本日の映画
今回はドリームワークスの『ヒックとドラゴン』（How to Train Your Dragon）についてお話していきます。
source: Movie Review Rewind: How To Train Your Dragon (2010) - SoBros Network
あらすじ
ヒーカップは長年ドラゴンから村を守ってきたバイキングの長の息子でありながら、気弱で素質がないことからドラゴン退治には参加を許されず、代わりに手先の器用さを買われてドラゴン退治に必要な道具や武器を作る作業を任されていた。しかし、ヒーカップはドラゴン退治に憧れており、どさくさに紛れて自作の飛び道具を使うことにする。幸運にもドラゴンに命中させることができたのだが、ドラゴンがどこに落ちたのかわからない間に自分がドラゴンに襲われそうになってしまう。父に救出されて何とか事なきを得たヒカップは翌日ドラゴンが落ちたと思われる森の中へと足を踏み入れる。
すると、そこで見つけたのはヒーカップの作った飛び道具に絡まって動けなくなっている黒いドラゴンだった。自分もドラゴンを退治できるんだ！と飛んで喜ぶが、痛々しいドラゴンの姿を見て、自らそのドラゴンを解放してしまう。その後、その一見歯がないように見えるドラゴンにトゥースレスと名付け、そのまま彼を観察していると、ドラゴンは人間とコミュニケーションの取れる存在であることをヒーカップは理解する。その後、ヒーカップは人間とドラゴンの共存の道を探ろうとするが……。
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今更『ヒックとドラゴン』を観ました
『ヒックとドラゴン』（原題はHow to Train Your Dragon/ドラゴンのしつけ方）を観ました。いや存在はずっと知ってたんですよ。というか今作ヲタク界隈でめっちゃ有名ですよね。ヲタク界隈で有名な作品ってありますよね。例えば『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』とか。
source: BBC Two - Rise of the Guardians
なんでも主人公（？）の男の子が『アナと雪の女王』のエルサに能力が似ててヲタクに刺さること間違いなしのキャラだとかなんだとかでめちゃくちゃヲタク界隈では有名ですよね。ちなみに今作もドリームワークス製作。しかも製作総指揮はあのギレルモ・デル・トロ。あとは『ミラキュラス レディバグ＆シャノワール』とかもヲタク界隈では有名。
source: ON Kids & Family, ZAG Team with China’s Fantawild for ‘Miraculous’ Expansion | Animation Magazine
なんでも黒猫の男の子がかわいいとかなんとかです。これはキャラデザが個人的に刺さりまくってるので近いうちに見たいと思っているシリーズです。
というわけでこんな感じで日本では世間的にはあまり知られていないが、ヲタクにはめちゃくちゃ知名度を上げているという海外アニメ作品がこの世にはたくさんありますが、今回の『ヒックとドラゴン』もその一つ。しかし私はこの作品を意図的に観ないように避けてきていました。なぜかというと、
source: how to train your dragon - Why was Toothless toothless? - Science Fiction & Fantasy Stack Exchange
トゥースレスかわいすぎて人生めちゃくちゃにされそうだから。いや何を隠そう私は『ベイマックス』（原題『BIG HERO 6』）のベイマックスの可愛さとその物語の完璧さに耐えきれず、飛行機の中で初めて鑑賞してたんですけど、まさに1リットルの涙って感じで大号泣かまして隣に座っていた西洋系の女性にはちゃめちゃにドン引きされるという経験を持つ女なので、マジでこんなかわいらしいものが動いたら1リットルの涙じゃすまされねえ、マジで社会的人権が死ぬほんとにやべえと思って、自らの社会的地位を守るために観ないようにしてきたんですよ。ちなみにベイマックスとは真面目に結婚したいんですけど、それを言ったら先日友人に「ベイマックスは二次元で、あなたは三次元に生きてるの、わかる？」って諭されました。あと最近だとやっぱりベイビーヨーダの可愛さが異常だったよね。
じゃあなんで逆に今回観てみたかっていうと、今COVID-19のおかげで家に居放題じゃないですか。だから社会的地位もクソもないんですよね。私がトゥースレスかわいすぎてでんぐり返しをしまくろうが、わめき散らそうが、全裸で踊りまくろうが大丈夫なんですよ。家なんで。突然泣き出して近くの人が「どうしたの？」って話しかけてくることもないんですよ。もう今じゃんと。今しかないじゃんと。というわけで観てみたわけですわ。
思ってた以上にトゥースレスかわいい、し、なんだよこの話……最高じゃん…………。こんなすごいものを俺は、俺は…10年も眠らせてしまったのか…………。あほか……あほなのか……。観ろ……。お前の社会的地位なんてどうでもいい……とっとと観たらよかったんだ……アホ……。
となり、私は全裸で踊り出すこともなく、雄たけびを上げることもなく、ただただ今作のすごさに完敗し、敗北のあまり大の字になってベッドの上で寝転ぶしかできなかったですね……。またもエンターテインメントに敗北してしまった……。
しかし今作本当におもしろかったです。元々どんなストーリーなのかはなんとなく知っていて、ストーリー自体もそこまで目新しいものではないと言えばそうなのですが、ドラゴン、バイキング！と来たら誰もがすごいアクションシーンを期待する中で主人公は心優しい手先が器用な少年って地味か！どこまでも地味か！そしてそんな彼がトゥースレスと仲良くなっていく中で、友情をはぐくむだけじゃなくて、トゥースレスが唯一の心を開くドラゴンとみなさずに、「ドラゴンはちゃんとコミュニケーションが取れる存在なんだ！」と理解して、彼ら全体に対して理解を示していくってすごく子どもに見せるアニメーションとして100点じゃないですか？！今まで嫌っていた存在も、実は自分が誤解していただけなのでは？という結論をサラっと、わかりやすく示すドリームワークス、最高！
