きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

伝説の厨二病アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」に中学生時代を捧げた女

 

 

本日のテーマ

今日は現在劇場版アニメーション三部作の三作目コードギアス 反逆のルルーシュ Ⅲ皇道』が公開中であるコードギアス 反逆のルルーシュというアニメシリーズについて私が気持ち悪くお話ししていきます。

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source:コードギアス 反逆のルルーシュ が見放題! | Hulu(フールー) 【お試し無料】

 

①そもそもこの記事を書こうと思ったきっかけ

私がこの記事を書くに至ったのは、ライムスター宇多丸さんのラジオ番組「アフターシックスジャンクション」(以下「アトロク」)で行っていた「今からでも間に合うコードギアス反逆のルルーシュ特集」を拝聴したためでした。

www.tbsradio.jp

普段からレギュラーコーナー「ムービーウォッチメン」や「新概念提唱型投稿コーナー」等をはじめとして楽しく拝聴している「アトロク」なのですが、この日に限っては「エッ あの美人アナウンサー宇垣美里さんが『コードギアス』を語る?!絶対聴きたい!!!!」と思い、音量を普段の+3にして仕事帰りに聴いていました。

ちなみに宇垣アナはこんな感じの方です。

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source:宇垣 美里:アナウンサー名鑑|TBSテレビ:アナウンスBoo!!(アナウンサー通信)

特集コーナー自体は「コードギアス」を知っている人なら誰もが「わかる!わかるよ宇垣さん!!」と頷きながら聴いてしまう内容で、結構楽しむことができました。宇多丸さんが半ば強制的に「コードギアス」の円盤を購入させられて、来週の火曜(宇垣アナは「アトロク」の火曜パートナーのため)までに全50話、もしくは少なくとも劇場三部作は観ておくという約束をさせられていたのは(面白すぎて)涙が止まりませんでした。(ちなみにその後劇場三部作の1作目を見てたいそう楽しまれたようでよかったよかった)

で、そんな特集を聴いた私は思ったのです。「私も宇垣さんに負けないくらい『コードギアス』のことがすきだから語らせてほしい」と。リアル中学二年生のときにこのクソ厨二作品(失礼しました)に出会ってしまった私の視点でぜひとも「コードギアス」について語らせていただきたいのです。というわけで勝手に語ります。続けます。

 

②「コードギアス」ってどんな話?

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source:http://www.geass.jp/first/

では「コードギアス 」がどんな話なのか、というところを簡単にざっくりと説明いたします。

皇歴2010年、世界一の超大国神聖ブリタニア帝国がその圧倒的戦力で日本へ侵攻し、日本はブリタニアの勢力に屈し、ブリタニアの植民地の一つ「エリア11」として占領され、「日本人」という名前も奪われ、イレブンという蔑称を代わりに与えられ、人々は貧しい暮らしの中でブリタニア人たちに虐げられる日々を過ごすこととなった。

主人公であるルルーシュランペルージはエリア11に住むブリタニア人の高校生であったが、ブリタニア人やブリタニアという国そのものの持つ傲慢さ、卑劣さ等にひどく嫌悪感を人物であった。そんな彼はある日、目の前で起きた事故を見過ごすことができず、けが人を助けに向かった。そこで彼は拘束着を着た不思議な少女、C.C.(シーツ―)と出会う。

「なぜこんな少女が拘束されているのか」とさらにルルーシュブリタニアへの憎悪を確信すると、そこに軍人が現れ、ルルーシュを帝国に抗うレジスタンスの一員だと勘違いし、拘束しようとし始めた。ルルーシュブリタニアへの憎しみを爆発させると、相手はルルーシュに驚き、つけていたヘルメットを外す。なんとその軍人は、ルルーシュの幼馴染である枢木スザクという日本人の少年だったのだ。「なぜお前がブリタニアの軍人に…」とルルーシュは驚きを隠せなかったが、その後すぐに他のブリタニア軍人がやってきて、C.C.とルルーシュを射殺しようとする。スザクは彼らをかばったが、軍人は非道にもスザクへ発砲してしまう。

