- 本日の映画
- 主人公は常盤ソウゴは仮面ライダージオウ…ではなく、、、
- まさかの「メタ発言」を真剣に映画で取り扱うなんて!
- 今作のとっておきのサプライズ
- 設定はガバい。
- 祝え!「仮面ライダージオウ」第1作目となる劇場作品である!
- 2回観てきたのでまとめをしてみようと思う。(2018/12/24追記)
- まとめ
本日の映画
平成ライダー20作目にして平成ラストライダーである「仮面ライダージオウ」第1作目の劇場作品『仮面ライダー 平成ジェネレーションズFOREVER』についてお話していきます。
(※2018/12/14 1:03に追記更新しました。また、多々誤りが見られましたので訂正いたしました。)⇒その後同日3;04にも追記しました。
source:ナムコ『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』キャンペーン | イベント・キャンペーン | バンダイナムコアミューズメント「夢・遊び・感動」を。
主人公は常盤ソウゴは仮面ライダージオウ…ではなく、、、
主人公、常盤ソウゴは仮面ライダージオウ…ではなく、大学受験を控えた普通の高校生であった。そんな彼の元にやってきたのは謎の巨大ロボット。なぜか彼を追いかけてくるそのロボットから逃げるため、ソウゴは一目散に逃げ出すも、しつこくそのロボットは追いかけてくる。
もう駄目だ、と思った瞬間、空から現れたのは謎の電車。そこから現れたのは謎の怪人だった。一体なんなんだ、と思っているソウゴの元へ、電車から少年と少女が駆け寄ってくる。
「君たちだれ?あれ、何?」と問うソウゴに対して、少年と少女は彼のことを知っているようで…。そうしている中で、ソウゴは怪人に襲われ、転んでしまう。そんなソウゴの胸元から飛び出してきたのは、ジオウのライドウォッチだった。
「常盤ソウゴ、仮面ライダージオウ」
その言葉を聞いて、ソウゴは唐突に思い出す。
「そうだ、俺ジオウだった…。なんで忘れてたんだろう」
ゲイツとともに変身したソウゴはその怪人と交戦することに…しかし、その怪人は交戦途中に消えてしまう。
一方、仮面ライダービルドの桐生戦兎と仮面ライダークローズの万丈龍我は町中で謎の突風に遭遇する。その突風の中から出てきたのはまだ年端もいかない少年だった。少年の無事を確認しようと近寄ると、少年は二人をはねのけ、「俺に近づくな」と言って逃げてしまう。そして、さらに突風の中から出てきたのは、スマッシュではない怪人であった。
混乱している二人のもとに助っ人としてやってきたのは、すでに記憶をなくし、スカイウォールのない世界では存在しないはずの仮面ライダーグリスと仮面ライダーローグだった…。
その後、ソウゴやツクヨミに興味を示す少年によってソウゴ、戦兎に突きつけられる「仮面ライダーは虚構<フィクション>であり、存在しないヒーローなのか」という問い。彼らはどのようにしてその問いを受け止め、どんな答えを見出すのか。
詳しくはこちらをご覧ください。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』30秒スポット1:仮面ライダー20人名前呼び編 大ヒット上映中!
まさかの「メタ発言」を真剣に映画で取り扱うなんて!
