初めましての方も、お久しぶりの方も、前回ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
本日のエントリーは、映画の話を少ししかしないので、期待外れかもしれませんが、よかったら読んでほしい、そんな風に思う話をします。
本日の議題
「当たり前」を当たり前に受け取っていいのか。
です。
これは、先日祖母と温泉に行ってきたときに祖母が1時間、もしかしたら2時間くらいずっと語っていたことと、
「地味にスゴい!校閲ガール・河野悦子」という日テレ系ドラマを見たことでなんとなく思った話です。
(source:地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子|日本テレビ)
※ドラマのネタバレ含みます
「当たり前」について
①「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」第9話の話
(source:http://doramato.net/校閲ガール2話ネタバレ感想見逃し動画無料.html)
今週のお話は、石原さとみ演じる主人公・河野悦子が自らの職業である「校閲」という仕事が世間で「やって当たり前」「存在していないようなもの」などという扱いを受けていることに疑問といら立ちを感じるということが描かれていました。
(いや個人的にはついに幸人が…!!みたいな方が気になったんですけど…!!!いろいろと…!!)
これに対して、菅田将暉演じる折原幸人が、橋の整備や公園の遊具の整備などをする職業の人たちについてまとめた取材ノートを広げながら、
「当たり前を作っているひとは、みんなに当たり前、って思われることが幸せなんだと思うよ」
と諭すことで、コーエツ(主人公のこと)も「そっか、そうだよね…!」と納得するというお話しでした。
なるほど。確かに、当たり前が当たり前ってなってる世界ってすごいことだよね…。でもそれだからいいんだよね…。
と私も納得させられそうになったのですが、ちょっと待てよ、ということで先週の温泉旅行のことを思い出しました。
②温泉旅行での祖母の愚痴
(source:和食 楽庵(地図/写真/恩納村・読谷・北谷/和食その他) - ぐるなび)
祖母と前々から行こう行こうといっては、計画段階でとん挫していた温泉旅行をついに先週行ってきたのですが、
そこで私を待っていたのは雨あられと降ってくる祖母の祖父に対する愚痴でした。
そこで出てきたのが、「当たり前」は果たして当たり前なのだろうか?という話でした。
祖母は祖父のために1日三食必ずご飯を作ってあげています。しかも、どのご飯も必ずおかずは5品以上。
カレーは嫌だというからカレーは作れず、そして洋食も外食も嫌いだという祖父のために毎食手作りの和食です。
そして、そんなわがままを言う癖に祖父は食事作りの手伝いすらしようとしません。ご飯の時間になれば、定位置について新聞を広げたり、テレビで相撲を見たり。
ザ・昭和のお父さん、なのです。
仕方ないじゃないか。おじいちゃんなんでしょう?
という意見もわかります。私もそう思ってました。
でも、昭和生まれだからって、おばあちゃん、つまり女の人はそんなお父さん像をよしとしてきたのか、というとどうやら違うみたいなんです。
その温泉旅行で祖母はこう言っていました。
「お父さん(祖父)は私がご飯を作って、それがおいしいっていうのが当たり前だと思ってるから、ありがとうも、おいしいも言わない。当たり前、当たり前って私が死んだらどうする気なんだろう」
それを聞いて私は、「当たり前って怖いね」って返したんだと思います。そしたら祖母は、
「そうだよ。当たり前、当たり前。どんなに頑張っても当たり前で済ませられちゃうの。」
ととても憤って様子で言っていました。
それを聞いたことを思い出した私は、幸人くんのセリフを思い出して、
「う~ん。当たり前を作っている人の中にも当たり前にされたら困る人もいるんだなぁ…」
と考え直すことになりました。
「当たり前」…なのか?
(source:かわいいフリー素材集 いらすとや)
「校閲」と祖母の話はもちろんちょっと話が違うだろ、と言う話なのですが、「当たり前」という部分で共通しているので、今回ちょっと二つを関連付けて考えてしまいました。
ドラマの中でも、校閲の仕事が当たり前と思っていた人たちが、校閲の仕事のありがたさを感じるシーンがありましたが、やっぱり「当たり前」のことにもっと感謝をしていくべきだよなぁ…と思いました。
ちょっと話が脱線しますが、このことを考えてから、
(source:新垣結衣「逃げるは恥だが役に立つ」<第2話あらすじ> - モデルプレス)
今週の「逃げるは恥だが役に立つ」のでもガッキー演じるみくりちゃんが
「無償で家事を行っている人に対してお給料をもらって家事をしているだなんて言えない!」
みたいなセリフを言っていたのを思い出しました。いや、本当に無償で家事やってる人半端なくない?!と思ってしまいました。
(っていうか、みくりちゃんの場合、平匡(星野源)は自分から今日のご飯割とおいしいとか言ってる気もするしめちゃくちゃ恵まれているのでは…?!タッパーも自分で洗うし…!!!)
