きねまないと

最近映画が好きになった20代が素人目線で好き勝手に映画の感想を綴るブログ。

AppleTV+に入るのがめんどいとか言うな、トムホが今世紀で一番可愛いから『クラウデッド・ルーム』を黙って見ろ

 

本日の作品

本日はAppleTV+オリジナルドラマ作品『クラウデッド・ルーム』についてお話しします。

Source: The Crowded Room - Apple TV+ Press (UK)

 

あらすじ

親友であるアリアナと共にある男を殺すためロックフェラー・センターを訪れたダニー。しかし、その男の顔を見るなり、ダニーは殺意を消失してしまう。アリアナはそんな彼の様子を見てダニーから銃を奪い取ると男に発砲をする。

その後、アリアナは姿を消し、ダニーも自宅へと逃げ戻るが、その後警察にはなぜか自分1人だけが逮捕され、アリアナは依然として姿を現さなかった。

そんな彼の前にライアという女医が現れ、ダニーのこれまでの人生を尋ねてくる。わけがわからないながらもダニーは事件が起きる以前の生活についてライアに少しずつ話し始めることとするのだが……。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 


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批評家スコアなんかくそくらえ、てめえの目で判断しろ

Source: The Crowded Room On Apple TV+ Will See Tom Holland In Emotionally-Demanding Role | Glamour UK

MCUではスパイダーマン/ピーター・パーカー役を務めるトム・ホランドが主演*1、そしてプロデュースまで手がけた今作。トム・ホランドは今作にまさに全てを出し切りすぎてしまい、現在俳優業を休業するほどの力の入れようなのですが*2、蓋を開けてみれば、まさかの批評家スコアが撃沈という事態になっています。(現在、Rotten  Tomatoesのスコアは31%*3。)

ですが、私はもう声を大にして言いたい!今作本当にそんな酷いスコアをつけられるほど悪い作品では決してないんです!!!!!!!!!!!

主演のトム・ホランドはもう誰もが知っているほど芸達者な俳優で、彼の演技だけでも本当にグイグイ引き込まれていきますし、共演のアマンダ・サイフリッドの役も回を追っていくごとに魅力がガンガン増していきます*4なんで31%とかつけるの?!?!?!本当に!!!!やめなさいよ!!!!!いますぐ俺はRotten Tomatoes is wrongに出られる覚悟だよ*5!!!ふざけんな!!!!!!

本当に私がトム・ホランドのファンであるということを抜きにしても普通にめちゃくちゃ面白い作品なんですが、もういかんせん人はAppleTV+に加入していない!から見ていない!から批評家スコアを鵜呑みにしている!!!!!ド畜生め!!!!!!!!!!!

私も今作が配信される前とかまだ最初の3話しか配信されてなかった頃とかは「そうだよね、AppleTV+入るの億劫だよね、わかるよ」とか言ってたんですけど、もうそんなことはどうでもいい。全人類加入しろ。『クラウデッド・ルーム』だけで加入の価値があるし、他にもタロン・エジャトン主演の『テトリス』もめちゃくちゃ面白いし*6、ドラマ『ザ・モーニング・ショー』も激烈に熱いから見ろ*7

本当にお願いします、めちゃくちゃ面白いので『クラウデッド・ルーム』見てください……。次の章からネタバレを若干含みながら話していくのでネタバレは嫌だよという人は問答無用でここでAppleTV+に加入してからこの記事を離れてください……。ちなみにPR記事とかはやったことないし、少なくともこの記事はそれではないので、私の記事を読んで加入したところで私にはお金は入りません、私がただ喜ぶだけです。

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アメリカエンタメ業界にはトムホを可哀想な目に遭わせたい変態しか存在しない

Source: The Crowded Room release schedule | When is episode 8 on Apple TV+? | Radio Times

私は過去の記事で「可哀想なスパイダーマンが本当に好き!!!」ともう本当に飽きるほど言ってきてるんですが、そんな私でもトム・ホランド(以下、トムホ)版スパイダーマンの最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(以下、『NWH』)を観た時は「いくらなんでもそこまでは頼んでいなかったのですが……」となり、反省をしたくらいでした。

