きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

5年越しの新作!『鋼の錬金術師 復讐者スカー/最後の錬成』は意外と良いド三流映画だった?

 

本日の映画

5年越しにきた続編、実写鋼の錬金術師の最終章、『復讐者スカー』『最後の錬成』についてお話ししていきます!

今回も超有名タイトルが原作となっておりますので、あらすじは省略とさせていただきます。そしてもちろんネタバレもあります!原作もアニメも何年も前に終わっているのでネタバレもクソもないと思いますが、ネタバレされたくないよという方は本記事はスルーしてください。

Source: https://www.cinemacafe.net/article/2022/06/02/79088.html

 

本題に入る前に……

まず本記事をお読みいただく前に、「お前、前作観たのかよ?」という方もいらっしゃるでしょう……。

私は2017年に劇場で前作を鑑賞し、その際の記事をこちらに公開しておりますので、ぜひまだこちらを読んでいないよという方は、是非是非こちらを読んでから以下の記事を読んでいただければ嬉しいです!

 

slhukss1.hatenablog.com

 

 

前作と比べて改良されている点がかなりある!

Source: https://otocoto.jp/news/hgarenmovie0421/

まず前作についての私の記事をお読みいただいた方ならわかっていただけると思うんですが、私ほんと前作この世の誰よりも楽しんだんですよね。だって泣いたしね、劇場で。ちゃんと感動して。

ただ、やっぱり手放しで誉められるような作品ではなかったと言うこともブログで書いたんですね。

そしてその前作についての記事ってGoogleで「実写 ハガレン ブログ」とかで検索していただけると1番に表示されるくらいには本当に多くの方に読んでいただき、今でも感想をいただく記事の一つで本当にありがたいなと思っています。

で、そこであれがこうだったらよかったのに!ということを色々言わせていただいたわけですが、なんと今回の続編では私が前作の記事で苦言を呈した部分の大半が改善されているのです!!!!

アルの出番がめちゃ多い

Source: https://otocoto.jp/news/hagarenmovie0302-2/

もうこれで完全に前作より遥かにポイント高いです。何せ前作はオープニングでアル出てきたな〜と思ったら、本編のほとんどは寝かしつけられているので、マジでアル出す必要あった?みたいな感じでしたので、アルがたくさん出てくれるのは嬉しい!

しかも今回のアルは真理の扉を開いているので手合わせ錬成可能なこともあり、アクションシーンが豊富なのも嬉しい!原作のアルみたいに動いて戦ってエドにツッコミ入れて、楽しい!!!これは本当に大きな改善点だと思います。

また、アル役の水石亜飛夢さん、前作でもよかったですが、今作はさらにさらに良くなってました!アルをモノにしているというか、本当にもう何万回使い古された表現なのって感じで申し訳ないのですが、アルなんですよ……。

今回は"最後の錬成"と言っているだけあって、アルが体を取り戻すまでも描くのですが、人間体になってからもかなりアル!!!っていうかアル!!アルフォンスだ!!!水石亜飛夢さんすげえ……(感涙)。セリフの一つ一つ、そして所作の一つ一つがアルだ……。原作何回読んでくれたんですか……。

私はいくつもの実写映画を観てきて思ったのですが、実は見た目とかよりも実写映画で大事なのは、いかにそのキャラクターっぽくセリフを言えるかどうかだと思うのです。

声は低くするのか、高くするのか、間合いは?声に覇気はあるのか?そういうところがかなり大事です。いくら見た目が良くても声があっていないと途端に全てが台無しになります。これを私に教えてくれたのは『ジョジョ』実写版でしたが、あの山崎賢人さんと新田真剣佑さんは本当にすごかったです。水石亜飛夢さんもそれに続くような完璧なアルっぷりでございました……。出番が増えて本当によかったな、と思います!

 

slhukss1.hatenablog.com

 

山田涼介の顔に傷がある!

Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/d86797a98c6ebfbdf063c02614375492032c8e7f

みなさんは前作の『鋼の錬金術師』を観て本当に驚きませんでした???びっくりするほど山田涼介さんの顔に傷がつかなくて……。

いやなんの配慮か知りませんけどね、エドって生傷絶えない役なんだからそんなのあり得るわけねえだろ!!!とめちゃくちゃツッコんでしまいましたが、今回は傷、あります!!!!ありがとう監督!ありがとうジャニーズサイド!!

っていうか今回の山田涼介さんはすごかったです。『最後の錬成』のクライマックスで、お父様(=フラスコの中の小人)が国土錬成人を使って神の力を手に入れた際に、見た目がヴァン・ホーエンハイムからエドワードそっくりになるわけですが、もちろん演じるのは山田さん。

そしてその後神の力を抑えきれなくなったフラスコの中の小人、そこのシーンではもう身体中の血管が浮かび上がってくるし、顔は怖いし、てかなんかもう常に何か光を吐きそうだしで、普通アイドルだったら、っていうかイケメン売りしてる若手俳優とかでもあんなシーン撮りたくないでしょ………。山田さん、ジャニーズサイド、あのシーンOK出したのすごいです……。そしてあのシーンを劇場で担当のために観た山田担、あなたたちは偉いよ……。特に謎の光を吐き続けるシーンは辛かったよね、あなたたちは偉いよ……。

 

グラトニーのCG、前作よりだいぶマシ!!!

Source: https://wwws.warnerbros.co.jp/hagarenmovie/character/

本当に前回のグラトニーは激ヤバで、適当にお腹のところに2000年代初期くらいの技術で作ったあの牙みたいなのつけてるでしょ?!?!って感じだったんですが、流石に反省したのか、グラトニーの描写はほぼ全てちゃんとCGになっていました。

まぁ毎回同じようにグラトニーが大きく両手を広げてお腹のところのCGが始まっていくので、なんか格ゲーで必殺技出す時の演出がいつも一緒みたいな印象を受けたのは事実なんですが、前作の激ヤバ低予算特撮感に比べれば400倍マシでした。ここを修正したのは個人的にめちゃくちゃポイント高かったです。何せ前作で一番ガックリとしてしまったのはここだったので……。

 

今回の続編のここがえらい!

内野聖陽さんをキャスティングした人、早急に4億円もらってくれ

Source: https://natalie.mu/comic/gallery/news/469169/1777898

とにかく続編からのキャストの方は素晴らしいです!!特にヴァン・ホーエンハイム役の内野聖陽さんはもう後ろ姿からヴァン・ホーエンハイムで、画面に映った瞬間に「この人だけ"本人"じゃん!!!!」となってしまうのですが、喋ると「いや、本当に"本人"なのよ?!?!」と頭が混乱します。

誰ですか内野さんをキャスティングしようと最初に決めた方は?大正解です。素晴らしいです。あなたはいますぐ関係各所から4億円をもらうべきです。先に結論を言ってしまいますが、この映画は内野さんがいなければ本当に目も当てられないくらいの駄作でしたが、内野さんがいらっしゃることで「観てよかった……!!!!!!」という気持ちが生まれました本当にありがとうございます。

ちなみに内野さんはヴァン・ホーエンハイムの他に、お父様(フラスコの中の小人)を演じておられますが、全ての演技が完璧でございました。本当に素晴らしいでございました。多分ですけど、私がこれまでに観た何かの実写化の中でもうこれが一番です。これ以上はもうこの先10年は出てこないと思います。

また、内野さん以外にもこの映画のキャスティングは素晴らしいです。

Source: https://www.famitsu.com/news/202203/12254390.html

まずは舘ひろしさん!内野さんが本人であれば、舘ひろしさんは確実に原作とは異なるのですが、キング・ブラッドレイの持ち合わせる威厳、そして余裕、そして最悪な王の風格というものを持ち合わせているので、キング・ブラッドレイとしての説得力があります。

画面に出てくるだけであそこまでの説得力をもたらすのは本当に舘ひろしさんくらいにしかできないでしょうと思うレベルです。

舘ひろしさんはキング・ブラッドレイを演じていらっしゃるので、アクションシーンもかなりあるのですが、その全てがスマートで、キング・ブラッドレイ感を確実に会得されていました。内野さんとは全く異なるアプローチですが、本当に本当に素晴らしく、私はこのキャスティングはめちゃくちゃ賛です!