ルルーシュは目の前であっさりと親友を殺されたことにショックを受け、迫りくる自らの死に混乱していると、女性の声が頭の中に響き渡り始める。

「死にたくないのだな?お前には生きるための理由があるらしい。力があれば生きられるか?これは契約。力をあげるかわりに私の願いを一つだけかなえてもらう。王の力はお前を孤独にする。その覚悟があるのなら…」

ルルーシュはその言葉の主も、意味もわからなかったが、「生きる」という選択のためにその言葉に従い、「いいだろう!結ぶぞ、その契約!」と言い放ち、契約をしてしまう。こうしてルルーシュ特殊な力・ギアスをその目に宿すのであった。

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様たちは、死ね」

そうルルーシュがギアスをかけると、目の前の軍人たちは自らをその手に持つ鉄砲で撃ち殺していった。ルルーシュが得たギアスの力は絶対遵守の力だったのだ。

ルルーシュはギアスの力を手にブリタニアをぶっ壊す計画を今しかけ始めるのであった…!

 

詳しくはこちらをご覧ください。


『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』予告PV

 

③「コードギアス」と1995年生まれ女子 

 さて、ざっくりとストーリーをお話ししたところで本題です。私の超個人的な「コードギアス」感を語っていきたいと思います。

⑴厨二全盛期時代な13歳で出会ってしまったのは運命なのか

私が「コードギアス」という作品を知ったのは13歳のときでした。ちょうどその頃は「らきすた」「涼宮ハルヒの憂鬱」「灼眼のシャナ」「リリカルなのは」「ひぐらしのなく頃に」etc.なんかが覇権を握っていた、今思えば2000年代の深夜アニメ黄金期だったのかもしれません。そんなアニメ全盛期の当時は、スマートフォンどころか携帯を持っていない子も多く、引っ越してしまった私はかつての友人たちと文通をしていたのでした。

その文通相手の女の子が毎回手紙を書いているうちに全く知らないアニメや漫画の話をし始め、「おお、これはいよいよ何の話をしているかわからねえな」となってきたことを受け、私は彼女を理解するために深夜アニメを見始めたのでした。そう、これが一巻の終わり。ここで私が手を出したアニメの一つが「コードギアス 反逆のルルーシュ」だったというわけです。

もう初めて「コードギアス」を見たときは「なんじゃごりゃあ!」(©「太陽にほえろ!*1)でした。もちろんキャラクターのビジュアルもあの『カードキャプターさくら』などで有名なCLAMPさんが手掛けていることもあり、若干の頭身の長すぎ感は否めないものの、めちゃくちゃに良い!!*2というのもあるのですが、なんといっても話が面白い。

コードギアス」は本当にストーリーが止まるということを知らないと言いますか、ずっと坂道を急降下しているような、それほど勢いをドンドン増して進んでいくように展開されていくので、全25話の1期は本当にローラーコースターみたいです。

それでいて中身がはちゃめちゃに濃いのが素晴らしい。1話から25話まで薄い話なんて一つもなく、一見平和な回もそれがまた悪夢をより辛いものにさせるようなエピソードへとなっていて、本当に監督の谷口悟朗氏は鬼と悪魔のハーフだと思ってます。あんた最高だよ!!!!

そんな勢いで私は一気に1期を見おわり、しかも1期がめちゃくちゃいいところで終わるのです。例えるのならば『バーフバリ 伝説誕生』が超いいところで終わり、絶対に『バーフバリ 王の凱旋』を観なくてはならない、いや、観ざるをえない、いや、観る以外の選択肢がなかった!という感覚に襲われるのと一緒で、「コードギアス」の1期を見おわった後も「二期はいつだよクソヤローーーーー!!!!!!」と叫びたくなるほどだったのです。

