- 本日の企画
- ノミネート作品
- ①『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』
- ②『ジョン・ウィック: パラベラム』
- ③『ジョジョ・ラビット』
- ④『ザ・ハッスル』
- ⑤『1917』
- ⑥『スキャンダル』
- ⑦『パラサイト 半地下の家族』
- ⑧『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
- ⑨ミス・アメリカーナ
- ⑩『好きだった君へ: P.S.まだ大好きです』
- ⑪『ドラゴンクエスト ユアストーリー』
- ⑫『レボリューション 米国議会に挑んだ女性たち』
- ⑬『ザ・ジェントルメン』
- ⑭『僕のヒーローアカデミア: ヒーローズ・ライジング』
- ⑮『ダーク・ウォーターズ』
- ⑯『2分の1の魔法』
- ⑰『蜜蜂と遠雷』
- ⑱『37セカンズ』
- ⑲『ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから』
- ⑳『アンカット・ダイヤモンド』
- ㉑『殺さない彼と死なない彼女』
- ㉒『タイラー・レイク 命の奪還』
- ランキング
- まとめ
本日の企画
みなさんコロナ禍楽しんでますか?楽しんでるわけないですね。でもできるだけ楽しめたらいいなと思っています。
さて、遅くなりましたが、きねまないと2020年上半期映画ランキングです!いってみよ~!
source:https://www.vanityfair.com/hollywood/2020/02/bong-joon-ho-oscars-engravers-apology-video
ノミネート作品
今回はコロナウイルスによるロックダウンの影響で劇場に全くと言っていいほどいけませんでしたので、新作映画は全部ノミネート作品とします。
2019年公開映画も含め、2020年に私が映画館で観たもの、配信で観たものを対象といたします。
ちなみに昨年下半期のランキングはこちらです。
slhukss1.hatenablog.com
ではいってみよー!
①『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』
source:https://www.indiewire.com/2019/12/little-women-florence-pugh-amy-interview-1202198108/
『レディ・バード』の主演(シアーシャ・ローナン)・監督(グレタ・ガーウィグ)の再タッグという明らかにおもしろいもう評判の良さが固い、そしてハードルがガン上がりしてしまう一本。こちらが私の映画初めでした。
ちなみに『レディ・バード』にもみんなが大好きティモシー・シャラメ(今作にも出演)が出ているので観てみてくださいね。
にしてもこのナレーションの人の声だけでもう映画の魅力が私的には少し下がるので、ナレーションなしの洋画の予告作ってくれないだろうか。
②『ジョン・ウィック: パラベラム』
source:https://letterboxd.com/film/john-wick-chapter-3-parabellum/
こちらは2019年公開作なのですが、新作映画全然見れていないのでこちらも準新作、つまりは新作ということでノミネート作品に入れさせていただきます。
きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」が劇中で使用されるということが発表されたときに私のTwitterのTLがめちゃくちゃ盛り上がっていたのを思い出しました。
『ジョン・ウィック』シリーズについてはこちらの記事でもお話ししておりますのでよろしければ。
③『ジョジョ・ラビット』
souce:https://blog.richersounds.com/film-review-jojo-rabbit/
『マイティ・ソー バトルロイヤル』で一躍その名を世界にとどろかせたタイカ・ワイティティの最新作。まさかのナチ・ドイツを題材にした映画になるということで当初は大変驚きました。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』は過去に記事を書いているのでこちらもよろしければご覧いただけるとうれしいです。
(リンク切れが多いので近いうちに直したいと思っている記事の一つでもある)
④『ザ・ハッスル』
source:https://www.spoilerfreemoviesleuth.com/2019/05/cinematic-releases-hustle-2019-reviewed.html
アン・ハサウェイとレベル・ウィルソンのタッグを聞いてだれが面白くないと予想できるだろうか、いやできない!と言って見た映画でした。女ってサイコ~~!みたいな映画がすきなので好きだろうきっと!と思って観たんです。
⑤『1917』
『007 スカイフォール』などの作品が記憶に新しいサム・メンデスがクリストファー・ノーランに憧れすぎて撮っちゃった(らしい)WW1の映画。ワンショット”風”な画の作り方も話題になりました。『パラサイト』(後述)とオスカーを獲りあった作品です。
⑥『スキャンダル』
source:https://www.wwnytv.com/2019/12/27/bombshell-movie-review/
女の復讐が今始まった…!みたいな映画ではなく、現実の残酷さをこれでもかというほど見せつけてくるドキュメンタリー”風”の一作。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーと誰もが名前を一度は聞いたことがある女優を3人も一度に使って見せるこの豪華さをもってしてお届けする地獄です。
⑦『パラサイト 半地下の家族』
souce:https://mubi.com/notebook/posts/movie-poster-of-the-week-the-posters-of-parasite
やはり2020年上半期の映画といったらこれでしょう!『パラサイト』!もう一時は映画が好きと言うわけではない人までこの映画の話をしていたくらいでした。美しい地獄みたいな映画でしたね。ちなみに私の韓国人の友人はまだ観ていません。ちなみ『アジョシ』は韓国人はみんな一度は観る映画らしいので『パラサイト』も早くそうなってほしい。
『アジョシ』については上のラジオブログも録ったのでよろしければ。
⑧『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
きたきたきたきた!ついにきた!真正『スーサイド・スクワッド』が来たんだ!!!!しかもユアン・マクレガーとかいうめちゃくちゃ最高なキャスティングまで連れてきたぞ!!というわけで2016年『スースク』はみんな忘れような…。ジャレッド・レトのことはもう責めてやるな…。俺はすきだよ、あのジョーカー…。
⑨ミス・アメリカーナ
テイラー・スウィフトがどこの国の人なのかも知らなかった私がテイラー・スウィフトを知るために観ました。テイラー・スウィフトをよく知らない人も、よく知ってる人も楽しめる、さすがネトフリ!といった一本。
⑩『好きだった君へ: P.S.まだ大好きです』
source:https://fullplot.info/movies/to-all-the-boys-p-s-i-still-love-you-2020/
こちらはNetflixオリジナル作品『好きだった君へのラブレター』の続編です。1作目の評をしていないので、不親切極まりないノミネート作品になってしまいました。でも2作目を観ているということは、1作目はとんでもなく面白かったというわけです。あと私が最近ハマっているノア・センティネオ君(『ジョジョの奇妙な冒険』の第2部主人公、ジョセフ・ジョースターのリアル版にしか私には見えない。最高にすき)が出ているのもでかい。
⑪『ドラゴンクエスト ユアストーリー』
2019年一番世の中を荒らした一作と言えば『ドラゴンクエスト ユアストーリー』かはたまた『ニノ国』か…。後者はまだ観られていませんが、こちらは観てみました。クソ映画大好き人間なので…*1。ちなみにクソ映画なんだと世の中はすぐ言いますが、その人たちの大半は観ていない!観ろ!!時間を無駄にしてから文句を言え!!!
⑫『レボリューション 米国議会に挑んだ女性たち』
Netflixオリジナルドキュメンタリー作品。オカシオ・コルテスさんをはじめとした女性議員のアメリカでの選挙の戦いの様子を描いた作品。アメリカで起きている現実の一面を見ることができます。
にしても原題と邦題が違い過ぎて、邦題を探すのが大変でした。
⑬『ザ・ジェントルメン』
source:http://udallasnews.com/2020/02/06/the-gentlemen-kinetic-cheeky-and-relentless/
巷でガイ・リッチー版『キングスマン』と話題の一作ですが*2、『キングスマン』のようなお話ではないのでご注意を。『クレイジー・リッチ・アジアン』以降大活躍中のヘンリー・ゴールディングさんも出演しております*3。
⑭『僕のヒーローアカデミア: ヒーローズ・ライジング』
source:https://heroaca-movie.com/
『ヒロアカ』劇場版第2作*4。第1作も悪くなかった『ヒロアカ』ですが、第2作は巷の評判が良すぎたため、気になりすぎて観に行きました。
ちなみにうっかり吹き替えで観てしまったのですが、英語版のキャストもすごくオリジナルキャストに似たキャスティングをされていて違和感全くなしでした。すばらしい~!
