本日のお話
今回は、ロンドンに住んでいて経験したいやなことをつづっていきたいと思います。
いろいろあります。いやなこと。閲覧は自己責任でお願いいたします。
なぜあえて「いやなこと」を書くの?
私はよく留学しようかな、と言っている人や海外に行ってみたいな、と言っている人には「行った方がいいよ!」と背中を押すようにしています。
それは何度も言っているように、海外に行くことで日本では全く考えたこともないような考え方だとか、習慣だとか、とにかくいままでの当たり前が全く通じない世界が待っていて、それはすごく今後の人生にプラスになることだと思うからです。
今までとは全く違うものを見て、そしてそれに実際触れてみたとき、たぶん今までとはまた別の視点から世界を見ることができると思うし、それは自分の世界をまた少しでも広くすることにつながるのではないでしょうか。
では、留学や海外移住はいいことだけがあるのかと言えば全くそんなことはありません。つらい日々です。言語は通じないし、最初は友達もいないし、とにかく心細い日々です。しかも日本と違って治安がいいところも少ないし。
そんなことがあるのに留学はいいですよー、行った方がいいですよーとばかり書くのはあまりにも無責任だな、と思ったので、今回は私が出会った最悪な経験をつづっていきたいと思います。
私がロンドンで出会ったいやなこと
①偽物の着ぐるみ
source:http://www.chinadaily.com.cn/china/2011-06/09/content_12661952.htm
これはロンドンに限ったことではないんですが、観光名所にはこういう変な着ぐるみがいますね。私はこれの被害にあったことがあります。
いやアホかよって感じかもしれないんですけど、言い訳をさせてください。
5年前に私の初めての留学の際、私はせっかくだから!と来て1か月目はとにかくいろいろなところに行っていました。その中の一つがやっぱりビッグベンだったんですが、ビッグベンの周りはやはりこういう怪しげな着ぐるみが多く、その時にはシュレックの着ぐるみがいました。
その着ぐるみが1人ではなく、シュレックのキャラクター大集合といった感じで、3~4人くらいで待ち構えていました。そんな中、私はシュレックに無理やり腕をつかまれ、写真を撮らされ、お金を払うまで大きな着ぐるみたちに囲まれてしまったのでした。
ほぼ初めての海外で、大きな大人4人に囲まれたあの恐怖は今でも忘れられないですね。ほんとに怖かったです。
②公園で会ったおじさん
source:https://www.theregister.co.uk/2019/05/09/internet_explorer_tab_in_edge/
ロンドンと言えばやっぱり私の中では大きな公園が一番の魅力なんですが、公園も安心して歩ける場所ではないですね。
ある日散歩のためにハイドパークに行ったところ、おじさんと目があいました。するとおじさんが話しかけてきて、「1人なの?日本人?」とかいろいろ。
その時の私はほぼ初めての海外ということもあり、なるほど海外だとこういうこともあるのか…と思い、何の疑問も抱かずおじさんと話していました。
するとおじさんが「コーヒーをおごってあげるよ」というので、いいおじさんだなぁ(阿呆)と思いながらおじさんについていくと、おじさんがあっちのほうで座ろうというので、草むらの上に座ると、「もっと近くに座ったらいいのに」と言ってきました。なんでかな?と思いつつも、会話のためかしら?と思って近くに座ると、おじさんは急に私の身体を触り始めました。
「あ、やられた」と思ったときにはもう遅くて、もうそこからはナチュラルに痴漢。「キスしてよ」と言われたので、ほっぺにキスして逃げようとすると、ぐいっと引っ張られて「口にするんだよ?」と言われた時は怖くて怖くて死にそうでした。
間一髪で逃げられたんですけど、本当に恐ろしくてその日は一日泣いて過ごしたのを覚えています。その次の日に語学学校の先生に相談した時も泣いてしまい、とにかくしばらく泣きました。その時にホストマザーと先生に言われたのは「公園には1人で行ってはいけないよ」ということと「そんなおじさんはロンドンでもいないから話しかけられても無視しなさい」ということでした。
③ミートアップで会った変な人
ミートアップとは、趣味や目的を共有した人たちが集まってアクティビティをしたりする集まりのことです。私が行ってきたのは、日英ミートアップという言語交換のミートアップだったんですが、まぁいろいろな人がいますよね、という話です。
⑴知識をひけらかしてくる邦人おじさん
もうおじさんはどこにいてもおじさん!ほんとにむかつく!
