初めましての方も、お久しぶりの方も、前回ぶりの方もこんばんは。
あやめです。
本日の映画
今日は山崎賢人さん主演「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第1章」についてお話ししていきます。
(source:映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」予告編公開、スタンドのことも明らかに - GIGAZINE)
あらすじ
住みたい街二年連続1位の栄光を持つ杜王町に引っ越してきた高校生・広瀬康一は、転入二日目にして不良に絡まれてしまう。そこにやってきたのは、変わった髪形をした東方仗助(通称・ジョジョ)であった。仗助は自分の髪形を貶してきた不良たちを一瞬にして”見えない力”を使って負かしてしまう。
そんなある日、仗助の元にやってきたのは、空条承太郎という男だった。彼は、明らかに仗助よりも年上であったが、奇妙なことに自分は仗助の甥にあたり、つまり仗助は自分の叔父であると説明し始める。さらに承太郎は仗助に「お前、変わった物が見えるんじゃないか?」と尋ねるのだった。その変わった物こそ、仗助が持つ力の正体・スタンドであった。
自身もスタンドの力を有している承太郎は、スタンドの力を持つ者は自分と仗助だけではなく、現在この杜王町でその力を有する者が急増していると告げるのであった。その日から仗助は奇妙な事件に巻き込まれ始め…。
詳しくはこちらをご覧ください。
映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』予告2【HD】2017年8月4日(金)公開
感想
以前この記事で述べた通り、
私にとってこのジョジョの実写作品というのはかなりの衝撃でした。(上の記事でも言ったけど、制作記者会見観ながら嫌すぎて叫んだくらいでした。)しかし、観てないうちからこれを批判したり、否定するのは違うのかな…と思い、私はあえてこの作品を観に行くことに決めました。
その決心がぶれないよう、公開初日に観に行ったのですが、わりと人が入っていてほっとしました。実写化するからには大コケはしてほしくないな…と思っていたので…。
さて、肝心の感想ですが、なんというか…。難しいんですよね…。私は「進撃の巨人」の実写版映画を観ていないのですが、あれは原作のキャラを実写化するにあたって別キャラに置き換えるなどの地雷を踏みぬいて行った作品だったので、大コケしたけれど、話題にはなっていたと思うんです。
ただ、今回のこの「ジョジョ」の実写映画は、話題にもならないけど、決してクオリティが高いわけでもなく、なんというか点数をつけるのならば63点、みたいな感じで、いじるにもいじれず、絶賛もできない、というかなり微妙な映画でした。
では、私なりにどこがよくて、どこがダメだったのかという部分に触れていきたいと思います。
①個人的に良かったと思うところ
(source:スタンドバトルが幕を開ける「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」予告編第2弾公開 - GIGAZINE)
個人的にかなり良かったと思ったところは、ジョジョと言えばの代名詞の一つでもある「スタンド」のCGでした。スタンドのCGは本当にすごい気合いの入れようで、驚くほどのクオリティの高さでした。
私が特に度肝を抜かれたのは、虹村形兆(演:岡田将生)のバッドカンパニーでした。
(source:『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』 作:荒木飛呂彦)
↑これです。バッドカンパニーのCGは半端なくてですね…。もうCGのスタッフさんの本気度が垣間見えるどころではなく、本気度しか見えねえ!!!CGに予算全部使ったから衣装あんだけお粗末な出来なんでしょう?!そうなんでしょう?!と言いたくなるほどの出来。素晴らしい。
また、原作同様「何が起きてるか全くもってわからない」という場面の描き方も個人的には好きでした。また、漫画やアニメよりもバッドカンパニーの与える絶望感というのが実感できました。なんとなく漫画やアニメだと、「でも言うてミニチュアの軍隊でしょ…。そんなに怖くないんじゃない?」なーんて思ってしまっていたんですが(私だけかな…)、こうして実写として描かれると、いくら小さくても「軍隊」なので、その戦力は計り知れないなぁ…!!と恐ろしくなりました。
その攻撃を受けた仗助や億康の傷がかなりリアルだったことも、その絶望感をより感じられた理由の一つだと思います。
②個人的にどうかと思ったところ
個人的にめちゃくちゃ気に入らなかったのは、神木隆之介が演じる広瀬康一のすべてでしたね…。
(source:『ジョジョ』続報、神木隆之介の広瀬康一&小松菜奈の山岸由花子ビジュアル - 映画・映像ニュース : CINRA.NET)
なんというかまずビジュアルね…。絶対違うよね…。いや、わかってるんですよ、康一君のビジュアルを実写にしたらこれが限界なのかもしれないってことくらい。
って思ったけど、髪を金髪にするとか…、せめて茶髪にするとか…あったと思うし…。それに、神木隆之介っていう俳優のことを考えると、神木隆之介は康一君の髪形はどう考えても絶対似合わないし…。
ミスキャスティングだろ!!!!!!!!!!!!(言っちゃった)
これ誰が得したんでしょう。ってくらい、神木隆之介に広瀬康一をやらせた意味がわからんのですよね…。
そして、次に山岸由花子ちゃんと広瀬康一くんとの関係性ですね。
(source:こんな美女なら叱られたい!?小松菜奈の“ドS女子”役がハマりすぎ! (画像2/4) | ニュースウォーカー)
実写化するにおいて、キャラの設定を変えるというのは多々あることなので、そこに関して文句を言うのは無粋なのでは?という気持ちもあります。
けれど、そのキャラの改変というのは、実写化するにおいて仕方なく行われるものだと思うんですよ…!!!!それで話がテンポよく進むんだったらわかるんです…!!!仕方ないよね…!ってそんな風に思うんです…!!!