⑮『ダーク・ウォーターズ』
『アベンジャーズ』シリーズなどのハルク役で有名なマーク・ラファロと『マイ・インターン』『オーシャンズ8』での活躍が記憶に新しいアン・ハサウェイによる水質汚染問題に孤独に挑んだ実在の弁護士のストーリーを映画化。
こちらも『スキャンダル』と同じく、スカッと系かと思いきや…というような後味の「現実とは本当にしょうもないな」と思わされる一本です。
⑯『2分の1の魔法』
source:https://www.disneyplus.com/en-gb/movies/onward/xVcGOSq9BY21
スパイダーマン役で知られるトム・ホランドと『ジュラシック・ワールド』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などで大活躍なクリス・プラットが兄弟役を演じるPIXAR最新作。
かつての魔法ではなくテクノロジーが発展した世界で、兄弟は亡くなった父親が魔法使いだったことを知り、父の残した魔法の杖で父親を生き返らせようとするが、初めての魔法にとまどってしまい、なんと下半身だけの姿で生き返らせてしまって…?!
大人も子供も文句なく楽しめる一本です!
⑰『蜜蜂と遠雷』
source:https://www.cinra.net/news/20190215-mitsubachitoenrai
恩田陸さん原作で主演松岡茉優という最強タッグで贈るここ10年でも五本の指に入ること間違いなしの邦画作品。2019年ベスト映画という声続出!完璧な原作の完璧な実写化と呼び声高いマストの1本!
画面の美しさと音楽への真摯さ、衣装へのこだわりなどなど細部にわたる作り手の作りこみをとくと味わって酔いしれることが吉!
⑱『37セカンズ』
source:https://www.anothergaze.com/hikari-37-seconds-berlinale-feminism-disability/
障がい者を描いた作品と聞くとなんだか「ああ、またお涙頂戴映画か」と思ってしまいますが、この作品は一人の女性が親の呪いから逃れて本当の意味で「自立」し、「成長」する物語です、と聞くとなんだか観たくなってくるのでは?というかお願いだから観て!とフライヤーを駅前で配りたくなるレベルで良作なので、ここであったが百年目、観てくれ。
痛々しいほど呪いに苦しめられ、全然自分のしたいことをできない主人公が、まさかの青年漫画をきっかけに新たな世界へと旅に出る、いわばアドベンチャー映画です。115分があっという間なのに、心にズドンと良い重みをくれる作品です。
⑲『ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから』
これまでだったら女が二人で男が一人というメインキャラクターのキャスティングを聞いたら、男を女二人で取りあうハーレム映画か…などと思いますが、これは違うのですよ…。誰もが憧れる美女にさえない体育会系バカだけど優しい男子が主人公の中身は素敵なのに自分に自信がないボッチ女子にラブレターの代筆を頼むんだけど、実は主人公もその美女のことがすきっていう、せ、せ、せつね~~!!!!!って一本です。観ろ。
⑳『アンカット・ダイヤモンド』
こちらもNetflixオリジナル作品。しょうもない主人公がしょうもない行動を繰り返していき、常人であればあるほど映画の異常さについていけずリタイアしてしまうかもしれないが、カチッと当てはまってしまえばこの映画の虜になってしまうこと間違いなしというとんでもない博打映画!最後のまさかのあの展開に何とも言えない気持ちを私と一緒に共有しません?
㉑『殺さない彼と死なない彼女』
source:http://korokare-shikano.jp/
タイトルと漫画原作というだけで観る気ないわとかいうのやめて!!観て!!きっとあなたが思っているよりきっと良作よこれは!!!
「死にたい」と口にする割に死なない女子と「死ね」「殺すぞ」と言う割に殺さない男子、「大好きよ」と毎日告白してくる女子に「僕は君のことを好きにならないよ」という男子、ザ・学級委員な真面目女子ととにかくいつも男に依存していないと生きていけないとでもいうような女子。非現実そうに見えるのに、なぜだか彼らの青春に既視感を覚え、いつの間にかみんなのことを好きになってしまうそんな一作。
㉒『タイラー・レイク 命の奪還』
2020年Netflix映画史上最多再生回数を誇る今作!『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズや『ゴーストバスターズ』などでの活躍で知られるクリス・ヘムズワースと、MCU作品のスタントマンを行っていた監督によるキレッキレアクション映画!綺麗なヒーローじゃなくて汗や血や泥にまみれた仕事人が好きな人におすすめの一本!
というわけで今回は全部で22作!…少ない!面目ないです。少ないので今回は全部ランキングつけようと思います。
ランキング
ランキングの発表はいつも通り下から発表するのですが、最下位と1位については最後に発表します。
第21位
『ザ・ハッスル』
この作品はレベル・ウィルソンとアン・ハサウェイが手を組んで詐欺を働くっていうもうどれだけでも面白くできそうなのに、レベル・ウィルソンのよくないところ(といういい方をあえてする)を前面に出した本当に退屈な作品になっていて、なんでこんなどうしようもない映画が撮れたんだろう!と憤慨してしまう一本でした。
アン・ハサウェイに性格の悪く、悪賢い女詐欺師の役をやらせるのは大賛成なんですけど、彼女の役がレベル・ウィルソンの役を利用しようとする方法が前時代すぎて、なんかこれ観るんだったら『オーシャンズ8』を5億回観たいんだよな~…と思うなどしましたね。
オチも結構なんだそりゃって感じだし、すごい勢いでガッカリ映画でしたね。レベル・ウィルソンをそんな使い方するなんて渡辺直美の見た目だけで笑いを獲ろうとする日本のサムいテレビ業界と一緒なんですけど~~~!!と憤慨しちゃいます。
これを観るくらいなら『オーシャンズ8』と『ロマンティックじゃない?』を観てください。
第20位
『好きだった君へ P.S. まだ大好きです 』
あんまり私の周りだと騒がれてなかった1作目、『好きだった君へのラブレター』の続編。昔好きだった人達に向けて実際の住所も添えて書いていたラブレターが送付されてしまったことから始まった彼との恋愛だったけど、実はまだラブレターを受け取っていた人がいて…?!という続編だけど、正直1作目が面白すぎて2作目は作らなくてもよかったかも…???と思うような出来でした。悪いわけではないんですけど、1作目あんなに紆余曲折あったのにもう2作目でこんな感じになっちゃうの…?と恋愛もの映画あるある、事件起きすぎ(©青島俊作『踊る大捜査線』)って感じなんですよね。
正直私は恋愛映画には続きは必要がないと思っているんですよね。漫画になってしまうけど『君に届け』だって君に届いてから何年連載続いてるんですか…?とか思っちゃったし(途中で挫折)…。個人的に恋愛漫画で長くても面白いなと思ったのは『ラブコン』くらいだったので、恋愛の物語は「なぜここまで描くのか」と言う理由が明確でない限りは続きを書くべきではないと思いますね…。恋愛なんてそりゃ書こうと思えばいくらでも続き書けるし、でも続きを書くということは事件を起こすということだから「なんでこの二人にはそんなに試練が続くのか」をうまく描かなければいけないので、そこがうまく描けないのであればやめておしまい!と思ってしまう。
勿論これはNetflixのオリジナル作品の中でも好評だった作品で、しかも現在売れてる(というかNetflixが猛プッシュしてる)ノア・センティネオくんが出てるからという理由で続編を作らざるを得なかったんだとは思うんですが。
ちなみにこの作品、1作目と2作目で監督が違うのでそこも関係しているのかなと思います。1作目は脚本がSofia Alvarezさんの名義のみでしたが、2作目ではSofia AlvarezさんとJ. Mills Goodloeさんとの共同脚本になっているので割と1作目とは味が違うようにも思えるような。
とにかく1作目がよかっただけに結構残念な印象の2作目でした。2作目が微妙だと1作目の印象も少し悲しいものになってしまうので、続編を作る際はもっと慎重になってほしいなと思いました…。
第19位
『ザ・ジェントルメン』
ガイ・リッチーが”正気”をとりもどして撮ったガイ・リッチーのガイ・リッチーによるガイ・リッチーのための作品です。もうこれだけでどういう映画かわかったね、そういうことだよ。
まぁそんな感じなので刺さる人には刺さる映画で、私はもれなく刺さった側の人間です。その割にはランキング低いですね?と思われたかもしれませんが、ラインナップ見て!!!今回結構激戦ですよ!!!!なので今作が悪かったというよりは他が良すぎたんですよね。ごめんねガイリチ。
この作品は結構作りが面白くて、最初は何が何だかよくわからないまま全体像もつかめないのにどんどん話が進んでいって、だんだんじわじわとストーリーが見えてきてなるほどなるほど?と気が付いた時には首までどっぷり物語の中に浸かってしまっているような気分になります。
結構ブラックユーモアというかなんというか笑っていいんかこれ?!と思うようなシュールな笑いが多いので、不謹慎とまではいかないけどそういうネタが苦手な人は要注意かもですね。でも映画が好きな人ならきっと楽しめるはず。割と普通に胸糞悪くなる展開も待ってますのでそういう耐性がある人なら大丈夫でしょう。デートムービーじゃないから気を付けろ!
