初めましての方も、お久しぶりの方も、昨日ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
本日の映画
今日は、映画「何者」についてお話ししていきます〜〜!
①あらすじ
ではざっくりとあらすじ。
就活生である拓人(佐藤健)は、同じく就活生である光太郎(菅田将暉)とルームシェアをしていた。
そこに、光太郎の元カノ・瑞月(有村架純)がやってくる。彼女の友人・理香(二階堂ふみ)が偶然にも同じマンションの上の階に住んでいるので、遊びに来たのだという。瑞月に誘われる形で理香の部屋に行くと、理香は就活生同士がせっかく集まったのだからここを就活対策本部にしようと言い出し、光太郎もそれに乗ったのだった。そして、そこにやってきたのは理香と同棲している彼氏の隆良(岡田将生)だった。
こうして、五人の就活生によって繰り広げられる人間関係が始まったのだった…。
詳しくはこちらをご覧ください。
②感想
・短評
映画が公開されるということを知って、すぐに朝井リョウさんの原作小説を読みました。
そんな原作を読んだ私から言わせてもらうと、
映画としてはこれで大正解
だけど、原作通りを期待した観客としては
物足りなさが残る
という映画になっていました。いうなれば、アニメ版「デスノート」の月の死に様が綺麗すぎるっていう原作ファンのあの心境に少し似ています。
映画の演出自体はとっても独特で、視覚的に楽しませてくれるところが多くて、個人的には好みでした!
アニメオタクの方にしか通じなくて申し訳ないんですが、シャフトのアニメ作品見ているような感覚でした!たのしい!!
・好きなシーン
と、言ってもこの映画はかなり原作に忠実に作られていて、人間関係における現実感がありありと描かれていて本当に恐ろしかったです。ああ、原作読んでてよかった…。
(source:何者 - 作品 - Yahoo!映画)
特に原作通りで好印象だったのは、菅田将暉演じる光太郎が、佐藤健演じる主人公の拓人に対して、
「俺は、足が速いとか、そういうのと同じで、ただ、就活がうまかっただけなんだよなぁ…」
というシーンでした。光太郎のセリフの言い方だとか、2人の間に流れる雰囲気とか、拓人の複雑な心境だとかが、小説を読んだ時と同じように伝わってきて、
ああ、しんどい。
となりました。
⑴個人的ベストオブイライラしました賞
岡田将生がいい感じにイラつくなぁ!
(source:映画ランド on Twitter: "【写真追加】『何者』佐藤健らの“ツイート”のぞける本ポスター解禁、山田孝之や菅田将暉捉えた新場面写真も https://t.co/53bJ8lz32y
岡田将生演じる隆良は、自分はクリエイティブな職に就きたい、就活なんてそんなレールに沿った人生なんか嫌だ、と言って就活にそっぽを向けている、所謂
「意識高い系」(not 意識高い)
の人で、インターネットでよく見る人や…と思いながら見ていました。
いやこいつが小説読んでた時にも思ったんですが、本当にムカつく!
朝井リョウさんの書くセリフが本当にうまいのだと思います。リアルから逸脱しないで、それでいてここまで、あー!!ムカつく!と強く思えるってすごいです。
もちろん、岡田将生さんの超ふてぶてしい演技も素晴らしかったですけれどね。スクリーンに向かってつば吐きそうになりました。
⑵個人的男優賞
佐藤健さんの演技もよかったです。
(source:SNS世代を描いた就活ホラー?佐藤健主演映画『何者』キャスト・あらすじ【菅田将暉/山田孝之】 | LAUGHY [ラフィ])
これまで、佐藤健さんの映像作品は何個か見ていたんですが、それらが全てコミック作品の実写化で、やっぱり漫画原作だと登場人物に大きなフィクションが混ぜられていることが多くて、個人的にどこか違うんだよなぁ…と思うことが多かったんです。
(やっぱり原作があるとオリジナルのキャラクターへのこだわりなんかもあるので。)
でも、今回は本当にリアルな大学生を演じていて、
ああ、佐藤健って等身大の人間を演じるのがすごくうまいんだなぁ
とようやく気付きました。もっとこういうリアルな役やってほしいです。
剣客になって敵倒さないで〜〜!漫画家になってジャンプで連載しないで〜〜!!執事にならないで〜〜!!音楽プロデューサーにならないで〜〜!!!普通に冴えないサラリーマンとかの役やって〜〜!!!
(さぁどの漫画原作映像作品なのか当てるんだ!!!)
と映画を観ながら今後の彼の出演作品を決める人たちに祈ってしまいました。せめてなんか猟奇殺人犯とか刑事とか全くキラキラしてない役をやってほしい…。
・原作を既読の方、そうでない方
最初に書いたように
原作を読んだ人にはちょっと物足りないかも
というのは、やっぱり映画だとより大衆向けにせざるをえないのか、割と爽やかに終わってしまうんですよね〜〜……。
(source:映画『何者』主演に佐藤健、有村架純・菅田将暉ら出演 - “就活のリアル”描く朝井リョウの小説を実写化 | ニュース - ファッションプレス)
正直ラスト15分は蛇足かなぁという。小説のあの衝撃を味わいたかった人には物足りないかもしれません。
衝撃全く無し、というわけではないんですけどね。足りないってだけで。実際原作を読んでいない友人はゾワッとしたわ〜〜と言っていたので、映画としては普通に楽しめると思います。
ただ、彼女もどこかのレビューサイトで「結構ホラーな作品」というのはきいていたみたいなので、それにしてはやたら爽やかだったと言っていたので、そこはやっぱり本人の期待値の差があると思います。
普通の大学生活が描かれるくらいの気持ちで観たほうが楽しめるかもしれません。
そして、私はこれから就活を控える人間なんですが、同じく就活を控える方に言いたい。
絶対この作品観ない方がいいです。普通に凹むんで。
うーん、しかしYahoo!映画2.8の評価は手厳しいですね。私は3.2くらいあげたいけどなぁ…。
菅田将暉さん出演作
二階堂ふみさん出演作