でも今回の由花子ちゃんと康一君の関係性を改変する意味ってあったんですか…???って思っちゃうのは私があまりにも原作のふたりの関係性が好きだからなんでしょうか。
実写化するにあたって、ヒロイン的なキャラクターを立てないと華がない、というのはわかるので、そのために由花子ちゃんを出すのはわかるんですよ。
で、話の最初から由花子ちゃんを出すために由花子ちゃんを転入生である康一くんの世話係という役割にするのも、まぁわかるんですよ…。
でもさ!でもさ!!!由花子ちゃんは、康一君が好きって言う大前提があるじゃん…!!!!
(source:『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』 作:荒木飛呂彦)
このような発言も、由花子ちゃんの異常な康一君への愛の表れ。それが「愛」だからこそ狂気であるし、いびつな愛の形であっても、一生懸命な由花子ちゃんの姿がかわいらしくてすきなんです。
でも、今回の映画を観ただけでは、なんだか康一君にいじわるするただのドS女、みたいになってしまっているんですよね…。
しかも、何の説明もしないまま、原作の由花子ちゃんのような言動が途中で入ってくるので、あまりに急すぎて、「この人はなんて"ワールドイズマイン”みたいな世界で生きているんだ…。」という感想しか生めません。
なので、もう少し由花子ちゃんの康一君への好意を丁寧に描いてくれてもよかったんじゃないかなぁ…。なんて思ったりしました。
しかしながら、個人的に由花子ちゃんを演じた小松奈菜ちゃんの演技はかなりすきでした。才色兼備で一生懸命な由花子ちゃんを無理なく実写にできているな~!と思います。特に、「康一君、今日私何か違うと思わない?」と尋ねるシーンはとっても由花子ちゃん!って感じがして、ゾワゾワさせられました。
③この作品は駄作なのか?
私が特にすきだった点と、ちょっとヤダなぁと思った点について述べさせていただいたんですが、結局この作品は観るに値するのかしないのか、で言えば、1800円払って映画館で観る価値があるのかどうかは私にはわかりませんでした。
ただ、今回私はTOHOシネマズのシネマイレージポイントを使って鑑賞したので、一銭もお金を使わずに観た感想としては、まぁ今の邦画の予算と技術ならこれが限界なのではないかな、と思い、なかなか楽しむことができたように思います。
また、原作既読なので、ちょっと脚本で意味がわからないところがあっても、原作のあの部分か…、と脳内で補完できてしまったので、私は公正にこの作品が面白いか否かは判断できませんでした。
(source:『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』 作:荒木飛呂彦)
っていうか実写化不可能と言われた「ジョジョ」の映画の感想を述べろっつーほーが無理だぜ~~~~(今更)
ただ、ここから「ジョジョ」という作品に入って原作を読んでみようという方(特に女の子)にはいいのかな…とも思うんですよね。ジョジョって絵柄がなかなか独特なので、勧めてみてもなかなか読んでくれないのがつらいのですが、実写なら山崎賢人に神木隆之介に伊勢谷友介ですから。絵柄がヤダみたいな文句は出ないんじゃないですか。さすがに。私にはこの作品から原作を読んでみようという人が何人いるのかは全く推測できないんですが…。
あと、個人的にこの作品を駄作だー!潰せー!というのは違うかな、という気持ちもあって、というのも、主役の山崎賢人さんや虹村億泰を演じた新田真剣佑さんは、(恐らくです。私の推測です)アニメの声優さんの話し方をかなり研究されて役に挑んでいたように感じました。そこは単純に「軽い気持ちでこの役を引き受けたんじゃないんだなぁ」とか「少しでも原作に近づけようとしてくれたのかな」とか感じられて嬉しかったです。
まぁただ…いかんせん衣装がダッサいんですよね…。
そりゃジョジョの衣装はユニークですから三次元化させたら違和感が出てしまうのは仕方ないんですが、なんだろう、もうフォローのしようがないほどのダサさといいますかね……。なんかもっとこう…なんとかならないものかな…と悲しくなってしまうほどの出来でした。第2章ではもう少しマシになってると期待してもいいんでしょうか。というか、第2章をやる勇気があるんでしょうか。とにかくもし第2章をやることになってしまったのなら、衣装班もう少し頑張りましょうね…。って感じです…。以上だ…。
まとめ
というわけで、今回は「ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない 第1章」についてお話をしました。
この作品については思うところが多くて、まとまった文章が書けませんでした。すみませんでした。
ただ、率直な感想を言えば、思っていたよりもずっと楽しめたというか、そんなにひどい作品ではなかったよー。という話です。これは本当に。別に製作会社からお金とかもらってません。
でも第2章を作る気なのか…。マジか…とも思っています。
第1章はみんな怖いもの見たさで観てくれるし、山崎賢人さんも旬の俳優だしってことである程度観てくれると思うんですけど、第2章になってしまったら、もうからかい半分で観ていた人たちは観てくれないだろうし、もし万が一山崎賢人さんを超えるレベルのイケメン俳優が新しく流行ってしまったら…って思ったらちょっとどうかな、って思うし…。不安でしかありません。
第2章を撮るなら、やっぱりあの人を起用するしかないのではないかな…と思います。
吉良吉影の実写がこの人なら私は文句なしでまた映画を観に行こうと思います…。よろしくお願いします…。
今年はすべての少年漫画原作の実写映画を観に行こうと思いますので、次の実写作品は「斉木楠雄のψ難」になるかと思います。最終的には実写漫画ランキングもつけたいなぁと思うので、乞うご期待!お楽しみに!!
ちなみに前回の実写作品についての記事はこちら!
少女漫画の実写作品も観に行ったりしました。
そして1回目の人柱経験はこちらです。