第18位
『僕のヒーローアカデミア The Movie ヒーローズ・ライジング』
すっかりジャンプの看板漫画の一つとして定着している『ヒロアカ』の劇場第2弾。
今回も前作を上回る良い出来でした。この映画をおすすめしてくれた友人はロクに原作もアニメも観ていない中今作を観に行ったらしいのですが、それでも楽しめたと言っていたので、新規も取り込み既存ファンにもちゃんと楽しみを与えるという素晴らしい1作。ジャンプ漫画原作アニメの劇場版にしては珍しいような。あの『ワンピース』だって劇場版でいい作品ってないような気がするので…。『からくり島』とかはおもしろかったかなぁ。(ていうか最近『ワンピース』は劇場版とか作ってないから劇場版の話をするだけで少し古いヲタクなのがバレるのつらいな)
今回面白いのは原作の展開とはほぼ絡ませず、かと言って原作の話から突拍子もないような展開でもなくという美味い塩梅でオリジナルストーリーを組み立てているのがうまいですね。というか、『ヒロアカ』は『NARUTO』や『ワンピース』と比べてオリジナル用の話が作りやすいっていう長所があるのでそこが大きいとは思うのですが。
しかしやっぱりジャンプ漫画!と思ったのは最後ですね。これ『ドラゴンボール』やないかい!とつっこみを入れた人どれくらいいたんだろう。残りのつっこみを入れなかった人の3割は「デクとかっちゃん結婚しちゃった…」って言いながら気絶してた腐女子ではないでしょうか。それくらい『ドラゴンボール』だったし、デクと爆豪は結婚してました。
あと今回の話でよかったのは1作目以上にA組のみんなの活躍がきちんと描かれていた点でしょうか。どうしても原作でもA組は1学級であり、キャラクター数が多いことから原作者もちょっと余らせてる感があるサブキャラ達ですが、今回の劇場版では一人一人きちんと見せ場があって素晴らしい。役に立たない子が一人としていないのもすごくよかったし、今後もこういう見せ方をしてくれ…!と思うくらいには完璧な采配だったように思います。
今後も『ヒロアカ』は劇場版を作るのだろうなと思うのですが、その際にはA組の他の生徒が準主役みたいになる話も見てみたいですね。その時にはなんとなく耳郎ちゃんが選ばれるんじゃないかと思いますけど、個人的には原作でおいてけぼりな尾白くんとか青山くんとか砂糖くんとかにもっとフォーカスあててほしいかな…。葉隠ちゃんとか…。
第17位
source:https://www.curzoncinemas.com/film-info/john-wick-chapter-3-parabellum
『ジョン・ウィック: パラベラム』
『ジョン・ウィック』シリーズも大人気のまま第3作目まできましたね。今回も最高でした。ニューヨークの街を馬で駆け抜けたいなぁというキアヌ・リーブスの願望を「いいね!」で実現させる製作陣好き。
まぁこんな感じで『ジョン・ウィック』は基本的にかっこいいアクション映画の皮をかぶったコメディ作品なので、もう頭空っぽにしてソファで寝っ転がってポテチつまみながら観るのが楽しいですよね。マジで。だって2作目から3作目で話全然進まないしマジで。めっちゃ笑ったしマジで。
このシリーズ結局「ジョン・ウィックしか勝たん」みたいなのを地で行ってるだけの映画なんですけど、それでここまで面白くするのずるくないですか?
いやしかし2作目も鏡ばっかりのシーンの撮影が大変そうだなと思って観てたのに、今作は鏡+ガラスの場所でのアクションシーンがあって製作陣はマゾなのかな~って思いながら観てました。何これ。
あと今作ではみんな大好きハル・ベリーも参戦しているのですが、ハル・ベリーも犬を大事にしない人間はクズという宗教に入っている役を演じているので、めっちゃよかったですね。ただこのキャラクター今作限りっぽいのでちょっと残念。続編にも出てほしかった。
ちなみにこれを見るとキアヌ・リーブスに喧嘩を売る機会があっても絶対やめとこって思えるのでおすすめです。
第16位
『レボリューション 米国議会に挑んだ女性たち』
私の推し政治家、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス(AOC)さんが一般人から政治家になるまでなどを中心に描いた、アメリカでの議員選挙に挑んだ女性たちを追ったドキュメンタリー映画。やっぱりNetflixオリジナルドキュメンタリー作品は面白いです。
ちなみにこの作品と一緒にこちらの作品も観ていただきたい!
ところでAOCとはどんな人?と思った方もこちらのツイートや映像はみたことがあるのではないでしょうか。
「妻や娘を持つことは、立派な男性である証拠ではない。尊敬と品位を持って接する人が立派な男性なのです」。共和党議員に「この阿婆擦れ」と汚い言葉で罵られたアレクサンドリア・オカシオ=コルテス民主党議員。彼女は尊敬と品位を持って、見事そして痛快なまでの反論演説を展開した。 pic.twitter.com/Xh0a8htqu1
— Brut Japan (@brutjapan) 2020年7月26日
こんな今でこそ影響力の大きな政治家である彼女も、実はかつては私たちのように働く一人の労働者でした。そんな彼女がどうして政治家としての道を目指すことになったのか、そして政治家になるまでにどのような苦難や工夫や試練があったのか、などを知ることのできる一本です。
政治に興味ありません、なんて口が裂けても言えなくなるようになる一本!おすすめです!
第15位
source:https://www.nytimes.com/2020/01/24/movies/taylor-swift-documentary-miss-americana.html
『ミス・アメリカーナ』
誰もがその名前、顔、を知り、1曲は彼女の曲を聴いたことがあると言っても過言ではない世界にその名を轟かせるテイラー・スウィフト。そんな彼女の「真実」を覗くことができる伝記映画がこちら!