そして女性キャラではランファンを演じた黒島結菜さんがかなりよかったです!

Source: https://www.oricon.co.jp/news/2232535/photo/3/

ランファンの戦士としての気高さと少女としての可愛らしさが同居していて、かなりランファンでしたね……!!!最初のキング・ブラッドレイ戦や、フーじいさんが最期を遂げたシーンはまさにいい意味で原作通りというか、何度も何度も繰り返し原作やアニメを見て研究されたのかなと思いました。

今回の映画は2部作ではありますが、そこそこ長い原作をギュッと4時間半にまとめているので、ランファンが機械鎧の装着を決断したくだりとかは原作以上に結構バッサリカットされてて、「黒島さんのランファンめっちゃいいのに〜!!!!!」と私はちょっともどかしい気持ちになりました。でもほんとめちゃくちゃいいので黒島さんのファンの方も、そうでない方もぜひ観てほしいですね……!

 

立てよド三流映画!お前と良作映画の格の違いを見せてやる

さてここまで私が見つけた今作の良いところをまとめて述べてきましたが、以下は私がこの映画に流石にちょっとなんとかしろよ思ったことを書いていきますね。

タイトルフォントどうにかならんのか

Source: https://www.aniplexplus.com/sLGbCmyY

*こちらは映画のタイトルフォントではございません。

みなさん、世の中にはフォントをこよなく愛する人々がいるのをご存知ですか?そしてそれとはまた別に、タイトルデザインを考えるのが大好きな人がいるのをご存知ですか?

ここで私が言いたいことはですね、「たかがタイトルフォント、されどタイトルフォント」なのです。

今回の最終章の前編『復讐者スカー』のタイトルはスカーが国家錬金術師を確実に殺すため、川へ落とし、その後自らも川まで追いかけてきて殺すという、いやスカー怖すぎるっていうか国家錬金術師弱すぎて草、みたいなシーンの後、水中から浮かび上がってくるという演出になっているのですが、"鋼の錬金術師"までのフォント代しか出せなかったのかな?と思うほど、"復讐者スカー"の方のフォントがひどいです。

びっくりしました。私が相席屋千鳥で今作を観ていたらここで「ちょっと待てい!」ボタン押してましたね。確実に押してました。本当にフォントダサすぎて日本語がわからない外国人がよく着てるゴシック体の日本語Tシャツみたいになってるから!!!

Source: https://www.amazon.com/Vintage-Graphic-Tees-Japanese-Shirt/dp/B07QJD2T8D

もうこの時点でなんていうかこれを作ってる人たちのやる気のなさなのかセンスのなさなのかが見て取れて怖いです。このシーンだけみんな自分達でチェックする時に飛ばしちゃったの???って思いましたし、もしくは前作には副題がついてなかったからそこらへんのことはわからなかったの?????って混乱しちゃいましたね。

これが序盤も序盤にやってくるので本当に劇場で観た人はかなり頭を抱えたことでしょう。

 

アームストロング姉弟よくそれでOK出したな

Source; https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2205/21/news041.html

まずアームストロング少佐なんですが、山本耕史さんはなんですか?奥様である堀北真希さんに「面白い役と変な役しかやらないでね?」って言われてますか?最近なんかちょっと怖い人かちょっと変な人の役ばかりやっていませんか?大丈夫ですか?

