返すから」
…WTF?!?!?!?
わけを聞いてみると、ずっと前から自分で使いたいと思ってたんだけど、話すタイミングが今になった、すまんけど出ていけの一点張り。
いや、さすがにそれは…と思い、まず出ていかせるときには1か月じゃなくて2,3か月前に言うべきでは…?!と言ってみたところ。
同意書に書いてあるから…とかなんとか…えぇ…?書いてないですし、まず私引っ越し以来その同意書見ていないんですが?!?!でもこんなこと言い始める人とこれから暮らすなんて絶対無理だ!!と思った私はもうとっとと引っ越し先を探すことに。COVID-19もある中でいつ外出禁止令が出るかもわからなかったので、出られるうちに出ないと…!という思いもありました。
②持つべきものはInstagramのアカウントと友人
でも悔しすぎたのでInstagramのストーリーにこのやり取りを全部載せました。
今部屋出たら部屋のドアの前に使い終わった女性用下着(私のではない)がおいてあって、本当に恐ろしい
— 🕷下呂あやめ🏳️🌈 (@slhukss1) March 15, 2020
なんなんだこの大家…。違法賃貸のくせに…。いいのか?私がここに住んでることをバラしてもいいんだぞ…。
実はこれが功を奏しまして、いろんな友達が手を差し伸べてくれました。市民相談所に行けとか、イギリスの法律を確認するね、とかBBCのリンクを送ってくれたりとか。とにかく持つべきものは友達だな…!と確信した日でした。ほんとにありがとう、友人たち。
そして一発目の見学で行ったフラットがものすごくいいお部屋で、大家さんも優しくて、本当に素晴らしかったのでそこに引っ越すことに。
③デポジットを取り戻そう
というわけで、大家に引っ越しが決まったことを伝えようとしていたところ、大家に話しかけられます。
大家「今月の家賃払うよね?」
…ん?いやいや、待ってください。引っ越した時にデポジットは最終月の家賃をもらわないっていう形で返すって言ってたじゃん…?じゃあ私今月の家賃を払う必要なくない…???というわけで言い返します。
私「いやいやいやいやデポジットの分があるから家賃払う必要ないって言ったよね?」
大家「は?そんなわけないでしょ。あんたが引っ越すとしても家賃はまだいるけど。そんでその後にデポジットを返す」
いやこの大家話通じない?!?まぁでもデポジット返すっていうならいいか…。
私「わかった、じゃあ家賃は払う。あ、あと私もう次のフラットを見つけて、今週の土曜日にここ出ていくから」
大家「は?なんて?なんで?1か月ノーティスの約束はどこにいったの?!あなた英語読めないわけ?!?!」
これがもう本当にびっくりするほどの激怒。同意書には確かに私が退去するときには1か月前には少なくとも知らせる必要があると記載がありました。ですが、これはそもそも大家に退去を命じられているわけで、その限りにはならないはずです。私もいい加減腹が立ってきたのでもう超臨戦態勢で言い返します。
私「待ってよ!そっちが勝手に急に出ていけって言ったのに1か月ノーティスの約束は守れなんて言い分おかしいでしょ?!」
するとどうでしょう。急におびえた顔をした大家が目の前に。まさか温和で穏やかと有名な日本人がこんな言い返してくるとは思わなかったのでしょう。ざまぁみやがれ。と思ったのもつかの間。
大家「なんでそんなに怒鳴るの?私今まであなたにずっと親切に接してきたじゃない?おかしい」
すごい言い分です。私は知っています。この大家、綺麗なものが好きとか言っておきながら全然洗い物をしていないことを。私は知っています、そこにあった食器拭きが1週間は洗われていないことを…。っていうかここそもそも違法物件ですよね…?(※当り前ですが、賃貸業を営むには権利を取得する必要がありますが、この大家は取得していませんでした。これは住んでから知ったので本当にうかつでした。)
そんなわけで私はもう絶対にデポジットをもらって土曜日に出て行ってやると決めました。そんな私の反撃がこちら。
まぁまとめると「デポジット返さないなら出るとこ出て、ここで何が起こってるか訴えてやってもええねんぞ」と言ってやったわけですね。そしてその後の返事がこちら。
大家「わかった、デポジットは引っ越しの日に返す」
…完全勝利!!!!!ではないでしょうか?というわけで、デポジットも返ってくる上にちゃんと土曜日に引っ越せることになりました~~!!!よかった~~!!!!もうほんと住むところって大事ですよね。ていうかなんだってこんなcoronavirus crisis中にkicked outするんだよアホか!