source:「平ジェネ」初日にジオウVSビルドの争い?奥野壮「ライダーは確かにここにいる」(写真36枚) - 映画ナタリー
知っての通り、「仮面ライダー」という作品はフィクションです。ただ、それに対して仮面ライダーという作品が何か触れるということは今まで本編筋ではありませんでした。*1
そこに今回東映が真っ向から向き合い、仮面ライダーを「フィクション」として愛している人々を登場させ、仮面ライダー自身に「自分は虚構の存在なのである」ということを認識させるというストーリーを描いているのです。
正直に言って、私は仮面ライダーにはそういうことを言ってほしくないな、というのが最初の感想でした。メタ発言が苦手というわけではないのですが、本編のギャグパートなどでメタ発言をされるのはいいのですが、本編の根幹にメタ要素が入ってくるというのはあまり得意ではないためでした。なぜ得意ではないのか、と言われると、仮面ライダーがいないという現実を公式側から突きつけられたとき、私は何を心の糧にしたらいいのか、ということを考えてしまったためでした。
ただ、今作を観て、少しだけ考えが改まりました。というよりも、今回この『平ジェネ FOREVER』で公式が伝えたいのは「仮面ライダーがいない」ということではないのだ、ということだったのだとしっかりと受け止めることができたためでした。
例えば、仮面ライダーでなくても、ドラえもんだとか、ウルトラマンだとか、ルフィだとか、悟空だとか、セーラームーンだとか、プリキュアだとか、ラムちゃんだとか、とにかくそういう実際には「存在しない」存在だとしても、多くの人の心の中には確実に「いる」存在というのは確かにいて、それであればたとえその存在が「虚構」の世界にあっても、「現実」の世界にいる存在と同じくらい私たちの心を支えてくれている時点で、もう彼らは「存在している」ということが証明できているのだ、ということを教えてくれるストーリーでした。
このテーマに対しての公式からのアンサーに私は今回ドバドバ泣かされてしまって、私のヒーローが仮面ライダーでよかった、と心の底から思えました。平成が終わっても絶対にライダー続けてほしいです!
今作のとっておきのサプライズ
source:仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER:浅倉大介が主題歌 歴代平成仮面ライダーOPをリミックス - MANTANWEB(まんたんウェブ)
※ネタバレが含まれますので、自己判断で読み進めてください。
さて、今作の粋なサプライズと言ったらやはり各所で言われているあのレジェンドライダーの出演でしょう。
私は今作を観に行く前の一切のネタバレを遮断して観に行ったのですが、私と同じ回で観た観客の方々の多くもそうだったようで、あのレジェンドが登場した瞬間「エッ!!!!」というどよめきが劇場を覆い尽くして、私はそのときに「あ~今作をネタバレなしに、劇場で観ることができてよかった!」と思いました。
またこのレジェンドの登場が本当に粋で、今まで東映特撮作品でオリジナルキャストを呼ぶのが難しいときにはシルエットにしたり、口元を映すなどして本人じゃないけど本人だよ~みたいな体裁をとることが多かったのですが、今回のレジェンドに関してもまず彼の手が映ったので、観客としては「あー、はいはい。またそっくりさんねー。はーい」くらいの気持ちだったのですが、そこからパンっと彼の顔が出たときのもう得も言われぬ感情の高ぶりと言ったら半端じゃなかったです。
「え、なんで、どうして、ほんとに、今何年、これは夢?!うそ!」
と今まで散々出てほしいだなんだ言っておいて実現するとこんなにも人間取り乱すんだなと自分で今改めて振り返ると笑っちゃうくらいパニックだったなと思います。(笑)
以下は本当にネタバレになってしまうので反転します。
あのシーンのモモタロスとの絆が見えるシーン、あのシーンではウラタロスではなく、この一瞬だけ野上良太郎なんだとわからせるように、良太郎の瞳が青色ではなくなるのが本当に最高でボロボロ泣いてしまいました。多分もうこれ以上の電王10周年記念はないのでしょうが、あれを観てしまうと、今の良太郎とモモタロスをはじめとするタロスたちはどういう関係なんだろうか、また良太郎の変身シーンが観たいな…なんていう風に考えてしまいました。またぜひとも侑斗と一緒に戦ってほしいなぁ。
設定はガバい。
いや~ここまでほめちぎっておいてなんなんですが、個人的に映画としておすすめできる作品かって言われたら絶対にNOです。