これ本当にキャスティング側の責任で、山本耕史さんには全くなんの罪もないのですが、マジで本当に山本耕史じゃねえだろ……という感想が2部作通してずっと頭にこびりつくんですよ……。

これ『るろ剣』で福山雅治さんが比古清十郎にキャスティングされた時も思ったんですが、ああいうガタイのいい役はガタイがいいことが原作で言及されてたり、活かされてるキャラクターなので、説得力を持たせるために、まずはプロレスラーとかから探して欲しいんですよね……。

個人的には蝶野正洋さんばりにガタイがいい方をキャスティングして欲しかったです、というのもやはりアームストロング少佐は無駄に脱ぐという筋肉キャラというのが原作でも強く印象を残すキャラクターですので、筋肉とその体格の大きさにかなりの説得力がいると思うんですが、山本耕史さんは、あの体格ではすごい筋肉があると思いつつも、アームストロング少佐には小さすぎるんですよ……。しかも山本耕史さんはあまり繊細さを持ち合わせる役は似合わないというか、二面性があり、知能がありそうな役がすごく似合うと思うので、普通にアームストロング少佐じゃないだろと思うんですよね。。。

っていうかその頭のチョンみたいなのなに?!?!出てくるたびに画面がギャグになるからいっそないほうがよかったよ!!!!!!

また、アームストロング少佐の姉、オリヴィエを演じられた栗山千明さん。

Source: https://natalie.mu/comic/gallery/news/469169/1777896

これはですね、見た目の点はすごくいいなと思ったんですが、いかんせんセリフが軽いのです……。

栗山千明さんって前から思っていたのですが、見た目のクールビューティーさに反して声が可愛いのですよね……。なので、喋ると少女感が強まってしまい、なんだかオリヴィエさん可愛い、っていうかすみません、ちょっと雑魚な感じがします……。という印象を抱いてしまいました。

栗山さんの演技が悪いとかは全くなく、本当に演技と見た目はすごくいいのに、いかんせん声が軽いのです……。このオリヴィエさん、「キャッ」とかいうでしょ……。みたいな……。この辺は監督が例えばボイストレーニングに通わせるなりなんなりして、なんとかすべきなんじゃないんですかって思いました。栗山さんは悪くないと思います、、、。

後オリヴィエは弟の少佐とは全く似てないという設定ではありますが、胸板が厚いところとかはすごく似ているという設定なはずだったので、「巨乳」としてではなく「筋肉(胸板)」としてそこは盛ってもよかったのでは……。と思わんでもなかったです。

でも、本当に山本耕史さんにしろ、栗山千明さんにしろ、演技は本当にすごくよくて、例えば山本耕史さんがディーン・フジオカさん演じるロイ・マスタング大佐とイシュヴァール戦の話をするシーンなんかは本当に原作が思い起こされるようでしたし、オリヴィエがブラッドレイに対して、レイブンの座を譲れと言いに行くシーンとか、司令部を制圧するシーンとかはめちゃくちゃよかったです。

 

いや賢者の石アセロラゼリーじゃん

Source: https://www.foodomejapan.com/products/detail.php?product_code=X020077

もうこれはね、全くもう擁護できなかった。お父様の額から出てくる賢者の石、マジでめっちゃピンクでフルフルで美味しそうだったもん。多分あれマジでアセロラゼリーだったと思うよ。

いや違うじゃん、賢者の石ってもっと毒々しい深紅みたいな色してて多分プルプルとかじゃなくてドロドロってしてるべきじゃん。でもプルプルのピンク出て来ちゃったじゃん。それはもうアセロラゼリーじゃん。

これは多分私劇場で観てたら大爆笑してたと思う。だってお父様の額から出てきたのアセロラゼリーって面白すぎません?それ多分ハガレンの巻末4コマにできるよ。

 

ヤオ家日本語ペラペラでチャン家はカタコトでリアリティーラインボロボロ

Source: https://animeanime.jp/article/2022/05/06/69315.html

もう正直これにはガッカリだよ!!!!!!!!!!!!と大声を出したいです。

いやわかるんですよ、リンはその後グリードになってペラペラ喋る必要があるから日本人キャストにしたいっていうのは。でもヤオ家側は日本語ペラペラなのにチャン家のメイだけは中国人キャストだからカタコトの日本語ってひどくないですか?!