テイラーと言えばかわいくてカントリー!以上のイメージを持っていない人にこそ観てほしい一本ですね。2020年はコロナウイルスもそうですが、個人的には『テラスハウス』でご活躍されていた木村花さんが誹謗中傷が原因で自ら死を選んでしまったという悲しい事件がありました。
実はテイラーも同じような問題に悩まされているということをこの映画では知ることができます。多くの人と変わらない1人の人間であるにもかかわらず、ただ何となくキライ、というだけでテイラーには様々な誹謗中傷がSNSなどを通して届き、彼女はそれに耐えきれず、涙してしまいます。あれだけの名声や富を得たテイラー・スウィフトでさえ、何千、何万と言う人からの心無い言葉には耐えられないのです。この映画を通して、有名人は「コンテンツではなく人間である」ということを考える人が一人でも増えるのを望みます。
また、テイラー・スウィフトはアメリカでもっとも影響力を持つセレブリティの一人でありながら、長い間政治についての姿勢を示すことはありませんでした。しかし、彼女は近年のアメリカの世情を見て声をあげることを決意します。この彼女の決断がどれほど重いものだったのか、そしてなぜ彼女がこれまで沈黙を貫いていたのか、その真相を知るのに最も良い一本です。
第14位
『ジョジョ・ラビット』
正直この映画の評はちょっと迷います。いまだに何が正解かわかっていません。というのはやっぱりこれの題材が第三帝国だからなんですけど。なぜなのかというと私の大学の専攻がダイレクトにこの時代なんですよね(私の専門はポストWW2だけれども)。
個人的な評価を端的に先に述べるのであれば「すきではある」ですね。ただの映画として純粋に楽しむのであれば好きな作品でした。主人公のジョジョがなんとなくナチを支持してて、ユダヤ人は敵!と判断していたけれど、お母さんの最大の秘密を知ってしまうことでそのナチへの信奉に対して懐疑的になり、最終的に自分で自分の信じるものを決めていくという少年が大人になっていくお話でした。
スカーレット・ジョハンソン演じるお母さんや、ジョジョの家に隠れ住まうユダヤ人の少女を演じたトーマサイン・マッケンジーさんの演技もすごくすごく好きでした。あとはやはり今注目株、ジョジョの親友を演じたアーチ―・イェーツくんも最高でしたね。彼のおかげでこの映画10点プラスになっていると言って間違いない。
ちなこれめっちゃ二人がかわいいから見て…。ジャンプしてるとことかKAWAII~~!だから見て。
あとサム・ロックウェルのナチ軍人もすきなんですよね。あれはサム・ロックウェルを起用して大正解だ!!と思う良い役でした。
…なんですが、さすがにドイツが舞台なのに全員全くドイツ人に見えないのがちょっと痛いんですよね。ドイツを舞台というにはちょっと厳しくない?!みたいな。特にスカーレット・ジョハンソンや、サム・ロックウェル、レベル・ウィルソンなんかはあんまりドイツ人感がないので、観ててもあんまりドイツ人って感じがしなくて個人的にはちょっと困りました。
あとは子どもの考えたイマジナリー・ヒトラーだからってこんなにお茶目でいいんだろうかと思ったり。もちろんシーンによってはちょっと怖く見えるところもあるんですけど、なんかもっとヒトラー感があってもいいような。タイカ・ワイティティの演技プランはどちらかというチャップリンの『独裁者』に近いのかなって感じですね。
great dictator speech charlie chaplin
ちなみに『独裁者』は生涯に一度は観ておいて損のない映画ですので観てみてください。
『ジョジョ・ラビット』はコメディであり、そして子どもにも見せられる内容でありながらナチドイツの怖さも実はありありと描いている作品だとは思うのですが、もう少しドイツ感がほしかったなぁ、というのとヒトラーの描き方はそれでいいのか…というので言うならば「解釈違い」が発生して個人的にはちょっと微妙でした。
が、「ハイル・ヒトラー」ギャグがめちゃくちゃすきなので、今度ゼミの人に会ったらやりたい。「ハイル・ヒトラー」。
第13位
『ダーク・ウォーターズ』
実話を基にした水質汚染と戦う緑にならないマーク・ラファロ映画~!トーンとしては『スポットライト』(2015)に近いような感じです。ここ!っていう盛り上がりはどこ?と聞かれると困るけど、じりじりと物語に吸い込まれて行ってしまい、最後は何とも言えないこの世の無情さに言葉が詰まるような、そんな作品でした。
こんなことが実話だなんて本当に現実ってやつはクソ!という感想を私は抱きましたね。普段あんまり地球温暖化とか考えない私なので(マジでグレタさんに怒られる側の人間です私は)(こたつに入りながらアイスを食うのがうまい人間)最初はあんまりおもしろくないかもしれないなと思ったんですが、なんかもうこの映画を観てからすみませんもう地球に土下座しながら生きます、すんませんでしたってなりましたね…。アメリカの悪だ抜き側の人間になりたくねえ~~!!!せめてアン・ハサウェイ側でいてえ~~~という気持ちになりました。ちなみにこの映画でアン・ハサウェイが全然老けないからドキドキしました。なんかそれヒュー・ジャックマンのこの間の映画もそうだったけど、女優のことを老けさせるの禁止令みたいなのがハリウッドに出てるんですかね?途中からアン・ハサウェイが老けないからそこばっかり気になっちゃったりしました。
しかしもう全く関係ないんですけど、個人的に今紙の文書をめちゃくちゃめくる仕事しているので、マーク・ラファロがめちゃくちゃ膨大な量の紙を目の前にするシーンでめちゃくちゃ同情してしまって、この映画を古い体制でここまで生きてきちゃってる企業のお偉いさん全員に見せてやりてえなと思いましたね。この仕事をやりたくなければ早くデジタル化してください。
にしてもこいつ全然この映画の中身話さねえなと思われたかと思うんですけど、なんかもうこの映画に関しては鈍重な雰囲気や、緊張感、どんどん孤独になっていくマーク・ラファロ、変人扱いされ続けるマーク・ラファロ、全然希望が差してこない絶望とかをもう劇場で体感するしかなくね?と思ってるのでもう言うことがないんですよね。ただマジで本当こういう映画に出会う度に思うのが「どうせ映画はネトフリで配信されるし映画館行かない」とかいう人マジでパンチしてやりてえってことですね。映画館で映画を観よう…。映画は体験なんすよ…。
第12位
source:https://www.nytimes.com/2020/03/04/movies/onward-review.html
『2分の1の魔法』
いやもうこれ、ほん、今思い出しても、ほん、涙、ほん、とま、ほん、本当に観て~~~~!!!!としか言えないくらい私はめっちゃ好きな一本でした。ビジュアル見た時にあんまり得意なビジュアルじゃないからそんなに好きにならんやろうなというアホみたいな理由で期待値が低かったんすけど、アホみたいに泣いてしまって、私はほんとに『カーズ』から何も学んでねえ。いい加減にしろ。
そんでもう今更なんですけど、クリス・プラットの演技がうめえのなんのってもうお前声優もいけるんかいとツッコミを何回心の中で入れたことか。なんだお前は。最強かお前は。そんでトム・ホランドはこういう気弱だけどやるときはやるキャラの王様か。なんかお前ハリウッド界の碇シンジポジション確立しすぎだろ。すげぇなおい。
そしてやっぱり俺たちのPIXARはさ…もうすごい。何がすごいって抜かりない。マジで。こっちの期待どころか予想ももうはるか上っていうか何それ?みたいな方向から攻めてくる。もう大冒険ファンタジーというジャンルを理解し過ぎてる。何が起きるかわかんなくて一緒に兄弟と一緒にめちゃくちゃにアドベンチャーできちゃう。PIXARありがとう。PIXARしか勝たん。
個人的には題材が死者をよみがえらせるというものだったんで、オチどうなっちゃうんだろう…。倫理的にどうなの…と震えていたんですけどね、もうPIXARはそれくらいのことちょちょいのちょいやで。私みたいなのの心配はマジでPIXARにとってはハードルでもなんでもないわけよ。すげえよPIXAR、一生ついていくよPIXAR。
個人的にめ~っちゃすきだったシーンは全部!って感じなんですけど、やっぱりクライマックスシーンですね。クライマックスでありラストシーンだから何にも言えないけど、父との再会があのように描かれるのがマジで最高すぎてもうほんとすき以外の語彙を奪われちゃったんですよね。ぜひあれは劇場で観ていただきたいです。そして吹き替え声優は榎木淳弥さんでお願いしたいです。
と思ったら志尊淳×城田優で決定なのか~~~なるほどな~~~~~!!!!わかるけど~~~~~!!!!なんかもう3パターン出してほしくない?オリジナル、吹き替え(声優/本業)、吹き替え(役者/知名度重視キャスティング)みたいな…。全部観に行くから…。全部観るから…。
第11位
source:https://www.pride.com/movies/2019/10/15/bombshell-stars-are-ready-war-against-fox-news-new-trailer
こちらの作品については以下の記事で詳細に書いていますので、こちらもご覧いただけるととっても嬉しいです!