しかし私は運が良かった!なんてったってその次の月には「コードギアス 反逆のルルーシュR2」、つまり「コードギアス」の2期の放送が決定していたからです…!そう、私は友人に追いつくために「コードギアス」を一気見していたので1期はリアタイ勢ではなかったんですね…。1期リアタイだったら「行政特区ニッポン」らへんでゲロゲロ吐いてたし、多分登校拒否になってたわ…。まぁ朝夕問わず一気見してた関係で私はあのユフィ回を見て大号泣した後に中学校に登校しなきゃいけなくてそれはそれで大変だったんですけど…。

そんなわけで無事中学2年生になった年に「R2」の放送が始まり、当時の私は今の3億倍くらい機械音痴だったので録画機能が使えず、毎週日曜の午後五時に「R2」を見るために友達とは午後4時半には別れ、テレビの前に鎮座し、ギャアギャア言いながらアニメを見たものでした。ちなみに最終回はなんと林間学校とモロ被りしてしまい、リアタイができず、録画もうまくいっておらず、泣きながらDVDを予約した記憶が今も昨日のことのように思い出せます。ほんと林間学校ゼッテ~~~許さねえからなぁ!!!!!!

ゴリゴリに中学二年生のときに「コードギアス」にハマっていた私は生活のすべてが「コードギアス」を中心に回っていて、とにかく「コードギアス」のためだけに生きていたように思います。部屋の中にはルルーシュやスザクのポスターを張り、貼ったはいいものの「これじゃあ着替えられない!ルルーシュとスザクが見てる!無理!」とか言いながらリビングで着替えを済ます人でした。母親は泣いてました。

そんな「コードギアス」が「R2」の最終回を迎え、キャラソンのCDも出尽くし、イベントもなくなり、私は生きる希望をつなぐために「デュラララ!」や「新世紀ヱヴァンゲリヲン」にハマるなどしましたが、その後私のなかで現在まで続いている第二次「仮面ライダー」ブームやうっかりKAT-TUNにハマるなどしたことをきっかけに二次元へは手を出さなくなっていきます*3

 

⑵所謂「オタク」を辞めた後

そんなわけで、私はいわゆる世間が思い描くアニメや漫画、声優、ゲームが好きなオタクではなくなってしまいました。つってもジャニヲタやニチアサヲタクになっただけなんですけど。とにかく、そのことをきっかけに(というわけでもないですが。放送からしばらく経ち提供されるものが減ったという最大のきっかけがでかいのは紛れもない事実です)、「コードギアス」から離れていきました。

途中で「コードギアス」が主人公を変えてまた新しいシリーズを始めると聞き、一度は手を出してみようと思ったものでしたが、手を出してみてすぐに引っ込めてしまいました。そんなのファンじゃない、と思われるでしょうし、実際にそういわれればそうなのかもしれませんが、その言ってしまえば新生「コードギアス」を見て、まったく心が躍らなかった自分にひどく驚きとショックを受けてしまったのです。

コードギアス」というものはいつでも私にいい意味で衝撃とエンターテインメントを与えてくれているはずのものだったのに、その作品にはそれが全く感じられず、それを受け止めることが私にはできなかったのでした。もちろんちゃんと視聴してみればその作品もかなり面白いのだとは思うんですがね…。

それ以来私はますます「コードギアス」を大事に思う一方で「コードギアス」からは距離を取っていくようになりました。

 

⑶オタク、留学をする

そんな中私は大学受験に失敗しました。原因は古典が苦手すぎて古典の勉強を全くしなかったことだったのは明白でした。受験生のみんな!嫌だからって避けてると普通に受験に失敗するから気を付けろ!絶望するほどできない場合は2教科で受験できる大学か他の教科のことも考えような!!!

passnavi.evidus.com

2科目受験でググったらこんなもの出てきてすごい…。便利な世の中だなぁ。

 

というわけで自分の中の人生設計が狂ったぞ!!と思った私は、とりあえず自分に自信をつけたくて、当時一番得意だった英語を伸ばすために留学に行くことを決意しました。当初はアメリカに行く気満々だったのですが、ここで私は気づいてしまうのです。