が、アメリカのエンタメ業界っていうのは本当にスパイダーマンに限らずトムホをとにかくいじめ倒したいという欲望に溢れた人物しかいないようでして……。同じくAppleTV+で配信されたルッソ兄弟による映画作品『チェリー』とかも本当なかなかにトムホをどうやっていじめ倒してやるかを考えている作品だと私は思っていて(それを見たジョン・ワッツが「俺も負けてらんねえな……!」ってなって『NWH』を作ったでしょって私は思っています)*8、本当に永遠とトムホは出演する作品で虐められているな……とぼんやり感じていたのですが、今作『クラウデッド・ルーム』は『NWH』と『チェリー』を観たアキヴァ・ゴールズマンがマジでトムホを酷い目に遭わせにきたなと言う感じで*9、私は自分の考えがマジで確信に変わりました。本当にアメリカのエンタメ業界トムホをいじめたい変態しかいねえんだ……。

まぁどんな風に可哀想かというと、「女子同士のセックスに誘われるもチェリーすぎて入れないトムホ」「その後代わりにすげえ怖いおっさんにオーラルセックスを求められ、青ざめながらも泣く泣く了承するトムホ」などが最初の3話くらいまでで見れちゃうほど可哀想です。ちなみに性描写や暴力描写などは直接的な表現が全くないので、結構万人向けに作られているというか作ろうとしている感は感じるのですが、マジで内容はクソほど不幸なので他人に共感しやすい人には視聴を勧めません。マジで可哀想な目に遭いまくるので。

『チェリー』も『NWH』も本当可哀想でしたが、『クラウデッド・ルーム』はマジで一つ頭抜きん出てる作品なので、そういうトムホが見たかったんだよ〜!!というアメリカのエンタメ業界の変態たちと同じ趣味を持つ私みたいな人にはマジでおすすめです。

 

こんなにたくさんいろんなトムホがこの作品一つで見れちゃっていいんですか?!?!(※ネタバレあり)

Source: 'The Crowded Room' Trailer: Tom Holland Struggles With Reality

さて、ここまでストーリーについては避けて話してきましたが、ここからストーリーについて触れていきます。どうしても語る上で物語の核となるネタバレ(と言っても3、4話あたりで多分わかるかと思います)に触れざるを得ないので、ネタバレを避けたいという人はここまでで……。

今作の主人公ダニーは、実在した強盗強姦犯をモデルに描かれたキャラクターです。この実在した人物というのがビリー・ミリガンという人物で*10、実は解離性同一障害、一般的に多重人格者と呼ばれる人でした。今回、このビリー・ミリガンをモデルにしているので、ダニーも同様に多重人格を持つ人物なのですが、私の場合これを知ってて見ていたので、本当に最初の数話は「これどこまでが存在する人?!どこから自分?!?!」と大混乱になりながら見ていました。(それがとっても楽しい。)

誰が実在の人物で誰がダニーの人格であるのかということへの言及は伏せますが、最初の数話に関しては、ダニーが他の人格については把握していないということもあり、観客側にも多重人格であるということは伏せられ、ダニーの話す供述を「なんだか話がおかしいぞ?」と思いながら聴いていくというスタイルがとられており、そしてその後あるエピソードから多重人格者だったのか……!と明かされる仕組みになっていますが、これが本当に面白い!

そしてそれまではただ別の役者が演じていたキャラクターをその後トム・ホランドで演じて見せたり、またその役者が出てきたりするようになるのですが、つまりは多数のキャラクターを演じるトムホがこの作品一つでたくさん見れてしまうわけです……!!!!!「くっ、いいのか、こんな贅沢に、こんなに可愛いたくさんの種類のトムホを余すことなく堪能してしまって……!!」とマジでキモイ苦悩に悩むほど贅沢です。しかもマジでどのトムホも最強にキュートで「いや可愛すぎる!!!!!無罪!!!!!!!」と物語無視で勝手にダニーを無罪にしてあげたくなるレベル。なんだよあれ。(というか本当によくこんなキュートなトムホを見て批評家たちはそんな点数をつけられたわねと思うわけです)

ちなみに今作はその多数の人格が国籍なども違うことから、個人的には吹き替えではなく字幕で見ることをお勧めします。私は今のところほぼ全話を吹き替えと字幕で1回ずつ(計2回)見ていますが、やはりアクセントが変わるところも見所の一つなので、字幕で見るのがお勧めです。もちろん榎木淳弥さんの吹き替えは今作でも本当に素晴らしいのですが……!