これも5年前のお話ですが、私はまだその時成人もしていない女子でしたので、おじさんにめちゃんこつかまりやすかったんですが、そのうちの一人が本当にめんどくさいおじさんでした。
日本人の方だったんですが、前はアメリカにいらっしゃったらしく、ことあるごとに「イギリスの英語はわかんないなぁ、アメリカのはわかるんだけどなぁ(ドヤッ」と言ってくるので「クソ…私が吉田沙保里並に強ければもう50回はタックルしてるのに…」と思いながら相手をしていました。
そして来たばかりの私に「どんな英語の勉強をしてるの?」と聞いて、単語の勉強とか、あとは文法の勉強とか…とか適当に答えると「あー、もうそんなんじゃ全然だめ!一回"Water"って言ってみ?」と言いだし、そこから永遠と発音矯正クリニックが勝手に開業。もう楽しくお話しするために行ってるのにずっとダメだしされました。
ほかにも私が言うことはとにかく「全部だめ」と言われ、おじさんの経験則でああしたらいい、こうしたらいいとアドバイスを勝手にくれました。おじさんだなぁ…。
⑵国籍や人種で交際相手を探している人たち
きゃりーちゃんかわいいですね。ずっと暗い話なのできゃりーちゃんでちょっとKAWAIIを補充してみました。
さて、そんなKAWAII文化の代表の一人:きゃりーぱみゅぱみゅやPerfume、そしてアニメや漫画、日本の食文化、そして私はテラスハウスがめちゃくちゃ海外でウケていることを最近知ったんですが、とにかく日本の文化が外でウケている影響で、日本に興味を持つ人たちが増えました。そんな人たちがよくミートアップに来ています。
ただ、それとは別でただただ「日本人がすきだから」という理由だけでミートアップに来ている人たちがいます。もちろんそれが悪いことではないのですが、これが「日本人と交際したいから」という理由だと個人的にはかなり萎えます。日本人の女の子(男の子)という私たちの国籍だけで性的に魅力を感じるという人…少し怖いな…って私は思ってしまいますね…。日本人だったら誰でもいいのかよ!というか、私の魅力って国籍だけかよ!とか…。
これの逆で私は「イギリス人と結婚したい~!」という日本人女性を一定の割合で見ます。彼女たちの言う「イギリス人」とは金髪で白人の人たちだけであることが多いですね。そして彼女たちは大抵二言目に「ハーフの子どもがほしい~!」とか言い始めるんですが、私はこれを聞くと「この人はレイシストなのだな」と思ってしまいます。
別にハーフの子供を産むのが悪いわけでは全然ないです。好きになった人と自分の国籍が違う!とかは全然あることですし!国際結婚反対!とかでは全然ないんです!むしろ国籍なんかに縛られずに自由に恋愛も結婚もしなよ!と思っています。
ただ、「○○人としか結婚したくない!」「ハーフの子どもがほしい!」となってくると、これもさっきと同じで、国籍や人種で人を判断するのか…。と思ってしまって、かなり複雑な気持ちになってしまいます。
これを先日イギリス人の友人に言ってみたところ、「え、そんな子どもを犬みたいに話す人がいるんだね…」とドン引きしていました。いや、わかる、わかるよ…。私も引いている…。
いやなことが起こるときに私が思うこと
はい、というわけで上記でお話ししたこと以外にもいろんないやなことがあります。一番地味に痛いのは電波がクソみたいに悪いことですね。あとバスが意味わからんタイミングで最終目的地を変更すること。あとは雨の捌けが悪いことと、雨がとにかく降ることとと、地下鉄で電波が入らないことと、物価が高いところと、それからそれから…。とにかくたくさんあります。
さて、まぁこんな日常のこまごましたことは置いといて、上でお話ししたような結構ないやなことが起きるたびに私が思うのは、「なんでアジア人の小さい女に生まれてしまったんだろう」ということです。せめてアジア人じゃなかったら、せめて私が小さくなかったら、せめて私が女じゃなかったら、こんな目に遭っていなかったんじゃないかって思ってしまいます。
でも、私がアジア人だから、小さいから、女だから、ということを言い訳にして「しょうがない」って思いたくないので、毎日頑張っています。今日も道を歩いてたら知らないおじさんに「財布なくしたからお金貸して」って言われて5000円くらい持っていかれたけど負けない!!!!(だって最初500円でいいって言ってたのに!!ひどい!!)
私が最近目標にしているのは、アジア人のチビの女をなめるとこええぞってロンドン人にわからせることです。(笑)今でも思っちゃうけど。あ~強い182センチくらいの空条徐倫みてえな感じの黒人の女に生まれてればヨォ…って考えちゃうけど!
僕は今猛烈にオコエさんか、ガモーラになりてえ。強い女になりてえ。アジア人の小さい女に生まれてきてしまったばっかりに試練が多いみんな、一緒にがんばろう。ほかにもいろいろいやなことを経験してきた人もがんばろう。マジで相手の鼻グーパンでへし折っていく気持ちで生きていこうぜ。
まとめ
そんなわけで、今回はロンドンであったいやなことについてお話ししてきました。ほんとにロンドンなんか住む所じゃねえつーんだよまったくよ~~!!
でも私はそれでもロンドンに住むのがすきです。建造物は100年とか200年とかの歴史を持っているものばかりだし、(全員じゃないけど)人はあたたかいし、満員電車はないし…。空は広いし、公園は大きいし…。
あとはだからもうなんていってもやっぱりトム・ホランドの故郷だし、ブリタニアの第11皇子のルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの祖国だし…。
つらくてもこの国に感謝せざるをえなくない?えないです…。だから殺されたりとかクレカ盗まれて借金背負わされたりとかレイプされたりとかしない限りは私はこの国やこの街のことはすきかなぁと思います。ほんとサンキューな…。エディ・レッドメインを生み出したりとかしてくれて…。サンキュー…。愛している…。
でもでも!Twitterでも言ったけれど、日本が一番好きです。日本も全然直さなきゃいけないこと、これから改善していかなきゃいけないところとかあるんですけど、ご飯は美味しいし、サブカルは発展してるし、ヲタクは面白いし、日本語は美しいし。日本が一番好き!
とにかく私が言いたかったのは、ロンドンっていいところなんですけど、やっぱり嫌な面もあって、それを覚悟して渡英しないと心が折れちゃうよってことでした。後はなるべく友達と行動するようにして、1人では街をふらつかないこと。ロンドン一人旅とか20代の女の子とかはしないほうがいいと思います。ロンドンは比較的治安がいいけど、やっぱりいろいろあるのでね。
今回は暗い話になってしまいましたが、今後留学してみたいな、と思っている人たちにとって少しでもプラスの情報になればと思います。(今回お話ししたことはロンドンだから起きたというよりも私がなめられやすいっていう面のほうが大きいかもしれないけれど。)