っていうかね、なんでヤオ家はヤオ家で話す間も日本語で話してるんだよ!!中国語喋ればよくない?!?!

日本人キャストにするもの正直どうなんだって思うんですけど、日本人キャストにするならせめて中国語練習させて中国語のセリフ作るとか、中国語アクセントの日本語話させるとか、アクセントないならアクセントないね、のくだり作るとかなんかあっただろがい!!!!!!って思うんですよ。

そういう観客はそこまで観てないですよねっていう観客を馬鹿にしてる姿勢?あと他の国に対するリスペクトのなさとかどうかと思いますよ。

いやしかし、メイ・チャン役の栗子さんめっちゃよかったです……。出てきた時はメイが大人になっちゃったよ〜!!!!って泣きそうだったんですが、日本語の演技で大変だろうにちゃんとなんていうか締めてくれる演技ですごくよかったです!あの国土錬成陣を見つけた時のメイのキリッと感とかうまく出てますよね……。

渡邊圭介さんのリン/グリードに関しては、演技とかに関してはめちゃくちゃいいな〜と思うんですけど、原作のリン感が出てるかって言われるといやちょっと足りんな……って感じがするんですよね。

原作のリンって胡散臭いんですけど、どこか許せてしまうっていう人に愛されるキャラクターだと思うんですが(目つきが悪いから常に気をつけてるところとか努力しすぎだろ好き)、今回のリンは結構ずっと胡散臭さが勝ってるっていうか、どこら辺でエドたちがリンたちのことを受け入れたのかが全く見えてこないんですよね。そこが残念でした。。。

 

だから同人誌感覚で脚本を構成するな

Source: https://www.cinemacafe.net/article/2018/04/14/56323.html

これは前作にも言ったことなんですが、今回の完結編も全く一緒で、基本的に監督が原作で気に入ってるところは描くし、そうでもないところは最悪バッサリカットしてるよね?っていう感じなんです。

で、前作はそれでも話の筋が一本(なんとか細々と)通っていたんですが、今回、特に『最後の錬成』の方に関しては、もう二次創作のコスプレビデオと言われた方が納得できるほど話が訳わかりません。

「原作読んでからきてますよね?じゃあわかりますよね?そうです、あのシーンです」みたいな制作側の声が聞こえてくるようでした。

なんというか、この作品は「実写ハガレン」ではあるのですが、「実写映画版『鋼の錬金術師』」にはなってないんですよ。

ひたすら監督が好きなシーンをつなぎ合わせてつなぎ合わせて、原作通りのセリフを言わせ、原作に忠実に持っていきつつも、好きじゃないシーンはカットされているので、「え?どうしてあの人がこの人のことを知っているの?」ということがもうずっと続きます。

例えば、イズミ夫妻なんかは最悪で、セリフでエドとアルの師匠というのは言われるんですが、いきなりホーエンハイムと出会い、いきなりオリヴィエを助けにくるしなんです。エドとアルとの絡みはほぼありません。謎です。ちなみにイズミさんでいうと、演じている遼河はるひさんだけやはり宝塚出身だからか素晴らしい声量、及び声の通り具合で、他の人真面目に演技やってんのか???みたいな感じさせるほどで、遼河さんが悪い訳じゃないのに一人だけひどく目立ってしまっているのがかなり気になりました。だから監督その辺を役者への演技指導でどうにかしてよ。