「イギリスって…ブリタニアだ…」

当時1ポンドが日本円にして170円~180円だったクソ円安の時期でしたが、私は軽率にもイギリスに留学に行きました。そう、私のなかでまだまだ「コードギアス」という作品は影響を与え続けていたのです…。控えめに言ってもKIMOI…。

イギリスにいるときは最強でした。辛いことがあっても「でもここルルーシュの祖国だから…」と思うだけで「生きていける!やばい!楽しい!!!」みたいな…。マジでオタクはみんなその精神持った方がいい。つらくてもつらいことがなくなる…。

ちなみに留学先で出会ったイギリス人のオタクに「俺のパスポートブリタニアのパスポート~~~!!!ルルーシュとお揃い~~!!!!」って自慢されたの一生許さない。ブリタニアマウントとか取られた日本人私だけ?違うよね?

そんなわけで自分に自信がなくなりかけていた私でしたが、「コードギアス」のおかげで留学をして*4、こうして元気になったのでした。

 

⑷そんなオタクは劇場版三部作がいかに素晴らしいかということを言いたい

そしてそんなオタク留学から帰ってきて、私はそこで受けた影響でゴリゴリのMCUオタクになっていき、ルルーシュだったポスターは一度亀梨くんになってから現在では亀梨くんからMCUのポスターでいっぱいになっております。

思えば「コードギアス」という作品から離れていたと言っても、私は日々辛いことがあると「ルルーシュがくれた明日なんだから精一杯生きないと」と思ったり、留学の決め手も「コードギアス」だったり、なんだかんだ「コードギアス」に生かされた日々を送っていました。大学やバイト先の友人たち(みんなオタク)とも、「コードギアス」の話をして仲良くなったりなど、人とのつながりまで「コードギアス」に作ってもらってる部分があるのだなぁと。ああ、なんてキモイオタクなんだ…。

そんな中、「コードギアス」シリーズ製作10周年企画として、劇場版3部作の製作が発表されました。この劇場版三部作は総集編を軸にした作品だということが明かされていたので、正直こんな風に「コードギアス」が私の人生においていっぱい影響を与えていたんだなぁと思い返すことがなければ観に行っていなかったかもしれません。

しっかしこの劇場版三部作、素晴らしい!というのは、もちろん総集編であることは間違いないのですが、新作カットも結構多く、またテンポの良さを重視してかコメディ要素は薄くなっているのですが、その分怒涛の展開が次から次へと!「コードギアス」という作品のローラーコースター感がさらに強まっているものとなっていました。ただ物語を追うことだけを目的とした総集編ではなく、魅力がググッと詰まった再編集版「コードギアス」であるということを私は推していきたいです!

テレビアニメ版の「コードギアス」を一度観たからと言って、総集編を観ないというのは、いささかもったいないかもしれませんよ!テレビアニメ版を観ているからこそ楽しめるシーンも多いのです!

そしてファンの方はもちろん、「コードギアス」って全50話で多いし、タイミング逃してるんだよなぁという方にもおすすめの劇場版三部作!無駄のない総集編、そしてカットしすぎていない総集編!私はこんな傑作の総集編を見たことがないです!こいつは伝説になるぜ…(©鳳ツルギ*5

 

④1995年女子が思う「コードギアス」の魅力とは

ここからは「コードギアス」の魅力を私の超個人的な見解で述べていきたいと思います!超個人的なのでめちゃくちゃです。

櫻井孝宏という声優のフル活用

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声優の櫻井孝宏氏。(source:櫻井孝宏 - 映画.com

みなさんは櫻井孝宏という声優をご存じでしょうか。「金色のガッシュベル」の清麿役や「デジモン」のテントモン、最近だと「おそ松さん」などにもご出演されているもうオタクなら誰もが知っているというイケメンボイスを意のままに操る声優さんです。

さて、そんな櫻井孝宏さんの魅力がギュギュギュッと詰まっているのが枢木スザクだと私は声を高らかに叫んでいきたいです。1期では言ってみれば「怖いくらいの好青年」である枢木スザク。櫻井さんの声もとってもさわやかです。ちょっと(かなり)嘘くさいです。

そんなスザクがあることをきっかけに2期からはとっても冷徹な人間へと変化していくのですが、もうこっちの櫻井さんの声の絶対零度感よ…!!!!!さすが「万年裏切り声優」は違うぜ…!(※個人の見解です)

1期と2期の全く別人のようなスザクの声、つまり櫻井孝宏さんの演技を楽しめる、お得な作品それが「コードギアス」なのだ…!!

