初めましての方も、お久しぶりの方も、前回ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
本日の映画
今日は、窪田正孝さん主演の「東京喰種」についてお話ししていきます。
(source:映画「東京喰種」主演・窪田正孝のビジュアル初披露、マスク姿で決意の表情 - コミックナタリー)
あらすじ
主人公・金木研(カネキ・ケン)はある日、以前から惹かれていた女性・神代リゼとデートに行くことになる。そしてカネキとリゼは人気のない通りで二人きりとなった…ところで、リゼはいきなりカネキを喰らい始める。
なんと、リゼは人間を喰らう生物、喰種(グール)だったのである。喰種は人とは見分けがつかないため、カネキは全くリゼの正体に気づかなかったのであった。
もう喰われる、というときに、いきなりリゼの頭上に鉄骨が下りてきたことにより、カネキは一命をとりとめる。しかしながら、リゼによって破損された内臓などに大ダメージを負っていたために彼は病院に運ばれる。彼の担当医となった医者の判断で、同時に病院に運ばれたリゼの内臓がカネキに移植されることになった。
喰種であるリゼの内臓が移植されたカネキは、意識を取り戻したあと、普段の食事が全く摂れなくなってしまう。しかし、どんどん腹は減る一方であるカネキは、街へ飛び出し、「いい匂い」のする方へと向かう。するとそこで目撃したのは、喰種が人間を喰らっている場面であった。
自分は喰種になってしまったのだろうか、と絶望するカネキの元に現れたのは、同じく喰種であるトーカであった。カネキはトーカが自分を救ってくれる存在であると望みをかけ、トーカに助けを求めるのだが…。
カネキは人間として生きるのか、喰種として人間を喰らうのか、果たして…。
詳しくはこちらをご覧ください。
感想
私は、東京喰種がアニメで流行っていた際には留学に行っていたので全然流行に乗れていなく、ようやく今回映画化ということで作品に触れてみることにしました。
アニメの絵がこんな感じ↓
(source:TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』公式サイト)
だったので、キャストを聞いた時は、マジか~?!窪田くんなんだぁ?!(イメージよりも線が太い人を選ぶんだなぁ…。)
と思ったものでしたが、蓋を開けてみれば窪田君でよかったと思いました。(ちなみに、映画を観る前に原作を2巻まで読んでいった上での感想です。窪田くんでよかったです。)
っていうかね、めちゃくちゃ面白かったんですよ!実写版「東京喰種」!!すっげ~~~よ!!なんかもうね、「銀魂」と公開期間がかぶってるから全然話題にならないけど、実写映画作品の中ならめちゃくちゃにクオリティが高い方の作品だと思います!!
本当に「銀魂」と公開がかぶってしまったのがもったいない!!なんでこの公開日にしたの制作側~!配給会社~~!!!!どうなってんのも~~~~!!!!
ってくらい面白かったんです。では何がよかったのかという部分に触れていきたいと思います。
①キャスティングがばっちり。
先にも触れました通り、本作は窪田正孝くんを始めとするキャスティングが文句なしでばっちりです。
⑴窪田正孝 as カネキ
改めてまず主役。窪田正孝くん。
(source:実写映画『東京喰種トーキョーグール』あらすじ・キャスト・公開日の最新情報! | ciatr[シアター])
いやまぁ原作より若干老けてませんか、みたいなのあると思うんですが、観てほしいのは、窪田くんの演技です!なんといっても!!俳優さんですから!