そりゃあ仮面ライダーをずっと好きなひとが見たら超面白いというか感動できる作品なんですが、映画としての面白さに関してはもうほめられたもんじゃないなと思うわけです。それだけ設定がガバガバです。
確かに平成ライダー20人全員出さなきゃいけないこと、ビルドとジオウという世界を一つに収めなきゃいけないこと、そして全ライダーの必殺技を出さなきゃいけないこと…といった制約が様々ある中での映画製作なので、脚本に無理が出やすいのもわかるんですが、あまりにもこれはひどいな、と思ってしまいました。
もちろん数多の春映画を超えてきた仮面ライダー好きからすれば「『平ジェネ FOREVER』は全然いいほう。むしろ傑作だろ」という意見が生まれるのはわかるんですが、私はどんな作品であってもちゃんと映画として制作されているのであれば映画として評価してしかるべきだと思っているので、その点はすみません。
それで何がそんなにガバいって色々あるんですが、まず今回大東駿介さんが演じているスーパータイムジャッカーです。彼はこれまでのタイムジャッカーと異なり、平成ライダーを根絶やしにするという目的を持っているのですが、これがなぜなのかが全く描かれません。大東さんが舞台挨拶等で説明されているようにおそらく、オーマジオウの君臨する世界は荒廃していて、そこにオーマジオウであるソウゴの像とともに建てられているライダーたちの像から考えるに、未来の人々からすればオーマジオウとともにライダーも憎悪の対象なのでしょう。そのため、彼はライダーをまず排除してしまえばオーマジオウが生まれることもなく、平和な世の中がくるのだと考えている…?というのが今のところ有力な説です。
そう、ただの一説なのです。またしてもパンフレットを買っていないのでもしかしたらこれは公式設定なのかもしれないし、はたまた大東さんの解釈なのかもわかりませんが、とにかく映画本編からだけではなぜスーパータイムジャッカーであるティードがライダーを排除したいのかはわからないのです。
また、個人的にかなり残念だったのは、昨年の『平ジェネ FINAL』の設定が丸々なかったことにされたことでしたね。
この作品で、なぜ今までライダーは年々代替わりしてきたのか、ということに関してのある種のアンサーを出してくれていたはずなのに、今回の映画ではその設定はなし。私はこの設定がだいすきだったので、今回の映画に全く生かされないことになるとは悲しかったですね。あの設定を活かしても、ジオウは様々なライダーの力を継承するんだからなんとかなったんじゃないのか…とか思ってしまいます。そしてビルドにはジオウ成分の入ったフルボトルあげればよかったんだよ…なんで…、どうしてその設定捨てちゃったの…。
⇒(2018/12/24 0:00追記)
ここに関してはアタルくんの妄想の世界+あのライダーたちは人々の記憶の中のライダーが具現化されて出てきたライダーなので、怪人がどれであろうと倒せるのでは、という自分なりの消化で納得することにしました。というか、あのライダーたち多分「本物」ではなく、「ディケイド」であったような、パラレルワールドのライダーのような感じなんじゃないかな、響鬼さんがライダーキック繰り出したりとかするくらいだし、とか思うようになりました。
それから今回滝藤賢一さんが演じてらっしゃるイマジンの設定だとか、またゲイツやツクヨミちゃんはいつの間に…?だとかいろいろあるんですが、とにかく細かい設定はガバいです。
⇒(2018/12/24 0:03追記)
ここは完全に間違えました。カズミンとげんとくん、それからみーたんのことを言いたかったんだった。
でもこれも、誰かの記憶の中にいる存在を具現化させたものなんだよって言われたら「そっかー」ってちょっと納得できるけど、それができるんだったらもうなんでもありじゃねってなってしまって結局設定ガバいなオイみたいな話になるな、と思いました。
祝え!「仮面ライダージオウ」第1作目となる劇場作品である!
source:『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』イベントに平成仮面ライダー20人総集結!奥野壮「時代を駆け抜けるヒーロー」 | 超!アニメディア
ここより以下はもう完全にヲタクの感想なんですけど、もう本当に最高にうれしかったのが、仮面ライダーアギトの賀集利樹さん、仮面ライダー龍騎の須賀貴臣さん、仮面ライダーディケイドの井上正大さん、仮面ライダーゴーストの西銘駿さんが完全新作アフレコに参加してくださったことでした~!!!!!ありがとうありがとうみなさん!!!