『マネー・ボール』『マネー・ショート』といったすっかりおなじみの製作陣が今回送るのはセクハラの現実をありありと描いた作品。今回も実話ベースにした作品ですね。
今回何がすごいってやっぱり主演3人でしょうか。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーを1作で楽しめちゃうってなかなかないです!『オーシャンズ8』も豪華だったけど、『スキャンダル』も負けていません!
しかしこの『スキャンダル』本当に劇場から飛び出してやろうかと思うくらいセクハラの描き方がリアルで本当に女性の観客は憤慨しながら観ていたのではないでしょうか。ちなみに男性がこの作品を観るとどんな感想を持つんですかね?「本当にこんなひどいことがあるの?」と信じられないような気持ちなんでしょうか。
既述のブログ記事でも書いたんですが、この作品がすごいというか、インパクトを残すのはこの話が「終わってない」ということなんですよね。それはどういうことかというと、例えば現実にあった実話を基にした映画とかって大抵決着がついていたり、主人公側に有利な展開が現実でも起こっていたりするんですが、この場合はそんなことがないっていうか、むしろ「え?」と観た後に絶望しそうになるというか。だからこそこの作品の存在意義があるのですが、とにかく観た後の胸糞が悪いのなんの。そしてそんな世の中にしてしまってるのはお前なんだぞ、というようなメッセージを案に伝えられているような気持ちにもなります。
ちなみに
8/19(水)・22(土)・25(火)
— 新文芸坐 (@shin_bungeiza) August 1, 2020
<前時代の男性たちへ>
『スキャンダル』(https://t.co/4uyAJiOMTs)
アカデミー賞メイクアップ・ヘアスタイリング賞
『ハスラーズ』(https://t.co/u6USTcfm9h)
ロサンゼルス映画批評家協会賞助演女優賞
詳細https://t.co/jaLWpk9Xof pic.twitter.com/GI8dQmbtHt
新文芸坐のこの企画最高じゃないですか?「前時代の男性たちへ」ですよ。男性たちに送るんだよ!この映画を!そうだよ、その通りだよ新文芸坐…!一生ついていくからな…!!!!!つぶれんじゃねえぞ……!
第10位
『ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから』
やっぱり2020年はNetflixオリジナル作品が強い!というわけでこちらもネトフリのオリジナル作品でございます。
まずそれを言ったらおしまいよ、ってこというんですけど、え~~~~ん!!!!!!スクリーンで観たかったよ~~~~~~!!!!!!(号泣)
私の持ちうる一番デカいスクリーンことSurfaceで観たわけですけど、絶対大画面で観たかったよ~~~~!!!!!この作品を観てからいちょう並木を通って号泣しながらYUIの「My Generation」とか聴きながら帰りたかったよ~~~!!!!!
はい、じゃあ本題ですね。この話は先にお話ししたように一見よくある恋愛三角関係ものもう4億回観ましたみたいなストーリーに見えるんですけど、もう全然違うんですよ!もう2020年この作品だけみときゃいンだよ!と私は言いたい。それくらいよかった。
で、どんなお話かと言うと、もう予告見てもらえばそのまんまなんすけど、文才あふれる主人公がいつも通りレポート代行のバイトの依頼かと思っていると、やってきたさえない男子は自分にラブレターを代筆してほしいと頼むわけですね。そのラブレターの相手はなんと自分の片思い相手の女の子なんですね。代筆でもいいから彼女と心を通わせたいと思ってしまった主人公はその依頼を受けるわけですが、ラブレターから始まった彼女との文通は想像をはるかに超えるほど素敵なもので主人公はますます彼女のことがすきになってしまうわけですね。一方でその代筆を頼んできた男の子は表面上で好きになった彼女よりも、だんだんラブレターの依頼を通して親密になる主人公のことが気になってきてしまうわけですよ!!!
もうね!!!!!!!青春200%!!!!!!YUI!!!!!!!もうYUIなの!!!わかる?!?!?!(世代がバレます)
そんでこの作品が優秀なのは10代のよくある~みたいな悩みとか葛藤とかに人種の問題とかセクシャリティとかをうまく組み合わせてるところなんすよ…!令和感じる~~~!!!!す、すき~~~!!!!!(※アメリカの作品)
え、マジでなんでこの作品劇場でかからなかったん?あ、コロナ禍で劇場やってなかったんか。(NON STYLEのエレベータの漫才のようなノリで*5)ってなるくらいにはやっぱり大きな画面で観ておきたかった一作でした。マジで悔やまれるよ…。課金させてくれよ…。
ちなみにこれから観るっていう方は手元にヤクルトをもって観るんだぞ。ヤクルトめっちゃ飲みたくなるからな。
第9位
source:https://www.thesun.co.uk/tvandshowbiz/10569664/little-women-2019-cast-emma-watson-saoirse-ronan/
『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』
いや~もうこれは文句なしによかったでしょ、よかったとしか言えなかったでしょ。もう私がなんか感想言う必要ある?って思う程度にはマジでよかったって感じでした。
しかしちょっというのがはばかられるんですけど、私実は『若草物語』(原作)読んだことないどころか存在さえ知らなかったんですよね。TOTAL FILMのポッドキャストで「全世界の女性が読んだことのある作品」って言われてて「やべ~~~~女性に慣れてなかった俺~~~~!!!」と青ざめたんですけど。
でも原作読んでない私でもこれは監督の力量がやっぱすっげーーんだろうな!と思いました。あと、この作品を観て一番印象に残ったのは今怒涛の勢いを見せるフローレンス・ピュ―が演じるエイミーでした。後々知ったんですが、今回今作がオスカーで脚色賞にノミネートされていたのはまさにそのエイミーの描き方がこれまでの『若草物語』とは変わっていたからだそうなのですが!私は正直シアーシャ・ローナンよりフローレンス・ピューの印象しか残らなかったもんな…。いや、それは言い過ぎだけど。さすがに言い過ぎたけど!あのポストの中に手紙を残すジョーの切なさとかシアーシャ・ローナンさすがの演技やなとか思ったけど、それ以上にやっぱフローレンス・ピュー演じるエイミーが「もうジョーの2番手は嫌だ!」っていうシーンの印象が濃く頭に刻み込まれてるんすよね…!もうあのシーンでこの映画だいすきになっちまったもんな…。フローレンス・ピュー、もっともっといろんな演技が観たいよ。
あとはジョーが「結婚なんてやめよう、私といようよ」って姉のメグ(エマ・ワトソン)に懇願するシーンとかももう胸が引き裂かれるんじゃ?って思うくらい気持ちわかって無理でしたね。友達が結婚したり彼氏できたりするたびに思うもん。なんで結婚する?なんで男と付き合う?私と一生一緒にいてくれや……。
とにかくもう言いたいこと散らかってますけど、この映画を端的に表すなら『Hugっと!プリキュア』なんすよ。
source:http://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/hugtto_precure/episode/48/
「なんでもなれる!なんでもできる!フレフレわたし!」なわけです。女の子だからって、収入の安定しててちょっと顔が良くて背が高くて3Bじゃなくてマザコンじゃなくてできれば周りの友達に対してちょっとマウント取れるくらいのいい男と結婚するみたいな幸せをね勝ち取らなきゃいけないなんてそんな時代はもう終わったんですよ。女の子だってなんでもなれるんすよ。もちろん結婚して奥さんになって大好きな人の子どもを生み育てるという幸せもあり!でも結婚しないで自分の好きなことで稼いだり稼がなかったりするのだって幸せの一つの道なのよ!女の子だからって選択肢が狭まれるなんてバカみてえなこと自分で言ってんじゃねえ!というね、意外とパワーにあふれたガッツにあふれた作品なのです。
第8位
『Birds of Prey: ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』
ちょっとこれランク高すぎない?って思われた方もいらっしゃるかもわかりませんけど、個人的に今作本当にありがとうね!!という気持ちが大きくてですね……。
というのはやっぱりどうしても『スーサイド・スクワッド』にたいへん裏切られた過去がある上に、DC映画でこれは最高だな~って思った映画は『ジョーカー』を除いたら『アクアマン』がまぁ面白かったよね!くらいだったんで、もうどうせ今作もそんな面白くないでしょう、観るけども。くらいの気持ちでね、観ちゃったんですけど、もうマーゴット・ロビーがしっかりプロデューサーとして参加しているからなんなのかわからないんですけど、ハーレイ・クインへの解釈の一致がすさまじいんですよ!