私が一番すげぇ!!と劇場で度肝抜かれたのは、嘔吐のシーンです。
原作でいうところの
(source:東京喰種 作・石田スイ)
このようなシーンですね。人間の食べ物がどうにも受け付けないシーンの嘔吐がすごいリアルなんです。このシーンのせいでレイティングR12になってしまったのではないか?と思うくらいのリアルさ。観ているこっちまで吐きそうになってしまうレベルでした。
窪田くんの渾身の嘔吐シーン、ぜひ劇場でご覧になっていただき、一緒に嘔吐しそうになってください。
⑵清水富美加 as トーカ
(source:清水富美加、芸能活動中断の背景に『東京喰種』か?「人肉を食べる人種役に葛藤」と幸福の科学)
清水富美加さん、現・千眼美子さん。もし本当に東京喰種の出演がつらかったのであれば、その気持ちを殺してこの役をやっていたわけですよね。
それが本当だとしたら、この人本当にすごい女優だったのだな、と思うわけです。だってスクリーンに映っていたのはトーカちゃんでしたもの。ちゃんと。
本当に心からいやな仕事のためにここまでできるなんて、すごいなぁ…。
清水富美加さんのトーカの一番お気に入りのシーンは、肉じゃがを一生懸命食べるシーンでしょうか。食べたくもない肉じゃがをおいしそうに食べるシーン、あのシーンはまさに原作そのものをそのまま映したようなシーンとなっていて、個人的にとても好きでした。
うーん。これからも女優活動を続けていくってことでしたが、普通に女優として帰ってきてほしいなぁ。信仰の自由がある限りは何を信仰したっていいんだから、もっといろんな作品に出てほしいです…。彼女がかけた迷惑は多大なものだったと思うけれど、社会人としてすべきことではなかったかもしれないけれど、この演技を観たらどうしてもそうおもってしまいました。
⑶鈴木伸之 as 亜門
(source:劇団EXILE鈴木伸之「東京喰種」新ビジュアル 亜門の“クインケ”公開 - モデルプレス)
はい!亜門君を演じたのはこの人!鈴木伸之さんです!いえーい!お茶の間では「あなたのことはそれほど」の有島くんとして認知されているに違いない鈴木伸之さんです。かくいう私も有島君じゃん!!!とか言いながら観ていました。
(source:劇団EXILE 鈴木伸之、体育会系男子の魅力! 『あなたのことはそれほど』不倫男役が憎めない理由|Real Sound|リアルサウンド 映画部)
「あなそれ」では最低不倫男・有島を演じていた鈴木さんでしたが、今回演じるのは、喰種を狩るCCGという組織に所属する亜門というクールでありながら正義感に熱い青年でした。
「あなそれ」でしか鈴木さんを知らなかったので、え!有島君ってこんな演技もできるのか!とちょっと驚かされました。
原作の亜門くんは映画よりももう少し青臭いので、逆に言えば映画の亜門君はかっこいいです。なんだか衣装もかっこいいですしね。(これはもしかしたら真戸さんの隣にいても浮かないようにした衣装なのかもしれない。)
鈴木さん、アクションシーンもめちゃくちゃ頑張っていて、かなり迫力のあるシーンとなっていました。この迫力はぜひ劇場で体感してください!
⑷白石隼也 as 西尾錦
(source:実写映画『東京喰種』白石隼也さんら、第6弾キャスト解禁 | アニメイトタイムズ)
晴人さん!!!!!!じゃなくて、白石隼也さんです。
個人的に原作を読んだときになかなか気に入ったキャラクターだったので、実写になったらどうなるんだろうとワクワクしていたら、いやなんかもう原作じゃん!これ漫画に載ってたやつじゃん!とびっくりしすぎて大興奮してしまうくらい、原作ママの西尾君が出てきてびっくりしました。
しかもよく見たら晴人さんだし。(晴人さんってなんだよ、って方に一応いうと、白石さんは仮面ライダーウィザード/操真晴人を演じた役者さんなのです。)
(source:大河ドラマ『真田丸』に仮面ライダーウィザード・白石隼也さんが出演決定!武将・木村重成役:はちま起稿)
仮面ライダー俳優である白石さんだから評価したくなる、という気持ちももちろんありますが、本当に先にも言った通り、「まるで原作」ではなく、「マジで原作」といった完成度なのです。
本作の中ではそれほど出演シーンが長くない西尾君ですが、ばっちり見せ場もあるので、ぜひぜひ劇場でご覧くださいね!アクションシーンもばっちりありますからね!!操真晴人ファンは必見です!間違えた!白石隼也ファンは必見です!
②潔いストーリー構成
(source:Amazon CAPTCHA)
本作の一番の良いところは潔さだと個人的には思っています。
原作コミックは第一部が14巻、そして現在続いている第二部が12巻続く、現在合わせて26巻既刊がある作品となっています。
あなたがそんな原作を持つ作品の実写化のメガホンをとることになったら、どこまで描きたいと思いますか?
もし私が監督するのであれば、この作品の良さを確実に伝えるのなら10巻の内容までは描くべきなのでは…?!などと思ってしまうと思います。
さて、ここからは原作既読の方には映画のネタバレになってしまう話なので、自己責任でお読みいただきたいのですが、
今回の実写の東京喰種は、原作にあたる3巻までの内容しか描いていません。そう。第一部の3巻までです。
まぁ、なんということでしょう。私の大好きなキャラクター、月山さんが出てこないではありませんか。
(source:東京喰種トーキョーグール月山習の変態行動・名言まとめ!イケメンなのに | Pinky[ピンキ-])
そうなんです。実は原作コミックの一番いいところであろう6~8巻あたりのお話をあえて実写では描かない!!3巻でとどめる!!!という潔さ!!素晴らしくないですか?!
そのため、3巻までの内容が原作とはちょっと異なる改変も加えながらも、しっかりと丁寧に描く良作になっているのです。ああ、すごい!なんてすごいの東京喰種のスタッフの英断よ!!