(平成ジェネForever声出演するよ👻)
— 西銘 駿 (@shun_nishime) December 22, 2018
東映様そろそろ皆勤賞くれないかな、、
それにしても、で...電王は震えました。#仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER #ゴースト
本当にこうやって以前ライダーを演じていた方々がまた帰ってきてくださるのが本当にうれしいです。(※だからと言ってストーリーが杜撰でも許されるわけじゃないんだぞ)
それから大好きな龍騎が2018年の最新映像技術を使ってファイナルベントするのがもうありがとう、ありがとう、ありがとう!!!という具合に大感謝案件で、もうほんとにうれしかったです!どうか龍騎も新作作品つくってくれ~~!!!!!!
それから過去作から声を流用することに味を占めたということを最近使いだした東映さんの技術がめちゃくちゃ上がっていて、もしかして20作の俳優全部アフレコ参加した?!って思ってしまうほど自然な仕上がりでした!すばらしい~~~!!
2回観てきたのでまとめをしてみようと思う。(2018/12/24追記)
※自分にとっての整理になるので、ネタバレがすごいです。自己責任でどうぞ!
昨日二回目観てきましたー!で、一回目は件のシーンより後の記憶をなくしていたのでさらにストーリーがわかりづらくなっていたのですが、2回観てみたらようやく話がわかりました(当社比)。これお子さん絶対わかってないだろ。いや、本編もそうか。
というわけで、自分なりに整理してみることにします。本当に毎度のことながらパンフ買ってないので自己解釈です。違うぞってことがあればコメントで教えてください。ジェントルによろしくお願いします。
今回のストーリーを複雑にしているのは、「ジオウ」本来のタイムスリップ×パラレルワールドに加えて、メタ要素を含んでいるためかと思われます。いつもであれば、「仮面ライダー○○がいる世界」「仮面ライダー○○がいなかった世界*2」でありますが、今回は「仮面ライダーが生きる世界」と「仮面ライダーが虚構<フィクション>である世界」のパラレルワールドとなります。ではこの二つをつないだものは何かといえばフータロスでしょう。なので以下のような整理になります。
(※すみません、フータロスが正式名称でした。ミスタイプです。)
ただし、私たちとの世界とも異なるとしたのは、モンジュウロウやドニマルが普通に生きているからです!!!!!!というのは冗談で、光が丘学園が存在していたからですね。モジモジ堂とか。
source:映画「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」アナザーWダブル&電王 新イマジンのフータロス公開! | アニメ!アニメ!
この二つがつながることになったのはフータロスがアタルと契約し、アタルが自分の世界に仮面ライダーたちを呼んだことからでしょう*3。これにより、上の図で言うと、オレンジの世界=「虚構」にいた彼らの意識がフータロスによって一時的に青い世界=「現実」に連れてこられ、パラレルワールドの自分自身に乗り移ったと考えられます。そのため、ツクヨミは記憶を失った後に自分のことを知っている友人がいて、さらに名前も違うのだと考えられます。ツクヨミ、ゲイツ、ソウゴが同じ高校に通っていたのは全くの偶然と考えるしかないです*4。設定ガバいな!!!
また、カズミンやげんとくん、みーたんの記憶があったのは、「アタルが会いたい彼ら」が呼ばれているからでしょう。なので、もうアタルの妄想なわけですね。ずるいなアタルなんだよそれアタル。そしたらお前もっとガンガンわがまま言って結婚して子ども生まれて親バカになってる泊進ノ介呼べよ!!!!!超見たいだろうが!!!!!!