 

⑵女子パイロット紅月カレンがあまりにも良い!

コードギアス」は言ってみればロボットアニメなのですが、基本ロボットアニメと言えば男性パイロットがほとんどですよね。ですが「コードギアス」は違います!ルルーシュ側の陣営のエースパイロットは高校生パイロット、紅月カレンなのです!

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source:http://www.geass.jp/first/world_03_ex.html?pid=chara_04.html

エースパイロットというだけあって、カレンのポテンシャルはすさまじいです!強さもかわいさもかっこよさもセクシーさもすべてがマックス!カレンかわいいよ!カレン!!

カレンはスザクをはじめとする男性パイロットとも互角どころか圧倒し続けるのがかっこいい!もちろんカレンはヒロインの1人なので涙が出ちゃう、だって女の子だもんなシーンもあるんですが、男性にも負けないっていうかこの作品の中でもかなり強くないか?という能力の高さが一番の魅力だと思っています。割とこの作品の女子は強い人が多いので、『鋼の錬金術師』などの強い女性が好きな方にはとってもお勧めです。

 

⑶ナイトメアがビジュアル的にかっこよすぎる!

各所で細すぎる、折れそう、心細いなどと言われている「コードギアス」のロボットことナイトメアですが、アニメを見てもねえのにそんなこと言ってるんじゃねえ!と言いたい。気持ちはわかるけど。

 

だってコーネリア・リ・ブリタニア様が乗るナイトメアはマントがついてるんだぜ!!!仮面ライダーナイトかよ*6!個人的にコーネリア様のナイトメア、グロースターはごつくて猛々しくてめちゃくちゃすきです。「機動戦士ガンダムOO」でもヴァーチェ*7がすきな私なので…。

もちろん先ほど紹介した紅月カレンの乗るナイトメア、紅蓮もめちゃくちゃかっこいいです!

 

 

カレンのイメージカラーである赤が全体的に取り入れられ、マジで「殺してやる」ということを前面に打ち出したナイトメアになっているところがすきです。能力も殺す気満々ですきです。

カレンの乗る紅蓮や、枢木スザクの乗るランスロットなどはストーリーが進むごとに改良され、クオリティが上がっていくのもすきです。戦争中に毒ガスが開発されたりなどしたように戦争中である劇中ではナイトメアの改良やえげつない兵器がうまれていくのがリアルでどうしようもなくよいです。

しかし個人的には1期のように空を飛ばないでいてほしかった…。ナイトメアにはいつまでも地を駆けずり回っていてほしかった…!あのシュールさがすきだったのに…。

 

⑷シャーリーが映すこの戦争の残酷さ

占領する側であるブリタニア人と、植民地支配を受けるイレブンやそのほかの国々の人びとという関係性に加え、恋愛関係や、友人関係、上司と部下、政治的目論見、そして家族…様々な人間関係が複雑に絡み合い、「コードギアス」というストーリーはアップダウンを繰り返し怒涛の勢いで進んでいきます。

そんな複雑な人間関係が渦巻くキャラクターたちの中で、私がどうしようもなく好きなのはシャーリーというただの女の子の存在でした。

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コードギアス」という作品にはどうしてもバックグラウンドがすさまじい人間が出てきがちなのですが、シャーリーはこの世界においてかなり普通な人だと思います。部活に一生懸命に取り組み、複雑な世の中に生きつつも、学生として平凡に生き、恋をする女の子。

そんな彼女がひょんなことからこの大戦争の渦中に巻き込まれていき、彼女の運命は大きく変化していきます。普通の人であっても、戦争と隣り合わせで、戦争は突然日常を奪っていくということを彼女のエピソードが残酷に語っていると思うのです。