いや、正直に言うとジョーカーとは別れないでほしかったけど!ジョーカーにぞっこんなハーレイがすきなのでそのだいすきポイントが今回真っ向から否定されるところから始まるのでしんどいと言えばしんどかったんですが、それにしてもハーレイが、私が観たかったハーレイがスクリーンで暴れ回ってくれていたので最高だったんですよね!
個人的にめちゃくちゃうれしかったのが、ハーレイがちゃんと動けるキャラクターとして描いてくれていたことでした!というのも、『スーサイド・スクワッド』のハーレイ
・クイン(ていうか全キャラそうだけど)は「え、こんなもん?」みたいな活躍しか見せないので結構な消化不良を味わったのですが、今回の『BOP』ではハーレイが本当に得意の新体操で培った体の軟体さなどを活かしたフィジカルの強さだとか、ジョーカーとバカやってるうちに頭のねじが吹っ飛んでることでやれちゃうこととかで本当に文字通り暴れてくれてるんですよね!最高!かわいいだけじゃなくてヤバかわいい!なハーレイ!そうだよ!私がすきなハーレイってこれだよ!となぜか私ハーレイのアクションシーンで涙を流しそうになってしまいました。
もちろん今作は手放しで100点満点!と言えるような完璧な作品ではないんですが、もう『スーサイド・スクワッド』からのこの作品だったらいいでしょう!最高だよ!!!ありがとうとしか言えないよ!続編が観たいよ!!!
ハーレイのことばかり書いてしまいましたが、ハーレイ以外の女性キャラももっちろん魅力的でした。今回のキーパーソンとなるカサンドラも愛らしいけど、個人的にはやっぱりブラック・カナリーがすきでした。健康的な褐色の肌におっきなお尻がチャームポイントなだけじゃなくて持ち前の美声が武器にもなっちゃうって全部盛りかよ!とツッコミ入れたくなるくらい魅力的ですきでした。彼女の単独映画も観てみたいくらい。
第7位
『アンカット・ダイヤモンド』
この映画については最悪が最悪を引き起こして最悪が生まれ、そして最悪の展開へと転がり、そして最悪が誕生するみたいな最悪のサイクルを描いたマジで主人公に一ミリも共感できないし、「もーーーー!!バカじゃないの!!!!」と叫びたくなっちゃったりするような映画なんですけど、なぜか引き込まれる、なぜか最後まで気になっちゃう、なぜか好きになっちゃう、そんな一本でした。
この映画は冒頭で「え?」とちょっと度肝を抜かれてるうちにその最悪のサイクルにハマってしまい、あとは急斜面を下るように最悪のストーリーがゴロゴロゴロゴロと勢いよく、本当にノンストップで進んでいきます。なんか下手なアクション映画観るよりハラハラするし、本当にドキドキします。っていうかこの人よく今日まで生きてたな?!って思います。それで回り回って私は真面目に生きよう…と思うなどしました。
しかしこの映画観たらみんな思うと思うんですけど、ギラッギラのファービー、頭にこびりつきますよね。あのファービー夢に出てきそう。なんかあれあるだけで笑っちゃうからずるい。
source:https://www.vice.com/en_us/article/pkepkz/how-to-make-uncut-gems-furby-bling
にしてもこの作品面白いのが、主人公がバスケ博打狂いなんですけど、クライマックスで使われるバスケの試合が実際にあった試合らしいんですよね。しかもめちゃくちゃ見ごたえのある試合だからバスケなんてとりあえず球をバスケットに入れることと後は左手は添えるだけくらいしか知らない私でさえちょっと手に汗握りながら観ちゃったりして、最後は声出して普通にバスケを主人公と一緒に見ちゃったりとかしました。だからこそあのラストがきて「は?!」と正気を失いかけたんですけど……。最後まで振り回してくれる一作でした。映画を観るっていう体験で言うと2020年上半期で一番いい体験をさせてくれた一作でもありました。おすすめですけど、万人に向いてる作品ではないですね。Netflixオリジナルなので、とりあえず最初観てみようかという気持ちで観てみてもいいかも?まぁもうその時には時すでに遅しですけど、最悪のサイクルに取り込まれてるんで…。
第6位
『タイラー・レイク 命の奪還』
Netflixオリジナル作品が続きますが、今作もNetflixオリジナル作品ですね。いやしかし面白かった!面白すぎた!今までのアクション映画って偽物だったんかなって思う程度にはアクション映画でした。ていうかアクションだった。映画おまけ。アクション。いや、それは過言だけれど。
でもそういってしまいたくもなるくらいにはアクションがとにかく素晴らしいんですよね…!本当にこの作品観てしまったらもうほかに私を満足させられるアクション映画はあんのか~~!?と無駄に映画業界を煽りたくなる程度にはすごいんですよねアクションが!とにかく!もう普通止めるよねってシーンでまだまだまだまだアクションが続くんすか?!みたいな!
でもここで言われている通り本当にやりたい放題っていうかアクションのフルコースなんすよね…。肉弾戦もあるし遠隔射撃もあるし、ナイフでのアクションもあるし、爆発もするし、カーチェイスもするしとにかくアクションがすごいの……。
ていうか振り返ったら俺たちタイラー・レイクのことジョン・ウィックばりに死なない人以外の情報受け取ってなくね??(そんなことない)
ちなみに『タイラー・レイク』は続編の製作がもう大決定しているので本当に楽しみです~~!!!!第二の『ジョン・ウィック』や『ミッション・インポッシブル』ポジションになってほしいなと思っております!そしてもっと続編ではさすがにタイラーさんの過去を掘り下げてくれていいのよ…??(本編で詳細が語られな過ぎて笑ってしまった)
第5位
source:https://www.vulture.com/2020/01/1917-movie-ending-explained.html
『1917 命の伝令』
戦争映画が最近大ヒットすることが多いですね。やっぱりクリストファー・ノーランの『ダンケルク』がよかったからでしょうか。まぁ元々戦争映画は巨大ジャンルなので今に始まったことではないんですが、最近は日本でも『この世界の片隅で』とかが大ヒットを記録したりとか戦争映画の勢い止まらんなと思います。あと最近の戦争映画はフォーカスが当たるのが私たちのようななんというか国家権力とか政府に属さない人びとが多くてちょっとニマニマします。
今作も軍に所属はしているものの限りなく一般市民に近い二人の青年が主人公。彼らは突然とんでもねえ超重大任務を仰せつかるわけですが、これがなんと自軍の命を担うとんでもねえ大役なわけですね。それをなんで二人の青年に任せるん?マ?と言いたくなってしまうが仕方ない。伝令役なんかに戦力になる超重役とかは使えませんもんね。
というわけでこの二人による伝令任務が始まるんですが、この作品と言えばやっぱり話題となったのがワンカット"風"の撮影方法でしょう!