話が逸れました。で、これでなぜどうやってそれぞれのキャラが記憶を失ったりなどしていたのかが説明できます。
ただここで謎なのはフータロスです。フータロスはなぜ「現実」と「虚構」の世界を行き来できたのか。もうこれは彼がイマジンだからという雑な理由で片づけるしかないですね。時を旅するイマジンたちは時空だけでなく、パラレルワールドも行き来できると。まあ確かに時を旅できるということは誰かが歴史改変をしてもそれぞれのブランチに行くことができるということを指すと思うので、まあ許容範囲なのかなという気がしてきました。
ただただやっぱりここでそれはどうなんってなってくるのは「ダブルウォッチ」でしょ。あれほど雑に扱われるライドウォッチある?!ひどくない?!何あの中華麺屋の似非中国人*5。ちょっともう文句言いだしたらキリがないのでこのまま進めますが、とにかくその中国人が「翔チャンカラキイテルヨー!翔チャンガイッテタ人キットアナタネー」とか言いながら雑にダブルウォッチをソウゴに渡します。その後「現実」から「虚構」に戻ったソウゴは、そのダブルウォッチが上の図で言うフータロスの役割を果たして「現実」に戻るわけですが、なぜダブルウォッチはソウゴの手元に残ったのかということはもう謎のままです。迷宮入りです。もうどっかの良心的なタイムジャッカーの仕業ってことにしたい。
そして、そこでどうしてかウォズが星の本棚を駆使し*6、イマジンについて調べたところで、フータロスが跳んだ過去である2000年1月29日の「現実」へタイムマジーンを使って向かい、そこでアナザーダブルに誘拐されそうになっているシンゴを助けようとしますが、ここでアタルがアナザー電王になってしまい、結局アタルもシンゴも連れ去られてしまいます。そのままアナザー電王(アタル)とシンゴとアナザーダブルは偽デンライナーによって別時空へと旅立ってしまう…。そう、ここでパラレルワールドに加えてタイムスリップも起こっているわけですね!だんだん話が複雑になってきたぞ!
その後、実はソウゴが(あの話の流れで本当にいつそんな暇あったんだよって感じなんすけど)2018年の「虚構」から2000年1月29日の「虚構」の世界へとゲイツとツクヨミちゃんを派遣し、クウガの誕生を阻止されることを阻止することを頼んでいたことがわかります。そう、なんとこっちの世界でもタイムスリップが行われているわけですね。(ふ、複雑~~~!!!!)しかしここで、ゲイツはアナザークウガの誕生を許してしまいます。(=平成ライダーの誕生が「虚構」の世界の過去とはまた別のものとなった。)
一方、アタルとシンゴを救うためにソウゴとフータロスは偽デンライナーを追いかけますが、あえなく「虚構」から飛んでやってきたアナザークウガによって別世界へと飛ばされてしまいます。ここで飛ばされたのが2000年1月29日の「虚構」の世界。ソウゴとフータロスはいつの間にか2000年1月29日の「現実」から2000年1月29日の「虚構」へと飛ばされていたわけですね。この後、ゲイツたちと合流し、なんとか2018年の「現実」に戻ったソウゴ、ゲイツ、フータロス、ツクヨミですが(ここでも「虚構」と「現実」が入り乱れている)、この世界でもまだなぜかソウゴ、ゲイツはライダーとして存在し続けることができています。これはおそらく、先に2018年の「現実」に着いていたアナザー電王であるアタルの中の「ライダーを信じる気持ち」がまだ残っていたため…?と考えるのが筋…?