また、今回『復讐者スカー』とタイトルにまで名前が使われてるスカーもひどくて、ウィンリィに赦された後はなぜかエドたちの味方になってしまうんですよね。もちろん、途中でイシュヴァール戦の真相を知ろうと動き出して、そこで真実を知ってエドたちに味方するようになりますが、いきなりなぜかイシュヴァール戦の真実を知りたくなっちゃうので、「思いつきで行動すな」ってなりました。てかメイのこといきなり現れたのに信用しすぎだろ、もっと警戒しろ。

それから一番最初のグリードのくだりとかも尺的にカットされてるからグリードもめちゃくちゃいきなり仲間になって謎なんですよ。グリードの能力とかも全然説明されないんですけど、察しろってこと?まぁ能力の件に関してはアクションシーン見てればわかるんでいいっちゃいいんですけど、グリードが仲間になるくだりはもっとちゃんと描けよ、、、。

Source: https://spice.eplus.jp/articles/303390

それから山田裕貴さんが演じてるキンブリーってマジで出てきただけになって最期もどうなったのかわからなくてウケませんでした……?私が見逃しただけ……??キンブリーどうなったん……????あと山田裕貴さん全然敬語で喋るキャラクター似合わなくてびっくりしちゃったわね……。一生ガラの悪い役やってほし〜……って思った……。見た目はめっちゃキンブリーなのに所作全然ガラ悪くて笑っちゃった。

いやでも本当にこの映画だけ見に行った人『最後の錬成』とかマジで「これ総集編とかなの?」って思ったと思いますよ。だって本当に話全然わからないですよ、あれだけ観てたら。あれだけ観て話わかる人は天才です。すごいです。マジで公式の映画として作るんだからもっと丁寧に作ってくれよ、製作陣……!

あとあの原作の最後と同じウィンリィエドの「俺の人生半分やるからお前の人生半分くれ」のくだりとかまぁ山田涼介はジャニーズだし胸キュンシーンだしてかハガレンの名場面の一つだしやっておくかみたいなのわからんでもないけど、実際の人間があれやるとめっちゃ観てる方がしんどいからあれはマジでカットしてくれてよかったし、原作であったみたいな未来のみんなの写真だけ写して終わるとかでよかったんじゃないですかマジで……。最後まで気の抜けない映画で俺は本当に怖かったよ。

それから本当に撮りたいところを撮りたいという気持ちだけで撮ってるので、明らかにもう雨降ってるのわかってるのにマスタングが火花出そうとして出なくてホークアイさんに怒られる件とかも、ああいうふうに撮られちゃうと「え?この人馬鹿なの?よく大佐になれましたね??」感しか出ないので本当にもっと観客のことを思いやって撮ってくれ……。これじゃただのオナニー(自己満足)映画になってるでしょ、、、。

 

全部セリフで説明するな

Source: https://www.irasutoya.com/2016/02/blog-post_9.html

今作が一応続き物だからなのか、『復讐者スカー』の方の序盤本当に凄くて……。全部セリフで説明してくれるんですよ……。

もう私はこの世の全ての人が「セリフで全てを説明する映画はクソ」ってわかってると思ってたんですけど、わかってなかったっぽい!少なくともワーナーブロスは知らなかったっぽくて怖い!わかってろ!

一緒に観てたイギリス人が「なんでさっきから全部説明してくれるの???なんで???」ってずっと聞いてくるから私が困ったんですけどどうしてくれるんすか????

なんかもう説明係みたいなキャラがいてマスタング大佐の能力とか説明してくれるんですけど、それって漫画だから許されてる技法であって映画だとマジでダサいだけだからやめた方がいいよって誰も教えてあげなかったの???一回通しで観た時にいきなり説明キャラクター現れて不自然だなって誰も思わなかったの???本当に?????