 

アマンダ・サイフリッドの目力演技も見逃せない!

Source: Tom Holland Is 'Dangerous' and Under Suspicion in The Crowded Room

そんなダニーを助ける精神心理学の教授、ライア役をアマンダ・サイフリッドが演じているわけですが、アマンダ・サイフリッドで本当に正解!と思うほどハマり役です。ダニーをトムホが演じているのはまさに製作陣が言っているように、彼しかいなかった!と行った感じですが、アマンダ・サイフリッドに関しても、これを見た後じゃ彼女しかもう考えられないと言った形です。

ライアについては前半まではほとんど詳細は語られず、物語は進行していくのですが、途中ライアがどのような人物であるのかを改めて語られる回がきて、そこでようやく観客は現在のライアの立場と、ダニーの聞き取りを経た彼女の心境の変化などを知り、より一層、ダニーだけでなく、ライアの側にもつきたくなるというか、この二人にとってどうにか良い結果を目指したい!というような気持ちにさせられるんですよね……!

特にこの役をアマンダ・サイフリッドが務めてくれて良かったと思うのは、ひとえに彼女に目力力(メヂカラリョク)でしょうか。

Source: 'The Crowded Room' review: Tom Holland can't escape from the bleak gimmickry of the Apple TV+ limited series | CNN

アマンダ・サイフリッドの目でダニーに語りかけてくる勢いというか、目だけで彼女がダニーの力になろうと必死でもがいている様子がこちら側にも伝わってくるというか、とにかくアマンダ・サイフリッドの目がとっても印象に残るのです。

前半はとにかく精神心理学の専門家として冷静にダニーを見ている、という鋭さを持ったような印象を強く受けるのですが、後半の彼女の背景がわかってからは、彼女の中の葛藤やもがきというものを感じる目力に変わるような感じで、本当にアマンダ・サイフリッド、さすがですね……。私のこれまでの映画チョイスが悪すぎて今まで『TED2』と『マンマミーア!』くらいでしかアマンダ・サイフリッドを知らず、コメディ女優だと思っててほんとごめんな……。『IN TIME』の方が本業だったんだね(?)……。

 

ウマ・サーマンとイーサン・ホークの息子、ウマ・サーマンとイーサン・ホークの息子すぎる

Source: 'The Crowded Room' Cast and Character Guide

いきなりなんの話?って感じなんですが、実は今作でダニーの友人役・ジョニーを演じているのはLevon Hawkeという若手俳優で、この方がウマ・サーマンとイーサン・ホークの息子さんなんです。

これ本当に全然知らないまま3話くらいまで視聴してて、この人なんか目が離せないな〜他の作品も気になる……と思って見てみたら、なんとびっくりなんつーサラブレッドだよとなった次第でした。本当に見事にイーサン・ホーク50%、ウマ・サーマン50%ですごい。

Source: ‘The Crowded Room’ Trailer Earns Tom Holland Comparisons to the Joker

この他にも、ダニーが逮捕されるきっかけとなったアリアナを演じるサッシャ・レインという女優さんもめちゃくちゃ目を持ってかれるほど魅力的な俳優さんで*11、今作は本当に知って良かった!!!と思わせてくれる俳優さんがたくさん出てくるのもお勧めポイントの一つです。サッシャ・レインが演じるアリアナはいつも飄々としていながら、どこか物憂げで、男性も女性も惹かれていくというキャラクターなのですが、まさにそれを見事に体現していて素晴らしいです。ありがとう、こんな才能ある俳優を私に教えてくれて、ありがとう、『クラウデッド・ルーム』……!