私はこれを劇場で観た時に、「あ、これ絶対面白い映画だ」と思って絶対観ようと確信したんですよね。こんなに監督や製作陣やキャストが文字通り力を合わせて撮った作品面白くないわけがないんですよ。本当に最高でした。
でも!それでも私がワンカット"風"以上に注目してほしいのが照明です!
もうこの映画とにかく照明が印象に残るんですよね…!まさにはっとする映像を作っているのはこの照明技法で間違いないんじゃないでしょうか。この作品は本当に観ないと絶対魅力がわからないし、ストーリー聞いても「は~ん」くらいで終わっちゃうやつなんでちゃんと観て体験してください!できればまだスクリーンでかかってるところを探して劇場で観てください!これをスクリーンで観ないなんて『ダンケルク』をIMAXで観ないくらい意味がないですよ!!!(映画を映画でたとえるな)
第4位
source:https://www.cinemacafe.net/article/2019/06/27/62269.html
『殺さない彼と死なない彼女』
え!この作品が『1917』よりもランクが上?!と思う方もいらっしゃるでしょうっていうかそういう人しかいないでしょうけど、私はもう今作が大好きなんですマジで…。何これぇっていうくらい好きです…。だいすきです。だいすきすぎてラジオも録ってるのでよかったらこちらも聴いてくださるとうれしいです。
この映画を端的に表すなら「ナメてた映画がめちゃくちゃ良作だった」です。いやそりゃナメてかかるでしょこの映画。漫画原作だよ。メンヘラ(っぽい)が主人公だよ。間宮祥太郎に桜井日奈子って誰がどう見てもキャストありきの映画っぽいじゃん!でも違うんだよ~~~!!!!すげ~~~んだよこの映画は!!私は『センセイ君主』を観た時以来に感じるレベルのデカさの衝撃を受けましたよ!
でも『センセイ君主』とは全く違うんですよ。あっちは「春が来て君は綺麗になった」映画だとしたら、こっちは「今日から誰より遠い人になるなんて変だよ」映画なんですよ。さよならポニーテール映画ですよ。「それを愛と…」映画ですよ。
今ここにいるあなたのことがすきと言えることがどれだけ幸せなことか、そしてあなたをすきになったことが私の人生をどれだけ豊かにしてくれているか、あなたが私の心に存在してくれていることがどれだけ私の支えになっているか…!そんなクソデカ感情まんさいの青春なんですよ~~~!!!それを描くのがあの『逆光の頃』の小林啓一監督なわけですわ!!
青春をスクリーンに映させたら右に出る者はいないと言ってもいい小林啓一監督ほんと推せる…!!!もうもっとたくさんイーッ!!って言いたくなるくらいそわそわする甘酸っぱくてどこかほろ苦くて最後なにか胸に温かみっつーかほんのり幸せを感じさせてくれるような、映画を撮ってほしい!
個人的に小林啓一監督の何がすごいってなんかスクリーンから季節の匂いがちゃんとするような気がしてくるところなんすよ。するわけないけどなんかするんすよ!匂いが!!!『逆光の頃』はそれに加えて蒸し暑さまで感じられたり、夏の夜の涼しさを感じられたりとかして本当にすごい映画でした。
で、今回の『殺カレ死カノ』(とでもいうのかな)は、フィクションちっくな登場人物たちなのに、なぜかしっかり実在感のある不思議なバランスで、そんな登場人物たちのリアルな学生生活を本当に垣間見るという言葉がぴったりな作品でした。なんというか、自分も教室のどこからかこのキャラクターたちの様子を見ているような感覚になる映画です。しかもやっぱり匂いがするんですよね。夕方の校舎を照らす日の暖かさを感じたりとかもする。2次元映像だけでここまで表現出来ちゃったらVRなんていらないんじゃない?とさえ思わせるほど、そこに自分がいるのを味わえる。
最後はほんとなんか泣かされるというよりは泣いちゃうっていうか、気が付いたら涙が出てるっていうか、とにかくいい映画です…。私が好きだったのはキャピ子と八千代くんかな。
第3位
source:https://decider.com/2020/01/31/37-seconds-on-netflix-stream-it-or-skip-it/
『37セカンズ』
この映画ほど出会えたことがうれしいと思える映画はないかもしれないし、たぶんこの映画ほど生涯忘れたくないなって思う映画はないかもしれないなと考えました。
生まれた時に37秒呼吸をしていなかったことで体がうまく動かせないというハンディを背負う主人公。そんな彼女は絵の才能に恵まれているために、幼馴染のゴーストライターとして漫画を描いていた。親や友人、世間には「一人では何もできない」と思われている自分だけど、本当に自分は一人ではなにもできないのか、そう思った彼女は自分が一人で生きるためにゴーストライターではなく、自分が描いた漫画を評価してもらおうと考える。そこで行き着いたのは青年漫画雑誌の編集部だったが、そこの編集長に「セックスしたことはあるの?」聞かれたことをきっかけに、彼女は一人の女性としてまだ未体験の経験を求めて新たな世界に歩み出していく。
という話。もうあのこのあらすじだけで何それ絶対面白いんじゃない?って気がしませんか……。してくれ…。ちなみにこの主人公を演じた佳山明さんは実際主人公と同じハンディを抱えており、37秒の設定は彼女の出生の際に実際起こったことを監督のHIKARIさんが後から足したそうです。
しかし最初観始めた時は、佳山さんの声があまりにか細すぎて「おいおい大丈夫かこの映画」と思ったものでしたが、観ていくにつれてこんなになんでもかんでもお母さんになんでもやってもらっちゃって、自尊心傷つけられまくってたらハキハキ話せる人間が生まれてるわけないよな…と妙に納得しちゃってなんかもう彼女が一言一言話すたびにお母さんの呪いを感じるようでつらかったです。
終始主人公目線で描かれるのでお母さんに対して「うわ毒親…」と思ってしまったりもするのですが、このお母さんが主人公に話していなかったある事実が明らかになるとお母さんもめっちゃつらかったんだよね……。そうだよね、生まれながらにして何の理由もなくこんな人の行動を制限するなんてことあるわけがないよね…と自分の思慮の浅さを悔いましたね。なんて浅はかなんだ私は。
ちなみにこの映画についてもラジオを録っているのでよろしければこちらも聴いていただけたらうれしいです!