そしてそこから件のシーンでソウゴは電王から「誰かの記憶に残っている限り、『虚構』であっても自分たちはそこに『いる』ことができる」ということを学び、また「現実」に戻ります。そしてアナザー電王だったアタルが、特異点である良太郎が変身する電王に倒されるという本編では見られないことが起きます。*7 こうして、アナザー電王からアタルに戻ることができた彼が2018年の「現実」に戻ったことで、ライダーたちは自分の存在を確立することができました。
ただ、ここでさらに疑問なのは、フータロスの契約は終了しているのにもかかわらず、アタルによってライダーたちが「現実」にやってくることができたのか、ということです。しかも、本編映像を観るに、アタルによってというよりも、人々の心にこたえる形でライダーたちは登場するわけですが、これは何の力によってなのでしょうか。個人的にはもう「奇跡」というほかないのかな…と雑な帰結に終わりました。誰かこれにアンサーください。お願いします。アタルにはもしかして本当に「ライダーを呼び寄せる力」があったんでしょうか。そんなわけないか…。
source:ティード役は大東駿介に決定!『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』ゲストキャスト解禁 | AbemaTIMES
また、なぜティードは「虚構」の世界の仮面ライダーを消すために「現実」の世界のシンゴをさらったのかということですが、「仮面ライダーを知らない特異点」である彼さえ守れれば、シンゴが特異点であるため、彼は影響されることなく、ずっと仮面ライダーは存在しないまま世界が続いていく = 仮面ライダーが登場しない世界を築くことができるため…と考えられますが、この時代のほかのパラレルワールドを見てみても「仮面ライダーを知らない特異点」は彼しかいなかったのでしょうか。それともあの世界には2つのパラレルワールドしかないのか。というか他にもあるならティードさんが「仮面ライダー」がいない世界に行ったほうが早くない?うーん謎だ…。あと、「仮面ライダーを知らない特異点」とあるけど、もう概念としての「仮面ライダー」を彼は知ってしまっていたわけだし、もうそれは意味がないんじゃないかいティードさん、と思わないでもない。
とりあえずラストのラストは避けて話すと、これが私の『平ジェネ FOREVER』に対しての考察というか、ない頭で2回観て考えた解釈なのですが、どうでしょうか…。うーん、もう少し説明ほしかったなー、映画本編で。
まとめ
というわけで、平成最後の仮面ライダー映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』についてお話ししました。
仮面ライダーって改めてすごいコンテンツで、いろいろな人が仮面ライダーで笑って、泣いて、元気や勇気をもらって、そしてまた人のつながりがうまれて、ということを映画でまた感じることができて本当によかったです。
いや、まあいろいろ言いたいこともやっぱりあるんですが、それでもやっぱり私は仮面ライダーがきっとこれからもこれまでと変わらず大好きなんだろうなと思いました。平成を最後に仮面ライダーがなくなってしまうことが無いよう、これからももっともっと進化していく仮面ライダーを応援していきたいです。
過去の「仮面ライダー」に関する記事はこちら!
*1:本編筋、と申し上げるのは、ネットで仮面ライダーみたいなYouTubeで配信されていたスピンオフ作品や、現在TTFCで配信されているような「補完計画」などでは結構メタ発言があるからです。また、一方で映画は本編筋なのかということですが、昨今の仮面ライダーの劇場版作品は本編とのリンクも多いことから、今回劇場版作品を本編筋と含めることとします。
*2:厳密にいえばいなかったのではなく、アナザーライダーが生まれたことでオリジナルのライダーの存在が消えた世界です。
*3:でもアタル「仮面ライダーに会いたい」つっといてツクヨミとか美空とかも呼び寄せてたからお前の「仮面ライダー」の意味広いな。広義だなって思いましたね。
*4:だって映画本編でゲイツも言ってるけどツクヨミちゃんとゲイツくんは未来から来てるわけだから「現実」の世界でもほんとは存在しないはずだと思うし。本来は。
*5:正直あの描写中国人差別とか言われたら言い逃れできないぞ東映。どうするんだ東映。
*6:ここマジでなんの説明もなくあっさりと使ってたけど、そういうところだぞ
*7:通常であれば仮面ライダージオウ電王アーマー的なものでジオウことソウゴがアナザーライダーを倒して解決するよねという意味。これは、良太郎が特異点であるために、たとえアナザー電王が生まれたとしても、電王が消えない存在であるからこそ起きる現象でした。良太郎が特異点だからこそ電王になれるというのと一緒ですね。