とにかく私が言いたかったのは、
「当たり前」が当たり前なのってすごいことだからこそ、日ごろからその「当たり前」に対して感謝はしていくべきだ
ってことでした。
感謝じゃなくても、ご飯を作ってもらったら積極的に「おいしい」って言うとか、積極的に手伝うとか…。そういう小さい積み重ねが大事なんだと思います。はい。
そうしないとね、ほんと、70歳過ぎて超熟年離婚とかになったらね、困るからね。
っていうか、何回でも言うけど、「当たり前」が当たり前になってるのは当たり前ではないんだよ~!
ご飯を作ってくれる人がご飯を作ってくれることはすごい、洗濯をしてくれてたたんでくれることはすごい、すごいんだよ~!!!!
当たり前って思ってること、たまにでいいから「すごいな~!」って思い返すこと、大事ですね。そして日々の小さな感謝。忘れがちですけど、忘れないことを「当たり前」にしていけたらいいですね。
あとジェンダーの当たり前の話。(こういうジェンダーの話本当に苦手なんですけど、これに関しては本当に空いた口がふさがらなかった。)
地方に男女差別が残留してるという話が、地方への差別になるという面倒な問題はあるものの、私も某地方の講演会に行ったとき主催から「土曜日は女子職員が出勤していないのでお茶が出せませんがご了承いただけるようお願いします」と事前に通告されて「はぁ!? なにそれ?」となったことはある。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2016年11月28日
女性がお茶を汲まなくてはならないっていう当たり前、ぶっ壊していきましょうね。
っていうか女性は化粧すべきだとかよー!女性は(が)○○すべきっていうの多すぎるんじゃあねえかなー?!?!?!?!!?!?!
「当たり前」に立ち向かう映画:「ぼくらの家路」
そんなことをぐるぐる考えていた私が観た映画がちょうど「当たり前」に立ち向かう映画でした。
(source:ぼくらの家路 - 作品 - Yahoo!映画)
あらすじ
ドイツに住むジャックは弟・マヌエルと性にだらしないが自分を愛してくれている母親の3人で仲睦まじく暮らしていた。しかしある日、あるきっかけのせいで、ジャックとマヌエルは母親と別居することになってしまう。
ジャックは施設へと預けられたが、結局施設にはなじめず夏休みがきた。夏休みには母親の元へ帰れると聞かされていたジャックだったが、母親からもうしばらく施設にいてほしいという連絡が入り、ジャックは途方に暮れる。
そんな中、ジャックはひょんなことから施設を抜け出すことに成功し、親戚に預けられていたマヌエルを引き取り、母親の元へと向かう。しかし、そこに母親はいなかった。
家の鍵もお金もない二人は何日も何日も母親を探し歩いたが、見つからず、連絡もつかなかった…。
詳しくはこちらをご覧ください。
感想
(source:ラストをどう読み解く? 映画『ぼくらの家路』は、心の土台を探るリトマス試験紙だった | シネマズ by 松竹)
この映画については、斎藤工さんと板谷由夏さんが映画を紹介する「WOWOW 映画工房」という番組で取り上げられていたので知りました。
余談なんですけどこの番組ゆったりしててすごく面白いので、ぜひ観てみてください。オンデマンドもあるみたいです。
で、この映画なんですが、私の知っている「当たり前」がほとんど何もない映画でした。
そんな中、兄弟が唯一信じていた「母親は自分たちを愛してくれているに違いない」という「当たり前」に縋り付いて生きていくというお話でした。
ラストで兄弟たちが出した結論もかなり心にきました。あー、当たり前ってこういう風に崩壊していくのか~というか。
まるでドキュメンタリーのような仕上がりの映画で(斎藤工さんも言っていたんですが、監督のカメラの回し方もかなりドキュメンタリーっぽいんですよね)、どんどん兄弟に引き込まれてしまいました。
(source:Jack (2015) - Fotogramas)
兄弟、とくに主人公のジャックを演じたIvo Pietzckerくんの演技がはんぱなくリアルなんで、ほんとにほんとに観てみてください…!
「当たり前」っていうことについて考え直したくなったときに観てほしい映画でしたね…。
簡単になりましたが、この映画についてはこの辺で。
「当たり前」について考えたくなる映画
・愛について考えさせられる映画
・お母さんありがとうってなる映画
・家族について考えさせられる映画
追記。
当たり前で思い出しましたが、自分が応援しているアイドルが解散・引退、グループを脱退しないっていうのもすごい当たり前ですよね…。
最近はももちが引退したり、SMAPのことがあったり、田口くんが脱退したりで当たり前ではなくなっていますが…。
でもでも、充電期間を取ってまでグループを存続させてくれるKAT-TUNもいるし!田口くんや聖や赤西くんみたいに脱退してもステージに帰ってきてくれる人もいるし!!当たり前を続けてくれる人ってすごい!!!
10Ks!KAT-TUN!!!そして田口くんと田中くん誕生日おめでたかった!(11月)そんで赤西パパ第二子おめでとう〜〜!!!