きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

ホラー要素もコメディ要素も一切妥協なし!君は殺人犯の顔をした彼女を愛せるか『ザ・スイッチ』

 

 

本日の映画

今回は女子高生と連続殺人鬼の体が入れ替わっちゃったという入れ替わり系ホラーコメディ『ザ・スイッチ』についてお話ししていきます。

Source: https://m.youtube.com/watch?v=EqPnIcDW9g0

 

あらすじ

ミリーは消極的で学校でもいじめられっ子。そんな彼女はある日、連続殺人犯・ブッチャーに襲われてしまう。ブッチャーにタガーで肩を刺されたその瞬間に警察官である姉のシャーリーンが救出に来てくれた。その際にブッチャーも同様に肩を負傷するも、命からがらその場から逃亡する。ミリーは刺傷したショックからそのまま気絶するように運ばれ、命に別状はなかったことから自宅に帰されるも、そのまま眠りについてしまう。

翌日、彼女が目を覚ますと、何やら自分の声が異様に低いことに気がつく。寝ている場所もよく知る自室ではなく、廃墟のような場所であることに気づき、ミリーはその場から立ち去ろうとしたその瞬間、近くにあった鏡に映った自分の姿が昨日自分を襲ったブッチャーのものであると気がつく。ミリーは取り乱しながらもなんとか友人たちに自分がブッチャーではなくミリーであることを証明し、彼らに自分に何があったのか、どうしたら元の姿に戻れるのかについて助けを仰ぐ。

その後、彼らはブッチャーが自分を襲った時のタガーによって2人の体が入れ替わってしまっており、元に戻るには今日の夜中の12時までに同じ場所をタガーで再び刺す必要があることがわかる。ミリーたちはブッチャーがミリーの体で殺人を繰り返すことを阻止するため、そしてミリーを元の体に戻すため、ミリーの姿をした殺人犯に立ち向かうのだが……。

 

詳しくはこちらよりどうぞ。

 


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しっかり怖いけどしっかりコメディ!ハンパがないホラーコメディ!

Source: https://www.imdb.com/title/tt10919380/

JKと殺人犯の体が入れ替わるというワンアイデアの映画なのですが、これがしっかり面白い!というのも、ホラー要素がしっかり怖いんですね。冒頭はブッチャーが屋敷に忍び込んでマスクとタガーを奪うシーンがあるのですが、そのシーンの連続殺人コンボがめちゃくちゃ怖い!くるのだけわかってるのでいつくるんだろう、いつくるんだろ、キターーーーーーーー!!!!!!!(悲鳴)みたいな感じです。あと殺害方法が結構えげつないので、コメディか〜ふーん、まぁ大したことないでしょみたいな感じで見始めると泣きを見ますので、ホラーが苦手な人にはお勧めしません!結構普通にグロいし怖いので。ただ、ホラー大好きな人からすると「コメディーなのにしっかり怖くて面白い!」となること間違いなしです。コメディだからと言って気を抜かないところ、サイコー……。

Source: https://vaguevisages.com/2021/08/30/freaky-soundtrack-2020-movie-songs/

ただ、じゃあそうなってくるとコメディ要素は皆無なのか?と思うかもしれませんが、コメディとしてもかなり優秀でした。やっぱり入れ替わりもので面白いのは体と中身のギャップですが、ミリーがブッチャーの体の中に入ってしまってから、あんなに怖かったブッチャーがなんだかチャーミングに見えて、「なんでこんな鼠色の服きたちょっと体もだらしなさそうなおっさんがこんな可愛く見えるんだ!!」と自分にウケてきます笑

しかもこれすごいのが、青春映画としての要素もしっかり押さえているのですが、終始青春シーンがブッチャーの姿のミリーで描かれ、最終的にブッチャー(殺人おじさん)の姿のままミリーの想い人とキスシーンがあったりとかして、殺人シーンよりもデカめの「ギャーーーーーーーー!!!!!!!」言うてしまいました。おじさんとティーンエイジャーのキスシーンは流石に辛くて見れないのに、しかもこの人ほんとは殺人鬼なんだもんな……と思うとすごい怖いシーンすぎて、そんなホラーに対する耐性は流石にこちとらも持ち合わせてないのよ!と怒鳴りました。

Source: https://bloody-disgusting.com/reviews/3639519/review-freaky-fun-slasher-comedy-love-letter-teen-cinema/

しかし今作さらに面白いのが、アクションシーン。ミリーの姿になったブッチャーはミリーの姿を生かして学校でさまざまな殺人を犯すのですが、ミリーはひ弱な少女なので、ブッチャーは自分のいつも通りの殺人スタイルが使えず……というくだりがあり、もしかして殺人失敗するのか?(主人公の体に入ってる間は殺人を行わず、主人公が元に戻っても罪に問われないみたいな展開なのかな)とか思ってると、ミリーの姿でもブッチャーは諦めない!!!今度はミリーのしなやかな体の動きを生かして殺人!殺人!そして殺人!!!!!これミリーが元の姿に戻った時はどうやって無実を証明するのだろうとか思いましたが、まぁそんなこと知ったことかという感じでどんどんテンポ良く殺人が行われるので笑っちゃいました(笑うなよ)。

さらにさらにこの作品、ハッピーエンド……で終わると思ったかばーーーーか!!!とでも言うかのように最後の最後まで気が抜けない終わりになっていて、これもめちゃくちゃ面白い。ホラーコメディ、ホラー要素強め、みたいな感じですね。個人的にはあの終わりは『ミュージアム』並に不穏に終わってよかったですね。不穏で終わったからこそ続編なしで、観客の想像に任せるよってしてほしいのですが、続編撮るかもしれないらしいです。

 

slhukss1.hatenablog.com

 

 

まとめ

Source: https://www.heavenofhorror.com/reviews/freaky-friday-the-13th/

今回は『ザ・スイッチ』についてお話ししてきました。ちなみに今作の監督は『ハッピー・デスデイ』の監督でもあるので、確かに言われてみればテイストが同じすぎる!と後から大納得しました。


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『ハッピー・デスデイ』も自分が殺される日を繰り返し過ごすというワンアイデア映画でしたが、この監督はワンアイデア映画が得意なんですかね……。個人的にワンアイデア映画はとっても楽しいので、今後もこの監督の作品に期待です。

また、今作は『フォーチュン・クッキー』(原題:Freaky Friday)を参考にして制作されたので原題はFreakyになっています。参考元の映画を観れていないので、復習的な意味を込めてみてみようかなと思っています。ジョディ・フォスターが出演している1976年版とリンジー・ローハンが出演している2003年版があるらしいのですが、どちらにしようかな。


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