ああ、東京喰種のスタッフの垢を煎じて大根仁に飲ませたい。大根仁ほんとにお前、お前だけは絶対にゆるさないからな…!!!特にバクマン。!!!!!ゼッテーゆるさねえ!!!!!!!!
おっと間違えた。大根仁への恨み節になってしまいました。私が言いたかったのは、東京喰種のスタッフの英断のすばらしさです。
原作を読んでしまったら、絶対に月山のところのあの話だとか、そのあとのカネキ君頭真っ白になっちゃう下りだとか描きたいに決まっているのに、序盤の話で実写を終わらせるという…素晴らしい!実写として考えた時にベストなエンドをしっかりと考えられていて最高!本当に「銀魂」と上映期間がかぶっているのが残念でなりません。
③赫子を使ったど迫力アクションシーン
(source:窪田正孝&清水富美加、赫子を発動!実写「東京喰種」バトルビジュアル披露 : 映画ニュース - 映画.com)
正直赫子のクソCG感は否めませんでした。特に対西尾先輩のシーンはすごいなんか、「銀魂」の定春の次くらいのクソCG感でした。(あのシーンはお昼のシーンだから仕方がないのかもしれません。)
しかしながら、演者たち、そして撮影スタッフのめちゃくちゃ気合いの入ったアクションシーンでありますので、迫力満点です。
シーンとしてのお気に入りは、カネキVS亜門のアクションシーンの始まりのところの車に突撃くらいのあたりでしょうか。あの辺は、邦画にしては頑張っているな…と思うくらいの迫力があって好きです。
演者さんの中で、特に私が注目してほしいな、と思うのは鈴木伸之さん演じる亜門君と、清水富美加さん演じるトーカですね。
特にトーカのアクションシーンは、さながらNARUTOですね。「これ、この動き、たぶん私NARUTOのアニメで見たよ?!」ってくらい飛んで跳ねてまた飛んでという感じ。
これに対抗する大泉洋さん演じる真戸さんの余裕たっぷりの笑みの気持ちの悪さよ、、、。
(source:東京喰種:映画版主題歌はRADWIMPS野田洋次郎のソロプロジェクト「illion」が担当 | ガールズちゃんねる - Girls Channel -)
いやしかし、あえて上で触れなかったんですが、各所で大泉洋のシリアスな演技がすごいと絶賛されているので、大泉洋さんのファンの方もよかったら観に行ってみてください。
私は真戸さんVSトーカのシーンのラストの真戸さんの気味の悪さが素晴らしく好きでした。喰種よりも人間じゃない感じでゾッとするというか…。真戸さんだなぁと思いました。
後半のアクションシーン以降は、原作の展開から大きく逸脱しない程度に原作とは異なる展開になっているので、ぜひ原作ファンの方も観に行ってみてください。
(でも若干実写の方は、今作だけで綺麗にストーリーを完結させる必要があったので、原作よりもなんというか、それこそ「綺麗」にまとまっています。アニメ版デスノートと原作版デスノートの違いみたいな感じですかね…。ああいうのが受け入れられない方にはちょっと厳しいかもしれないです…。)
まとめ
(source:赫眼のカネキがかっこいい!実写映画『東京喰種』より総勢14人のオールキャストによる最新ビジュアルが解禁! - にじめん)
というわけで、みんなが「銀魂」の話しかしないので、「東京喰種」も思っていたよりは遥かによかったし、面白かったよ、というお話しでした。
私は「銀魂」も観に行ったんですが、「銀魂」なんか成功が保証されているようなものじゃないですか。旬の俳優使っていて、原作はあんなんだからコケても成功してもおいしくて、そんで監督は信頼と実績の福田雄一ってもう成功するに決まってんだろみたいな作品なので、あえてブログを書かなかったんですけど、
「東京喰種」は誰がどう考えてもコケる!!し、だからみんな期待していなくて観に行っていないという作品だと思うんです。
だけど、思ってたよりもすごいんです!実写「東京喰種」。窪田くんが原作をめちゃくちゃリスペクトしているのも演技からものすごく伝わってきますし、製作陣の本気度がすごいので、本当に時間があったら観てみてください。
あとついでに東京喰種みたいな仮面ライダーがあるんでよかったら見てみてください。「仮面ライダーアマゾンズ」っていうんですけど…。Amazonプライムビデオで見放題で2シーズンで1シーズン13話しかないので…。ほんとに…。良かったら見てください…。
(source:『仮面ライダーアマゾンズ』7月より、テレビ版オンエアが決定!!! | 東映[テレビ])
それでは!今度はついに「ジョジョ」が公開されたので、観に行ってこようと思います。