この作品をグッと面白くしてくれている影の功労者はシャーリーです。少なくとも私はそう信じています。

 

ここから先は「皇道」のネタバレに抵触するので反転させておきます。

--------------------ネタバレここから----------------------------------------------

劇場版「コードギアス 反逆のルルーシュ 皇道」ではシャーリーが最後まで生き残っていたのが私的には劇場版三部作のルルーシュの最大の罪だと思いました。もちろん、テレビアニメ版でルルーシュが救うことができなかったシャーリーを救えたということはルルーシュにとっては罪滅ぼしであったのかもしれませんが、結果的にシャーリーにとっては死ぬよりもつらいことが待っていたと言わざるを得ません。なすすべもなく、好きな人が自分の知っている存在とは異なる存在になってしまい、かと思った次の瞬間には死んでしまったのですから…。

シャーリーはルルーシュの一番の理解者であったように思います。そんな彼女は誰よりも早くあのレクイエムの意味に気づき、これから起きる惨状を受け止めきれず、彼の死を「目撃しない」という選択を取りました。あの瞬間彼女はこの世のすべてを失ったのではないでしょうか。ナナリーが「ルルーシュがいればそれだけでよかった」という存在であるのであれば、シャーリーは「ルルーシュがいなければこの世に輝きはない」といった存在だったように考えます。彼女は一度ルルーシュの記憶を失っても、またルルーシュに恋をする、ルルーシュが生きている世界で生きることを運命づけられたキャラクターだったと思うのです。そんなシャーリーから「ルルーシュ」という存在を奪ったルルーシュはシャーリーにひどい仕打ちを与えたように思います。ルルーシュは多くを救いながらも、シャーリーには一生ものの傷を植え付けたように思いました。彼女はルルーシュのいない世界で、どのように「死んでいく」のでしょう。

---------------ネタバレここまで-----------------------

 

まとめ

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source:http://www.geass.jp/L-geass/

というわけで、今回はヲタク特有の自分語りを存分にやってみました。

いや、でもこうやって見てみると本当に「コードギアス」に振り回された10年を生きてきたなぁと思ってしまいます。(笑) 全然後悔してませんし、生まれ変わっても「コードギアス」に出会いたいなと思うくらいには好きですが。

 

今後「コードギアス」は「コードギアス 復活のルルーシュ」という完全新作のプロジェクトへと続いていくというアナウンスがされているので、まだ「コードギアス」を見たことがないという方は今が大チャンスです*8

正直「コードギアス」を見ていないなんて人生損しているわ!なんてことはないんですが、コードギアス」を見れば少しだけ明日が好きになるかもしれません。明日嫌だなぁと思うことが多い方は一度「コードギアス」を見てみるといいかもしれないです。

 

それではまた!

*1:

元ネタは、刑事ドラマ「太陽にほえろ!」で、松田優作が演じるジーパンが殉職するシーン

参考:なんじゃこりゃぁあ!!!とは (ナンジャコリャァアとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

*2:かつて私の友人が「二次元化してもらうなら絶対に絵柄はCLAMPと言っていたけどわかる。私も手足あそこまで長くしてもらいたい。問答無用で。

*3:ちなみに仮面ライダーの話やKAT-TUNの話はこちらでしているのでよろしければ。

 

slhukss1.hatenablog.com

 

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*4:と、言っても「名探偵コナン」のオタクでもあるので「新一が蘭ちゃんに告白したビッグベン見に行かなきゃダメじゃん…」とかクソみたいな理由でもイギリスを選んでいるんですけど。

*5:宇宙戦隊キュウレンジャー」の追加戦士。「伝説」が口癖。

*6:仮面ライダー龍騎」に登場する2号ライダー。マントがついたスーツがとってもかっこいい。

*7:デブガンダムなどと言われるいかついガンダム。マイスターは神谷浩史演じるピンクのカーディガンが素敵なティエリア・アーデ

*8:参考サイト:http://www.geass.jp/resurrection/