YMSビザで渡英を考えている方々へ
というわけでcoronavirusで大変なことになっているロンドンで退去を食らわされた話でした~。もうほんとびっくりでしたが、母親に相談したら「大丈夫だよ、なんとかなるなる!」と返って来て救われました。確かに、世の中何とかなるようになってて、そんな悲観的になる必要はないのかもしれないです。
ですが、これはTwitterでも書いたことなのですが、今イギリスにいないけれど、これから渡英を考えているYMSビザにご当選された方々に、私は「今は来るな」とアドバイスしたいです。
イギリス全体ではなく、ロンドンの話になってしまいますが、今ロンドンはcoronavirusのpandemicの中心地と言っても過言ではありません。また、病院のベッド不足が早期から騒がれていたので、街をlockdownして患者の数を減らそうとしているわけです。
そして街全体がピリピリしており、私も丁度今日外でコロナ差別に遭いました。歩いてただけで「コロナ!コロナ!コロナ!」なんて言われるなんて。まぁびっくり。どこのスラム街やねん。
そんなわけで、ロンドンにキラキラしたイメージを持ってくる人はもちろんですが、とにかく就職するどころか、生活ができるかどうかもわからない状況下なので、春に来るのはおすすめしません。1月の当選をした方におすすめしたいのは、9月末ごろに渡英日を設定して、10月ごろに渡英してくるのがいいと思います。(確かあれって9月末までに渡英日を設定する必要がありますが、その渡英日から30日以内とかに渡英することが義務付けられているだけで、その日にきっかり渡英する必要はないはずです。ぜひ一度お調べください…!※当方は責任は負えません、すみません!最新情報をチェックしてくださいね!)
日本にいるから大丈夫、というわけではないですが、確実に現状は日本にいたほうが絶対にいいです。ご飯も手に入りますし、何より人のストレスが全然違うと思います。外国に引っ越してくるなんてただでさえストレスなのに、こんな余計なストレスを背負う必要はありません。
こんなことを書いている私も、明日の生活がどうなっているかわかりません。一度きりの人生ですから楽しく生きることを優先しましょう!どこで生きるかではなく、どう生きるかが大切です!今はとにかく健康に!そして楽しく!
ロンドンの現状をお伝えすべく、もう少しブログやラジオの更新頻度を増やしていこうと思います!何かご質問がある方はお問い合わせフォームよりどうぞ!それでは!
みんなでこのapocalypseを乗り越えましょうね!
追記:イギリスが公式にロックダウンされました
PM @BorisJohnson gives an important update on #coronavirus #StayHomeSaveLives pic.twitter.com/MQo2EVVDcD
— UK Prime Minister (@10DowningStreet) March 23, 2020
この記事を書いた時点では「ロックダウン(に近い状態)」だったイギリスでしたが、先ほど現地時間23日20時30分からのPM Boris Johnsonからのアナウンスメントにより、公式にイギリスはロックダウンとなりました。
こちらのロックダウンを受けて以下のラジオを録りましたので、よろしければお聴き下さい。
それではまた何か状況が変わり次第、ラジオやブログを更新していこうと思います。
イギリスにいる方は楽しいQuarantine生活を!日本の方はこんな状況の世界の中でも素敵な日常にいることをたのしんで!