それから今作には泣く子も黙るイギリス人(?)ジェイソン・アイザックスがマジでイギリス人紳士役として出てくるんですけど*12、このルックよ……。いや、まぁ、そりゃ……見るっしょ……。これは……。あまりにイギリス人すぎて……サイッコー……。ちなみに喋り方もめっちゃイギリス人で、本当ちょっとうざいくらいイギリス人ですね。イギリス人が嫌いなイギリス人って感じです!サイコー!!!

 

まとめ

Source: The Crowded Room Review - Tom Holland Shines in Dull Series

今回はAppleTV+限定ドラマシリーズ『クラウデッド・ルーム』についてお話ししました。とにかく言いたいことは「『クラウデッド・ルーム』を見てくれ……!!」ただそれだけなんです……!!

本当にマジでAppleTV+加入者でさえ3億人に一人くらいしかいねえのか?と思うほど少ないんですけど、『クラウデッド・ルーム』を見てるっていう人まだ現実でもネットでも出会ったことないんでほんとにもうよろしくお願いします、頼みます、(私の)オビ=ワン・ケノービ、あなただけが頼りです……。


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いや私も配信が始まる前は「おい、このスタイリスト担当目がイカれてんのか?トムホに長髪なんか似合うわけねえだろ、人生やり直してこい」とか思っていましたが、もう回を重ねるにつれて「ウェーブがかった長髪が可愛すぎる、最高です、ありがとうございます」しか言えなくなってきたくらいなので本当に『クラウデッド・ルーム』見てください、本当にお願いします……。多分話的にシーズン2を作れる感じでもないと思うんで、今シーズンだけで終わるんで、本当、ドラマは永遠に続くから見ないとか、AppleTV+入るのめんどくさいとか言わないでどうか、『クラウデッド・ルーム』、見てください……。

*1:MCU…Marvel Cinematic Universeの略。『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』などのマーベルコミックのスーパーヒーロー映像作品が世界観を共有している。過去の作品については以下の記事をどうぞ。

 

slhukss1.hatenablog.com

slhukss1.hatenablog.com

slhukss1.hatenablog.com

*2:

www.bbc.co.uk

*3:Rotten Tomatoes…映画の批評を集めたサイト。映画の批評家たちのスコアと観客のスコアをそれぞれ掲載している。

www.rottentomatoes.com

*4:アマンダ・サイフリッド…映画『マンマミーア!』などで知られるアメリカの女優。

ja.wikipedia.org

*5:Rotten Tomatoes Is Wrong...Rotten Tomatoesが配信しているポッドキャスト番組。毎回各作品について絶賛派の人物と否定派の人物による該当の作品のディスカッションを行っている。絶賛派も否定派もどちらもRotten Tomatoesのスコアは低すぎる、高すぎるという不満を持って来るため、「ロッテントマトは間違っている」というタイトルがつけられている。

editorial.rottentomatoes.com

*6:タロン・エジャトン…映画『キングスマン』の主演などで知られるイギリス人俳優。『テトリス』では同名ゲームを売り出した実在した人物を描く。日本語を話すタロン君を見たければ『テトリス』を見ろ

*7:『ザ・モーニング・ショー』…朝の番組のMCキャスターのセクハラ問題が発覚し、そこから明らかになる番組そして組織としての歪な構造についてを描くシリアスドラマ。毎回ハラハラドキドキが待つ超優秀エンタメ作品

*8:ルッソ兄弟アンソニー・ルッソ、ジョセフ・ルッソの兄弟を指す。『アベンジャーズ:エンドゲーム』などの監督を共同で務めている。『チェリー』の詳細は以下の動画より。


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*9:アキヴァ・ゴールズマン…『クラウデッド・ルーム』の制作者。代表作に『ダヴィンチ・コード』や『アイ・アム・レジェンド』などがある。

ja.wikipedia.org

*10:

ja.wikipedia.org

*11:

ja.wikipedia.org

*12:ジェイソン・アイザックス…『ハリー・ポッター』シリーズでルシウス・マルフォイを演じたことなどで知られるイギリス人俳優。

ja.wikipedia.org