てかその割にセリムは「最強のホムンクルス」って何度かセリフで言われるわりに全然強い感じしなくて、マジで割とそっこーやられちゃうからセリムってなんだったの????ってなって終わるんすよね……。だから撮りたいところ撮ってそれ以外はセリフと観客の察し能力に任せるわっていうのは無責任だと思うんですよ、、、。

 

謎の仲間由紀恵キャスティングなに

Source: https://motion.nowtice.net/s/wid04502/%E4%BB%B2%E9%96%93%E7%94%B1%E7%B4%80%E6%81%B5/

私前作のブログで「お母さん(トリシャ)役の女優さん演技酷かったね」って話確かにしたんですけど、なんでいきなりこの人"だけ"キャスト変更しちゃったんかな〜?!?!てか重要な役どころだってわかってたなら1作目の時点からちゃんと大物キャスト用意しておかんかい!

なんでいきなり仲間由紀恵キャスティングなの???いきなりすぎてマジで「あれ?!前作のお母さんも仲間由紀恵だったっけ?!」ってなってすぐスマホ開いてウィキペディアチェックしちゃったから……。そういう意味のわからん再キャスティングをすな……。内野聖陽に合わせたら仲間由紀恵くらいかな?みたいなこと???本当ただのノイズになるだけだからやめて、、、、。

だからこういういきなり前作の話なかったことにしたり、前作の流れもあったことにしたりするのガチャガチャで謎なので本当に適当に映画作るのやめてくれ……。

 

まとめ

Source: https://www.gqjapan.jp/culture/article/20220624-hagaren-yamada-intv

本日は実写『鋼の錬金術師』完結編についてお話しして参りました。

今回も前作と同じでシーン毎には原作に忠実に映像化しているので、そのシーンに入り込んでしまえばかなりいい感じに原作のことを思い出せて、「ハガレンってやっぱよかったよね〜」みたいな気持ちになれていいんですけど、やっぱり映画としては駄作っていうか酷いっていうか観客舐めんなよ本当によぉって気持ちになるんですよ。

いやでも今回も私はめちゃくちゃ楽しんで、やっぱりシーン毎に入り込んだらまたうるってきました。本当シーン後との原作への忠実度は高いんですよ。

あと上でも書いたんですけど、内野聖陽さんは本当に本当に素晴らしかったです……。今作強くは決してお勧めできないのですが、内野さんの演技だけでこの映画は何十点も加点されていると思います、、、。特に私は『きのう何食べた?』の内野さんしか知らなかったので、「内野さんってすごい!内野さんってすごい!」と私はテンションが上がってしまいました、、、。素晴らしいです、内野さん……。今度舞台とかで生で演技を拝見させていただきたいです……。

なので、やはり前作と変わらずすごいクソ映画なのですが、やはり前作同様、全てがクソなわけでもなく、良いところもあったので、私は今回もめちゃくちゃ楽しみました〜!願わくば劇場で観たかったです、イギリスでも劇場公開してくれたら嬉しかったです。

 

追記(2022年10月24日) ハガレン舞台化おめでとうございます

natalie.mu

まさかこの記事を書いた翌日にこのような報道が出ると思わずびっくりでした。私何か呼び寄せてるのか?

しかしとにかく舞台版『鋼の錬金術師』すごく観たいです!!なぜなら我らが吉田メタルさんがアームストロング少佐を演じられるということで本当に楽しみにしています!

まだヴィジュアルは主演のWキャストのお二人しか出ていないようなのですが、吉田メタルさんのアームストロング少佐、早く見たい!

しかし舞台となると俳優さんは手足がすらっと長くて背丈の大きな方が多い印象なので、調べてみたところお二人とも165センチ、166センチと意外にもちゃんと小柄!!山田涼介さんが164センチなので同じくらいですね。

さらに調べてみると佃井皆美さんがリザ・ホークアイ役、君沢ユウキさんがハボック役、鈴木勝吾さんがキンブリーで出演されるということでニチアサヲタク的にも観に行きたいですね。ひとまず続報を待とうと思います。