source: Hikku to doragon (2010) - IMDb
それからドラゴンたちがちゃんとかわいいし、かっこいいし、怖いんですよね。そこはやっぱり『リロアンドスティッチ』に通じるなと思います。スティッチは今でこそかわいいけど、やっぱり最初観た時は腕が生えたりする気持ちの悪い存在で、人間のことを嫌っていた時の野生的な部分はしっかり怖いしで、でも心を開いて互いが歩み寄ろうとすればちゃんと理解がしあえるっていうのがちゃんと描かれていて、あのバランスがすごくすきなんですけど、今作にもしっかり活かされてるな～と思いました。あと野性味があると本当に生きている感が増すし、その後リロやヒーカップになついたときの可愛さが倍増してかわいいんですよね～。
あとヒーカップがトゥースレスの尾っぽが半分欠けてしまっているのを見て、自分の技術を活かして助けてあげて、結局その尾っぽを開いたり閉じたりするのを制御する人が必要になるから自分がトゥースレスに乗ってその役割を果たす、っていうちゃんとドラゴンになぜ彼が乗るのかを丁寧に描くのもすごくよかったですよね……。ドラゴンに人が乗ることにちゃんと説明がつくんだよ……！！！ストーリーテリングが丁寧すぎて涙ちょちょぎれるわ……。しかもその間でトゥースレスとヒーカップの友情と信頼がはぐくまれるのもすごく手際が良くて、「て、天才……？！」ってなっちゃいました。さらにそれがラストでうおおおんって展開が待ってて、そ、そこにつながるのかよ～～～？！？！？ってなってあまりの完璧さにひっくり返りました。
それからこの話には絶対に分かり合えない他者っていうのがほぼいなくて、みんなそれぞれ自分の見てきたもの、信じている物がすべてだと思っているから、主人公目線で見ると少し厄介な存在になってしまっているけれど、ちゃんと理解し合えるように働き合えば近づけるよっていうのがすごく前向きでよかったです……。もちろん、現実にはいろんな人がいて絶対分かり合えない人もいたりするんだけど、それでも最初からあきらめないで何度でもトライしてみようっていうメッセージのように私は受け取って、もうめっちゃよかったです、、、。
どんなキャラクターも悪役！とかに固定されてなくて、柔軟に立場が変わるのが良かったですね。作り手の都合でずっと悪役にさせられているキャラクターとか見るとちょっと萎えたりするから、、、。
そんでやっぱ最後に言いたいのはトゥースレスがかわいい～～～！！！！！！って話なんですよね。もうマジかわいすぎて大の字しながらLINEスタンプ探しに行ったんですよ。こんなもんLINEスタンプ買って友人全員に連打しまくりたいにきまってるじゃないですか。そうですよね。なんで探しに行ったんです。ないんです。いやもう信じられないんですけどないんですよ、LINEスタンプが。信じられなくて英語と日本語で探してみたけどないんです。なんで？？？？？？？？？？絶対売れるじゃん。買うじゃん、私が。3種類しか絵柄がなくても買うじゃん。なんでないの？？？？？？？？？おかしくない？？？？？？？？？？？？？？？絶対買うじゃん。
じゃあLINEスタンプがなくても着せ替えはあるかなって思って探したんです。ないんです。え？？？？？？？？なんで？？？？？？？？？？ベイマックスは2種類も着せ替えがあるのにないんですよ。ちなみに『リメンバー・ミー』のLINE着せ替えがめっちゃかわいくてあれのデザイナーさんはもっと褒められて欲しいし、もっと報酬もらってほしい。でもないんです、『ヒックとドラゴン』のLINEスタンプも着せ替えもないんです。え、マジさ……ヲタクさ……、「全ヲタク見て！」じゃなくてもっとちゃんと「老若男女国籍問わず全銀河系の生き物全員観ろや」くらいの気合いで勧めろや……。とキレ散らかしました。（勧めてくれたのにごめん）あとドリームワークスちゃんと金がとれるところからはちゃんと全部取ろう。ビジネス展開でディズニーに負けないでくれ。頼む。もっとがめつくいこう。
あ～～～～～～～～～トゥースレスのLINEスタンプ連打したいよ～～～～～～～～～～トゥースレスのこと毎日眺めたいよ～～～～～～～！！！！よしよししたいよ～～～～～！！！！お魚一緒に食べたいよ～～～～～～～！！！！！なんで俺はヒーカップじゃねえんだ～～～～～！！！！！
…………あ！！！！！！ぬいぐるみ……か……？！こんな時こそぬいぐるみを買うべき……なのでは……？！トゥースレスぬい……では……？！？！
中国のパチモンか？！？！？！？！？！？なんだお前！！！誰だよ！！！！！！！トゥースレス……トゥースレスに会いたいよ～～～～～～～～～！！！！！！
まとめ
というわけで、本日は『ヒックとドラゴン』についてお話してきました。ちなみに最初に説明すればよかったんですが、本記事の中で使っているヒーカップやトゥースレスという名称は英語版の名前を用いています。結構本作は日本語版と英語版だと名称が変わってたりとかいろいろ異なる点が多いみたいですよね。私は英語版で観てしまったので今回は英語版の名称でお話させていただきました。
にしてもトゥースレスかわいかったです。本シリーズってめちゃくちゃ人気作なので、去年公開された最新作を含んで全部で4作の劇場版があるみたいなのでもう今からすごく楽しみにしています。しかも1作目が10年前なので、映像技術が上がってどんどんクオリティが高くなっているという評価も聴くのですごく楽しみです。今更でも観てよかった。Twitterのヲタクありがとう。
全然わからんけどこいつら鬼かわいい。何これ。こわ。この可愛さに勝てる自信ないわ。