第2位
『蜜蜂と遠雷』
この作品については以前もう渾身のブログを書いてしまったのでこれ以上書くことはないと言っても過言ではないです。
ですがもう一度振り返るとすればやっぱりこの映画は小説の実写化としてどこまでも真摯で、何かをはき違えるということもなく、製作陣にできるベストを尽くして、最高の作品が仕上がっており、今後邦画作品はこうあってほしいと思う姿がそこにありました。
それは何かと言うと、この物語の主役は音楽であるということを製作陣がきちんと理解して、その音楽の魅せ方をどうするか、そしてどうしたら最も観客にこの魅力を損なわずに届けられるのかというのを熟考しているのが伝わってくる作品になっていて本当に素晴らしかったです。もちろん松岡茉優さんや鈴鹿央士さんの演技などもめちゃくちゃ素晴らしいのですが、この映画の主役はどこまでいってもやっぱり音楽なのです。でもだからと言って私みたいにオタマジャクシも読めない人間を置いていかず、もっと音楽って自然に誰もが楽しめるものでしょ?という気持ちも忘れないっていうとても開かれた映画なのです。
そう、開かれた映画であるというところがとても大事だと思っていて。というのは最近の邦画って良くも悪くもターゲットがかなり絞られていると思うんですよね。だからこそ興行成績がきちんと取れるという点もあると思うのですが、ターゲットを絞りすぎるとやっぱり観客は同じような映画にしか出会えないというデメリットもあると思うんです。だからこういう万人に開かれた映画というのは素晴らしいなと思っていて、しかも今回は鈴鹿さんみたいな新人の発掘も行っていて、まさに発見が裏テーマになっているような映画でもあって。まさにこれからの日本映画界に変化をもたらす一作だったと思います。
最近の邦画は大きなテレビになりつつあるな、と感じている方も多いと思いますが、『蜜蜂と遠雷』はまごうことなく映画です。これをスクリーンで観たという方がうらやましくてたまらないです。そしてまだ観ていないという方は、ぜひ今すぐこの『蜜蜂と遠雷』に出会って、新しい発見をしてほしいです。
第22位
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』
この映画についてはもうなんか箇条書きで済ませたいなと思う程度には思い入れがない。というのは私がゲームを全くやらないので「ドラクエ」シリーズに全く思い入れがないからなのだが、と言ってもこの映画を全世界に発信する勇気のある製作陣には飛天御剣流でもお見舞いしてやりたいよ。佐藤健だけに。
個人的にはまずこれを映画にしたいなと思ったのはなぜなのかというところからなんですよね。まずCGのクオリティは良いと思う。さすがだなって思うんですけど、2時間スクリーンでぶっ続けて自分が操作するでもなく、このCGか…って思うとちょっときつい。ゲームじゃないのにゲームさながらのCGというか。なんというか観客に見せるためのCGじゃなくね?とか思ってしまった。PIXARやドリームワークスのアニメーションは見やすいというか話がすっと入ってくるんですけど、このアニメーションは全編にわたって「綺麗でしょう?すごいでしょう?」と言われているような感じがして、最後まで作品に集中できなくて困ってしまった。
で、まぁやっぱりみなさんが触れているストーリーについてなんですけど、ほんとになんていうか、なんだろうね。何がしたかったんだろうね。これ観るくらいだったら『レディ・プレイヤー・ワン』観たほうが1億倍幸せになれるよって感じです。はい。こんなのに1800円も払っちゃった人可哀想でならない。演者の演技はよかったからそれだけが救いかな。うん……。もう二度とこの監督と脚本には仕事してほしくないなって思う程度には私はキライな映画だったな。
まぁこんな2020年8月に文句を垂れてますけど、1年くらい前にもう怒りのブログやYouTubeが上がっているのでこれを観てしまって怒りまくってる人はそういう方のブログなどで怒りを発散してください。私のこの映画に対する感想は「虚無」です。
第1位
『パラサイト 半地下の家族』
やっぱり2020年上半期1位は『パラサイト』です。決まりです、もう。こんな作品観ちゃったらベストと言わずにいられんでした。そりゃアカデミー賞獲っちゃうよ、だって面白いもん…。
『パラサイト』は本当になんというか緻密に練り上げられてんなぁというのがよくわかる作品で、映画が好きで本当によかった…!こんな作品に出会うために映画を観ている……!と心の底から思いましたね。
やっぱり私がすきだなーと思ったのは、裕福な家が丘の上にあって、主人公家族たちがその家から自分たちの家に帰るときに下って下って下って、さらに下ってというあの場面ですかね。物理的な高低差を見せることで観客にもその差は決して埋まらないのだろうというのをまざまざと思い知らされるあの誰もが思いつくようで、かなりアイデアに満ち溢れた見せ方、すきだなー!
にしても今トレーラーを日本語版と英語版と観てきましたけど、英語版の方が無駄がなくて好きですね。あと映画の雰囲気をよく伝えてる気がします。
なんだか宣伝を観ると怖い映画なのかなっていう気がしてしまうかと思うんですけど、この映画コメディ比重の方が高いんですよね。シュールな笑いが何回も訪れる映画です。私が好きだったのは上の予告でも使われている「ジェシカは一人っ子で~」の唄を歌いながら設定を確認するシーンだとか、奥さんがメイドさんに勢いよく起こされたりだとか、とにかく地味だけどなんか笑えちゃうシーンの連続で面白いんですよね。
そしてそれが家族がどれだけ浅はかにというかそんなに深刻に考えずにこの金持ち一家に取り入っていっていたことをスッと理解でき、それでいて後半にやってくる身の毛もよだつ恐ろしい展開とのギャップになっていてまたそれが面白い。
あとはやっぱり画面が綺麗なんですよね。画の見せ方が本当に美しいなと。あの恐ろしい桃のシーンですが、桃を買ったシーンの綺麗さとか半端じゃないですよね。なんであんなに綺麗な映像が撮れてしまうんだろうか。ほれぼれするわ。怖いけど。あのシーン自体は怖いけど。ちなみに今ググったら非公式か公式かは不明ですが、『パラサイト』のロゴと一緒に桃がプリントされているTシャツが売ってるらしくてめちゃほしくなりました。イカすなそのTシャツ。それを着てみんなに煙たがられたい。
あと『パラサイト』がすごいのは、あのジャージャーラーメンをなぜか無性に食べたくなるところじゃないだろうか。なんかとにかくうまそうなあの麺。なんであんなに食べたくなるんだろうか。金持ちがわざわざ食べたくなると言ってるから庶民である私も食べたくなるんだろうか。とにかくうまそう。今度作って食べてみよう。
にしても『パラサイト』、絶対に観てほしいので核心部分に触れずに話したら1位にランクインさせておいて全く中身のないレビューになってしまい申し訳ないです。でも『パラサイト』絶対観たら忘れられない一作になります!まちがいないです。でも好き嫌いは結構出ると思いますし、『万引き家族』が苦手だったよと言う人はあんまり向かないのかなとも思います。話は全く違うけれど傾向としては似ているので…。
まとめ
はい、というわけで今回は22作全部にランク付けしてみました。にしても、いつもはもう少しどっちが最下位なのか、1位なのか感が出るような気がするんですけど、今回は『パラサイト』と『ドラゴンクエスト ユアストーリー』だったんで、もう順当に発表してしまってもよかったのではないか?と自分でも思いました。だって見るからに……いやそんなことを言ってはいけませんね。どんな映画であっても誰かにとってのベストでワーストなわけだし。
にしてもやはり2020年はあんまり映画が観れていなくて反省です。2019年の下半期もあまり映画を観なかったなぁと反省していたんですが、それ以上に映画を観る機会に恵まれませんでした。2020年下半期、すでに始まってしまっておりますが、映画館も徐々にイギリスでも開き始めているみたいなので映画をたくさん観たいなと思っております。
にしても『ムーラン』が配信スルーとなってしまったのがかなり悔しいです。『ブラック・ウィドウ』まで配信スルーになったらさすがにキレます……。今年は女性エンパワーメント映画が多くて最高の年だな!と思っていたのにこんなのってあんまりだよ~~!!!!!
*1:クソ映画が好きな人はこの記事とかも読んでくださったらうれしいです。
*2:『キングスマン』…『キックアス』などで知られるマシュー・ヴォーン監督の英国スパイが題材の作品。2020年秋に第3作目のプリクエールが公開予定。
*3:『クレイジー・リッチ・アジアン』…正式邦題は『クレイジー・リッチ!』。ほぼアジア人キャストで構成された英語の映画。ハリウッドの白人中心で描かれる映画の在り方にガツンと一発入れてやったことで話題に。興行成績もかなり良くて、それもそのはず普通におもしろい作品。観て損はない作品なのでぜひ。
*4:『ヒロアカ』、正式名称は『僕のヒーローアカデミア』。My Hero Academiaという英語タイトルから「MHA」と呼ぶ人も。超人的な力「個性」を持った人がいる世界で、ヒーローになるべく高校では「ヒーロー科」に進んだ主人公が一人前になるべく成長していく物語。世界的にも人気。私の推しは麗日お茶子。この漫画のヒロイン。
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